JPS5828278B2 - 白金−ジオキソピリミジン錯体混合物の製造法 - Google Patents
白金−ジオキソピリミジン錯体混合物の製造法Info
- Publication number
- JPS5828278B2 JPS5828278B2 JP49112688A JP11268874A JPS5828278B2 JP S5828278 B2 JPS5828278 B2 JP S5828278B2 JP 49112688 A JP49112688 A JP 49112688A JP 11268874 A JP11268874 A JP 11268874A JP S5828278 B2 JPS5828278 B2 JP S5828278B2
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
1973年10月10日付の同時係属出願第40518
4号(この出願は1972年2月29日付の米国特許出
願第230533号の継続出願であり、この第2305
33号の出願は1970年4月20日付の米国特許出願
第30239号の継続出願である)には抗腫瘍剤として
有効な種々の白金配位化合物が開示しである。
4号(この出願は1972年2月29日付の米国特許出
願第230533号の継続出願であり、この第2305
33号の出願は1970年4月20日付の米国特許出願
第30239号の継続出願である)には抗腫瘍剤として
有効な種々の白金配位化合物が開示しである。
1972年6月8日付の同時係属出願第260989号
には抗腫瘍剤として有効なもう1つの白金配位化合物群
すなわちマラナト白金化合物が開示されている。
には抗腫瘍剤として有効なもう1つの白金配位化合物群
すなわちマラナト白金化合物が開示されている。
1973年4月13日付の同時係属出願第350924
号には白金配位化合物を利用するビールス症状の治療法
が開示されている。
号には白金配位化合物を利用するビールス症状の治療法
が開示されている。
上記の白金配位化合物は種々の腫瘍に対して非常に有効
であるが、(1)腎臓毒性が高く且つ(2)水に対する
溶解度が低L・という欠点がある。
であるが、(1)腎臓毒性が高く且つ(2)水に対する
溶解度が低L・という欠点がある。
水に対する溶解度が低いため治療上有効な組成物の製剤
が困難になる。
が困難になる。
ある種の白金“青“錯体は抗腫瘍活性が高く、水溶性で
且つ腎臓毒性が低いと℃・うことが発見されている。
且つ腎臓毒性が低いと℃・うことが発見されている。
先行技術では古くからいわゆる“白金青“錯体が知られ
て(・る。
て(・る。
これらの青色錯体がそう名付けられた“白金青“はホフ
マンおよびブツゲ(Hofmannand Bugge
)(Ber、41 : 312314.1908)に
よって発見されたと一般に信じられている。
マンおよびブツゲ(Hofmannand Bugge
)(Ber、41 : 312314.1908)に
よって発見されたと一般に信じられている。
彼らはAg2SO4と黄色白金(II)配位化合物Pt
(CH3CN)2C12とを水溶液中で反応させ、深青
色の無定形物質を単離した。
(CH3CN)2C12とを水溶液中で反応させ、深青
色の無定形物質を単離した。
このものは2価の状態の白金を含む単量体であると考え
られた。
られた。
この発見以後、′白金青“および同様な青色生成物に関
する研究につ(・ての二、三の難文がでて℃・る。
する研究につ(・ての二、三の難文がでて℃・る。
ギラードとウィルキンソン(J。Chem、 Soc
、、2835−37.1964. ) ハ“白金青“が
P t (CHs C0NH) 2・H2Oの実験式を
有し、重合体鎖、橋かげアセトアミド基および2価の白
金を含むと推定した。
、、2835−37.1964. ) ハ“白金青“が
P t (CHs C0NH) 2・H2Oの実験式を
有し、重合体鎖、橋かげアセトアミド基および2価の白
金を含むと推定した。
ブラウンら(J。A、C,S、91 : l 1 :
2895−2902.1969および90 : 20:
5621−5622.1968)は白金青がキレート
性アセトアミド配位子を含み且つ他の2つの配位位置に
ヒドロキシル基を含む白金■錯体であることを示そうと
企てた。
2895−2902.1969および90 : 20:
5621−5622.1968)は白金青がキレート
性アセトアミド配位子を含み且つ他の2つの配位位置に
ヒドロキシル基を含む白金■錯体であることを示そうと
企てた。
本発明者らは“白金青“反応から青色生成物と紫色生成
物の両方が単離でき、紫色の生成物の方がより高度に酸
化されている(下を見よ)ことを発見した。
物の両方が単離でき、紫色の生成物の方がより高度に酸
化されている(下を見よ)ことを発見した。
この錯体の正確な性質については種々議論されている。
ブラウンら(向上)はまた例えばトリノチルアセトアミ
ドとPt(CH3CN)2C12またはに2〔PtCl
4〕のいずれかとを加熱することによる高度に着色した
白金錯体の製造を報告している。
ドとPt(CH3CN)2C12またはに2〔PtCl
4〕のいずれかとを加熱することによる高度に着色した
白金錯体の製造を報告している。
この反応からクロマトグラフィーによって3つの成分が
確認された。
確認された。
そのうちの2つは黄色結晶性物質であり、もう1つは青
色無定形粉末であった。
色無定形粉末であった。
ブラウンらはこれらの生成物を確実に固定することはで
きなかったと報告しているが、青色物質は4価の白金を
含み、配位圏を完成する二座アミド陰イオンおよび塩素
