JPS5831488Y2 - バインダ−等における刈高さ調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は刈刃装置の取付位置を上下に変更することに
よって刈高さを調節する装置の改良に関するものである
。

従来、固定受刃とこの上面を摺動する摺動刃等からなる
刈刃装置は一定高さ位置に固定されていて立毛茎杆を一
定の高さで刈取っていたことは知られている。

また刈刃装置と茎杆搬送装置との上下関連位置を変更す
ることによって、刈取処理する茎杆群の軟弱などに対応
していたことも知られているが、これらは茎杆群の軟弱
に好適に対応できない。

また対応するための上下関連位置変更が、わずられしい
という欠点がある。

本考案は、上記のような欠点を解消することを主たる目
的とするものであり、この関連位置調節に際しての刈刃
装置の位置変更を極めて簡単な調節スペーサの着脱のみ
の単純操作によって、実施できるようになすことで解消
したものである。

以下、図面を示す具体例において詳細に説明する。

第１図はバインダー等の要部の部分断面状態を示すもの
で、１は走行機体（図示省略）から延設する伝動ケース
、２は伝動ケースから前方に延長、設置する刈取フレー
ム、３は機体に設置する茎稈搬送デツキ、４は搬送突起
付茎稈搬送装置、５は刈取フレームの適宜位置に設けた
刈刃取付台を示している。

刈刃取付台５には刈刃装置６を着脱自在に取付けるが、
この刈刃装置６は先端に固定刃７を適宜間隔でリベット
止めして形成するフィンガーパー８の上面へ、刈刃９を
適宜間隔でリベット止めしたナイフパー１０を載置して
、これを摩擦板１１．調節板１２を介在する刈刃押え１
３によって摺動のみ自在に取付け、ナイフパー１０の上
面適宜位置にはナイフヘッド取付体１４を設けて、これ
にナイフヘッド１５を固定具２１で着脱自在に装着して
、ナイフヘッド１５に前述した伝動ケース２から突設す
る軸へ装着したクランクアーム１６を係合すべく形成し
ており、フィンガーパー８に設けた取付部１７に適宜寸
法りの高さ調節スペーサ１８を介在せしめて、締結具１
９により刈取付台５に取付は刈刃装置６を高位置刈取姿
勢とするか、この高さ調節スペーサ１８を抜き外して、
第４図に示すようにナイフヘッド（駆動機構１６）と取
付体１４との間に付換装着して低位置刈取姿勢とするよ
う威したものである。

尚、図中のｌ、１１及びｍ、ｍ １は刈刃装置６のフィ
ンガ−バー８上面と茎稈搬送装置４（結束機の掻込み装
置２０を含む）との関連調節寸法を示し、ｐ、ｐｌは刈
刃装置６の刈高さ寸法を示すものである。

次に本考案装置の作用を説明すると、刈刃装置６は通常
時、第２図及び第３図の断面状態図のように、高さ調節
スペーサ１８をフィンガーバー８と刈刃取付台５との間
に介在せしめて締結具１９によって取付け、刈取高さを
ｐになすのであり、この時のナイフヘッド１５は第６図
のように駆動機構１６と係合する。

そして、この状態で装置が作動されると、刈刃装置６の
ナイフバー１０がクランクアーム１６により往復動せし
められて、圃場に植立する茎稈を刈取り、刈取後の茎稈
群は刈刃装置６からｌ、ｍ上方の位置にあって搬送装置
４，２０がかかわり合って搬送されるのである。

今、刈取高さを通常状態よりも低くして刈取作業をなす
必要が生ずれば、締結具１９を外して高さ調節スペーサ
１８を取外して刈刃装置６を再び取付けるのであり、こ
の時は寸法りだけ低められた刈取高さｐｌにな：る（第
５図参照）。

しかして高さ調節スペーサ１８を取除くと、ナイフヘッ
ド１５と駆動機構１６との関連に寸法りの差が生ずるの
で、取外した高さ調節スペーサ１８を、第４図に示すよ
う・にナイフヘッド１５と取付体１４との間に介在せし
めるように取付ければ、ナイフヘッドとクランクアーム
（駆動機構）との駆動係合は、通常位置（刈刃装置の）
の場合と同様に確実に連絡できるのである。

本考案は以上に述べたように、高さ調節スペーサ１８を
、フィンガーバー８と取付台５との間か、ナイフパー１
０と駆動機構１６との間に付換装着して刈高さを調節す
るようになしたものであるから、調節スペーサ１８の着
脱のみの極めて単純な操作によって、適宜高さＬの刈取
高さ調節を確実に実施でき、しかもスペーサ１８は、い
ずれの取付状態時にも必ず組込み使用するので、紛失す
る等の事故が生ぜずはなはだ好都合である。

また別の長さの異なったスペーサ１８を同様に付換装着
することにより、刈刃装置６の高位置刈取姿勢から低位
置刈取姿勢への変化量を変えることも容易にできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の具体例を示すもので、第１図は刈刃
装置を低位置にした状態のバインダーの要部断面図、第
２図は刈刃装置の平面図、第３図は通常位置に取付けた
状態での第２図Ｘ−Ｘ線における切断断面図、第４図は
低位置に取付けた状態でのＹ−Ｙ線における切断断面図
、第５図は第４図の状態での刈刃装置取付部の断面図、
第６図は第３図状態でのナイフヘッド部の断面図を示す
ものである。 符号 ５・・・・・・刈刃取付台、６・・・・・・刈刃
装置、８・・・・・・フィンガーバー、１０・・・・・
・ナイフパー、１６・・・・・・駆動機構、１８・・・
・・・高さ調節スペーサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠の刈刃取付台５にレシプロ形刈刃装置６を装備し、
   この刈刃装置のナイフパー１０を駆動機構１６に連結し
   て往復動せしめる構造において、高さ調節スペーサ１８
   を、フィンガーパー８と取付台５との間に装着した高位
   置刈取姿勢か、若しくはナイフパー１０と駆動機構１６
   との間に装着した低位置刈取姿勢かに付換装着するよう
   になして刈高さを調節することを特徴とするバインダー
   等における刈高さ調節装置の構造。