JPS5832122Y2 - 回転炉床駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転炉床駆動装置に関するものである。

従来、一般に、回転炉床炉において、ドーナツ状の炉床
の駆動は、炉床下面に設けたラックをモータ駆動のピニ
オンに噛合させること６得より行なっている。

しかしながら、このラック・ピニオン方式では、ピニオ
ンとラックとの製作精度をあげなければならず、高価で
あり、かつ熱膨張対策が極めて面倒でメンテナンスに難
点があった。

本考案は、ピニオン・ラックの代わりに、回転炉床下方
に環状の摩擦板を取付け、この摩擦板を一対の摩擦ロー
ラで挟圧駆動するという簡単な駆動機構により前記従来
の欠点を除去した回転炉床駆動装置を提供することを目
的とする。

つぎに、本考案を実施例である図面にしたがって説明す
る。

図面において、１はドーナツ板をなした従来周知の回転
炉床で、炉床支持ローラ３にレール２を介して回転可能
に載置されたものである。

４は炉壁である。

５は環状の金属製の摩擦板で、前記炉床１の下部に設け
たアーム６にピン７により取付けられたものである。

８は駆動装置で、該装置は減速機付きブレーキ付モータ
９により駆動する駆動摩擦ローラ１０と、揺動可能に軸
受１１に軸支されたレバー１２の一端に取付けられた押
え摩擦ローラ１３とがらなり、レバー１２の他端に設け
た撥力スプリング１４により押え摩擦ローラ１３で摩擦
板５を駆動摩擦ローラ１０に圧着させるようになってい
る。

したがって、モータ９を駆動すれば、両摩擦ローラ１０
，１３で挟圧された摩擦板５により回転炉床１は回転駆
動することになる。

なお、摩擦板５はアーム６を介して炉床１の下方に位置
するため、炉体１が熱膨張してもその影響が少なくて摩
擦板５はあまり変形せず、駆動装置８の動作に支障を与
えないが、第３図に一点鎖線で示すように、摩擦板５を
５ ａ 、５ ｂ・・・・・・のように分割して膨張代
αを設ければ、炉床１の熱膨張変形によるトラブルを完
全に防止することができる。

前記説明では一対の摩擦ローラの一方を回転駆動させる
場合を示したが、相方の摩擦ローラを回転駆動させても
よく、また駆動装置は例えば、回転炉床の直径の大・小
により、適宜配置するものである。

以上の説明で明らかなように、本考案の回転炉床駆動機
構は、従来のピニオン・ラックの代わりに、摩擦板とこ
れを挟圧して駆動する一対の摩擦ローラとで構成するた
め、構造は簡単であり、しかもその機構も大まかなもの
でよく安価であり、かつ炉床の熱膨張対策も十分なもの
とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の駆動装置部分を示す断面正面図、第２
図は第１図のＩＩ−ＩＩ線断面図で、第３図は摩擦板の
平面図である。 １・・・・・・炉床、５・・・・・・摩擦板、９・・・
・・・モータ、１０・・・・・・駆動摩擦ローラ、１３
・・・・・・押え摩擦ローラ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ドーナツ状の回転炉床下方に取付けた環状の摩擦
   板と、該摩擦板を上下に挟圧する一対の摩擦ローラから
   なる駆動装置とで構成したことを特徴とする回転炉床駆
   動装置。
2. （２）前記環状摩擦板を分割構造としたことを特徴とす
   る前記実用新案登録請求の範囲第１項に記載した回転炉
   床駆動装置。