配位子を持つと推定している。
きなかったと報告しているが、青色物質は4価の白金を
含み、配位圏を完成する二座アミド陰イオンおよび塩素
配位子を持つと推定している。
アミドではなくシス−アミノ基を配位子として含む異常
に着色した白金化合物についての他の唯一の参考文献は
シス−ジクロロジアンミン白金(II)と硫酸との混合
物に関するもの(ギラードら、同上)である。
に着色した白金化合物についての他の唯一の参考文献は
シス−ジクロロジアンミン白金(II)と硫酸との混合
物に関するもの(ギラードら、同上)である。
この場合は青黒色の結晶が得られ、予備的X線回折研究
の結果pt−ptの距離が3.06入であり、強力な相
互作用のあることを示唆した。
の結果pt−ptの距離が3.06入であり、強力な相
互作用のあることを示唆した。
ギラードらはこの錯体がpt−pt結合によって結合さ
れた何層ものシス−ジクロロジアミン白金(U)から敗
り、硫酸イオンは配位アンモニア基に水素結合している
と結論した。
れた何層ものシス−ジクロロジアミン白金(U)から敗
り、硫酸イオンは配位アンモニア基に水素結合している
と結論した。
本発明はシス−シアコシアミン白金(II)と2・4ジ
オキソピリミジンとの反応によって生成する“白金青“
錯体が腎臓毒性が低く且つ水に対する溶解度の高い抗腫
瘍、抗ビールスおよび抗菌剤であるという発見に基づく
ものである。
オキソピリミジンとの反応によって生成する“白金青“
錯体が腎臓毒性が低く且つ水に対する溶解度の高い抗腫
瘍、抗ビールスおよび抗菌剤であるという発見に基づく
ものである。
適当な2・4−ジオキソピリミジンは式
(上式中、R1とR2とは同じであっても異なってL・
でもよく、H11個アルキル、ジー低級アルキルアミノ
、ジ−ハロ低級アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ
、ヒドロキシ低級アルキル、カルボ低級アルコキシから
成る群から選ばれ、R3とR4とは同じであっても異な
っていてもよく、H,低級アルキルリボシル、デオキシ
リボシル、トリアセチル−、トリベンゾイル−または2
′・31低級アルキリテンリボシル、リボシル、リボシ
ルホスフェート、チオキシリボシルホスフェートから成
る群から選ばれる) を有する化合物またはその5・6−2H誘導体を含む。
でもよく、H11個アルキル、ジー低級アルキルアミノ
、ジ−ハロ低級アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ
、ヒドロキシ低級アルキル、カルボ低級アルコキシから
成る群から選ばれ、R3とR4とは同じであっても異な
っていてもよく、H,低級アルキルリボシル、デオキシ
リボシル、トリアセチル−、トリベンゾイル−または2
′・31低級アルキリテンリボシル、リボシル、リボシ
ルホスフェート、チオキシリボシルホスフェートから成
る群から選ばれる) を有する化合物またはその5・6−2H誘導体を含む。
本発明はまた上記2・4−ジオキソピリミジンとシス−
シアコシアンミン白金(II)とを、ピリミジン対白金
化合物のモル比的2:1〜約1:lで、温度約O〜約5
5℃で錯体が生成するのに十分な時間反応させることに
よる白金−〔2・4−ジオキソピリミジン〕錯体の製造
法にも関する。
シアコシアンミン白金(II)とを、ピリミジン対白金
化合物のモル比的2:1〜約1:lで、温度約O〜約5
5℃で錯体が生成するのに十分な時間反応させることに
よる白金−〔2・4−ジオキソピリミジン〕錯体の製造
法にも関する。
本発明はまた用量単位形で、薬学的に受容できる担体お
よび上記の2・4−ジオキソピリミジンと白金化合物と
の錯体約1mg/ru1.〜約50■/mlから成り、
腫瘍、細菌性およびビールス性感染ならびに関節炎症状
の治療に適した薬剤組成物にも関する。
よび上記の2・4−ジオキソピリミジンと白金化合物と
の錯体約1mg/ru1.〜約50■/mlから成り、
腫瘍、細菌性およびビールス性感染ならびに関節炎症状
の治療に適した薬剤組成物にも関する。
本発明はまた腫瘍や細菌性およびビールス性感染に罹病
した生物に上記錯体を体重1 kg当り約1■〜約80
0m9投与することから成る腫瘍や細菌性およびビール
ス性感染の治療方法にも関する。
した生物に上記錯体を体重1 kg当り約1■〜約80
0m9投与することから成る腫瘍や細菌性およびビール
ス性感染の治療方法にも関する。
本発明の錯体は簡単のため“白金前“と呼ぷが、上述の
反応からの生成物は実際には混合物であり、分離は極め
て困難である。
反応からの生成物は実際には混合物であり、分離は極め
て困難である。
分析および分子量測定により、幾つかの結論を引出すこ
とができた。
とができた。
一般に、本発明の錯体は白金1分子に対して1分子のピ
リミジンを含んでいる。
リミジンを含んでいる。
大体において、1個の錯体は白金1分子につき2個のア
ンモニア配位子、1個のピリミジン陰イオン、1個の水
酸イオンを含んでいるが、その外に結合位置は不明であ
るが2個の酸素原子を含んでいる。
ンモニア配位子、1個のピリミジン陰イオン、1個の水
酸イオンを含んでいるが、その外に結合位置は不明であ
るが2個の酸素原子を含んでいる。
5−フルオロウラシル錯体は例外で、過剰の酸素を含ん
でいない。
でいない。
本発明の錯体を構成するには白金のシス−ジアンミン構
成が不可欠のように思われる。
成が不可欠のように思われる。
本発明の白金錯体の2・4−ジオキソピリミジン残基は
上記のように1.3.5.6の位置に種種の置換基を持
つことができるが、好ましい錯体はR1、R2、R3、
