JPS5827594B2 - 電子楽器付音響装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、レコードの演奏機能を有する音響装置に電子
オルガンの演奏機能を付加した電子楽器付音響装置に関
するものである。

以下、本発明の一実施例について図面とともに説明する
。

第１図、第２図において１はキャビネツ］・本体２及び
卓板３よりなる筐体、４は音孔４′を有する蓋体、５は
筐体１の把手、６，７はそれぞれ卓板３に装着されたタ
ーンテーブル及びピックアップアーム、８は卓板３に取
付けられたスピーカ、９はキャビネット本体２の側面に
装着された音量ポリウム等のポリウム、１０はマイクロ
ボン等が接続されるジャックであり、これらによってレ
コードの演奏部が構成されている。

一方、１１は卓板３の下面に突設されたボス１３にビス
１５で固着された印刷基板、１６は卓板３の下面に装着
された鍵盤、１７．１８は鍵盤１６と一体に形成され、
その上面が筺体１の上面に突出された白鍵及び黒鍵、１
９は上記白鍵１７や黒鍵１８により作動される鍵スィッ
チのスイッチ片であり、これらによって電子オルガンの
鍵盤部が構成されている。

なお、第２図の２０はレコード演奏時に、駆動される回
路及び電子オルガンの演奏時に駆動される回路を含む電
気回路部である。

第３図〜第５図は上記電子オルガンの鍵盤部を示すもの
であり第１図、第２図と同一符号の部分は同一機能を有
している。

鍵盤１６並びに白鍵１７、黒鍵１８はＡＢＳ等の可撓性
を有する樹脂で一体に形成されており、この鍵盤１６の
後端部にはボス１２が突設され、前端部には係止部２１
が形成されている。

この一枚の鍵盤１６は切溝２２及び折れ溝２３によって
複数の可動部２４．２５に分割され、各可動部２４．２
５毎に１つづの白鍵１７及び黒鍵１８が形成されている
。

なお、各可動部２４，２５を撓み易くするためのヒンジ
部２６が形成されている。

そして、この鍵盤１６を筐体１内に装着した場合には、
後で詳述するスイッチ片１９により上方に附勢された状
態で、鍵盤１６の上面が筐体１の下面に突設した突起２
７，２８に当接し、係止部２１が筐体１の後端部に設け
た突起２９に当接して保持される。

したがって、白鍵１７及び黒鍵１Ｂをスイッチ片１９の
附勢力に抗して押圧操作することにより、鍵盤１６の各
可動部２４．２５はヒンジ部２６を軸として上下に撓む
ことになる。

スイッチ片１９は、板ばね等の導電性を有する弾性材料
を略半円状に折曲して構成されており、複数の切溝３０
によって上記鍵盤１６の呵動部２４．２６に対応する複
数の可動部３１が形成されている。

一方、印刷基板１１には上記スイッチ片１９の後端部と
対向する位置に共通のアース導体３２が形成され、スイ
ッチ片１９の可動部３１の先端部と対向する位置には、
各可動部３１に対応する複数の導体３３が形成されてい
る。

３４は取付用のアングルであり、このアングル３４の透
孔３５、スイッチ片１９の透孔３６、印刷基板１１の透
孔３７を介してビス３８を締め付けることにより、スイ
ッチ片１９の後端部と共通のアース導体３２が接触され
ている。

そしてこのスイッチ片１９と印刷基板１１の導体３２．
３３によって鍵スィッチが構成されている。

なお、この状態ではスイッチ片１９の先端部は導体３３
から浮き上っている。

また、アングル３４には縦方向に配置された係止片３９
が設けられており、この係止片３９と筐体１の突起２９
とは互に対向して配置され、これらの間に上記鍵盤１６
の係止部２１が遊嵌されている。

したがって、鍵盤１６の操作片２４．２５は白鍵１７、
黒鍵１８の操作に応じてこれらの突起２９と係止片３９
の間で上下に移動される。

以上のように構成されているから、ターンテーブル６上
にレコード盤を載置し、ピックアップアーム７をレコー
ド盤上に載置すれば、電気回路部２０内のレコード演奏
用の回路によって通常のレコード演奏が行なわれる。

一方、任意の白鍵１７又は黒鍵１８を押圧操作すれば、
押圧された各種１７．１８に対応する可動部２４．２５
が下方に撓み、これらの可動部２４．２５に対応するス
イッチ片１９の可動部３１が下方に押圧され、その先端
部が導体３３にに接触して上記各錘１７．１８に対応す
る鍵スィッチが閉じられる。

このため電気回路２０内の音源信号発生器等が動作して
、押圧された鍵１７゜１８に対応する楽音がスピーカ８
から発音される。

もちろん、電気回路部２０の構成によってはレコード演
奏と同時に電子オルガンの演奏を行なったり、さらには
マイクロホンからの音声とのミキシングを行なうことも
可能である。

以上のように、本発明はレコード演奏機能を有する音響
装置に電子オルガンの演奏機能を付加したものであるか
ら、音響装置を利用して電子オルガンの演奏を楽しむこ
ともできるという優れた効果が得られるものである。

特に本発明は鍵盤並びに白鍵、黒鍵を可接性を有する樹
脂で一体に形成しているから、コストも安くでき、ポー
タプル音響機器にも簡単に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図のＡ −Ａ’断面図、第３図は上記実施例の要部を示
す分解斜視図、第４図は第２図の要部拡大断面図、第５
図は第１図におけるＢ −Ｂ’断面図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・キャビネット本体
、３・・・・・・卓板、４・・・・・・蓋体、５・・・
・・・把手、６・・・・・・ターンテーブル、７・・・
・・・ピックアップアーム、８・・・・・・スピーカ、
９・・・・・・ボリウム、１０・・・・・・ジャック、
１１・・・・・・印刷基板、１６・・・・・・鍵盤、１
７・・・・・・白鍵、１８・・・・・・黒鍵、１９・・
・・・・スイッチ片、２０・・・・・・電気回路部、２
４ 、２５・・・・・・可動部、２６・・・・・・ヒン
ジ部、３１・・・・・・可動部、３２，３３・・・・・
・導体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 筐体にターンテーブルやピックアップアームを装着
   してレコードの演奏ができるように構成するとともに、
   上記筐体の一部に鍵盤並びに白鍵、黒鍵が可撓性を有す
   る樹脂で一体に形成された電子オルガンの鍵盤部を装着
   し、この鍵盤部を操作することにより電子オルガンの演
   奏ができるようにしたことを特徴とする電子楽器付音響
   装置。