JPS5829381Y2 - ドレンホ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドレンホース、詳しくはセパレート形冷房機
の室内ユニットに内装するドレン受けの排水口に接続し
、該ドレン受けに貯溜するドレンを室外に排水するため
のドレンホースに関する。

前記ドレン受けに貯溜するドレンは、冷却されており、
従ってこのドレンを室外に排水するのに、普通のホース
を使用したのでは、該ホースの外周に水滴が結露して、
この水滴が室内及び前記ホースを挿通する壁部などに滴
下し、これら室内及び壁部を汚すのである。

そこで従来では前記ドレンホースとして断熱構造のもの
を用い、ホース外周に結露するのを防止すべくしている
。

ところで、前記断熱構造のドレンホースとして、蛇腹状
をなすホース本体の外周に断熱カバーを被覆したものが
あるが、この種ホースでは前記ホース本体の差込口が面
一の円筒状をなし、かつこの差込口が前記本体より小径
とされているため、この差込口と前記カバーとの間に隙
間が生じるのである。

而して前記ドレンホースの配管時には、前記ホース本体
の差込口をドレン受けの排水口に、前記カバーがドレン
受けの壁部に当接すべく接続させるのであるが、この配
管時にはドレンホースを前記差込口の近くで屈曲させる
ことが多く、従って前記カバーは屈曲方向内側が収縮し
、かつ屈曲方向外側が引張されて、この７屈曲方向外側
において前記カバーとドレン受は壁部との間に開口部が
生じるのであり、このため前記差込口とカバー間の隙間
において結露し、水滴が生じる問題が有った。

本考案は以上の問題を解決するもので、前記ホース本体
の差込口を蛇腹状となし、この差込口の内径を前記ドレ
ン受けにおける排水口の外径とほぼ同一になすと共に、
前記差込口の外径を前記断熱カバーの内径とほぼ同一と
なして、該差込口と前記カバー間に隙間を生じさせるこ
となく、結露の発生を未然に防止することを第１の目的
とする。

また、第２の目的は、前記カバーの少なくとも外周面に
多数の凹凸条を形成し、ドレンホースを急角度で屈曲可
能となすと共に、例え急角度で屈曲させても、皺が寄っ
たりすることなく外観良好で、しかも亀裂が入ったりす
ることのないドレンホースを提供することにある。

以下本考案の実施例を図面によって説明する。

図中Ｈはドレンホースを示し、ホース本体１と断熱カバ
ー２とから形成する。

前記ホース本体１は、断面波形状をなす蛇腹部１ａの一
側に差込口１ｂを一体に形成しており、この差込口１ｂ
をセパレート形冷房機の室内ユニットに内装するドレン
受けＤの排水口ｄに差込んで接続すべくなす。

また、前記カバー２はスポンジなどの断熱材にて筒状に
形成し、この外周壁に断面四角形状をなす多数の凹凸条
２ａを、また内周壁に断面波形状をなす多数の凹凸条２
ｂを形成している。

この凹凸条２ｂの各凹凸部は、前記外周壁に設ける凹凸
条２ａの各凹凸部と対向値装置すべく形成している。

而して前記本体１の差込口１ｂは、その蛇腹部１ａと同
形状の蛇腹状となし、この内径を前記排水口ｄの外径と
ほぼ同一になすと共に差込口１ｂの外径を前記カバー２
の内径とほぼ同一となすのである。

前記本体１の蛇腹部１ａ及び差込口１ｂは、その凹凸条
を円周方向或は螺旋方向に形成してもよく、この凹凸条
と同形状に前記カバー２の内面側凹凸条２ｂを形成する
。

そして前記カバー２を前記本体１の外周部にその内面側
凹凸条２ｂを本体１の蛇腹部１ａ及び差込口１ｂに係合
させて挿嵌支持する。

尚、前記カバー２の内周面は凹凸条２ｂを形成すること
なく面一となすことが可能である。

尚、前記カバー２は、前記差込口１ｂの端部より若干外
方に突出させて置き、前記ドレン受けＤへの取付時にカ
バー２の端部を前記ドレン受けＤの壁部に当接させて圧
縮させるべくなす。

以上説明したごとく本考案のドレンホースは、ホース本
体の差込口を蛇腹状となし、この差込口の内径をドレン
受けにおける排水口の外径とほぼ同一になすと共に、前
記差込口の外径を前記本体上に挿嵌する断熱カバーの内
径とほぼ同一となして、前記差込口と断熱カバーとの両
者間に隙間が生じるのを防止させたのであり、従って前
記差込口の近くでドレンホースを急角度に屈曲させても
従来のごとく開口部が生じることはなく、前記両者間に
おいて結露するのを確実に防止できるに至ったのである
。

また本考案では前記カバーの少なくとも外周面に多数の
凹凸条を形成したからドレンホースを急角度で屈曲させ
ることができ、該ホースを配管する上で非常に好都合と
なり、しかも前記ドレンホースを急角度で屈曲させても
、前記カバーの外周に皺が寄ったりすることなく外観良
好となり、さらにはカバー外周に亀裂が入って断熱効果
を損なったりすることもないのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のドレンホースの一部切欠正面図である。 １はホース本体、１ｂは差込口、２は断熱カバー２ａは
凹凸条、Ｄはドレン受け、ｄは排水口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドレン受けの排水口に差込む差込口をもつドレンホース
   本体の外周囲に、筒状の断熱カバーを挿嵌してなるドレ
   ンホースであって、前記カバーの少なくとも外壁に多数
   の凹凸条を形成する一方、前記本体の差込口を蛇腹状に
   なすと共に、この差込口の内径を前記排水口の外径とほ
   は゛同一となし、かつ差込口の外径を前記カバーの内径
   とほぼ同一としたことを特徴とするドレンホース。