R4がそれぞれ水素であるものおよびR1、R3、R4
がそれぞれ水素でR2がCH3であるものである。
上記のように1.3.5.6の位置に種種の置換基を持
つことができるが、好ましい錯体はR1、R2、R3、
R4がそれぞれ水素であるものおよびR1、R3、R4
がそれぞれ水素でR2がCH3であるものである。
この化合物はウラシルとチミンである。
ウラシルおよびチミンとシスシアコシアンミン白金(I
I)との反応で生成する錯体は本質的に有効な抗腫瘍、
抗菌および抗ビールス剤であることがわかった。
I)との反応で生成する錯体は本質的に有効な抗腫瘍、
抗菌および抗ビールス剤であることがわかった。
上述のように、現在の所これらの錯体の正確な構造は不
明である。
明である。
しかし、これら錯体は水に極めて良く溶ける。
これらの錯体は適当な2・4ジオキノピリミジンとシス
−シアコシアンミン白金(川とを水溶液中で、2・4−
ジオキソピリミジン対白金錯体のモル比的2:1〜約1
:1で、約0〜約55℃の温度、好ましくは室温で、錯
体を生成するのに十分な時間、好ましくは約1〜約21
日間反応させることによって製造することができる。
−シアコシアンミン白金(川とを水溶液中で、2・4−
ジオキソピリミジン対白金錯体のモル比的2:1〜約1
:1で、約0〜約55℃の温度、好ましくは室温で、錯
体を生成するのに十分な時間、好ましくは約1〜約21
日間反応させることによって製造することができる。
本発明の方法はpHが約3〜約8の範囲、好ましくはp
H約6.5の水性媒質中で行うことが好ましい。
H約6.5の水性媒質中で行うことが好ましい。
本発明の化合物の最も顕著な特性は水に非常に溶けやす
いことであり、水1OUllに1′?程度溶解する。
いことであり、水1OUllに1′?程度溶解する。
このように水に溶は易いため本発明の錯体は生物の腫瘍
および細菌性およびビールス性感染の治療に特に適して
いる。
および細菌性およびビールス性感染の治療に特に適して
いる。
例えば、シス−シアコシアンミン白金−ウラシル錯体は
スイスホワイトマウスの腹水サルコマ−180腫瘍に対
して特に有効であることがわかった。
スイスホワイトマウスの腹水サルコマ−180腫瘍に対
して特に有効であることがわかった。
この錯体の毒性は極めて低く、スイスホワイトマウスは
この錯体を1回注射した場合体重1 kg当り500■
まで全く死亡するものがなかった。
この錯体を1回注射した場合体重1 kg当り500■
まで全く死亡するものがなかった。
上記の錯体はまたフオウルボックス(FowlPox)
ビールスをこの錯体と共に極めて短期間培養した後被接
種系としての胚芽卵に接種した場合このビールスに対し
て有効であることもわかった。
ビールスをこの錯体と共に極めて短期間培養した後被接
種系としての胚芽卵に接種した場合このビールスに対し
て有効であることもわかった。
また、この錯体はビールス接種後に注射しても、生ビー
ルスが腹を侵す場合に典型的な膿庖の発生を十分防止す
ることができることも見出だされた。
ルスが腹を侵す場合に典型的な膿庖の発生を十分防止す
ることができることも見出だされた。
白金−ウラシル錯体の広範囲の活性のもう1つの例とし
て試験管培養で生育した大腸菌に対して試験を行った。
て試験管培養で生育した大腸菌に対して試験を行った。
極めて低濃度(すなわち5ppm)でも、大腸菌は塊と
なり、糸形成は全く見られなかった。
なり、糸形成は全く見られなかった。
高濃度(すなわち40ppm以上)では菌は完全に死滅
した。
した。
白金−ウラシル錯体はADJ/PC6腫瘍系に対しても
有効であった。
有効であった。
本発明の錯体は腫瘍、細菌性およびビールス性感染の治
療用の薬剤組成物の製剤に用いる通常の調剤用担体と混
合することができる。
療用の薬剤組成物の製剤に用いる通常の調剤用担体と混
合することができる。
この薬剤組成物は、用量単位剤形で薬学的に受容できる
担体と約1■/rnl〜約50■/mlの上記錯体とを
含むべきである。
担体と約1■/rnl〜約50■/mlの上記錯体とを
含むべきである。
白金−ウラシル錯体および関連錯体の投与形式は治療し
ようとする疾病の種類によって異なる。
ようとする疾病の種類によって異なる。
溶液は腹腔内、筋肉内、皮下または静脈内注射によって
投与することができ、固体としては経口投与することが
できる。
投与することができ、固体としては経口投与することが
できる。
以下、本発明を実施例で説明するが、これらの実施例は
本発明を限定するためのものではない。
本発明を限定するためのものではない。
実施例 1
31のシス−ジクロロジアンミン白金(IIK 0.0
1モル)と0.02モルの硝酸銀とを1007711の
水中で、暗室中、23℃で1夜間攪拌した。
1モル)と0.02モルの硝酸銀とを1007711の
水中で、暗室中、23℃で1夜間攪拌した。
銀は白金錯体から塩素を除去し、シス−シアコシアンミ
ン白金(II)を100%の収量で得る。
ン白金(II)を100%の収量で得る。
次に塩化銀を1過して取る。
銀イオンは溶液から完全に除く必要がある。
残留溶液の少量を取り、少量の0.1 MHCI を加
えて過剰の銀があるかどうかを試験する。
えて過剰の銀があるかどうかを試験する。
もし、溶液が濁ったら反応はまだ完了していないことに
なる。
なる。
溶液が透明のま〜であれば反応は完結したと考えられる
。
。
次に溶液を2. ON水酸化ナトリウムで中和し、最終
pH値を6と7の間にする。
pH値を6と7の間にする。
次に、1.12Pのウラシルを1007rllの水に溶
解してスラリーをつくる。
解してスラリーをつくる。
