JPS5831254B2 - 接続用シ−ト状金属製品の製造法およびそれに用いる圧断器具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木材又はプラスチック材などに貫入し、木材又
はプラスチック材などとの結合を堅固に固定する打抜い
た固定金具する接続用シート状金属製品の製造法および
それに用いる圧断器具に関する。

特に、本発明はシート状金属板製品、例えば倉庫用及び
輸送用容器製造に用いられる箱（例えば木製又はプラス
チック製折りたたみ式の箱）のヘリ板及び／又は蝶番な
どのシート状金属製品に関する。

木材としては主として合板である。このようなシート状
金属製品又は金属板類は当業者に周知である。

ノルウェー国％許ｍ ｓ ４６７３号明細書によれば容
器壁に貫入する固定金具を持つヘリ板が開示されておシ
、ドイツ国特許第１０９１３５号明細書には２つの木板
に貫入できるような固定金具を持ち、互に直角をなし、
かどで板を結合し組立てるように考案されたかど用ヘリ
板が開示されている。

さらに米国特許第２３１１９６１号明細書及び英国特許
第１８２８７２−号明細書にも同様な金属板が開示され
ている。

般に知られている金属板は固定金具が先細又はとがった
形な有し木材に金具が貫入し易いようになっている。

しかるに、先細又はとが・つた形シ有する固定金具は木
材中の永久的な固定及び定着能力が比較的乏しい。

これは軟質木材を用いる場合に著るしい。この為に、現
在合板製造に於る使用が増加しつつあるハリモミ及び松
のような軟質太材では良好な把握な得るのが困難である
。

本発明の目的の１つは堅質木材と同様軟質木材に於ても
非常に良好に固定する固定金具の新しい形を有する金属
板又はシート状金属製品を提供し前記の不都合を除く事
である。

本発明の主たる特徴はシート状金属の１部を押広げ、引
裂・分離することにより形成された刃部（ｅｄｇｅ ）
を有する固定金具にある。

これにより、非常に鋭い刃部が簡単に又安価に得られる
。

本発明のもう一つの目的はその製造を行なう為の圧断器
具である。

添付の図面を参照し、以下に本発明の具体的な実施例の
いくつかをさらに詳しく説明する。

図面中、第１図は本発明による蝶番型のシート状金属製
品の下方よりの斜視図である。

第２図は第１図のものの上方よりの斜視図である。

第３図は別の蝶番型具体例の下方よりの斜視図である。

第４図は箒３図のものの上方よりの斜視図である。

第５図は第１図〜第４図のものな折りたたみ用の箱に用
いた輸送用及び倉庫用容器の部分斜視図である。

第６図は同じ箱の折りたたんでいる途中の斜視図である
。

第７図は本発明による固定金具の板中にある時の拡大底
面図および平面図である。

第８図は本発明による圧断器具の略図である。

第９図及び第１０図は第８図中のＩＸ−ＩＸ、Ｘ−Ｘに
於る断面図である。

第１１図は金属板及び金具の縦方向に関し傾斜した刃部
を有する具体例の斜視図である。

第１図及び第２図は蝶番１が中心軸で結合した２片の回
転する板２からなるシート状金属製品を示す。

板２の各々には本発明により打抜かれた刃部４を有する
固定金具３があり、金具３の各々は縦方向又はその貫入
方向へ本質的に直角に押広げられている。

固定金具３は各打抜孔５（この場合は長くなっている）
の両端に位置した２つの固定金具３ａ及び３ｂを与える
様に打抜かれる。

第１図に示した様に、２つの金具３ａ及び３ｂは本質的
に同じ長さとなる様に打抜孔５で各々シート状金属材の
約１／２に打抜かれる。

さらに、第１図では打抜孔５の縦方向及び金具３の本体
１１は板２の縦方向に関し傾いている。

特に、この場合打抜孔５は互に平行した１つ又（・ま複
数の板２の縦方向に関し傾いた第１群の孔５及びこの第
１群に隣接し板２の縦方向に関し傾きかつ第１群と交叉
する方向に傾き互に平行した１つ又は複数の第２群の孔
５からなる。

