JPS5829710Y2

JPS5829710Y2 - 錠前

Info

Publication number: JPS5829710Y2
Application number: JP7030379U
Authority: JP
Inventors: マンフレツト・パルク
Original assignee: スガツネ工業株式会社
Priority date: 1979-05-25
Filing date: 1979-05-25
Publication date: 1983-06-29
Also published as: JPS55170364U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はストライカと係脱自在に対応する錠片を備えた
錠前の改良に関する。

従来のこの種錠前装置にあっては、周知の通り、扉開閉
部の框にストライカが取りつけられ、このストライカと
係脱自在に対応する錠片を備えた錠前は、扉の開閉端部
に装着される。

上記における一般的な錠前は、該錠前に組みこまれてい
る上記錠片性の回転体を、キーを介した押しこみ回転に
より操作して施錠し、その逆の操作で解錠するようにな
っているが、この際、押しこみ操作と回転操作とが要求
されるので操作性が悪く、シかも上記回転体には輪方向
の弾発力が付与されているので、その弾発力が反力とし
て作用する施錠時において不本意に力を抜いたり、キー
から手を離すと、回転体が押しこみ方向から瞬時に復帰
してしまい、この際のショックでキーが回転体内から抜
は落ちることもある。

本考案は上記の問題点に対処すべくこの種の錠前に改良
を加えたもので、以下その構成を図示の実施例により説
明する。

第３図において、錠前１は、台座２と、回転体３と、錠
体４を主要部材として構成されている。

台座２は、円筒部２ａと該円筒部２ａの一端外周に形成
された鍔状の取付部２ｂとを有し、その円筒部２ａは扉
５の開閉端部側に埋設され、取付部２ｂはビス６を介し
て扉５に固定されている。

上記台座２の円筒部２ａ内に摺動かつ、回転可能に嵌装
された回転体３は、一端が閉鎖された円筒状をなしてお
り、その筒部３ａの閉鎖端外周側方にはストライカ７と
係脱自在に対応する錠片３ｂが一体に突設されている。

一方、錠体４は円筒形の筒胴部４ａと該筒胴部４ａの一
端に形成された頭部４ｂとを有しており、当該錠体４は
その筒胴部４ａが上記回転体３の筒部３ａ内に回転可能
に嵌装されているとともに頭部４ｂは台座２の円筒部２
ａ内にあって該円筒部２ａに嵌着された被筒８により抑
えられており、したがってこの錠体４は回転可能である
が軸方向には固定されている。

さらに詳述すると、上記台座２における円筒部２ａ、の
基端周面にはガイド孔２ｃが略９０’の範囲で設けられ
、該ガイド孔２ｃと対応して上記回転体３の筒部３ａに
は周方向と軸方向との二方向に沿う傾斜孔３Ｃが、ガイ
ド孔２ｃよりも短く設けられ、上記錠体４の外周がら半
径方向へ突設したガイドピン４Ｃはこれら両孔□２Ｃ
，３Ｃ内にスライド可能に係嵌されている。

上記において、傾斜孔３ｃは回転体３を軸方向へ所望ス
トロークだけ摺動させるために設けられており、一方、
ガイド孔２ｃは回転体３を所定角度の範囲（錠片３ｂが
ストライカ７に対して係脱できる角度の範囲）で回転さ
せるため設けられている。

第１図５、第２図の実線で示した開錠時には、台座２内
に回転体３は没入保持されており、このときガイドピン
４Ｃはガイド孔２ｃと傾斜孔３ｃとのそれぞれが一致し
た両基端に係嵌位置を保持している。

上記解錠位置から、図示のごとくキー９を錠体４に差し
込み、該錠体４を図において反時計回り方向へ回転する
と、錠体４は軸方向において定位置で回転されるので、
ガイド孔２ｃに沿ってガイドピン４Ｃは周方向へ回転さ
れるが、このとき、ガイドピン４Ｃによって傾斜孔３ｃ
は案内されることになり、したがって回転体３は傾斜孔
３ｃの軸方向変位量だけ後退して、台座２の後側端がら
第１図中二点破線で示すごとく突出する。

さらに錠体４を回転すると、上記傾斜孔３ｃは、ガイド
孔２Ｃよりも短がく形成しであるため、ガイドピン４Ｃ
は傾斜孔３Ｃの他端に突接して回転体３はそれ以上後退
することはなくなるが、以下はガイドピン４Ｃによって
回転力を受けるため回転体３は錠体４とともに反時計回
り方向へ回転され、ガイド孔２Ｃの他端にガイドピン４
ｃが突設した時点で回転体３の回転エンドとなる。

かくして回転体３は所望ストローク後退した後、所望角
度だけ回転し、その錠片３ｂは第３図中破線で示すごと
く、扉框１０等に固定しであるストライカ７と係合し、
施錠状態とすることができる。

また、上記施錠位置から、錠体４を時計回り方向へ回転
すると、まず回転体３は所定角度だけ回転して錠片３ｂ
がストライカ７がら外れ、その後回転体３は前進して台
座２内に没入し解錠される。