2.ON水酸化ナトリウムでpHを9に調節し、50℃
に加温してウラシルを溶解させ、0,01モルのウラシ
ルを含む溶液を得る。
に加温してウラシルを溶解させ、0,01モルのウラシ
ルを含む溶液を得る。
次に、このウラシル溶液をシス−シアコシアンミン白金
(II)錯体と1:1のモル比になるように混合する。
(II)錯体と1:1のモル比になるように混合する。
pHを6と7の間に調節する。
容器に栓をして、アルミ箔でカバーし、37℃の水浴中
に1週間放置して反応を完結させる。
に1週間放置して反応を完結させる。
約24時間後に青色が生じる。
1週間後には少量の青色沈殿ができてL・る。
この溶液を1夜間O℃近くに冷却すると多量の青色沈殿
が得られる。
が得られる。
これを1過し、非常に少量の冷水で洗う。
r液を多量(毎回的150m0の沸騰している100%
エタノールで3回洗い、存在する過剰のウラシルを除去
する。
エタノールで3回洗い、存在する過剰のウラシルを除去
する。
3度目の洗浄エタノールは4後透明でなげればならない
。
。
これは溶液中にもはや遊離のウラシルが存在しないこと
を示す。
を示す。
r液を風乾し、次に40℃で12時間真空乾燥する。
この結果、純粋な白金−ウラシル錯体の暗青色粉末試料
が得られる。
が得られる。
最初の濾過の上澄液を元の容積の約25%になるまで蒸
発し、等容のエタノールを加えた。
発し、等容のエタノールを加えた。
0℃に冷却すると青色沈殿と暗緑色溶液とが得られた。
この青色沈殿を1過し、1液をさらに濃縮した。
さらにエタノールを加えると淡緑色の沈殿が得られた。
従って、本発明の方法では明らかに“白金前“化合物の
複雑な混合物が得られる。
複雑な混合物が得られる。
しかし、本発明は反応混合物の種々の成分全部を混合物
の形または単離された形のいずれかで含むものであると
解すべきである。
の形または単離された形のいずれかで含むものであると
解すべきである。
一般に、最初に得られた沈殿すなわち青色沈殿は水−エ
タノール混合物中への溶解度が低く、第2回目に得られ
た成分の方が水−エタノール系により可溶性である。
タノール混合物中への溶解度が低く、第2回目に得られ
た成分の方が水−エタノール系により可溶性である。
実施例 2
2′・3′・5′−トリアセチルウリジンを用L・、溶
液を蒸発乾固して錯体をエタノールに溶解する以外は実
施例1の操作を繰返した。
液を蒸発乾固して錯体をエタノールに溶解する以外は実
施例1の操作を繰返した。
エーテルを加えると暗青色の吸湿性沈殿が得られ、これ
を集めてエーテルで洗った。
を集めてエーテルで洗った。
実施例 3−13
実施例1の操作に従って第1表記載の錯体を製造した。
第1表には実施例1および3−14の錯体の元素分析も
示しである。
示しである。
本発明の“白金前“錯体の中には単量体、2量体および
3量体を含むオリゴマ一種の混合物もあると考えられる
。
3量体を含むオリゴマ一種の混合物もあると考えられる
。
この理由のため、錯体の赤外スペクトルから構造の特徴
を解釈するのはむずかしい。
を解釈するのはむずかしい。
これらの錯体は可視赤色領域に1個または2個のピーク
から成る吸収帯を持つことを特徴としており、このため
種々の錯体が特性的な緑色、青色または紫色を示す。
から成る吸収帯を持つことを特徴としており、このため
種々の錯体が特性的な緑色、青色または紫色を示す。
上で製4したシス−シアコシアンミン白金(lI)−ウ
ラシル錯体の吸収スペクトルは第1図に示しである。
ラシル錯体の吸収スペクトルは第1図に示しである。
赤外吸収スペクトルからアンミン配位子が存在し、環状
構造が依然として存在すると推定される。
構造が依然として存在すると推定される。
これらの錯体は水に対する溶解度は高いが、ジメチルホ
ルムアミドやジメチルスルホキシドのような溶剤には溶
解度が非常に低い。
ルムアミドやジメチルスルホキシドのような溶剤には溶
解度が非常に低い。
白金−ウラシル錯体はX線回折および電子線回折分析か
ら完全に無定形物質であることがわかっている。
ら完全に無定形物質であることがわかっている。
導電性試験ではこの錯体が中性であることを示唆してい
る。
る。
白金−ウラシル錯体の多数の種々の試料の可視スペクト
ルを濃度10m9710′rIll(1my/ ] m
Oの水溶液でICTLの石英セルを用いてカリ−(Ca
ry)15分光光度計で測定した。
ルを濃度10m9710′rIll(1my/ ] m
Oの水溶液でICTLの石英セルを用いてカリ−(Ca
ry)15分光光度計で測定した。
分子量が1200であると分析された試料のスペクトル
には722nmに吸光度的0.9の中心を持つ幅広い吸
収帯と582nm(光学密度−0,74)の幅広い肩と
がある。
には722nmに吸光度的0.9の中心を持つ幅広い吸
収帯と582nm(光学密度−0,74)の幅広い肩と
がある。
単量体(分子量約400)と考えられる試料のスペクト
ルには617nm(光学密度0.6)に幅広い肩、56
3nm(光学密度0.62)に幅広い吸収帯、468
n m (光学密度0.42)に吸収帯があった。
ルには617nm(光学密度0.6)に幅広い肩、56
3nm(光学密度0.62)に幅広い吸収帯、468
n m (光学密度0.42)に吸収帯があった。
パリアンA56/60分光計で、DSS
(TMSの水溶形)を内部標準(Oppmにセットする
)として用い、D20溶液中で白金−ウラシル、チミン
および5・6−シスチルウラシル錯体試料のプロトン磁
気共鳴(PMR)スペクトルを測定した。
)として用い、D20溶液中で白金−ウラシル、チミン
