JPS5829275B2

JPS5829275B2 - 糞尿処理装置

Info

Publication number: JPS5829275B2
Application number: JP55019592A
Authority: JP
Inventors: 隆桑名; 直昭道宗; 功福森
Original assignee: Institute of Agricultural Machinery
Current assignee: Institute of Agricultural Machinery
Priority date: 1980-02-19
Filing date: 1980-02-19
Publication date: 1983-06-21
Also published as: JPS56120593A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、主として電蓄の糞尿を処理する処理装置に関
するものである。

牛、豚などの電蓄を舎飼にする場合、排泄される糞尿の
処理は、飼養農家にとって大きな問題となっている。

牛糞、鶏糞等（こついては、これを人工的に乾燥して肥
料として有効に利用されているが、尿汚水については、
一部圃場に散布する程度で、大半は一般の糞尿処理と同
様に処理され、有効に利用されていない。

このような対策の一つとして本出願人は、さきに、電蓄
の尿汚水を、通気性、通液性が良好な蒸発槽（堆積槽）
内に堆積した有機性に富む微粒物質からなる吸着材に繰
返し散布させ、尿汚水中の水分を蒸発させながら肥料成
分を吸着材に吸着させるようにした、電蓄の尿汚水処理
方法を提案している。

本発明は、上記電蓄の尿汚水処理方法を実施する処理装
置を提供するのを目的になされ、上記尿汚水と共に糞も
散布し、これらの被処理物を攪拌反転、切返しなどを行
ない、水分の蒸散と発酵を促進させ、比較的簡易な手段
で大量の電蓄糞尿を効率よく処理し、また、肥料として
有効に利用できるようにし、さらに処理台車がスリップ
することなく確実に移動するようにした糞尿処理装置を
提供するものである。

この処理装置で用いられる被処理物を攪拌、反転、切返
しなどする処理機構は、被処理物を堆積する堆積槽に沿
って移動可能な台車を設け、この台車に、その移動方向
と直交する同一垂直面（こ沿って上下方向に、台車の移
動方向とは逆方向に回転する複数段の回転体を設け、ま
た、上記台車には、その−側に走行車輪、他側に、駆動
車輪をそれぞれ設け、前記駆動車輪が転接するガイドレ
ールを前記堆積槽に沿って設けると共に、前記駆動車輪
とガイドレールの転接面に、相互に噛合う凹凸を形成し
たことを特徴とするものである。

し下、図面を参照して本発明の一実施例を具体的に説明
する。

図（こおいて、符号１はビニルハウスで、このビニルハ
ウス１の床面２は、コンクリート層が張られている。

床面２には、上面を開放し、所定深さを有する長方形の
堆積槽３がコンクリート層により設けられ、この堆積槽
３内に、下方から順に砂利層４、寒冷紗５、砂層６、土
壌層７が張り込まれ、最上層の土壌層７は床面２とほぼ
同じ高さになっていると共に、最下層の砂利層４内には
、暗梁用の多孔管８が埋設されている。

前記多孔管８には連通管９が連結され、その終端部にブ
ローワ１０の吸込口が連結されている。

一方、堆積槽３上には、堆積槽３の長手方向（こ沿って
移動可能な台車１１が設けられている。

この台車１１は、本体１２の一側に、床面２に接して転
動する走行車輪１３、また他側に、後述するがイドレー
ル１６と転接する駆動車輪１４をそれぞれ備えている。

台車１１の駆動車輪１４側で、堆積槽３に沿う床面２上
には、支柱１５を介してガイドレール１６が所定高さに
架設されている。

ガイドレール１６の上面には、波形のラック１０ａが形
成され、このラック１６ａに前記駆動車輪１４の周面に
形成されたピニオンが噛合するようになっている。

駆動車輪１４は、本体１２上に設けられた駆動車輪用モ
ータ１７から、チェン伝動系１８を介して動力を受け、
モータ１７の回転方向の切替えによって台車１１を前、
後方向いずれにも走行させうるようＧこなっている。

また、本体１２には、台車１１の移動方向と直交する同
一垂直面に沿って上下方向に３個の攪拌・切返しリール
１９が堆積槽３上を横切って軸支されている。

これら各リール１９は、台車１１上に設けたリール駆動
用モータ２０からチェン伝動系２１を介して動力を受け
、台車１１の移動方向とは反対方向に回転するようにな
っている。

台車１１の上方には、台車１１の移動方向に沿ってワイ
ヤ２２が張設され、このワイヤ２２に、本体１２上に立
設した案内杆２３の先端に設けた滑車２３ａを転接させ
、また、給電線２４を多数のローラ２５で移動自在に吊
持させている。