これにより固定金具３が木材の繊維方向に関し異なった
貫入方向をとり（例えば該金具３が合板に貫入された場
合）効果が生じる。

第１図及び第２図に示した蝶番１は板２により同じ平面
上に取付けられ板２の１片が他片に関し、互の板２の上
側（すなわち固定金具３の突出していない面）に１８０
°回転するような型である。

第３図及び第４図には別の蝶番の具体例を示しているが
、これは板２の両片が直角に立ち上った縁６を通して普
通に結合し、鉄線６が本発明による固定金具３と同方向
で向きあっている。

この具体例では、板２の両片はその下面で互に向き合う
ように回転し、板２により連結される木材は縁６により
決められる厚さ又は高さの空隙をあけて用いられる。

第３図及び第４図に示した蝶番を以下７と相称する。

第５図及び第６図では２つの蝶番１及び７が輸送用及び
倉庫用容器としての折りたたみ式の箱８、特に鉄箱８の
羽目板に使用されている所を示す。

蝶番１は２つの互に同一平面をなす羽目板ユニット９間
に用いられ、蝶番７は羽目板９と箱を広げた時に９００
の角度をなす羽目板１０の間に用いられる。

箱８の折シたたみ方と蝶番１及び７の動きを第６図に示
す。

第７図は本発明による２つの固定金具３ａ及び３ｂが木
材（例えば第５図及び第６図で示した折りたたみ式の箱
８の羽目板９）に貫入された場合の拡大図である。

第７図で明らかな様に２つの固定金具３ａ及び３ｂ、特
にその本体１１が幾分互の方に傾き、又シート状金属板
２の方に９１〜１０００の角度（すなわち金具３は相互
に関し２〜２００の角度）で傾いている。

第１図〜第４図から明らかな様に金具３の本体１１はそ
の全長に沿い本質的に同じ厚さを有する。

金具本体１１は第１図〜第４図に良く示されている様に
金具３の縦方向に直角に横行する方向で中央がくぼんだ
有利な形を有する。

金具３の巾は長さの最小５０％、好１しくは約６７係で
、通常、金具３が固定する木材の厚さに左右される。

板２及び打抜かれた金具本体１１の厚さは金具３の巾の
１０〜２０％、好１しくは１５係である。

第８図〜第１０図は本発明による圧断器具を示している
。

この方法には圧断器（ｓｔａｍｐ）１２及びダイ（ｄｉ
ｅ） １３を包含する。

圧断器１２は２対の剪断端（ｓｈｅａｒｉｎｇ ｅｄｇ
ｅ ） １４ ｓ １５及び１６．１７を有しこの端は
各対の端の間に先端部１８を形成する圧断器１２の縦方
向に関し傾斜している。

圧断器１２の巾は本質的にダイ１３の孔１９の巾と同じ
であシ孔１９に圧断器１２が下ってくると端１４〜１７
はダイ１３の切断端（ｃｕｔ−ｔｉｎｇ ｅｄｇｅ ）
２０及び２１と密接して通過するようになっている。

これは圧断器１２がダイ１３中に下った時に剪断端１４
−１５ 、１６−１７及び切断端２０．２１間のシート
状金属材が剪断されることを意味する。

反対に、圧断器１２の先端部１８はダイ１３のどの端と
も協働しないが、この先端部１８ばその下に位置するシ
ート状金属材を下方に圧し、押し広げ先端部１８の最先
端部の範囲を薄くし、ついには圧断器１２がダイ１３中
に充分に沈んで先端部１８の直線範囲によう決められる
線に沿って切断する。

、この様に板２を打抜いて２つの固定金具が得られ、こ
の金具３の本体１１は圧断器１２の剪断端１４〜１７と
ダイ１２の切断端２０及び２１の協働により剪断され得
られ、又、金具３の刃部４は前記先端部１８により押広
げられ、次いで引裂れる事によって得られる。

