JPS582855Y2 - 窓の縦枠材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、引き違い又は片引き障子を嵌めた窓枠、特
に金属窓枠の縦枠材に関する。

従来アルミサツシの引き違い窓において、障子を閉じた
時に障子と縦枠材との間に手をはさんで思わぬけがをす
ることがあった。

本案の縦枠材は、障子閉止時のけがを防止することがで
きるように構成したもので、以下図面を参照して本案の
詳細を説明する。

第１図において、縦枠材本体１は断面はぼコ字状のアル
ミ製形材からなり、その障子の当る面に障子をのみ込む
縦溝２を形成したもので、この本体１の外面全面を弾性
カバー３で被覆しである。

上記弾性カバー３は軟質塩化ビニル等合成樹脂、ゴム、
合成樹脂発泡体等の弾性材でつくられ、第２図示のよう
に適宜厚さで上記縦枠材本体１の外形とほぼ同一形状を
なし、その障子の当る部分に障子と嵌合する溝形の障子
受は部４を形成し、該受は部４の両端からフランジ５，
６をそれぞれ突出している。

上記フランジ５，６は障子の室内側面及び室外側面にそ
れぞれ沿って弾性カバー３の外面から適宜長さで突出し
ており、そして障子閉止時に障子の室内側面及び室外側
面にそれぞれ接するか又は若干間隔をおく位置関係にあ
る。

本例では、上記弾性カバー３は、その両端に形成した係
止部７，８を縦枠材本体１の両端に係止して該本体１に
嵌合されている。

本案縦枠材の作用は次のようである。

本案の縦棒材を使用して窓枠を組立て、これを躯体に固
定するが、縦枠材は第１図示のように釘９、ネジ１０に
より柱ａに固定される。

障子すを閉じると、該障子の縦カマチが第１図示のよう
に障子受は部４に嵌合密着する。

障子閉止時に過って障子すと障子受は部４の間に手をは
さんでもフランジ５゜６の弾性変形により衝撃を緩衝し
、又はさまれる寸前にフランジ５，６に手が当るからは
さまれる可能性が少くなる。

なお、本例では弾性カバー３で縦棒材本体１の外面全面
を覆うから、本体１の表面の美化に留意する必要がない
。

本案における、弾性カバー３は接着又は弾性カバー成形
時に縦枠材本体をインサートとして同時に成形する等の
方法により縦枠材本体に取付けることもできる。

この考案の窓の縦枠材によれば、これを窓枠に使用した
場合障子の閉止時に過って障子と縦枠材との間に手をは
さんでもフランジによってけがを防止することができる
と共に手をはさまれる寸前にフランジに手が当るからは
さまれる可能性も少くなり、さらに弾性カバーが障子の
縦カマチと縦枠との間のバッキングの役割も果すから従
来この部分に取付けられていたバッキングを省略するこ
とができる利点もあり、実用上はなはだ有効である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は横断面図、第
２図は弾性カバーの一部の斜面図である。 １・・・・・・縦枠材本体、３・・・・・・弾性カバー
４・・・・・・障子受は部、５・・・・・・フランジ
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 障子の戸当面に障子をのみ込む縦溝を形成した縦枠材本
   体の外面の少くとも障子が当る面に沿って略全長にわた
   り適宜厚さの弾性材からなる弾性カバーを設け、 上記弾性カバーは、上記縦枠材本体の縦溝の外面を被覆
   して障子と嵌合可能に形成した溝形の障子受は部と、上
   記障子受は部の室内、外側端部から障子の室内、外側面
   に沿って突出する適宜長のフランジとを有する、 窓の縦棒材。