なお、堆積槽３の上方、即ち土壌層７上には、有機質に
富む微粒物質、例えばおがくず、籾殻などからなる吸着
材に、電蓄の糞尿を散布した被処理物Ａが堆積される。

この糞尿の散布は、毎日、または数日おき程度に行われ
る。

このような横取の糞尿処理装置においては、台車１１は
、駆動車輪用モータ１７からチェン伝動系１８を介して
動力を受は回転する１駆動車輪１４が、そのピニオンを
ガイドレール１６のラック１６ａに噛合わせることで推
進力を受け、走行車輪１３を回転させて一方にゆっくり
と確実に移動する。

この台車１１の移動と共に、モータ２０からチェン伝動
系２１を介して動力を受け、台車１１の移動方向と反対
方向に回転する攪拌・切返しリール１９によって、被処
理物Ａを下方から上方に掻き上げ、攪拌し、後方に反転
、放てきして切返しを行う。

台車１１の移動方向が反対になっても、攪拌・切返しリ
ール１９は同様の作用をする。

従って、被処理物Ａは、その堆積量に多少、高低があっ
ても十分に攪拌・切返しが行なえる。

一方、ビニルハウス１内の空気は、太陽熱エネルギーに
よって加温されており、この高温空気はプローワ１０の
運転によって連通管９、多孔管８、砂利層４、寒冷紗５
、砂層６、土壌層７を介して生じる吸引負圧により被処
理物Ａを通過して吸引され、被処理物Ａ中の糞尿の水分
を蒸散させ、また、被処理物Ａ全体が高温に保持され、
前述の攪拌・切返しによって通気性が良好となり、好気
性発酵に好条件が与えられ、発酵が促進する。

さらに、糞尿中の臭気は、土壌層７や砂層６を通過する
間に脱臭されてブローワ１０から排出される。

また、土壌層７、砂層６、砂利層４等に浸透した被処理
物Ａ中の水分は、これらを通過する空気と共に高湿空気
となってブローワ１０から排出され、被処理物Ａの水分
低下を早める。

発酵が終った処理物は取出して肥料として使用できる。

なお、前記実施例において、攪拌・切返しり−ル１９の
数は増減してもよく、また、台車１１は、例えばケージ
−養鶏の鶏糞攪拌・乾燥装置として使用することもでき
る。

また、ビニルハウス１内には夜間や雨天、曇天などで日
照の少いときなどに加温する加温装置を設けてもよい。

さらに、駆動車輪１４とガイドレール１６は、その一方
に凸部を、他方（こ凹部を形成して相互に噛合うように
すればよく、必ずしも実施例の通りではなくともよい。

さらにまた、台車１１には、移動端において、モータ１
７および２０の回転を自動的に逆転させる機構や、タイ
マーやリレーなどを用いた完全自動運転機構を設けても
よい。

よれば、被処理物を上下方向に複数段０こ横架した処理
機構によって、堆積された被処理物を同一断層で下方か
ら上方（こ掻き上げ、攪拌し、後方に反転、放てきして
切返しを行ない、上下層を同時に確実に切返して被処理
物の乾燥、発酵を促進させて肥料化することができ、ま
ｊこ、処理機構は、同一垂直面上で台車の移動方向と逆
方向に回転する機構であるから、台車の往復移動で被処
理物を反復して連続的に切返すことができ、さらに、台
車の１駆動輪はガイドレールと噛合って走行するからス
リップすることなく正確に走行することができ、しかも
、処理装置の構成は簡単で、自動化も容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す装置全体の斜視図である
。３・・・・・・堆積槽、１１・・・・・・台車、１２・
・・・・・本体、１３・・・・・・走行車輪、１４・・
・・・・１駆動車輪（ピニオン）、１６・・・・・・ガ
イドレール、１６ａ−−−・ラック、１７・・・駆
動車輪用モータ、１８・・・・・・チェン伝動系、１９
・・・・・・攪拌・反転リール、２０・・・・・・リー
ル駆動用モータ、２１・・・・・・チェン伝動系、２２
・・・・・・ワイヤ、２４・・・・・・給電コード、Ａ
・・・・・・被処理物。

Claims

【特許請求の範囲】１被処理物を堆積する堆積槽の上面に沿って移動可能
な台車を設けたもの（こおいて、前記台車に、その移動
方向と直交する同一垂直面上に、上下方向に、台車の移
動方向とは逆方向に回転し、前記被処理物を攪拌、反転
、切返しなどを行なう複数段の処理機構を設けたことを
特徴とする糞尿処理装置。２被処理物を堆積する堆積槽の上面に沿って移動し、
被処理物の攪拌、反転、切返しなどを行なう処理機構を
備えた台車において、前記台車には、その−側に走行車
輪、他側に駆動車輪をそれぞれ設けると共に、前記駆動
車輪が転接するガイドレールを前記堆積槽に沿って設け
、前記駆動車輪とガイドレールの転接面に、相互に噛合
う凹凸を形成したことを特徴とする糞尿処理装置。