JPS5829102B2 - 浴中気泡発生機の発泡装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は浴中気泡発生機の発泡装置の改良された構造
に関するものである。

浴中にて気泡を発生させると、皮膚を刺激して血行を促
進し、マツサージ効果や保温効果を奏するはか洗浄効果
のあることなど、すでに良く知られている。

そして、その主因は、気泡のもたらす超音波ということ
もすでに良く知られているところである。

効果的に超音波を発生させるためには、大きい粒子の気
泡よりも、より小さい粒子の方が良く、また小量の気泡
群よりも多量の気泡群の方が良いことも実験的に立証さ
れている。

この多量で且つ小粒子の気泡を発生する発泡手段の一つ
として、布帛の布目を発泡孔にすることが提案されてい
るが、これを実用化するには種々の困難を伴う。

即ち、従来の合成樹脂や焼結６製なとの発泡体に比べ布
帛は損傷がはげしく且つ湯垢が付着しやすいため、この
布帛発泡体を着脱交換可能にし、或は洗濯可能な構造に
する必要がある。

このためには、布帛発泡体とその保持体とは簡単に分離
でき且つまたこの保持体は布帛発泡体が浮力で浮上する
のを抑止することができる構造でなければならない。

ところで、洋風バスに限らず近時の浴槽は大型化する傾
向にあり、従って発泡装置そのものも大きい面積を持た
せる必要がある。

この発明の発明者の実験では、布帛発泡体を比較的広い
面積を持ったものにした場合には、空気圧が中央部に集
中し当該部分の損傷が起りやすく、また布帛発泡体をそ
の保持体に固定した場合には、発泡による振動が当該固
定部は近に加わるため損傷が生じやすいという結果が得
られた。

また、発泡体を大きい面積にした場合には、空気供給口
より遠ざかるほど発泡量が少くなるという欠陥は否め得
ない。

かＳる事情に鑑み、この発明においては、保持体が布帛
発泡体の浮上するのを抑止する手段を備えており且つこ
の保持体と布帛発泡体とは固定されてなく、従って容易
に離脱し或は組付することができる構造の発泡装置を提
供しようとするものである。

また、この布帛発泡体を帯状の空気袋とする事によって
保持体に組付けたとき浮力が分散して生じる構造を採用
し、布帛の損傷が少く且つ寿命の永い発泡装置を得る様
にしたものである。

更に、布帛発泡体が素人でも縫製が可能である事を利用
して、入浴者が好みに応じて気泡の粒子を選ぶことがで
きる簡潔で且つ安価な構造の発泡装置を得る様にしたも
のである。

また更に、洋風バスに限らず和風バス用としても、複数
個の保持体を組合せて用いることにより十分に広い発泡
面積を持った発泡装置を得ることを目的とするものであ
る。

そしてまた、広い発抱面積を持つにもかかわらず発泡が
ムラなく起生ずるような発泡装置を得ることを目的とす
る。

次に図面にもとすき本発明の実施の一態様を説明する。

発泡体１０は第３図示の如く適宜大きさの布目を有する
布帛を袋帯状に縫製したもので、その長さは保持体２０
の大きさ及び数量等によって定められ且つ該発泡体の両
端１２．１４は開口状態となっている。

該布帛発泡体を組付けるための保持体２０は第１．２図
示の如く偶数条の溝２１，２２，２３及び２４（実施態
様の場合は四条溝であるがこれに限定されるものではな
い）を有し、且つ該溝には適宜間隔を置いて溝蓋片２５
、２５・・・・・・が各々設けられている。

該保持体は適宜間隔を置いて２個以上配され（第３図示
の実施態様の場合は２個であるがこれに限定されるもの
ではない）、一方袋帯状を呈する布帛発泡体１０は２個
以上の該保持体が該発泡体を介して相互に連結されるよ
うに該保持体の全部の溝２１，２２，２３及び２４に蛇
行或は折返し状態に挿通される。

