JP2004536667A - 発泡バスマット - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は発泡バスマットに関係するものである。更に詳細には、本発明は健康維持に役立つエアレーション効果を有する発泡マッサージを提供するものであって、ソフトな発泡バスマットに関係するものである。
【背景技術】
【0002】
ソフトな発泡バスマットは比較的よく知られたものである。例えば、サンドリン(Sandrin)の米国特許No. 5,050,591には、発泡マッサージを提供することができるソフトな発泡バスマットが記載されている。このマットは2チャンネルの形態となっている。第一のチャンネルは、膨張してユーザーを支えるものであり、第二のチャンネルは、圧縮空気源から空気が供給され、その上面に明いた複数の小さい孔からその空気を逃がすものである。第二のチャンネルの上面は、第一のチャンネルの上面の垂直方向下方に位置する。このような配置にすることによって、第二のチャンネルから空気が出ていく妨げになることのないように、第一のチャンネルによってユーザーを支えることができる。このタイプのバスマットの欠点は、この装置を使用するために時間と労力が必要になることである(すなわち、使用に先立ってそれを膨張させ、また使用後はそれから空気を抜かなければならないことである。)。
【0003】
上述した発泡バスマットと類似のバスマットを使用するにあたって、使い勝手を向上させるための努力が払われてきている。例えば、上述した2チャンネルの形態のものを使用するよりはむしろ、マットの上面から空気が出ていくことを妨げることなくユーザーを支えるために、複数のフレキシブルな長方形状のパッドを使用したソフトな発泡バスマットが知られている。このような構成にすることによる欠点は、時としてユーザーに不快感を与えることになる局所的な圧力負荷点を、そのフレキシブルなパッドが作り出すことである。
【0004】
上述したものの中には、健康維持に役立つエアレーション効果を改善させたものや、局所的な圧力負荷点を作り出すことなく快適さを向上させたものなどはない。更に、本発明に係る発泡バスマットは、輸送や保管が容易であると共に、コンパクト、フレキシブルであって、効率的な取り扱いができるものである。
【発明の開示】
【0005】
発明の概要
本発明の目的は、快適さを向上させ、マット表面上におけるユーザーの体重の分布を分散させるためにフレキシブルでソフトな支持パッドを使用した、ソフトな発泡バスマットを提供することである。
【0006】
また、本発明の別の目的は、空気の分配と、総合的に健康維持に役立つエアレーション効果を改善するために、成型により作られた空気流路チャンネルを形成するソフトな発泡バスマットを提供することである。
【0007】
更に、本発明の別の目的は、空気の流れを改善し、空気流路チャンネルの全体にわたって均一な空気圧を維持することができる機能を持った空気流路チャンネル内に配置された少なくとも一つの支持チューブを備えたソフトな発泡バスマットを提供することである。
【0008】
また、本発明の別の目的は、取り扱いと保管を容易にするためにコンパクトなサイズに折りたためるようにしたソフトな発泡バスマットを提供することである。
【0009】
また更に、本発明の別の目的は、暖かい空気を供給するための圧縮空気源と接続して、お湯の温度を維持することができるソフトな発泡バスマットを提供することである。
【0010】
本発明に係るこれらの目的、あるいはここで述べたもの以外の目的や利点はマット本体を含むソフトな発泡バスマットによって実現される。マット本体は、好ましくは溶接ラインによって一緒に一体化されたものであって、フレキシブルな材料によって成型された二枚の引き伸ばされたシートから成る。この溶接ラインはシートの外周に沿った周上に設けられる。この外周上の溶接ラインの他に、更に内側の空洞または空気流路を形成する内側の溶接ラインが設けられ、この外周および内側の溶接ラインに挟まれた形状に適合するような形状を持ち、二枚のシートによってサンドイッチされた発泡材パッドを収納するための空洞が形成される。空気流路の上の面には複数の孔が設けられ、空気流路は脊椎骨と肋骨状の形態を有する。この孔は、マットが湯船または浴用容器内に適切に置かれたときに、上方を向いていることが望ましい。空気流路の一方の端部は閉じており、他方の端部に設けた入り口は、空気流路へ空気を供給するために圧縮空気源とホースによって接続されている。圧縮空気源は、圧縮空気を発生することができる適切な装置であればよい。入り口にはホースの一端が接続される。泡がマッサージ効果を生み出すように、空気は流路を通って、流路の上面に設けられた複数の小さな孔から外へ流出する。発泡材パッドは、ユーザーを支える快適な表面を提供するため、マット本体内に配置されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
