JPS5828607Y2 - 点灸兼用磁気治療具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、磁気治療の治療針における磁気体上に点条
具を取付て施灸する事を特徴とした点条兼用磁気治療具
に関するものである。

従来この種の治療具は、点条具と磁気絆との各治療を各
々別個に実施しているのが普通である。

然し、この場合は、人体の同じツボに各々別個に治療す
るのは大変に不経済であると共に、実施するのに大変手
間が係るものである。

また、磁気治療針は数日の間、人体に貼付けしているが
、点条具の場合は数分で取り去ると云う使用上の相違点
がある。

そして、磁気紗上に点条具を使用すると、点条具の温度
が磁気体に伝わり、温灸の効果が薄れる等の欠点が生ず
るものである。

この考案は上述の欠点を解決し、以て両者の相乗効果を
充分に達成するようにしたものであって、その主たる構
成とする所は、磁気治療針の貼付基布に通孔を穿設し、
この貼付基布の下面に粘着剤を塗着すると共に、その粘
着剤の下面で該通孔に合った位置に熱不良導体を介在し
て孔付磁気体を接着せしめたものである。

従って、この考案によると、磁気絆と点条との両者の作
用効果が人身に有効に働き、治療効果を著しく向上せし
めると共に、点条の温灸効果を有効に達成せしめ、且つ
、熱不良導体の介在によって、灸による後傷が生ぜず、
心好い温灸ができるものである。

次にこの考案の一実施例を図面について説明すると、１
は磁気治療針で、２が点条具である。

前記磁気治療針１は、下面に粘着剤４を塗着した貼付基
布３を有し、該貼付基布３に通孔５を設けると共に、通
孔５の位置と合致する孔付磁気体６を接着する。

この孔付磁気体６と粘着剤４との間に、各種形状の熱不
良導体７を介在せしめである。

次に該点条具２は、空気孔９を穿設した座板８を有し、
その下面に接着剤１３を、上面にもぐさ１１を収納した
筒体１０を立設せしめる。

また、もぐさ１１の内部には、もぐさ１１の熱を伝える
各種金属の良導芯体１２を挿入せしめである。

１４は、粘着剤４の剥離紙で、１５は人体を示したもの
である。

この考案は上述の様な構成からなり、今この考案を用い
るには、第１図に示す如く、人体の背中のツボに磁気治
療針１を剥離紙１４を剥がして粘着剤４を貼付けて磁気
治療を施し、その貼付基布３の孔付磁気体６上に点条具
２を粘着剤１３により接着する。

その後、もぐさ１１に火を付けて温灸すると、もぐさ１
１の熱が良導芯体１２に伝わり、磁気体６を介して点条
効果を達成する。

この時、もぐさ１１の熱が熱不良導体７のために磁気体
６に伝達せず、熱は集中して各孔を通じて人体上に温灸
するものである。

点条具２が燃焼し施灸が終予した後には、点条具２のみ
を取外せば、磁気治療針１のみは有効に作用するもので
ある。

この考案は上述の様に、従来の磁気治療具の上に極めて
容易に接着して、磁気治療と点条治療とが同時に実施で
きる便利さと、刺激による肩こり、腰の痛み、筋肉痛等
の治療に両者の相乗効果が作用し、大なる治療効果を発
揮すると云う効果がある。

そして、貼付基布の粘着剤には、該通孔に合致する位置
に熱不良導体を介在して孔付磁気体を接着せしめである
ので、点条具の施灸熱が孔付磁気体に伝達しないので、
灸の温度上昇による灸傷を確実に防止できる効果と、点
条の熱が各孔内を集中して下方に伝達し、人体に温灸を
充分に遠戚すると云う優れた効果がある。

また、点条具が終予した後は、簡単に点条具のみを取り
去れば、磁気治療のみを継続して使用できると云う実利
的な効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は使用
状態の正面図、第２図は治療絆及び点条具の分離斜面図
、第３図は縦断側面図、第４図は磁気体と熱不良導体と
の斜面図、第５図は他の実施例の断面図である。 符号１は磁気治療絆、２は点条具、３は貼付基布、４は
粘着剤、５は通孔、６は孔付磁気体 ７は熱不良導体、
８は座板、１０は筒体、１２は良導芯体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気治療針の上部に点条具を装着した点条兼用磁気治療
   具に於いて、該磁気治療針の貼付基布の略中央部に通孔
   を設けると共に、下面に粘着剤を塗着せしめ、該通孔に
   合致する位置には熱不良導体を介在して孔付磁気体を接
   着せしめた事を特徴とする点条兼用磁気治療具。