このとき、発泡体１０の両開口端１２．１４は共に該保
持体の一側に位置し、しかも該保持体の相互に隣接した
二つの溝に配置されていることが望ましい。

なお、溝２１，２２゜２３及び２４に挿通された袋帯状
の発泡体１０は、溝蓋片２５ 、２５・・・・・・によ
って溝から抜は出さないように蓋をされると共に区画さ
れた状態となって、多数の区画された発泡面２６ 、２
６・・・・・・を形成するようになる。

また、発泡体１０の両開口端１２．１４は、空気分配器
３０の配管口３２，３４に各々接続され、他方適宜圧縮
空気源に導通するホース３６が他の配管口３８に接続さ
れていて、圧縮空気は両開口端１２．１４より同時に発
泡体１０内に供給されるようになる。

したがって圧縮空気は発泡体１０の両端から送り込まれ
、発泡体（１０）の全域に万遍なく圧縮空気がゆきわた
る。

この布帛発泡体１０を保持体２０に組けけた発泡装置を
浴槽に沈めてホース３６より圧縮空気を供給すると、該
布帛発泡体の多数の区画された発泡面２６，２６・・・
・・・より浴中に気泡が発生するようになる。

この発泡装置によれば、少くとも次の諸点による効果が
奏せられる。

（１）発泡体は柔軟で変形自在な布帛を帯状に縫製した
ものであるため、保持体の溝に容易に蛇行させて挿通し
組付けることができ、従ってまた分離することも容易で
あるため、この発泡体を交換したり或は洗浄することが
簡単にできる。

（２）発泡体は布帛を縫製したものであるため、素人に
おいても自己に適応した布目の発泡体を容易に得ること
ができる。

（３）布帛は多数の布目を保有しており、従って粒子の
小さい多数の気泡を発生することができ、より効果的な
超音波の発生をうながしマツサージ、保温及び洗浄効果
が倍加する。

（４）発泡体は保持体の溝蓋片によって区画されて多数
の発泡面を有するようになり、個々の発泡面に加わる浮
力が少く且つ発泡体は保持体に固定されておらず、単に
溝の上に保持されているので布帛の受ける振動も少いた
め、布帛の損傷が少くその寿命を永く保つようになる。

（５）必要に応じて２個以上の保持体を組合せて使用で
きるため、浴槽の大きさに応じて大小様々の発泡面積を
得ることができるのみならず保持体相互間は柔軟で変形
自在な発泡体で結ばれているから、別途に折畳み機構を
設けなくても自由に折畳むことが可能であるため梱包時
の荷姿が小さくなり且つまた不使用時の処理が容易とな
る。

（６）保持体の溝が偶数条であるため、該溝内に挿通し
た発泡体の両開口端は共に該保持体の−側に位置し、そ
のうえ相互に最も接近した溝に配置することが可能とな
る。

このため、分配器を用いて圧縮空気を発泡体の両開口端
より供給することができ、長細い発泡体であるにもかか
わらず全発泡面に亘ってムラのない発泡を起生ずること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すもので、第１図は保持体
の斜視図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視裁断面図、第３図
は保持体に発泡体を組付けた本装置の斜視図である。 １０・・・・・・布帛発泡体、２０・・・・・・保持体
、２１゜２２・・・・・・溝、２５・・・・・・溝蓋片
、３０・・・・・・分配器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 布帛を袋帯状に縫製して作られ、両端を開口された
   発泡体と、該発泡体を保持する複数個の保持体とで構成
   され、 上記複数個の保持体の上面にはそれぞれ偶数条の溝が並
   夕１ルて設けられており、かつ該溝には適宜の間隔毎に
   溝蓋片が配列されており、 上記複数個の保持体は適宜の間隔をおいて並んで配設さ
   れ、各保持体の溝を通って前記発泡体が蛇行状に挿通さ
   れ、かつ該発泡体の両方の開口端は、上記複数個の保持
   体のうち１個の保持の一方の側に導かれ、該開口端は空
   気分配器の配管口にそれぞれ接続されている浴中気泡発
   生機の発泡装置。