JPS5831033Y2 - 耐熱回転継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は窯炉壁内面の補修を必要とする部分へ耐火粉体
材料を溶射する粉体溶融噴射装置等に適した耐熱回転継
手に関する。

溶融噴射装置の先端バーナーへは、例えばメタンカス。

プロパンガス等の可燃ガスや支燃ガス（酸素ガス等）、
粉体材料等を供給するための複数本の配管を接続する必
要があるが、溶射位置を変えるべくバーナーの首を振る
場合等に配管をよじることなくバーナーが連続回転でき
なげればならず、かつ高温雰囲気内にあるため耐熱性が
要求され、引火爆発等の危険があってはならない。

とくに、溶鋼用取鍋の如くライニング全面に溶射施工す
る場合には、第１図に示すように炉底ａ、炉壁す両面に
施工する必要があり、バーナーＣは炉底ａの場合下向き
に、炉壁すの場合は横向きにしなげればならない。

従来このような施工時にはバーナーを取りはずし、その
つど必要な向きに取付ける方法によっていた。

しかしこのような作業を行うことは、施工ロスタイムが
増加するばかりでなく、施工部分が冷却し施工体そのも
のが剥離したり、亀裂が発生する危険性があり、満足な
溶射施工が出来ない欠点があった。

本考案はこのような要求に適合する耐熱回転継手を提供
するものである。

すなわち本考案は、有底の円筒状の内筒に外筒な回転自
在に嵌合し、両者の摺動面に設けた複数個の環状スリッ
ト溝を内外筒壁の貫通連結孔につなぎ、外筒の外側に外
筒側連結孔と順次接続する外部配管と、外筒を囲む本体
ジャケットと、本体ジャケットに連通し外部配管を囲む
配管ジャケットを設け、内筒の内側に内筒側の連結孔と
接続する流体輸送用の出口配管を設けると共に、スリッ
ト溝の間の摺動面に環状水路を設け、この環状水路を内
外筒壁の貫通水孔を通して内筒内及び本体ジャケット内
に連通し、冷却水配管からの冷却水が貫通水孔を通って
内筒と本体ジャケットに流通し得る構成としたことを特
徴とする耐熱回転継手である。

以下本考案を第２図及び第３図の実施例に基づき説明す
る。

第２図は本考案による水平式回転継手の上半部を断面で
示す側面図であり、１は有底状の内筒管、２は外筒であ
り、両者は第２図の如く密接に嵌め合わせられている。

複数個の環状スリット溝３が内筒１の外周面と外筒２の
内周面の一致した部分に設けである。

４，５は回転軸受、６は内筒蓋であり、とのＰ’［蓋６
はパツキンγにより内筒１の水密性（気密性）を保持し
、ている６８は内筒１及び外筒２の長、手方向：の摺動
を阻止するための固定リングで外筒２内に螺合し、てい
る。

外筒２はホルダー１１暉固定さｇ＜水平な姿勢を保ち後
述する如く１．内筒・１内の１氷室１８に気泡が滞留し
ないようになってん・る。

、、、。９は冷却水用人口部管で外筒２に敗けた淳結
孔１１を介して、環状ろり、シト溝・３に１鉾続し忠に
そこから内筒１に設げμ連結孔１２を通して、内筒１内
ｐ水室１８へ連通している。

冷却水用入口間、管９は部分１９で外筒２Ｖｃｍ接して
あり、冷却水用本体ジャケット１３の孔を貫通し、ジャ
ケット１３との接合部分２０を溶接して、ジャケット１
３内の水密性を保持しておりジャケット１３より外方へ
延び、その先端は開閉バルブを介して水道又は冷却水タ
ンク（図示せず）へ接続している。

１０は例えばメタンガス、プロパンガス等可燃ガスの入
口配管、１０ａは酸素ガス等支燃ガスの入口配管で、そ
れぞれ別の位置の連結孔１１に接続し、・他端はパルプ
調圧弁等を介してタンクへ接続している。

１０’、１０’ａは出口配管で１．互べ別の位置の連結
Ｊ５１２に接続し、内筒１の底壁２１に設けた孔内を水
密性を保ち貫通し１．そこから集合配管本体２２内を通
り、その先端のバーナー（後洟する）Ｋ接続する。

本体ジャケット１３は外筒２の外側に環状断面の氷室（
ジャケラ１）ができるように外筒２の外側面に固着して
あり、ジャケット１３内に連通しかつ入口配管１０，１
・Ｏａを囲む配管ジャケット１４と一体的になっている
。

配管ジャケットト４は図示の回転継手から光分離れた位
置でラジェーターの入口に接続する力２又は単に排水路
に向い開口する。

１５は内外筒１゜２の摺動面をシー〃するパツキンＣ０
１）ング）で、各ス、リット溝３の両側に設けた環状溝
に圧縮状態で嵌めである。

内筒・１．外筒２の摺動面の内、少なくともガス用のス
リット溝、３，３の間の部分には環状水路２、３カ設’
ｔｊてあり（第２図におい、ではガス用のスリット溝３
の両側に環状水路２３が設けである。

