JPS5828177B2 - 栓蓋付きブリスタ−パック - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はいわゆるブリスターパックにその開口部の栓蓋
が組合された栓蓋付きブリスターパックに関するもので
ある。

合成樹脂シートを形成して瓶形状のポケットを形成し、
背面側に合成樹脂シートを接着して形成されたいわゆる
ブリスターパックは既に知られている。

そしてこの種のブリスターパックは軽量安価であり、か
つ携行に至便なことから、主として一定量の液体や粉粒
体の密封包装容器として広く用いられている。

しかしながらこの種のブリスターパックは開封した場合
開封部、即ち開口部を再閉塞することができず、したが
って一旦開封すると好むと好まざるとに拘らず１パツク
全量を使用しなければならないという不都合があり、極
めて不経済である。

本発明は上記した不都合を解消し、開封された開口部を
再度閉塞し得る栓蓋が併設され、複数回使用可能で且つ
残余の収容物を次の使用機会まで保管することができる
栓蓋付きブリスターパックを提供するものであって、ブ
リスターパックの開封破断線を、容器部から上方に細長
く延びる注出通路を横切って刻設するとともに、該ブリ
スターパック主体の１部に栓蓋を保持させたことを特徴
とするものである。

以下本発明の実施例を示した各図面について具体的に説
明すると、ブリスターパック主体１は膨出した容器部２
および該容器部２から上方に細長く延びる注出通路部３
を備えた成形シート４と、該成形シートの裏面に熱接着
された密封シート５からなり、開封破断線６を上記注出
通路部３を横切って刻設し、該破断線６から折り曲げら
れて開封端片部７が分離された際、注出通路部３の上端
に開口部８が形成されるように構成されている。

第１図〜第３図においては、上記注出通路部３の断面が
梯形状に形成され、該注出回路部３の開口部８を閉塞可
能な断面梯型状の栓蓋９を、成形シート４でもって形成
した挟持突起１０．１０間に保持せしめ、必要により該
挟持突起１０，１０から抜き取って注出通路部３の開口
部８に挿入して該開口部８を閉塞し得るようにブリスタ
ーパック主体１に止着してなるものであり、第４図は上
記注出通路部３の断面が半円形状の場合の態様を示した
ものである。

第５図、第６図は上記した挟持突起１０に代えて成形シ
ート４，５に平行な２本の切断線１１゜１１を設け、栓
蓋９を該切断線１１，１１から成形シート４と密封シー
ト５の間に挿入し、帯状部１２によりブリスターパック
主体１に挟持させたものである。

この場合においては、該栓蓋９の上端部にフランジ１３
を形成しておくとよい。

第７図〜第９図はブリスターパック主体１の開封端片部
７の端縁部に成形シート４を膨出させてポケット１４を
形成し、断面円形の栓蓋９の下端面から中心部を通って
上方に延びるスリット１５を設け、該スリット１５を密
封シート５に挿入してその一半部をポケット１４内に位
置させ、栓蓋９をブリスターパック主体１に保持させた
態様を示したものである。

開封端片部７を分離して栓蓋９を使用する際には、第９
図に示したごとく、該栓蓋９のスリット１５を密封シー
ト５に挿入しながらその一半部でもって、開口部を閉塞
するものである。

この態様においてはポケット１４内に挿入されない栓蓋
９の他学部が密封シート５の外面に大きく突出すること
から、栓蓋９の他学部は第１２図に示したごとく、プレ
ート状に形成することが好ましい。

第１３図は他学部をプレート状に形成した栓蓋９の使用
状態を示したものである。

また第７図〜第９図に示した栓蓋９のスリット１５を、
２枚の密封シートの厚みとほぼ同等に形成しておけば、
第１１図に示したごとく、開封端片部７を折り曲げて重
ね合せた状態において、１半部を容器部２に連らなる注
出通路部３の開口部８に他学部を分離された注出通路部
３の開口部８′に挿入して閉塞することが可能となる。

なお、ブリスターパック主体１は前記した開封破断線６
から開封端片部７を折り曲げて第１０図に示したごとく
開封されるものであるが、注出通路部３上の破断線はそ
の成形シートを貫通しない程度の深さにおいて横切って
いるものである。

上述した実施例においては、開封したブリスターパック
の注出通路部３の開口部８内に挿入する内栓式の栓蓋９
をブリスターパック主体１に保持させた態様であるが、
これに代えて該注出通路部３の開口部８を挟圧して偏平
化して閉塞するクリップ型栓蓋９をブリスターパック主
体１に保持せしめても本発明を満足することができる。

即ち、第１４図〜第１９図はクリップ型枠蓋９による実
施例を示したものであって、栓蓋９の下端面から上方に
向って縦方向に溝１６を形成して、該溝１６の部分をブ
リスターパック主体１に挿入して該ブリスターパック主
体１に保持させるか、あるいは第１４図に示したごとく
、該クリップ型栓蓋９の溝１６の端部に突起１７，１７
を設けるとともにブリスターバック主体１側に該突起１
７゜１７が嵌合可能な小孔１８，１８を形成して、該突
起１７，１７を該小孔１８，１８に嵌合させてることに
よってブリスターパック主体１に該クリップ型栓蓋９を
保持させ、開封端部７を分断除去して所望量の内容物を
使用した後、第１６図に示したように注出通路部３の開
口部８側から強制的に該栓蓋９を押し込み溝１６によっ
て該開口部８を挟圧偏平化して、該栓蓋９の突起１７，
１７を小孔１９，１９に嵌入すれば該開口部８を閉塞す
ることができる。

