JPS5832607B2 - チヤンバ−型フイルタ−プレス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数のフィルタープレートを有し、そのチャ
ンバー型フィルタープレートと膜付チャンバープレート
がそれぞれ交互に重ね合わされ、このフィルタープレー
ト全部を貫通する混濁液導管が、各フィルタープレート
の枠部分の領域に設けた穴によって形成され、この穴か
ら分岐する穴がそれぞれチャンバープレートの枠部分に
設けられ、この穴がフィルターチャンバーに通じる混濁
液供給路を形成する。

上述した種の周知チャンバー型フィルタープレスにあっ
ては各フィルタープレートに設けた穴を合成した混濁液
導管（原液用導管）がプレートパケット（集合したフィ
ルタープレート全体を指すを通る長手方向に向うもので
ある。

互に重ね合わさる２個のプレートによって形成されるフ
ィルターチャンバーはその際混濁液導管によって部分的
に切られているかあるいはその全断面にわたり貫通され
るかしている。

フィルターチャンバーをシールするにはその縁部で行な
い且つまた適当な周囲を取り巻く密閉縁による貫通個所
で行なうものであるが、これらの密閉縁はプレートパケ
ットに作用する締め付は圧力によって互に押圧されるも
のである。

このチャンバーを部分的に切り取る部分あるいは貫通個
所は炉布を固定するのに、特に膜付チャンバープレート
にあっては膜を形成するのに構造的な問題がある。

フィルター面が幾何学的に変化するためにこの個所で膜
乃至は膜結合部は特に弾性的にしなければならない。

しかしながらこれらは他方に於て滑液圧力に対してまた
大抵は実質的により高いプレス課内圧力に対して絶対的
に密の状態でなければならない。

前述のチャンバーを部分的に切り取る部分あるいは貫通
個所が゛チャンバー内部空間の範囲内に位置することに
よって且つ混濁液導管が中心対称に設けられていないあ
らゆる場合にはこの接続個所はプレス媒体を導入すると
非対称の膨張で悪い影響を受ける。

更に運転時にこの接続個所には交互に力が加えられるの
で、膜乃至膜の接続部材に対する寿命が短かくなる。

接続個所の範囲で膜に接し合わさる炉布も同様に回定さ
れ且つ密閉されなければならないので、膜が運動するこ
とによって炉布にもまた炉布固定部にも高い張力が伝わ
る。

本発明の課題とするところは、膜付チャンバープレート
の膜はその運動の自由性を失わず、しかも膜もその上に
接する炉布もプレスの間あるいは洗滌過程の間全フィル
ター面に渡り均一に負荷がかけられるように混濁液導管
を形成した最初に述べたようなチャンバー型フィルター
プレスを造ることである。

この課題は本発明によれば次の様にして解決される。

即ち、フィルターチャンバーに開口する混濁液供給路の
流出口がそれぞれ枠部分とプレート部分の間の領域に設
けられ、そして各混濁液供給路の前記流出口に口金部材
が装着され、この口金部材がチャンバー型フィルタープ
レートに着脱可能に取付けられ、かつそれぞれフランジ
を備え、混濁液供給路の流出口領域の炉布が前記フラン
ジによってチャンバー型フィルタープレートに固定され
ていることによって解決される。

混濁液供給路をチャンバー型フィルタープレート、すな
わち炉布だけによって被われているプレート、の中に配
設したことによって、膜がろ過面積全体にわたって自由
に動くことができ、従来のように貫通孔や貫通路のとこ
ろで膜の動きを妨害するようなことはない。

本発明を特に有利に形成したものでは、フィルターチャ
ンバーへの混濁液供給路の出口開口がそれぞれほぼ枠部
分とプレート部分との間の中間領域内に設けられるとい
うように或されている。

こうすれば混濁液は実際的には衝撃損もなくフィルター
チャンバー内に送り込まれることになる。

というのは通例枠部分は枠部分間にあり炉布を支持する
プレート部分よりも実質的に厚く形成されているからで
ある。

本発明を特に有利な様に形成したものでは更に、各混濁
液供給路のチャンバー側の出口回目に口金部材がフィル
タープレートと着脱可能に装着するものとする。

このような口金部材を用いてこれを適当な形にすること
によってチャンバー内に流入する混濁液の流れがより目
的に叶うよう遍向しうるように出来る。

他方この口金部材を用い炉布における切欠き部を設けた
縁がこの範囲でしっかりと固定されることになる。

チャンバー型フィルタープレートがフィルター面の範囲
で両側に溝の設けられたチャンバー型フィルタープレス
では本発明を別の形にして、混濁液供給路がほぼプレー
ト部分の平面上で混濁液導管から枝分れするように、且
つ出口開口の口金部分の範囲でプレート部分内に切欠き
部を設け、プレート部分の両側からこの切欠き部の中に
各々１つの口金部材が装着されるように形成する。

