JPS5829464Y2

JPS5829464Y2 - 写真焼付現像機

Info

Publication number: JPS5829464Y2
Application number: JP1976111186U
Authority: JP
Inventors: 保穂持地; 善成中村
Original assignee: 富士写真フイルム株式会社
Priority date: 1976-08-19
Filing date: 1976-08-19
Publication date: 1983-06-28
Also published as: JPS5328732U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、長尺のロール印画紙に画像を焼付けた後現像
処理を行なう写真焼付現像機に関するものである。

一般に、写真現像機においては、適切な処理条件で感光
材料を処理し得る範囲において感光材料の搬送速度を可
能な限り高く設定して運転している。

そして、更に能率を上げて処理するために、感光材料を
複数列に並列搬送して処理し、単位時間あたりの処理量
を上げるようにしている。

一方、ネガフィルムから印画紙へ拡大焼付けする写真焼
付機においては、そのスピードは可成り高速化しており
、写真現像機の数倍から１０倍以上であり、通常、長尺
のロール印画紙に画像を焼付ケこれをロール状に巻取っ
ている。

このロール状に巻取った印画紙は前記した写真現像機に
数本並列させて装填し、同時に処理をして写真を得てい
る。

しかしながら、焼付単位毎の印画紙、すなわち１０一ル
分の印画紙の処理時間として見た場合の処理能率は一列
に搬送して処理する場合と何ら変ることがない。

ところで、現像所のような多量の写真焼付、現像処理を
行なうことを目的とする所では、全体として能率が良け
ればよいのであるが、報道関係や鑑識関係あるいは店頭
処理においては焼付単位毎の処理時間が短縮されること
が望まれている。

従来、焼付単位毎の処理時間を短縮するために採られて
いた作業は、写真焼付機にロール印画紙を装填して釦き
、写真焼付駒毎に切断して片状印画紙とし、この片状印
画紙を集積して現像室に持ち込み、前記した写真現像機
に人手で複数列に順次並べて送り込む方法と、集積した
片状印画紙を複数の一枚送りヘッドのついた自動送り装
置への列の数に人手で分けて装填して写真現像機へ送り
込む方法とがあった。

前者の方法は、作業者の労力は多大で１人の作業者が専
任で当る必要があり人件費の点でコスト高となり、後者
の方法は人手を要するのは装填時のみであるので人件費
の点では軽減されるが、集積した片状印画紙を確実に一
枚宛送り出す技術として完壁なものとするには構造が複
雑となりコスト高となること、重なったまま送り出され
たものについては再プリントを行なう必要が生ずること
等の欠点があり、これを防止するために自動送り装置を
、二枚以上型なって送り出した場合に自動的に停止する
ようにしたものではメンテナンスが更に複雑になり、い
ずれのやり方も実際的ではなかった。

本発明の目的は、長尺のロール印画紙を焼付けるととも
に、焼付単位毎に能率よくかつ人手を要せずして現像処
理することのできる写真焼付現像機を提供することにあ
る。

本発明のかかる目的は、長尺のロール印画紙に画像を焼
付けた後現像処理を行なう写真焼付現像機において、処
理部の処理線速度よりも高速でロール印画紙に画像を焼
付ける写真焼付部と、前記画像を焼付けられたロール印
画紙を順次画像駒毎に切断して片状印画紙となすカッタ
と、前記片状印画紙を複数列に分配して処理部へ供給す
る分配供給装置と、前記写真焼付部の焼付線速度よりも
低速で前記複数列に分配された片状印画紙を並列搬送し
て現像処理する処理部をそれぞれ順次一連に具備したこ
とを特徴とする写真焼付現像機により達成される。

以下図面を参照しながら本考案をさらに詳細に説明する
。

第１図は本考案の構成の概略を示す側面図であり、写真
焼付機１で画像を焼付られたロール印画紙２はループプ
ール３を通りカッタ４にて画像駒毎に切断されて片状印
画紙５となり、この片状印画紙は順次分配供給装置６に
て複数列に配分され、並列した状態で処理部７へ搬送さ
れて現像される。

本考案の構成要素であるカッタ４の作動は、写真焼付機
において印画紙に施こされたカットマークを検出するこ
とによって行なわれる。

印画紙へのカットマークの施こし方は通常用いられてい
る公知の方法、例えば露光部において感光材料に画像焼
付枠と相対した一定位置にパンチ穴またはスリットや穿
つやり方や、感光材料裏面にマーキングするやり方があ
り、そしてこれらのカットマークを感光材料の感光領域
外の赤外線検出器または空気検出器等により検出してカ
ッタを作動させるやり方を利用することが出来る。

第２図は本考案の構成要素となる分配供給装置にて片状
印画紙５を写真現像機へ複数列に分配並列させたときの
搬送ローラ９との位置関係を示すもので、矢示した搬送
方向に対して片状印画紙５が横一列に並ぶ場合（Ａ）又
は片状印画紙５が進行方向にずれて並ぶ場合（Ｂ）とが
ある。

第３図はコンベアと回動レバーとによって複数列に分配
する分配供給装置６の例を示すもので、カッタ４で画像
駒毎に切断された印画紙をそのまま前方へ送り出すコン
ベア１０と、これに並列させて設けたコンベア１０ａ
、１０ｂ、およびコンベア１０からコンベア１０ａある
いはコンベア１０ｂ上へ片状印画紙５を移す回動レバー
１１ａ。