したがって施錠および解錠は、錠体４を回転操作するの
みで実行される。

さらに本考案では、台座２の円筒部２ａが内筒２ｄと、
外筒２ｅとにより二重に形成されており、その内外両筒
２ｄ、２ｅ間に回転体３の筒部３ａが回転可能かつ、摺
動可能に嵌装され、上記ガイド（Ｌ２Ｃは外筒２ｅの基
端外周に穿設されている。

一方、錠体４は内筒２ｄに回転可能に嵌装されていると
ともにその内筒２ｄには溝部１１．１１が縦設され、該
溝部１．１１１１と係脱可能なるよう、上記回転体３の
筒部３ａ内面には突部３ｄ、３ｄが突設され、該
突部３ｄ、３ｄは前述の施錠および解錠位置にお
いて上記溝部１１．１１と脱嵌するようになっている。

このように形成すると、図示例のごとくキー９をキー”
ＪＬ４ｅに差し込むことによって、外側へ突出する弾発
突出型の錠片４ｄ、４ｄ・・問を備えた錠体４（
シリンダー錠）を用いることができ、前述の施錠位置に
てキー９を抜き取ることにより、溝部１１．１１に錠片
４ｄ、４ｄ・＝・・・・が係嵌し、錠体４の回転
が阻止されることにより、確実な施錠保持を行うことが
できる。

また、上記内筒２ｄの内端−側に係合突部２ｆが突設さ
れていてもよく上記突部３ｄが施錠動作により溝部１１
から外れて内筒２ｄ内端に乗り上がり、さらに回転され
たとき、突部３ｄと係合突部２ｆとが相互に係合して、
前記ガイド孔２ｅ、ガイドピン４Ｃ相互の保合とともに
施錠位置が決まる。

以上説明したように、本考案はストライカ７と係脱自在
に対応する錠片３ｂを備えた錠前１において、円筒部２
ａを有する台座２と、該台座２の円筒部２ａ内に施錠機
構を介在して回転可能に嵌装された円筒形の筒胴部４ａ
を有する錠体４と、円筒形の筒部３ａおよび該筒部３ａ
一端外周の錠片３ｂを有してその筒部３ａが回転可能が
っ軸方向へ摺動自在なるよう上記円筒部２ａおよび筒胴
部４ａ間に嵌装された回転体３とがらなり、上記錠体４
の筒胴部４ａ外周にはガイドピン４ｃが突設されており
、台座２の円筒部２ａには周方向に沿うガイド孔２Ｃが
穿設されており、回転体３の筒部３ａには軸方向と周方
向との両方向に沿う傾斜孔３Ｃが穿設されており、該傾
斜孔３Ｃはガイド７Ｌ２Ｃよりも短く、上記ガイドピン
４Ｃがガイド孔２Ｃ内および傾斜孔３Ｃ内に係嵌されて
いることを特徴としているから、キー９を差しこみ状態
として錠体４を回転するのみで回転体３を摺動（軸方向
）かつ回転させてその錠片３ｂとストライカ７との係脱
、すなわち施錠、解錠ができ、また、回転体３はバネで
弾発威勢する必要はないから、回転操作を円滑になし得
るものであり、もちろん操作中に手を離してもキー９が
脱落するような回転体復帰も起らず、したがって施錠、
解錠の操作性が従来例よりも向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る錠前を示した使用状態の縦断側面
図、第２図は第１図ＩＩ−ＩＩ線の矢視断面図、第３図
は同錠前の分解斜視図である。、２・・・・・・台座、２ａ・・・・・・台座の円筒部
、２Ｃ・・・・・・ガイド孔、２ｄ・・・・・・内筒、
２ｅ・・・・・・外筒、３・・・・・・回転体、３ａ・
・・・・・回転体の筒部、３ｂ・・・・・・錠片、３Ｃ
・・・・・・傾斜孔、４・・・・・・錠体、４ａ・・・
・・・錠体の筒胴部、４Ｃ・・・・・・ガイドピン、７
・・・・・・ストライカ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）ストライカと係脱自在に対応する錠片を備えた錠
前において、円筒部を有する台座と、該台座の円筒部内
に施錠機構を介在して回転可能に嵌装された円筒形の筒
胴部を有する錠体と、円筒形の筒部および該筒部一端外
周の鍵片を有してその筒部が回転可能かつ軸方向へ摺動
自在なるよう上記円筒部および筒胴部間に嵌装された回
転体とからなり、上記錠体の筒胴部外層にはガイドピン
が突設されており、台座の円筒部には周方向に沿うガイ
ド孔が穿設されており、回転体の筒部には軸方向と周方
向との両方向に沿う傾斜孔が穿設されており、該傾斜孔
はガイド孔よりも短く、上記ガイドピンがガイド孔内お
よび傾斜孔内に係嵌されてし）る錠前。
（２）台座の円筒部は内筒および外筒を備えた二重の筒
形に形成されているとともにその外筒にガイド孔が形成
されており、回転体はこれらの内外筒間に嵌装されてい
るとともに錠体はその内筒の内部に嵌装されている実用
新案登録請求の範囲第１項記載の錠前。