特に、図1を参照して説明すると、本発明の好適な実施例に係るソフトな発泡バスマットが示されており、これには一般的な番号1を付してある。発泡バスマット1は、本体または外側カバー5を備えている。好ましくは、外側カバー5は成型品であり、上側シート10と下側シート15とから成り、中空状に内部に広がる空洞25を形成するためにこれら二つのシートは外周線20に沿って溶接されている。空洞25内には、上側シート10と下側シート15の間にサンドイッチされ、外周溶接ライン20と内側の溶接ライン35とに挟まれた領域に適合する、ソフトでフレキシブルな発泡材パッド30が収納されている。内側の溶接ライン35は、上側シート10と下側シート15の間に内部の空洞25、および空気流路40を形成する。
【0012】
上側シート10と下側シート15は、フレキシブルでソフトな材料からできた二つの同じ形状をしたシートであることが望ましい。発泡材パッド30は、望ましくは1ピースの部品として作られたものである。
【0013】
図2について説明する。内側の溶接ライン35は、望ましくは、空気流路40の外側境界線上を全周にわたって設けられており、空気流路40と空洞25の間に密封したシール線を形成する。空気流路40には、発泡バスマット1の中心線に沿って長手方向に伸びた主チャンネル105がある。空気流路40は、主チャンネル105の他、この主チャンネルに接続された複数の付属的なチャンネル115を備えている。主チャンネル105と付属的なチャンネル115の各々は上側表面75を有する。上側表面75の各々には、一つまたはそれ以上、あるいは好ましくは数個の小さな孔70が設けられている。更に孔70は、主チャンネル105および/または付属的なチャンネル115のいずれか一つの側面にも設けることができる。
【0014】
主チャンネル105は一方の端部45で閉じており、他方の端部50において空気取り入れ口65が設けられている。空気取り入れ口65はホース(図示せず)に結合することができ、空気(好ましくは加熱した空気であるが)を圧縮空気源(図示せず)から主チャンネル105の中へ導き入れるものである。圧縮空気用のホースと結合したり、マット1が十分に空気で満たされたときにその取入れ口を塞いだりするのを容易にするために、空気取り入れ口65を持ち上げたり、押し下げたりできるようになっていることが望ましい。主チャンネル105の中の圧縮空気は、健康維持に役立つ発泡マッサージ効果を生み出すように、主チャンネルを通り空気流路40の孔70を経由して外へ出る。
【0015】
図3について説明すると、主チャンネル105は少なくとも一つ、好ましくは二つの中空のフレキシブルなチューブ110を備え、このチューブは主チャンネルの全長にわたって伸びている。このチューブ110は、ユーザーの全体重が発泡バスマット1の上にかかったときに、全体的に安定した空気流と空気圧を確実に維持できるようにするものである。
【0016】
図2について説明すると、付属的なチャンネル115は、主チャンネル105に垂直な方向から下流側の方向、すなわち端部45側にわずかに傾いて主チャンネル105から分岐している。主チャンネル105の軸方向に対して垂直な方向と各付属的なチャンネル115の方向がなす角度は、10度から80度、好ましくは45度である。従って、このわずかに傾いた角度は、鋭角である。各付属的なチャンネル115は球状部分120によって中断されている。各球状部分120の上側表面75には、望ましくは図2に示すように円環状に孔70が配置されている。このようなチャンネルの配置と孔のパターンは、空気流路40内における空気の流れをスムースにするものである。このような空気の流れは、空気流路40の末端における圧力損失の発生を低減し、全体的なエアレーション効果を高めることになる。
【0017】
図3と図4について説明すると、発泡バスマット1には、下側シート15の外表面85に、複数の吸盤80が設けられていることが望ましい。各吸盤80は、外表面85に既知の適切な方法により取り付けられ、フレキシブルな材料から作られた上側ディスク90を備えている。更に、各吸盤80は、下側の空洞になったカップ状部分98に上側ディスク90を接続させるための円筒状部分95を備えている。カップ状部分98は、浴槽の所定の位置に発泡バスマット1をしっかりと保持するように浴槽の面に固着する。
【0018】
上述したことに加え、発泡バスマット1は、従来の浴槽の形状に適合する形状になっていることが望ましい。更に、発泡バスマット1は、容易に取り外すことができ、取り扱いと保管に便利なようにそれを巻き上げてコンパクトなサイズにすることができるようになっている。また、発泡バスマット1は、加熱した空気を作り出すようになっている圧縮空気源と接続することにより(図示せず)、湯温を維持できるように暖かい気泡を作り出すことができるようになっていることが望ましい。
【0019】
本発明について、好適な実施例に基づいて説明してきたが、ここで定義した本発明の基本的な考え方から外れることなく種々の変形や改良を加えることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本発明の好適な実施例であるソフトな発泡バスマットの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すソフトな発泡バスマットを180度回転させた平面図である。