１１ｂとからなっている。

それぞれのコンベア１０，１０ａ、１０ｂｉ［ニ矢示方
向へ進行していて、回動レバー１１ａ。

１１ｂがカッタ４の作動とコンベア１０の速度に同期し
て設定された時間に作動することによってコンベア１０
に載って送られて来る片状印画紙５を三列に分配し第２
図Ｂのように処理部搬送路へ供給することができる。

第４図は搬送路の幅方向に往復動する分配ポケットによ
って複数列に分配する例を示すもので、カッタ４で画像
駒毎に切断された片状印画紙５を順次一枚ずつ分配ポケ
ット１２に入れ、これをスライダ１３に沿って幅方向へ
移動させそれぞれの所定位置にて片状印画紙を処理部搬
送路へ第２図Ｂのように三列に分配して供給することが
出来る。

第５図は処理部搬送路の幅方向に往復動する複数連ねた
分配ポケットによって複数列に分配する列を示すもので
、各ポケット１２ａ、１２ｂ、１２ｃはスライダ１
３に沿って幅方向へ移動させ、それぞれのポケットへカ
ッタ４にてロール印画紙から切断した片状印画紙を順次
同期させて入れ、全部のポケットに入れ終った時点で分
配ポケットは元の位置に戻って各ポケットから同時に印
画紙を搬送路へ供給すると、第２図Ａのような配列にな
って処理部へ進む。

第６図はカッタ４にて切断され送られてぐる片状印画紙
５を、固定させた上、下のガイド１４ａ。

１４ｂとその間にあって送り込み位置を変える分配フラ
ップ１５ａ、１５ｂによって、それぞれ搬送路幅方向へ
往復動する各位置専用のポケット１２ａ、１２ｂ、１２
ｃへ順次分配フラップ１５ａ。

１５ｂをロータリーソレノイド１６ａ、１６ｂにて
選択的に作動させて片状印画紙を送り込む。

それぞれのポケットに入った印画紙は各ポケットがそれ
ぞれの所定位置に移動したとき処理部へ供給する。

分配フラップ１４ａ、１４ｂはそれぞれ独立に回動する
ので、図示したものでは三つに分配し、ポケットはそれ
ぞれ重畳する位置にて、それぞれ専用のスライダー１３
（一部のみ図示しである）によって横移動するようにな
っである。

したがって、分配フラップはそれぞれのポケット毎にお
ける所定位置との関係で組合わさって作用するように順
序付けて作動させれば、第２図Ｂのように配列させて処
理部へ供給できる。

第７図はカッタ４で切断した片状印画紙５が送り出され
る方向と、処理部の搬送路とが直交する場合に複数列に
分配する例を示すもので、写真現像機の幅方向に沿って
片状印画紙５を分配するコンベア１０と該コンベア１０
によって所定位置に運ばれたそれぞれの片状印画紙を処
理部の搬送路へ供給するフィードローラ１Ｔおよびそれ
ぞれの所定位置にてフィードローラ１７と対になって各
片状印画紙５ａ、６ｂ、５ｃを送り出すピンチローラ１
８からなっている。

コンベア１０はベルト式コンベアであってフィードロー
ラ１７の部分にはベルトがないようにつくられ、コンベ
ア１０に載る片状印画紙がフィードローラに接しないよ
うにわずか上方に懸架させである。

そして、それぞれの片状印画紙５ａ、５ｂ、５ｃが所定
位置に来たときにコンベア１０が停止し、ピンチローラ
１８が上方から作用し、それぞれの印画紙５ａｓ５ｂ、
５ｃをフィードローラ１４との間に挾んで処理部へ同時
に送り込み、第２図Ａのような配列になる。

送り込み終るとピンチローラ１８が上がり、再びコンベ
ア１０が作用して順次カットされた片状印画紙を同様に
選ぶ。

カッター４とベルトコンベア１０釦よびピンチローラ１
８は同期して作用するようになしである。

本考案は前述した如く高速で作動する写真焼付部におい
ては高速に対応して搬送できるロール印画紙のまま焼付
け、次いで画像を焼付けられたロール印画紙を順次画像
駒毎の片状印画紙に切断してこれを複数列に分配して処
理するようにした写真焼付現像機であるから、写真焼付
部の潜在能力が処理部の能力より数倍〜１０倍高速であ
る実態に最適にマツチングさせて、焼付単位毎の処理時
間を数分の１に短縮すること、すなわち利益数倍増と経
済的にも極めて顕著な効果を奏する。

なお、本考案は、特に報道関係や鑑識関係あるいは店頭
処理等のような比較的小規模単位の焼付現像処理を行な
う場合に適しており、短時間で効率の良い焼付現像処理
が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の横取の概略を示す側面図、第２図Ａお
よびＢはそれぞれ処理部における片状印画紙の配列を示
す図、第３図は分配供給装置の平面図、第４図ないし第
７図はそれぞれ別の態様での分配供給装置の斜視図であ
る。１・・・写真焼付機、２・・・ロール印画紙、３・・・
ループプール、４・・・カッタ、５・・・片状印画紙、
６・・・分配供給装置、７・・・処理部、８・・・マガ
ジン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

長尺のロール印画紙に画像を焼付けた後、現像処理を行
なう写真焼付現像機において、処理部の処理線速度より
も高速でロール印画紙に画像を焼付ける写真焼付部と、
前記画像を焼付けられたロール印画紙を順次画像駒毎に
切断して片状印画紙となすカッタと、前記片状印画紙を
複数列に分配して処理部へ供給する分配供給装置と、前
記写真焼付部の焼付線速度よりも低速で前記複数列に分
配された片状印画紙を並列搬送して現像処理する処理部
をそれぞれ順次一連に具備したことを特徴とする写真焼
付現像機。