このような手段によってチャンバー型フィルタープレー
トの両側にあり、それぞれ１つの膜付チャンバープレー
トによって囲まれるフィルターチャンバーに対して供給
路が対称的に配設されることになり、而して両フィルタ
ーチャンバーには均一に混濁液が吹き込まれることにな
る。

更に本発明をより有利に形成したものでは、口金部材が
貫通開口の軸に対して傾斜して延び開口を囲りを取り巻
く接合面を有する各々一つのフランジを備えるようにす
る。

そして前記フランジはチャンバー型フィルタープレート
内で幾何学的に適当に何形された対抗面を備えている。

こうすることによって完全にシール出来ることになり、
また混濁液が流れ込む範囲で炉布を完全に固定出来るこ
とになる。

この場合、チャンバー型フィルタープレートにおける対
抗面の傾斜がフランジ接合面の傾斜より僅かに大きくな
るように形成するのが特に有利である。

こうすれば少くともフランジの外側縁領域で炉布は口金
部材とチャンバー型フィルタープレートとの間にしっか
りと留められることになる。

この際本発明に従って口金部材を少くとも接合面の範囲
で変形可能にすれば特に有利である。

次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明することにし
よう。

第１図から明ら なように、機械架台１内に沢山のフィ
ルタープレート２が水平方向移動可能に保持されている
。

掛金３の設けられた連行装置を介して個々のフィルター
プレートは引込んだ位置にあるプレス閉止装置４でそれ
ぞれ開放位置に走行しうるものである。

個々のフィルタープレート間にある炉布５はケーキの落
しを良くするよう上方の機械枠内にガイドされた開脚ハ
ンガー５′に保持される。

閉止装置４の反対側の端には混濁液流入用の継手支持体
６′が設けられている。

混濁液供給用前記継手支持体６′の延長上には各フィル
タープレートには穴が設けられ、フィルターを締め付け
た場合には全プレートパケットを貫通する混濁液導管６
が出来上る。

その下側で個々のフィルタープレートには図示していな
いが弁の設けられたろ器用の出口開口が設けられ、これ
は炉液集積溝７に向かい、この溝からろ液引出し装置８
を介しクリーンな炉液が取り出される。

そしてフィルタープレスは次のように形成されている。

即ちプレートパケットが交互に重ねられたいわゆるチャ
ンバー型フィルタープレートと膜付チャンバープレート
とによって形成されるものである。

チャンバー型フィルタープレート９は第３図による断面
図でも明らかなように、いわゆるフィルター面、即ち濾
過行程が行われる面の範囲にある枠部分１０から収り、
その面にそれ相応により薄く形成されたいわゆるプレー
ト部分が続くものである。

チャンバー型フィルタープレート上にはその両側に炉布
１２が張られている。

膜付チャンバープレート１３はその外形は適当な形状と
されている。

即ちこれは同じように１つの枠部分１４とプレート部分
１１とを備えている。

しかしチャンバー型フィルタープレートとは反対に膜付
チャンバープレートは弾性材料製の膜１５で被われ、そ
の膜の上で外側には同様に炉布が固定されている。

詳細に図示されていない圧力媒体用導管を通して膜付チ
ャンバープレートでは圧力媒体、例えば空気を供給する
ことによって膜はプレート部分から離れ、２つの隣り合
ったフィルタープレート間に形成されたフィルターチャ
ンバー内にある炉布に押圧される。

膜と炉布との間にある同様に図示していない別の導管を
通して洗滌液を供給することによってフィルターケーキ
を最初の濾過ステップが終った後洗うことが可能である
。

第２図はチャンバー型フィルタープレートの平面図を示
すものであるが、混濁液導管６と同様全プレートパケッ
トを貫通する洗滌液用の導管１６と滑液ヲ抜くための導
管１７とが示されている。

本発明によれば混濁液導管６から各フィルターチャンバ
ーへ向う混濁液供給路は各チャンバー型フィルタープレ
ートの枠部分１０にある穴１８によって形成されるが、
この穴は図示実施例では２つの口金部材１９を介し混濁
液の流れをプレート部分の両側各２つの隣り合うフィル
ターチャンバーへ偏向するものである。

第２図及び第３図からこのような配置とすることにより
フィルターチャンバー内に向うすべての供給導管はチャ
ンバー型フィルタープレート乃至は膜付チャンバープレ
ートの枠部分１０．１４の密閉領域の外側にある。