および5・6−シスチルウラシル錯体試料のプロトン磁
気共鳴(PMR)スペクトルを測定した。
白金−ウラシル錯体は2.84 ppmに中心を持つ鋭
い二重線(2,76ppmおよび2.92ppmにピー
ク)、4.47ppmに溶媒によるピークおよび7.6
9 に弱く幅広い吸収pm (lppm幅で1/2の高さ)を示した。
い二重線(2,76ppmおよび2.92ppmにピー
ク)、4.47ppmに溶媒によるピークおよび7.6
9 に弱く幅広い吸収pm (lppm幅で1/2の高さ)を示した。
溶媒ピークを4.47 ppmに調節した場合pt−チ
ミン錯体では、スペクトルは1.71 に幅広い1
9m (1/2高さで2ppm幅)ピーク、2.85ppmに
中心を持つ鋭い二重線(2,77ppm と2.93p
pmにピーク)および7.5ppm(おそらく未反応の
遊離塩基による)に弱く副広いピーク(lppm幅)を
示した。
ミン錯体では、スペクトルは1.71 に幅広い1
9m (1/2高さで2ppm幅)ピーク、2.85ppmに
中心を持つ鋭い二重線(2,77ppm と2.93p
pmにピーク)および7.5ppm(おそらく未反応の
遊離塩基による)に弱く副広いピーク(lppm幅)を
示した。
D20の中の遊離ウリジンのPMRスペクトルは7.6
5ppmにウラシルのH6に帰属する二重線および5.
80 ppmにH5プロトンによる二重線(溶媒ピーク
4.54ppm 、Oppm KDDSのピーク)を示
した。
5ppmにウラシルのH6に帰属する二重線および5.
80 ppmにH5プロトンによる二重線(溶媒ピーク
4.54ppm 、Oppm KDDSのピーク)を示
した。
遊離チミンのd7−DMF溶液のPMRスペクトルは1
.72ppmにメチルプロトンに帰属する鋭L・ピーク
および7.20ppm KH6に帰属する弱く幅広いピ
ークを示す(TMSのピークをOppmにセットした場
合)。
.72ppmにメチルプロトンに帰属する鋭L・ピーク
および7.20ppm KH6に帰属する弱く幅広いピ
ークを示す(TMSのピークをOppmにセットした場
合)。
5・6一ジ2メチルウラシル化合物のスペクトルは4.
47 ppmのHDOのピークに対して1.76ppm
および2゜O7ppm にピークを示した。
47 ppmのHDOのピークに対して1.76ppm
および2゜O7ppm にピークを示した。
これらのスペクトルから、これらの塩基中のプロ)・ン
の磁気環境は青色錯体中にこれら塩基が配位する場合に
変化してプロトンの遮蔽が増加するとだけ結論すること
ができる。
の磁気環境は青色錯体中にこれら塩基が配位する場合に
変化してプロトンの遮蔽が増加するとだけ結論すること
ができる。
X線光電子分光学から白金の4f電子の結合エネルギー
について化学分析のための電子散乱(ESCA)測定を
行うとシス P t (1’J)(3)2 C1273,02eVの
値が得られる。
について化学分析のための電子散乱(ESCA)測定を
行うとシス P t (1’J)(3)2 C1273,02eVの
値が得られる。
白金−ウラシル錯体中のptでは73.6eVの値が得
られた。
られた。
このことは白金−ウラシル中の白金の原子価状態が■で
あって■ではないことを示唆している。
あって■ではないことを示唆している。
白金−ウラシル錯体の青色沈殿の電子吸収スペクトルは
550〜650nmの付近に500〜100071モル
/CrrL程度の分子吸光係数を持つ幅広い吸収帯を示
す。
550〜650nmの付近に500〜100071モル
/CrrL程度の分子吸光係数を持つ幅広い吸収帯を示
す。
白金ウラシル錯体の緑色沈殿の方は720nm付近に同
様な強度の単一の幅広い吸収帯を示す。
様な強度の単一の幅広い吸収帯を示す。
これら青色化合物および緑色化合物は290Hm付近に
非常に強い吸収帯がある。
非常に強い吸収帯がある。
スイスホワイトマウスの腹水サルコマ180腫瘍を用い
て“白金前“錯体の化学療法活性を測定した。
て“白金前“錯体の化学療法活性を測定した。
試験方法は次のようにして行った。体重18〜201の
無作為様の雌のスイスホワイトマウス(米国ミシガン州
、ウィリアムストン市スパータン研究所からの)を無作
為的に6匹ずつ群に分けた。
無作為様の雌のスイスホワイトマウス(米国ミシガン州
、ウィリアムストン市スパータン研究所からの)を無作
為的に6匹ずつ群に分けた。
約10日間を経た腹水腫瘍を持つマウスの腹膜腔から腹
水細胞を取った。
水細胞を取った。
この細胞を0.85%食塩水で数回洗い、毎回750
r、 p、m。
r、 p、m。
で3〜5分間冷凍遠心機で遠心分離した。
細胞がら血液を除いた後、細胞を0.85%食塩水で希
釈して血算計で勘定した。
釈して血算計で勘定した。
最終的には食塩水中2×107細胞/mlになるように
希釈した。
希釈した。
この懸濁液0.2 ml!を各マウスに与えた(4X]
06細胞/1匹)。
06細胞/1匹)。
これは各試験の第0日に腹膜腔内に注射した。
2つの群(12匹)を負の対照群としてとっておき、試
験はこの負の対照群の平均死亡日数の2倍の日数で終了
した。
験はこの負の対照群の平均死亡日数の2倍の日数で終了
した。
2つの群(12匹)を正の対照群とし、第1日にシス−
ジクロロジアンミン白金(II)の食塩水溶液を7yn
9/kgの量で腹膜腔内注射した。
ジクロロジアンミン白金(II)の食塩水溶液を7yn
9/kgの量で腹膜腔内注射した。
すべての試験化合物は第1日に化合物を水、生理的食塩
水または落花生油中に分散したもの0.5 rnlを腹
膜腔内注射した。
水または落花生油中に分散したもの0.5 rnlを腹
