JPH05310266A - ペットフード用直詰め容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器より内容物のペットフードの取出しを容
易にするとともに、必要のときは、その計量を簡単にす
るにある。 【構成】 紙製の組立て容器の隅角部に設けた開口部に
対し、射出成形の合成樹脂製の中央に透孔のある封鎖板
を、その枠縁をもって嵌合接着するとともに、容器本体
に内装した合成樹脂製の内袋を、それの注出口を上記の
透孔より外方に突出させ、内袋に内容物のペットフード
を容入密封し、封鎖板の段部に側面視３角形状のキャッ
プを嵌合させた構成のものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ぺットフード用直詰め
容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ペットフード用の容器としては、
防水性の紙容器か、あるいはアルミ箔の両面に合成樹脂
をラミネートしたフイルムで形成した袋を用いていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の紙
容器、あるいは袋からのペットフードの取出しに当って
は、切離し線から引裂かねばならないことから、簡単に
片手で開封することはできず、また取出したペットフー
ドを計量するには、別途計量器を用いなければならなか
った。本発明は、このような点に鑑みて創出されたもの
で、その目的とするところは、内容物のペットフードの
取出しを簡単にして、必要のときはその計量を容易にで
きるようにするにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、紙製の容器、合成樹脂製の内
袋及び射出成形の合成樹脂製のキャップ部によって問題
点の解決を図っている。すなわち、本発明は、紙製の組
立て容器の隅角部に斜切した状態で設けた開口部に対
し、その外周縁に、射出成形の合成樹脂製の中央に透孔
のある封鎖板を、その縁枠をもって嵌合接着するととも
に、この透孔より紙製容器内に収納した合成樹脂製の内
袋の注出口を突出させ、上記の封鎖板に対し、隅角部に
相当する側面視が３角形状にして計量容器を兼ねるキャ
ップを嵌合した構成をとっている。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明のペットフード用直詰め容器（Ａ）は、容
器本体（ａ）、キャップ部（ｂ）、内袋（ｃ）から構成
されている。容器本体（ａ）は、防水性の紙板を組立て
形成したものであって、直方体形状をなしており、その
１つの隅角部が斜めに切欠された状態で開口（１）が設
けられている。この開口（１）の外周縁に、キャップ部
が取付けられるものであるが、このキャップ部（ｂ）
は、封鎖板（b1）とキャップ（b2）とからなり、この両
者は、いずれもポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹
脂を射出成形したものである。しかし、キャップ（b2）
は、紙製のものであってもよい。この封鎖板（b1）は、
容器本体（ａ）の開口（１）を封鎖するもので、その枠
縁（２）をもって、開口（１）部の外側周縁部に嵌合し
接着されている。封鎖板（b1）には、その平面部（３）
の中央に透孔（４）があり、容器本体（ａ）内に収納さ
れた内袋（ｃ）に設けられた注出口（c1）が、この透孔
（４）より外部に突出している。内袋（ｃ）は、ポリエ
チレン、ポリエステル等のフイルムで成形され、この内
袋（ｃ）は容器本体（ａ）の内壁において、側面あるい
は底面に接着されている。封鎖板（b1）は、平面部
（３）と枠縁（２）との間に段部（５）が形成されてお
り、この段部（５）に対しキャップ（b2）が嵌合され
る。このキャップ（b2）は、容器本体（ａ）の隅角部を
斜に切欠した形状のもので、側面視において３角形状を
呈するものである。そして、この３角形状のキャップし
て、（b2）は、内容物のペツトフードの計量容器を兼ね
るものである。

【０００６】以上のようなペツトフード用直詰め容器
（Ａ）の製造及びペツトフードの充填密封は、次のよう
にして行われる。 防水性の紙カートンから容器本体（ａ）組立てる。 容器本体（ａ）の隅角部に形成された開口（１）に
対し、その外周縁に、ポリエチレン、ポリスチレン等で
射出成形された封鎖板（b1）を、その枠縁（２）をもっ
て嵌合し接着する。 ポリエチレン、ポリプロピレン等で形成された内袋
（ｃ）にして、底部が開放されたものを、容器本体
（ａ）の開放された底部より挿入して、内袋（ｃ）に突
設された注出口（c1）を封鎖板（b1）の平面部（３）の
透孔（４）より外方に突出させるとともに、内袋（ｃ）
を容器本体（ａ）の内壁の側部に接着する。注出口（c
1）には、その内部にプルリング付きの封鎖膜（６）が
形成されている。 このような状態の内袋（ｃ）内に、その開放された
底部側より内容物のペットフードを容入して密封すると
ともに、容器本体（ａ）の底部も組立て密封する。この
とき、内袋（ｃ）の底部を容器本体（ａ）の内側底部に
接着すると、内容物が充填された内袋（ｃ）が容器本体
（ａ）内で動くことが止められる。 最後に、キャップ（b2）を封鎖板（b1）の段部
（５）に嵌合して製品となる。

【０００７】以上のようにして製品となったペットフー
ド用直詰め容器（Ａ）を使用するには、キャップ（b2）
を容器本体（ａ）の封鎖板（b1）より取外す。この場
合、片手で容器本体（ａ）を保持して、親指でキャップ
（b2）の上面を押圧することにより取外すことができ
る。次いで、注出口（c1）の内部の封鎖膜（６）をプル
リングを引張ることにより引きちぎり、ペットフードを
注出する。このとき、必要であればキャップ（b2）にて
ペットフードを計量することができる。注出が終わる
と、キャップ（b2）を嵌合して、内容物を保管する。

【０００８】

【発明の効果】本発明は、組立て紙製の容器本体と、射
出成形の合成樹脂製のキャップ部と、合成樹脂シートで
形成された内袋とよりなるもので、キャップ部の封鎖板
は、その枠縁をもって容器本体の開口の外周縁部に嵌合
接着すれば、外側の容器部は簡単にでき上がり、これに
合成樹脂シートで形成された内袋を、その注出孔をもっ
て封鎖板の透孔から突出させて、内袋を容器本体の内壁
面に接着することにより、内容物のペットフードを容入
するまでの内袋を内側に備えた容器部が簡単にでき上が
る。以上のような容器部の内袋に、ペットフードを容入
して密封し容器本体の底部を密封した製品は、これを使
用するに当たって、片手をもって容器本体を保持し、親
指でキャップの上面を押圧するだけで簡単に取外すこと
ができ、また注出された内容物のペットフードは、取外
されたキャツプで容易に計量することができる。キャッ
プ部は、容器本体の隅角部を利用するものであるから、
容器全体は直方体となり、箱詰め等の取扱いがし易くな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペットフード用直詰め容器において、
キャップを取外した状態の斜視図である。

【図２】上記容器の一部の拡大断面図である。

【符号の説明】

Ａ ペットフード用直詰め容器 ａ 容器本体 ｂ キャップ部 b1 封鎖板 b2 キャップ ｃ 内袋 c1 注出口 １ 開口 ２ 枠縁 ３ 平面部 ４ 透孔 ５ 段部 ６ 封鎖膜

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙製の組立て容器の隅角部に斜切した状
   態で設けた開口部に対し、その外周縁に、射出成形の合
   成樹脂製の中央に透孔のある封鎖板を、その縁枠をもっ
   て嵌合接着するとともに、この透孔より紙製容器内に収
   納した合成樹脂製の内袋の注出口を突出させ、封鎖板に
   対し、隅角部に相当する側面視が３角形状にして計量容
   器を兼ねるキャップを嵌合したことを特徴とするペット
   フード用直詰め容器。