具体例に示した先端部１８は比較的鋭い端により形成さ
れるがこれは又多少はっきりと丸くする事もできる。

固定金具２の刃部４は押広げられ引裂れた結果非常に鋭
く裸眼にはほとんどグラインダーで研摩したかのように
見える。

刃部４の鋭さゆえ、固定金具３はどのようなプラスチッ
ク材及び木材にも非常に容易に貫入する。

第１１図に於ては金具３はシート状材の板２及び金具３
の縦方向に関しねじれ、傾き、勾配をなす刃部４を有す
る。

これにより貫入能力はさらに改良される。

本発明のシート状金属製品の特徴は主としてその大きな
固定面により木材中に非常に良く把握されるごとき固定
金具を有する点にある事は明らかである。

金具間の相対的な傾斜は爪の様に、木材を確実に把握す
る助けをする。

本発明による固定金具のおどろくほど鋭い刃の形成は引
裂作用が降伏応力及び降伏点より勝るという事で技術的
効果の説明ができる。

本発明はここに示した具体例に制限されるものではない
。

各打抜孔に於て固定金具を２つの代りに１つしかない形
にする事も可能である。

さらに金具の大きさ及びそのシート状金属製品に関する
位置は種々の方法で変えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による蝶番の下方よりの斜視図、第２図
はその上方よりの斜視図、第３図は本発明による他の蝶
番の下方よりの斜視図、第４図はその上方よりの斜視図
、第５図及び第６図は第１図〜第４図の蝶番の使用例を
示す斜視図、第７図は本発明による固定金具の木材中に
貫入時の拡大断面図、第８図は本発明による圧断器具の
略図、第９図及び第１０図は各々第８図の■−ＩＸ、Ｘ
−Ｘに於る底面図および平面図、第１１図は本発明によ
る他の蝶番の斜視図である。 図面中の文字記号は次のものを意味する。 １：蝶番、２：板、３，３ａ及び３ｂ＝固定金具、４：
刃部（ｅｄｇｅ ）、５：打抜孔、６：縁、７蝶番、８
：折りたたみ式箱、９及び１０：羽目板、１１：金具本
体、１２：圧断器（ｓｔａｍｐ ）、１３：ダイ（ｄｉ
ｅ）、１４〜１γ：剪断端（ｓｈｅａｒｉｎｇｅｄｇｅ
）、１８：先端部、１９：孔、２０及び２１：切断端
（ｃｕｔｔｉｎｇ ｅｄｇｅ ） 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 細長い孔の両端に各々対になって設けた鋭利な端部
   な有し木材またはプラスチック材に貫入してそれらに接
   続用金属製品を結合させるのに適した固定金具からなる
   複数対の固定金具を備える接続用シート状金属製品を製
   造するにあたり、上記圧断すべき細長い孔の長手側部間
   をわたる横断方向に大略直線状の先端を有する圧断器に
   よって上記金属板の所定部分を単一工程にて（ａ）１ず
   、上記孔の長手側部を切断し、Ｃｂ）次いで、該側部間
   の金属を押圧して圧断器移動方向に変形かつ下方に引き
   伸ばし、（ｂ）該側部間の金属を上記孔端間中央に位置
   する部分で分断するように圧断し、それにより分断端を
   鋭利となし、固定金具の先端となすことを特徴とする接
   続用シート状金属製品の製造法。 ２ 鋭利な端部を有し、木材筐たはプラスチック材に貫
   入して接続用金属製品を結合させるのに適した細長い孔
   の両端から延びて設けられた固定金具を備えたシート状
   金属製品を製造するための圧断器具において、 圧断器具１２が２つの向い合った実質的に平行なＶ字型
   の剪断端１４，１５および１６，１７を有し、該剪断端
   が通常の圧断操作においてシート状金属材料２に切込を
   入れるためにそれと密に適合する打抜用細長い孔を有す
   るダイ１３中のその孔の実質的に平行な端部２０，２１
   の間に導入可能であって、圧断移動方向において上記圧
   断器のＶ字型剪断端の中央前方に該剪断端と協働する上
   記ダイの孔の両端２０．２１間の巾の大略直線状の先端
   部１８を備える前方部を有することを特徴とする圧断器
   具。