膜腔内注射した。
可溶性の化合物は常に適当な溶液の形で試験し、不溶性
の化合物はスラリーとして試験した。
の化合物はスラリーとして試験した。
スラリーは10分間までツニケーションして(5oni
cated ) 確実に一様に分散した後、直ちに注射
した。
cated ) 確実に一様に分散した後、直ちに注射
した。
一般に、各化合物につし・て倍量関係で4段階の投与量
で試験を行なった。
で試験を行なった。
最高投与量でも十分な薬品毒性レベルに達しない場合に
は再試験を行なった。
は再試験を行なった。
試験終了時になお生存しているマウスは評価当日に死亡
したと考えた。
したと考えた。
この日に腹部膨満(触疹または肉眼で)を示さないマウ
スは治癒したと考えた。
スは治癒したと考えた。
治癒したマウスの中には、細胞注射部位のまわりに後に
なって固い腫瘍を生じたものもある。
なって固い腫瘍を生じたものもある。
これは注射時に針の経路に沿って細胞が洩れたかあるい
は腹膜腔内の注射孔を通って後になって細胞が洩れたと
考えられる。
は腹膜腔内の注射孔を通って後になって細胞が洩れたと
考えられる。
何れにしても、これは偶発的な作用であり、注射時に注
意し且つより細い注射針を用(・れば無視できるように
なるはずである。
意し且つより細い注射針を用(・れば無視できるように
なるはずである。
試験した化合物は通常新しく製造して精製したものであ
る。
る。
さらに後で試験するために保存する場合は真空テシケー
ターに入れ、これを冷暗所に保存して劣化を防いだ。
ターに入れ、これを冷暗所に保存して劣化を防いだ。
一般に、試験した化合物はすべて毒性レベルが200m
9/kgまたはそれ以上であった。
9/kgまたはそれ以上であった。
毒性レベルは6匹のマウス中2匹以上が注射後8日以内
に死亡する場合の投与量と考える。
に死亡する場合の投与量と考える。
この時間後に死亡するマウスは負の対照群の初期死亡と
重複する。
重複する。
試験した錯体の中には、高い投与量レベルで注射後間も
なくマウスの後脚がひどく伸びたものがある。
なくマウスの後脚がひどく伸びたものがある。
しかし、最初の2日間生存していたマウスは一般に毒性
による死亡の限界である8日を過ぎても生存していたが
、中には早期に死亡するものもあった。
による死亡の限界である8日を過ぎても生存していたが
、中には早期に死亡するものもあった。
白金錯体についての初期の経験と全く同様に、ひどい肝
臓傷害が極めて少ないかあるいは全くない(Pt(CH
3CN)2C12、白金−メチルウラシルおよび白金−
5−ブロモ−1−メチルウラシル錯体は例外)。
臓傷害が極めて少ないかあるいは全くない(Pt(CH
3CN)2C12、白金−メチルウラシルおよび白金−
5−ブロモ−1−メチルウラシル錯体は例外)。
後の時期(評価当日および治癒マウスで3か力抜まで)
に同様な症例数で腹膜炎が生じた。
に同様な症例数で腹膜炎が生じた。
2.3の化合物では高投与量の注射後間もなく神経筋障
害の症状が見られた(例えば白金−ウラシル緑色沈殿)
。
害の症状が見られた(例えば白金−ウラシル緑色沈殿)
。
被検動物には中枢押えの障害の症状は全然見られなかっ
た。
た。
固体サルコマ−180とは異なって、スイスホワイトマ
ウスの腹水腫瘍は自然退化は示さず(0/336 )、
腫瘍にかかったマウスはすべてが死亡し、腫瘍にならな
かった百分率は0%であった。
ウスの腹水腫瘍は自然退化は示さず(0/336 )、
腫瘍にかかったマウスはすべてが死亡し、腫瘍にならな
かった百分率は0%であった。
平均死亡日数は17.5日で、標準偏差は小さい(±2
2日) 試1験結果は第2表に示しである。
2日) 試1験結果は第2表に示しである。
文字Aは“青色“沈殿すなわち第1単離沈殿を示し、文
字Bは“緑色“沈殿すなわち第2沈殿を示す。
字Bは“緑色“沈殿すなわち第2沈殿を示す。
表中に記載したデータは担体、試験した投与量範囲、毒
性レベル(上記参照のこと)、最良寿命増加百分率(%
ILS)(実験は負の対照群の平均寿命の2倍の日数で
終了したので最高は100%である)、最良の%ILS
を与える投与量レベル、接種剤の物理的状態(溶液また
はスラリー)および最後が治癒したマウスの数(各群の
6匹中の数)である。
性レベル(上記参照のこと)、最良寿命増加百分率(%
ILS)(実験は負の対照群の平均寿命の2倍の日数で
終了したので最高は100%である)、最良の%ILS
を与える投与量レベル、接種剤の物理的状態(溶液また
はスラリー)および最後が治癒したマウスの数(各群の
6匹中の数)である。
第2表の結果は第1日に1回だけ腹膜腔内注射した場合
に得られた結果である。
に得られた結果である。
この方法は治療法として最良ではないので、薬品試料を
選んで計画に従って試験を行なった。
選んで計画に従って試験を行なった。
この結果を第3表に示す。
最初の日に3時間毎に1m9/kgずつのシス−ジクロ
ロジアンミン白金(n)を8回注射した場合、7mg/
kgを1回注射した場合(正の対照群)より驚くほど良
好な結果が得られた。
ロジアンミン白金(n)を8回注射した場合、7mg/
kgを1回注射した場合(正の対照群)より驚くほど良
好な結果が得られた。
第4〜7表には、L1210、MCDV12(ビールス
によって誘起されたラウシャー白血病)、エーリンヒ腹
水症およびADJ PC6A(骨髄★★腫)腫瘍に対
して本発明の錯体を用(・た場合に得られた結果を示す
。
によって誘起されたラウシャー白血病)、エーリンヒ腹
水症およびADJ PC6A(骨髄★★腫)腫瘍に対
して本発明の錯体を用(・た場合に得られた結果を示す
。