）この水路２３は内筒１の壁を貫通する水孔２４をへて
氷室１８に連通し、又外筒２の壁を貫通する水孔２５を
へてジャケット１３内へ連通している。

水孔２４は各環状水路２３に対応して内筒１に多数設け
てあり、従って内筒１の回転角度、に関係なく、いずれ
かの水孔２４が水室１８のもつとも高い位置を占めるこ
とができる。

これにより氷室１８内に気泡が生じた場合でも、２．も
つとも高い位置や水孔２４から気泡を上方へ排出するこ
とができ、氷室１８内に気泡が滞留することを防止でき
る。

次に本考案継手の作動を説明、する。

例えば可燃ガスと支燃ガスは第２図、のな方より入口配
管１０゜１０ａを通り、外筒２つ連結孔１１からスリッ
ト溝３をへて内筒１の連結孔１２を通り、内筒１に固定
された出口配管１０’、１０ａをへて図の右方のバーナ
ー（、図示せず）へ供給される。

外筒２ｔｔｃ対し内筒１は摺動面Ａで互に気密性を保持
した状態で回動することができ、各配管の前記摺動面Ａ
での洩れはパツキン１５Ｖｃより防止される。

尚、冷却水用入口配管９は前記ガス配管と同じように冷
却水を配管９より内筒１内へ導入するが、この冷却水は
内筒１内に充満し、次いで水孔２４、環状水路２３、水
孔２５を通り本体ジャケット１３内に入り引続き配管ジ
ャケット１４を通り外部へ排出される。

このように構成したので本考案によると、回転継手が極
めて高い高温雰囲気内にあっても充分使用にたえること
ができ、配管に捩れ力が作用しセも容易に摺動面Ａで回
動して捩れ力を逃がすことができる。

更に万一配管中のガスが摺動面Ａでもれても、ガス用ス
リット溝３，３の間には環状水路２３が設けであるため
両ガスが混合する恐れはなく、洩れたガスは冷却水中に
入り冷却水と共に排出される。

従うて洩れに対する水封機能も兼ね備えた極めて有効な
回転継手を提供することができる。

他の実施例を示す第３図において、第２図中の符号と同
一符号は対応部分である６第３図の実施例においては固
定の外筒２は垂直な姿勢で起立しており、その内部に嵌
め合せた内筒１の下端部に水平内筒２８が取りつげてあ
り、水平内筒２８の外側面に水平外筒２９が嵌合してい
る。

水平外筒２９には水平ジャケット３０とバーナー３１が
取りつげである。

水平内筒２８と水平外筒２９の間の摺動面Ｂにヲ東 ガ
ス用スリット溝３゜３の間の部分のみＶＣ＠状水路２３
、水孔２４，２５が設けてあり、水孔２４と上部の冷却
水連結孔１２は冷却水配管３２で接続している。

第３図の実施例においても外１２，２９はジャケット’
１３，３０により覆われ、しかもガス入口配管１０，１
０ａは配管ジャケット１４により覆われているため、極
めて高い高温雰囲気内にあっても充分使用に耐えること
ができる。

さらに、垂直軸０１に沿ってバーナーへの材料給管３５
が回転継手３６を通じてバーナー先端まで達している。

３３は水平内筒２８の洩水防止用蓋で、３４は垂直内筒
１の洩水防止用蓋である。

以上のように構成される回転継手によれば、バーナーは
垂直軸０１を中心に回転し、さらに、水平軸０２を中心
にして回転するので、前述したように溶鋼用取鍋の内張
に溶射施工する場合、鍋の炉底や炉壁にこだわらず熱間
で自由にバーナー向きが変えられるから、短時間で均一
な溶射施工が可能となり、かつガス漏洩に対する水封機
構も兼備するなど、実用上多大な効果をもたらすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の耐火物溶射施工例を示す縦断面図、第２
図は本考案による水平式回転継手の上半部を断面で示す
側面図、第３図は他の実施例を示す縦断面図である。 １・・−・・・内筒、２・・・・・・、外筒、３・・・
・・・環状スリット溝、９・・・・・・冷却水用入口配
管、１０．１０ａ・・・・・・入口配管、１０’、１０
’ａ・・・・・・出口配管、１１，１２・・・・・・連
結孔、１３・・・・・・本体ジャケット、１４・・・・
・・配管ジャケット、２３・・・・・・環状水路、２４
，２５・・・・・・共通水孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 有底の円筒状の内筒に外筒な回転自在に嵌合し。 両者の摺動面に設けた複数個の環状スリット溝を内外筒
   壁の貫通連結孔につなぎ、外筒の外側に外筒側連結孔と
   順次接続する外部配管と、外筒を囲む本体ジャケットと
   、本体ジャケットに連通し外部配管を囲む配管ジャケッ
   トを設け、内筒の内側に内筒側の連結孔と接続する流体
   輸送用の出口配管を設けると共に、スリット溝の間の摺
   動面に環状水路を設け、この環状水路を内外筒壁の貫通
   水孔を通して内筒内及び本体ジャケット内に連通し。 冷却水配管からの冷却水が貫通水孔を通って内筒と本体
   ジャケットに流通し得る構成としたことを特徴とする耐
   熱回転継手。