この態様は第１５図に示したごとく、該注出通路３の断
面が比較的偏平なブリスターパックに適している。

そしてこのクリップ型栓蓋９を前記したごとき、例えば
断面が半円形状の注出通路部３を有するブリスフ−パッ
クに適用する場合には、該栓蓋９の上記溝１６の下部に
半円形状の拡大部２０を形成しておけば、第１９図に示
したごとく注出通路部３の開口部を挟圧偏平化して閉塞
することが可能となる。

尚第２０図は容器部２と別途に栓蓋９の封入部２１を設
け、該封入部２１の開封破断線６を容器部２と共通とし
、容器部内の内容器を取り出す際、封入部２１も開封さ
れるように形成した栓蓋の他の保持態様を示したもので
ある。

このように本発明によるブリスフ−パックは、ブリスタ
ーパック主体１の開封破断線６を、容器部２から上方に
細く延びる注出通路部３を横切って刻設するとともに、
ブリスターパック主体１の１部に該注出通路部３の開口
部８を閉塞可能な栓蓋９を保持させてなるものであるか
ら、該開封破断線６の個所から開封端片部７を折り曲げ
て該開封端片部７を切り離すか、又は折り曲げれば、注
出通路部３の部分によって開口部８が形成され、容器部
２内の内容物を円滑に注出させることができる。

そして内容物が全量使用されずに残った場合、又は複数
回使用する場合には、ブリスターパック主体１に保持さ
せている栓蓋９を用いることにより開口部８を閉塞する
ことができ、次回の使用に供することができる。

従って、本発明によるブリスフ−パックは特に粉粒体や
粘度の高い液体用として極めて好都合であり、食料品、
化粧品、薬品等の各種内容物を有効に活用することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであって、第１図は
成形シートに設けた挟持突起により栓蓋を保持させた態
様を示す正面図、第２図は第１図のＡ−Δ線断面図、第
３図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は断面形状の異
なる栓蓋の場合における断面図、第５図は成形シートに
形成した帯状部に栓蓋を保持させ態様を示す正面図、第
６図は第５図のＣ−Ｃ線断面図、第７図はスリットを形
成した栓蓋の保持状態を示す正面図、第８図は第７図の
Ｄ−Ｄ線断面図、第９図は使用状態を示した断面図、第
１０図は開封状態を示した斜視図、第１１図は開封端片
部を折り曲げた状態で閉塞する態様を示した要部の断面
図、第１２図は栓蓋の他の態様を示した斜視図づ第１３
図は第１２図に示した栓蓋の使用状態を示した断面図、
第１４図乃至第１９図はクリップ型栓蓋による態様を示
したものであって、第１４図は栓蓋を外した状態を示し
た分解図、第１５図は第１４図のＥ−Ｂ線断面図、第１
６図は使用状態を示した断面図、第１γ図および第１８
図は栓蓋の他の態様を示した１部所面側面図および底面
図、そして第１９図は第１７図の栓蓋の使用状態を示し
た断面図、第２０図は栓蓋の他の保持状態を示した平面
図である。 １・・・・・・ブリスターパック主体、２・・・・・・
容器部、３・・・・・・注出通路部、４・・・・・・成
形シート、５・・・・・・密封シート、６・・・・・・
開封破断線、７・・・・・・開封端片部、８・・・・・
・開口部、９・・・・・・栓蓋、１０・・・・・・挟持
突起、１１・・・切断線、１２・・・・・・帯状部、１
３・・・・・・フランジ、１４・・・・・・ポケット、
１５・・・・・・スリット、１６・・・・・・溝、２１
・・・・・・封入部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 成形シート４と密封シート５とからなるブリスター
   パック主体１の開封破断線６を、成形シート４に設けら
   れた容器部２から上方に細く延びる注出通路部３を横切
   って刻設するとともに、ブリスターパック主体１の一部
   に該注出通路部３の開口部８を閉塞可能な栓蓋９を保持
   させたことを特徴とする栓蓋付きブリスターパック。 ２ 上記注出通路部３の断面が梯形状または半円形状で
   あり、これと適合した断面形状を有する栓蓋９がブリス
   ターパック主体１の成形シート４に形成した挟持突起１
   ０，１０間に保持させたことを特徴とする特許 蓋付きブリスターパック。 ３ 上記注出通路部３の断面が半円形状であり、断面半
   円形状の栓蓋９を、成形シート４に設けた２本の切断線
   １１，１１により形成された帯状部１２により保持させ
   たことを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の栓
   蓋付きブリスターパック。 ４ 上記注出通路部３の断面が半円形状であり、下面か
   ら上方に向って延びるスリット１５を備え一半部が断面
   半円形状をなした栓蓋９の該スリット１５を、密封シー
   ト５に挿入し、ブリスターパック主体１に保持させたこ
   とを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載の栓蓋付
   きブリスターパック。 ５ 上記栓蓋９を溝１６を有するクリップ型となし、ブ
   リスターパック主体１に保持させたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の栓蓋付きブリスターパック。 ６ 上記栓蓋９をブリスターパック主体１の成形シート
   ４に形成した封入部２１により保持させたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の栓蓋付きブリスターパ
   ック。