腎臓毒性はシス−ジクロロジアンミン白金(II)で治
療する際の高等動物および人間における服用量を制限す
る副作用である。
療する際の高等動物および人間における服用量を制限す
る副作用である。
腎臓毒性がはるかに少ない他の白金製剤を見出だすこと
が望ましい。
が望ましい。
ここに記述する組織病理学的試験結果はゝ白金−ウラシ
ル青“のグループIAはシス−ジクロロジアンミン白金
(II)またはシス−ジクロロ(ビス)シクロペンチル
アミン白金(II)より腎臓障害を起こす可能性が少な
く、これらとほぼ同程度の治療効果が得られることを示
した。
ル青“のグループIAはシス−ジクロロジアンミン白金
(II)またはシス−ジクロロ(ビス)シクロペンチル
アミン白金(II)より腎臓障害を起こす可能性が少な
く、これらとほぼ同程度の治療効果が得られることを示
した。
これらの試験は次のようにして行なった。
雌のスイスホワイトマウス6匹を1群とした。
腫瘍マウス群には第0日に固体サルコマ180腫瘍を移
植し、第1日から治療を開始し、第10日にマウスを殺
し、腎臓を取り出して組織学的検査を行なった。
植し、第1日から治療を開始し、第10日にマウスを殺
し、腎臓を取り出して組織学的検査を行なった。
対照群としては腫瘍移植せず且つ治療も行わないマウス
群と腫瘍移植して治療は行わないマウス群を用いた。
群と腫瘍移植して治療は行わないマウス群を用いた。
各腎臓の種々の部分について検査シタ。
シス−ジクロロ(ビス)シクロペンチルアミン白金(T
I)は非常に難溶性であり且つ通常落花生油中のスラリ
ーとして試験されるので本発明者沫※らは他の薬品と比
較するため食塩水中の飽和溶液として試験する必要があ
ると感じた。
I)は非常に難溶性であり且つ通常落花生油中のスラリ
ーとして試験されるので本発明者沫※らは他の薬品と比
較するため食塩水中の飽和溶液として試験する必要があ
ると感じた。
その飽和濃度は明示できず、概算で1■/1001′L
lより少ないとしか言えない。
lより少ないとしか言えない。
第8表にごく簡単な結果の概要を示す。
すべての場合に、組織病理学的退化性変化は投与量に依
存している。
存している。
シス−ジクロロジアンミン白金(II)およびシス−ジ
クロロ(ビス)シクロペンチルアミン白金(IT)の投
与量レベルカ高い場合には近位的尿細管の一般的空胞性
(水滴様)変性が生じたが、′白金−ウラシル青“グル
ープIAの高投与量の場合にはひどい多重小壌死病巣が
いくらかあるが一般には軽度の退化性変化を生じただけ
である。
クロロ(ビス)シクロペンチルアミン白金(IT)の投
与量レベルカ高い場合には近位的尿細管の一般的空胞性
(水滴様)変性が生じたが、′白金−ウラシル青“グル
ープIAの高投与量の場合にはひどい多重小壌死病巣が
いくらかあるが一般には軽度の退化性変化を生じただけ
である。
変性組織の病巣を含む腎臓の機能は全解剖学的および生
理学的領域(すなわち近位的尿細管)が含まれる腎臓の
場合よりも障害のひどさは少ないので、ゝ白金−ウラシ
ル青“グループIAはほぼ同等の治療効果を示す投与量
で比較する時、他の2つの上記錯体より腎臓毒性が低い
(腎臓の組織病理学的証拠に基づいて)と判断される。
理学的領域(すなわち近位的尿細管)が含まれる腎臓の
場合よりも障害のひどさは少ないので、ゝ白金−ウラシ
ル青“グループIAはほぼ同等の治療効果を示す投与量
で比較する時、他の2つの上記錯体より腎臓毒性が低い
(腎臓の組織病理学的証拠に基づいて)と判断される。
白金錯体の抗菌活性を試験するため次の方法を用いた。
この試験は試験管培養で生育させた大腸菌(ワイルド型
)について行なった。
)について行なった。
標準化方法を用い、種々の被検薬品添加後の両地中での
菌の成育状態を時間に対する培地の光学密度の増加を用
いて検査した。
菌の成育状態を時間に対する培地の光学密度の増加を用
いて検査した。
また菌の伸張(糸形成)の証拠を得るため周期的に位相
差顕微鏡で検査した。
差顕微鏡で検査した。
試験結果は第9表に示す。
本発明の白金錯体はかなり低濃度で細菌の凝集塊を生じ
る。
る。
例えば、白金−ウラシルは!5ppmの濃度で凝集塊を
生じる。
生じる。
より高濃度では凝集塊を増加し、ついには細菌を死滅さ
せる。
せる。
この結果は本発明の白金錯体が約40ppm程度の低濃
度で強力な抗菌剤となることを示すものと考えられる。
度で強力な抗菌剤となることを示すものと考えられる。
次の方法に従って本発明の白金錯体の抗ビールス活性を
試験した。
試験した。
この方法ではフオウルボックス(Fowl Pox)
ビールスと胚芽卵とを用いる。
ビールスと胚芽卵とを用いる。
第1の型の試験では、既知濃度のビールスを既知量の被
検薬品とともに種々の期間培養した後、この接種剤を胚
芽卵に注射し、第10日にこの卵を開き、絨毛尿膜を除
き、痘癒病巣の数を勘定する。
検薬品とともに種々の期間培養した後、この接種剤を胚
芽卵に注射し、第10日にこの卵を開き、絨毛尿膜を除
き、痘癒病巣の数を勘定する。
kこの型の試、験では試験管内での新薬との直接の相互
作用によってフォルボックスビールスの試験管内不活性
化を測定する。
作用によってフォルボックスビールスの試験管内不活性
化を測定する。
第2の型の試1験は既知の力価(titer )のフォ
ルボックスビールスを胚芽卵に接種した後、被験薬品を
1同紙毛尿膜上に注射する。
ルボックスビールスを胚芽卵に接種した後、被験薬品を
1同紙毛尿膜上に注射する。
数時間後にビールス粒子は消え、ピリオン(virio
n ) が細胞中に組み入れられてその反覆サイクル
を開始している“蝕相(eclipsephase )
