JPS5828532Y2 - リ−ルの可変ブレ−キ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚つり用リールに使われるブレーキ構造の改良
に係り、長期にわたり安定したブレーキ力の得られるリ
ールを提供する。

魚つり用リール、例えばフライリールはツマミ等の操作
部材によりスプールに作用するブレーキ力が調整できる
ようになっており、このブレーキ力の変化は滑らかであ
り、かつつり糸のくり出し時にスティックスリップが生
じないことが要求される。

一方ブレーキ構造の簡単化から、ブレーキ作用方向回転
時にスプールと一体回転するドラム状のブレーキホイー
ルに、Ｕ字状のブレーキアーム両端内周に固定のブレー
キシューを圧接させ、ブレーキアームをフレームに固定
したツマミで変位させブレーキ力を調整する構造が用（
こられている。

この構造は初期には安定した機能が満足されるが、ブレ
ーキシューのブレーキホイールと当る位置が・ブレーキ
アームの変位に応じて変化する為、使用中にブレーキ力
の調整が滑らかでなくなってしまうと共に、つり糸のく
り出し時にスティックスリップが発生するという欠点が
ありｔう本考案はこの点に鑑みて提案されたもので、ブ
レーキシューを回動自在に支持することにより、ブレー
キアームの変位時にブレーキシューが回動し、ブレーキ
シューのブレーキホイールと摺接する部分が一定となっ
てブレーキ調整が長期にわたって滑らかに行なえ、ステ
ィックスリップも生じないという効果を得たものである
。

以下図面によりフライリールに用いた本考案の一実施例
を説明すると、フライリールのフレーム１には中心軸１
１、竿に固定するシュー３が固定され、ブレーキ調整ツ
マミ４が軸４１で回転自在に支持され、軸４１と一体の
偏心部４２がＵ字状ブレーキアーム６の根部に設けた孔
６１に嵌っている。

そして軸４１にネジ孔をあけネジ４３でブレーキアーム
６をはさむことによりアーム６のうき上り防止と、ツマ
ミ４の抜は止めができる。

軸１１にはブレーキホイール５、クラッチホイール８、
スプール２が夫々回転自在に支持され、クラッチホイー
ル８はスプール２と係合して一体回転する。

クラッチホイール８とブレーキホイール５間には一方向
伝達クラッチが内蔵されておりブレーキの作用方向での
みブレーキホイル５がクラッチホイル８と一体回転する
。

スプール２にはハンドル２２が取付けてあり空間２１に
つり糸を巻回する。

ブレーキアーム６の両端内側の対向面には円弧状の切欠
き６２が設けてあり、ここにブレーキシュー７が回動自
在に嵌っている。

この構成を詳細に述べると、ブレーキシュー７は略平面
状のブレーキ面７３と、円弧状の切欠き６２と略同径の
外周円弧面をもつ本体７２と、この本体７２の上下に設
けたツバ部７１．７１とか（ら成り、このソバ部７１．
７１がブレーキアーム６の上下をはさむようにしてブレ
ーキシュー７の本体７２が切欠き６２に嵌っている。

（第３９４図参照） 従ってブレーキアーム６に対しブレーキシュー７は第４
図で上下方向には外れない。

そしてブレーキシュー７．７のブレーキ面７３．７３の
対向間隙をブレーキホイル５０周面５１の直径よりも少
し小さくしてあり、夫々のアームは細長くて弾性変形が
できるようにしであるので、第１，４図示の如く夫々の
ブレーキ面７３．７３が周面５１と圧接する。

又ブレーキホイル５にもソバ部５２．５２が設けである
ので、第４図示の如くブレーキシュー７をはさみ、シュ
ー７の第４図における上下移動を規制している。

このアーム６、ホイル５．８はフレーム１とスプール２
間に位置させである。

以上の構成による動作を説明すると、 ツマミ４を回すことにより孔６１で軸４１に対し偏心嵌
合したブレーキアーム６が第２図で上下し、これに伴な
ってブレーキシュー１も上下しブレーキホイル５と当る
位置が変ってはさむ距離が変化しブレーキ力が変化する
。

この時ブレーキシュー７はアーム６に対し回動自在に嵌
っているので、アーム６の上下動でシュー７はアーム６
に対して回動しブレーキ面７３のホイル５と当る位置が
常に一定に保たれる。

従ってブレーキ面７３の摩耗位置が定まって従来構成の
ように波形面にならず、ブレーキ調整が円滑にできてス
ティックスリップも生じない。

尚ブレーキシューは樹脂から金属まで種々の材質が用い
られ本考案の効果が奏される。

そしてブレーキシューとブレーキアームとの関係は回動
自在であればよく、ブレーキシューとブレーキホイルと
の摩擦力よりも、ブレーキアームとブレーキシューとの
回動部の摩擦力が小さければ、ブレーキアームを変位さ
せてもブレーキホイルとブレーキシューとの圧接面が一
定となるので本考案の目的が達せられ、例えばアームの
切欠きをシューの外周円弧面より充分大きくシ、切欠き
の数ケ所に凸部を設けてこの凸部を外周円弧面に当てて
回動自在に案内はり、アームに円弧状凸部を設はブレー
キシューに円弧状の切欠きを設けた上記を逆の構成にし
てもアームがブレーキシューを回動自在に案内できて本
考案の目的が達せられる。

以上から明らかの通り本考案はフレームに設けたツマミ
等の操作でブレーキシュー付きのブレーキアームを変位
させ、ブレーキ作用方向でスプールと一体回転するブレ
ーキホイルに当たるシューの位置を変位させてブレーキ
力調整を行なうのに、ブレーキシューがブレーキアーム
に回動自在に嵌合支持したので、ブレーキシューが調芯
的に動きブレーキ調整の円滑化、スティックスリップの
発生防止という作用効果を奏したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例側面図、第２図はその要部構
成平面図、第３図はアームの部分図、第４図はブレーキ
シューの側面説明図を示し、１はフレーム、２はスプー
ル、４は調整ツマミ、５はブレーキドラム、６はブレー
キアーム、Ｉはブレーキシューである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームに回転自在に支持されたスプールとブレーキの
   作用方向回転で一体回転するブレーキホイールに、操作
   部材により変位するブレーキアームに取付けたブレーキ
   シューを圧接させてなるリールのブレーキに於て、ブレ
   ーキシューラフレーキアームに回動自在に支持したリー
   ルの可変ブレーキ構造。