【図3】図3は、図1に示すソフトな発泡バスマットを180度回転させた側面図である。
【図4】図4は、図1に示すソフトな発泡バスマットを180度回転させた底面図である。
Claims (20)
- 中空状に広がった第一の空洞を形成する本体であって、当該本体が外周部分に外縁を有し、当該本体が当該第一の空洞の内側に第二の空洞を有する本体と、
前記本体の外縁と第二の空洞の間の領域に適合する形状のパッドと、
前記第二の空洞がマットの中心軸の長手方向にそって伸びた主チャンネルを形成すると共に主チャンネルに接続され主チャンネルから分岐した複数の付属的なチャンネルをも形成し、当該主チャンネルと当該複数の付属的なチャンネルは球状部分の位置で中断する複数の孔を備えた第二の空洞と、
前記主チャンネルであって、前記主チャンネルの第一の端部は閉じられており、反対側の第二の端部において前記主チャンネル内へ圧縮空気を送り込み複数の小さい孔から外部へ空気を出すようにする装置と結合できるようにした主チャンネルと、を備えたことを特徴とする発泡バスマット。 - 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記主チャンネルが支持構造を備えることを特徴とするマット。
- 請求項2に記載の発泡バスマットであって、前記支持構造が一対の中空のチューブであることを特徴とするマット。
- 請求項3に記載の発泡バスマットであって、前記一対の中空のチューブがフレキシブルなものであることを特徴とするマット。
- 請求項2に記載の発泡バスマットであって、前記支持構造が一本の中空のチューブであることを特徴とするマット。
- 請求項5に記載の発泡バスマットであって、前記中空のチューブがフレキシブルなものであることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、マットを面に取り付けるために前記本体の下側表面に固定された複数の吸盤を更に備えることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記パッドがソフトでフレキシブルな材料から作られていることを特徴とするマット。
- 請求項8に記載の発泡バスマットであって、前記パッドの材料が発泡材であることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記複数の付属的なチャンネルが前記主チャンネルの方向に対し角度をなして設けられたものであることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記複数の付属的なチャンネルの一端が、球状部分で中断していることを特徴とするマット。
- 請求項11に記載の発泡バスマットであって、前記球状部分が前記複数の孔の第一の部分を備えていることを特徴とするマット。
- 請求項12に記載の発泡バスマットであって、前記各球状部分の前記複数の孔の第一の部分が円環状のパターンを有していることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記マットがコンパクトなサイズに巻き上げることができるようになっていることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、暖かい圧縮空気が供給されることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記複数の付属的なチャンネルがマットの中心線に対して鋭角を形成する方向に伸びていることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、前記主チャンネルの前記第一の端部が球状部分を形成することを特徴とするマット。
- 請求項17に記載の発泡バスマットであって、前記主チャンネルの前記球状部分が前記複数の孔の第二の部分を備えることを特徴とするマット。
- 請求項1に記載の発泡バスマットであって、圧縮空気が健康維持に役立つ効果を生み出すことを特徴とするマット。
- 中空状に広がった第一の空洞を形成する本体であって、当該本体が外周部分に外縁を有し、当該本体が当該第一の空洞の内側に第二の空洞を有する本体と、
ソフトでフレキシブルな材料から作られたパッドであって、前記本体の外縁と第二の空洞の間の領域に適合する形状のパッドと、
前記第二の空洞がマットの中心軸の長手方向にそって伸びた主チャンネルを形成すると共に主チャンネルに接続され主チャンネルから分岐した複数の付属的なチャンネルをも形成し、当該主チャンネルと当該複数の付属的なチャンネルは球状部分の位置で中断する複数の孔を備えた第二の空洞と、
前記主チャンネルであって、前記主チャンネルの第一の端部は閉じられており、反対側の第二の端部において前記主チャンネル内へ圧縮空気を送り込み複数の小さい孔から外部へ空気を出すようにする装置と結合できるようにし、中空のフレキシブルなチューブを有する主チャンネルと、を備えたことを特徴とする発泡バスマット。
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