“中に入りこみので、この試、験は被検化合物が細胞中
に入ってビールスの繁殖過程を中断させる能力を示す。
n ) が細胞中に組み入れられてその反覆サイクル
を開始している“蝕相(eclipsephase )
“中に入りこみので、この試、験は被検化合物が細胞中
に入ってビールスの繁殖過程を中断させる能力を示す。
この2つの型の試験結果は第10表および第11表に示
す。
す。
試験管内不活性化試験では、白金−ウラシル錯体に曝露
するとほとんど直ちにビールスは完全に不活性化される
ことがわかった。
するとほとんど直ちにビールスは完全に不活性化される
ことがわかった。
生存能力のあるピリオン(virions )の不活性
化はほぼ100%に近い。
化はほぼ100%に近い。
約26時間までの培養ではこのほぼ100%の不活性化
を依然として示す。
を依然として示す。
この試験管内試験から本発明の白金錯体の抗ビールス活
性は極めて有効であることがわかる。
性は極めて有効であることがわかる。
第12表の生体内不活性化の結果から、本発明の白金−
ウラシル錯体はビールス接種後4時間まで痘癒病巣の数
を抑制する作用があり、かかる病巣数を68%減少させ
ることがわかる。
ウラシル錯体はビールス接種後4時間まで痘癒病巣の数
を抑制する作用があり、かかる病巣数を68%減少させ
ることがわかる。
この試験を繰返した結果を第12表に示す。
この場合も、ビールスを接種してから4時間後に痘癒病
巣数の減少率は約80%であった。
巣数の減少率は約80%であった。
図面はシスージアクオジアミン白金(II)ウーブルの
吸性スペクトルを示す。 フシル
吸性スペクトルを示す。 フシル
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 白金−〔2・4−ジオキソピリミジン〕錯体混合物
の製造方法にお(・て、式 (上式中、R1とR2とは同じであっても異なっていて
もよく、H1低級アルキル、ジー低級アルキルアミノ、
ジ−ハロ低級アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、
ヒドロキシ低級アルキル、カルボ低級アルコキシから戒
る群から選ばれ、R3とR4とは同じであっても異なっ
ていてもよく、H1低級アルキルリボシル、チオキシリ
ボシル、トリアセチル−トリベンゾイル−または2′・
3’ (figアルキリテンリボシル、リシジル、リボ
ンルホスフエートおよびデオキシリボシルホスフェ−1
・から成る群から選ばれる) を有する2・4−ジオキノピリミジンまたはその5・6
−2Hi導体とシス−シアコシアンミン白金(II)と
を、2・4−ジオキソピリミジン対シスシアコシアンミ
ン白金(II)のモル比約2:1〜約1:1で、約0〜
約55°Cの温度で上記錯体混合物を生成するのに十分
な時間反応させ且つ上記錯体混合物を単離する事を特徴
とする一ヒ記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49112688A JPS5828278B2 (ja) | 1974-09-30 | 1974-09-30 | 白金−ジオキソピリミジン錯体混合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49112688A JPS5828278B2 (ja) | 1974-09-30 | 1974-09-30 | 白金−ジオキソピリミジン錯体混合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5139679A JPS5139679A (en) | 1976-04-02 |
JPS5828278B2 true JPS5828278B2 (ja) | 1983-06-15 |
Family
ID=14592980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49112688A Expired JPS5828278B2 (ja) | 1974-09-30 | 1974-09-30 | 白金−ジオキソピリミジン錯体混合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5828278B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56134316A (en) * | 1980-03-19 | 1981-10-21 | Hitachi Maxell Ltd | Colored magnetic sheet |
JPS60184066A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-19 | Sagami Chem Res Center | 5−フルオロ−6−クロロウラシル誘導体及びその製造方法 |
-
1974
- 1974-09-30 JP JP49112688A patent/JPS5828278B2/ja not_active Expired
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
ANNUAL CENTRAL REGIONAL MEETING ABSTRACT=1974 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5139679A (en) | 1976-04-02 |
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