というのはこれら導管は枠部分の内部に設けられている
からである。

こうすることによって膜付チャンバープレートの膜はそ
の全面に渡り均一にしてしかもプレス行程の問いくらか
の圧力洩れによって阻止されず動きうるものとなり、こ
の膜は均一な圧力分布を受け、従って膜の寿命も長くな
る。

このことはむしろ膜上に接合する炉布に有効であるが、
炉布は膜と比較すると僅かに弾性的であるとしか言えず
、従って全フィルター面に渡り均一な応力分布のために
過剰な応力を受けるということがなくなる。

このようなチャンバー型フィルタープレートであっても
本来炉布のシール性及び固定性が良いという長所が生ず
る。

というのは供給導管を本発明に従ってガイドすることに
より枠部分１０の密閉面の範囲でその上に接する炉布が
平担に張架されるのが障害されるような結び目や突出部
が決して生じないからであり、その結果濾過行程の間炉
布に対する均一な応力分布が保証されることになる。

第４図の拡大図ではチャンバー型フィルタープレートの
枠部分１０における供給路１８の構造及び口金部材１９
の構造が示されている。

第２図の平面図から明らかのように混濁液供給路１８は
ほぼ四角形の導管として構成され、これはプレート部分
１１の平面内で枠部分１０内に延びている。

プレート部分は枠部分で制限されたその範囲内でこの個
所に切欠き部を備え、その切欠き部内に口金部材１９が
両側から嵌め込まれ、２つの締め付は用ネジ２０によっ
て互に締め付けられている。

口金部材１９は囲りを取り巻く１つのフランジを備え、
このフランジは口金部材における各貫通開口の軸に対し
て傾いて延び且つこのフランジに対し適当に傾いて延び
るチャンバー型フィルタープレート上の接合面が設けら
れている。

炉布１２はフランジ面及び接合面の間で互に締め付けら
れた口金部材によってしっかりと留められている。

今チャンバー型フィルタープレートにおける対抗面の傾
斜をフランジの接合面の傾斜より僅かに大きく形成する
と、フランジはその外側縁領域で確実に炉布に完全に接
合し、炉布が均一に留まることになる。

口金部材を少くとも接合面の範囲で変形可能に作れば、
留め作用は更に良くなる。

これは口金部材の材料白木でもあるいは付加的に弾性的
な中間層を入れても良い。

膜付チャンバープレートは上述した実施形とは別に次の
ように形成しても良い。

即ち両方の膜が同時にプレート部分の機能を引き受ける
ようにしても良く、シかも付随する枠部分への移行部分
を就中変形可能に形成し、一方残りの部分をフィルター
面の範囲で同様に変形可能とし、少くともこの残りの部
分が機械の駆動中負荷を引き受けるように硬く形成する
のが良い。

【図面の簡単な説明】

第１図はフィルタープレスの概略図であり、第２図はチ
ャンバープレートの平面図であり、第３図はフィルター
チャンバーの構造を示す第２図の切断線Ｉ−Ｈによる部
分的断面図であり、第４図はチャンバープレートの混濁
液供給路を通る断面拡大図である。 ２・・・・・・フィルタープレート、６・・・・・・穴
（混濁液導管）、９・・・・・・チャンバー型フィルタ
ープレート、１３・・・・・・膜付チャンバープレート
、１０，１４・・・・・・各フィルタープレートの枠部
分、１８・・・・・・混濁液供給路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数のフィルタープレートを有し、そのチャンバー
   型フィルタープレートと膜付チャンバープレートがそれ
   ぞれ交互に重ね合わされ、このフィルタープレート全部
   を貫通する混濁液導管が、各フィルタープレートの枠部
   分の領域に設けた穴によって形成され、この穴から分岐
   する穴がそれぞれチャンバー型フィルタープレートの枠
   部分に設けられ、この穴がフィルターチャンバーに通じ
   る混濁液供給路を形成する、升ンバー型フィルタープレ
   スにおいて、フィルターチャンバーに開口する混濁液供
   給路１８の流出口がそれぞれ枠部分１０とプレート部分
   １１の間の領域に設けられ、そして各混濁液供給路１８
   の前記流出口に口金部材１９が装着され、この口金部材
   がチャンバー型フィルタープレート９に着脱可能に取付
   けられ、かつそれぞれフランジを備え、混濁液供給路１
   ８の流出口領域の炉布１２が前記フランジによってチャ
   ンバー型フィルタープレートに固定されていることを特
   徴とするチャンバー型フィルタープレス。