JPS5827537Y2 - コンプリメンタリ・プッシュプル増幅器 - Google Patents

コンプリメンタリ・プッシュプル増幅器

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JPS5827537Y2
JPS5827537Y2 JP1976004191U JP419176U JPS5827537Y2 JP S5827537 Y2 JPS5827537 Y2 JP S5827537Y2 JP 1976004191 U JP1976004191 U JP 1976004191U JP 419176 U JP419176 U JP 419176U JP S5827537 Y2 JPS5827537 Y2 JP S5827537Y2
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JP
Japan
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circuit
resistor
complementary
voltage
push
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JP1976004191U
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JPS5297045U (ja
Inventor
伸悟 神谷
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ヤマハ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、相補形トランジスタを用いたコンプリメン
タリ・プッシュプル増幅器に係り、特にそのバイアス回
路および出力回路の改良に関する。
第1図は、コレクタ接地形式のコンプリメンタリ・プッ
シュプル増幅器に訃いて従来一般に採用されているバイ
アス回路である。
このバイアス回路は、動作電源+EB、−EB間にプッ
シュプル接続された相補形トランジスタTr1(例えば
NPN形)、Tr□(例えばPNP形)のベースにバイ
アス電源十Ec、−ECを接続するとともに、各トラン
ジスタTr1.Tr2の動作点つまりコレクタ電流の周
囲温度に対する安定度を向上するために、両トランジス
タTr□、T、2の工□ツタ回路に安定抵抗Re1.R
e2を挿入している。
しかし、このような従来のバイアス回路ではバイアス電
源自体を安定化させる構成が当然必要であると同時に、
安定抵抗R81JR62を挿入する必要もあり構成的に
簡略化が困難であった。
また安定抵抗Re 1 t Re 2 n出力インピー
ダンスを上昇させる要因にもなっていた。
この考案は叙上の欠点に鑑み、簡単な構成で温度変化、
電源電圧変動等の外部条件変化に対してトランジスタの
動作点変動あるいは増幅出力への悪影響を防止し得るバ
イアス回路およびこのバイアス回路に好適な出力回路を
有するコンプリメンタリ・プッシュプル増幅器を提供し
ようとするものである。
しかしてこの考案に係るコンプリメンタリ・プッシュプ
ル増幅器の特徴は、両エミッタを共通にしてプッシュプ
ル接続された相補形のトランジスタの各コレクタと動作
電源との間にそれぞれ抵抗を直列挿入しこの抵抗により
上記動作電源電圧の相当部分を電圧降下させるとともに
、上記各コレクタ間に抵抗分圧回路およびコンデンサ直
列回路をそれぞれ並列接続しこの抵抗分圧回路の分圧出
力により上記相補形のトランジスタの各ベースにそれぞ
れベースバイアスを与え、かつ上記コンデンサ直列回路
中の接続点から増幅出力を取り出すようにした点にある
第2図は、この考案に係るコンプリメンタリ・プッシュ
プル増幅器のうちバイアス回路の原理を示すものである
両エミッタを共通にしてプッシュプル接続された1対の
相補形トランジスタTr1゜Tr3と中点接地の正極性
、負極性の動作電源+EB、−EBとの間に抵抗R1,
R2が直列に挿入される。
なお、両トランジスタTr□、Tr3の各部の電位・電
流を対称にするため抵抗R1゜R2は一般に同一抵抗値
に決定される。
両トランジスタTr1.Tr2間に抵抗R3J R4J
R5の直列回路(分圧回路)が並列接続され、この分
圧回路によって両トランジスタTr1.Tr2のベース
・エミッタ間にバイアス電圧が供給される。
なお一般に、上記分圧回路に流れる電流は両トランジス
タTr□、Tr□のベース電流値よりも充分大きな値に
設定される。
上記抵抗R1,R2の抵抗値は、該抵抗を流れる電流に
よって動作電源+EB、−EBO相当部分に相当する電
圧降下が生ずるように設定されるものであるが、理解を
容易にするために、各抵抗R1,R2,R3,R4゜R
5に具体的抵抗値を与えて説明する。
今、抵抗R1t R2を5に、Q、抵抗R3,R5を2
に8、抵抗R4を4に、Qとする。
トランジスタTr1.Tr2のベース・エミッタ間電圧
がそれぞれ0.6 Vであるとすれば、抵抗R4間の電
圧■2は1.2vとなる。
そして抵抗R3,R4゜R5に流れる電流は同一とみな
せるから、抵抗R3sR5間の電圧V1.V3Uそれぞ
れ0.6Vとなる。
そして、動作電源子EBtEBの電圧がそれぞれ+30
V、−30Vとすれば、トランジスタTr□、Tr2の
コレクタ電流ば60V2.4V/IOKβとなる。
このことから、周囲温度の変動等によりトランジスタT
r1.Tr2のベース・工□ツタ間順方向電圧が変化し
、したがって電圧(V 1 + V 2 + V 3
)が多少変化してもトランジスタTr1.Tr2のコレ
クタ電流ハ動作電源電圧と抵抗R1,R2によって決す
る略一定値に保たれることが理解される。
なお、この例に唱いては、抵抗R1,R2によって57
.6V(60V−2,4V )の電圧降下が生じせしめ
られるが、トランジスタTr1.Tr2のベース・コレ
クタ間電圧を0.6V以上にする必要がある場合は、抵
抗R1,R2の抵抗値を減らしかつ抵抗R3,R4,R
5の抵抗値を適当に変更すればよい。
抵抗R1,R2による電圧降下を大きくする程、温度変
化等に対する安定度が向上することは云う渣でもない。
このように、この考案のバイアス回路によれば、増幅器
のトランジスタのコレクタ電流値が周囲温度の変動等に
対して極めて安定となり、また従来のような出力インピ
ーダンスの増大等の問題が生じない。
次にいくつかの実施例を示し、この考案のコンプリメン
タリ・プッシュプル増幅器について具体的に述べる。
なお、これらの例では第2図に示した回路部分と同等の
部分には同符号を付しである。
第3図は、この考案を適用し入力信号をトランジスタT
r1.Tr2のエミッタに直接印加し得るように構成さ
れたベース接地形式の増幅器の一例である。
この回路においては、トランジスタTr1.Tr2がそ
れぞれNPN形とPNP形であり、動作電源+EB、−
EBは両トランジスタTr1.Tr3のコレクタに抵抗
R1,R2を介して接続され、出力端子0UT(/′i
出力抵抗RIOを介して接地されると共にコンデンサC
□5 t C16を各々介して両トランジスタTr1.
Tr2の各コレクタに接続8れている。
このコンデンサC15゜C16はこの増幅器にネーいて
シングルエンディラドプッシュプル増幅出力の取り出し
部となり、その容量は比較的大きなものである。
そして、これらコンデンサC15,C16は、トランジ
スタTr1゜Tr2の両コレクタ間に供給される印加電
圧を平滑化する。
すなわち、デカップリング用としても機能しているため
動作電源+EB、−EBに電圧変動、リップル等が存在
してもそれによってトランジスタTr□、Tr2等に悪
影響を与えるのを防止することができる。
また、トランジスタTr工、Tr2の各コレクタとグラ
ンド間には抵抗R1□、R12の直列回路と抵抗R13
,R14の直列回路とが並列接続され、抵抗R1□、R
1,J接続点および抵抗R13,R14の接続点がトラ
ンジスタTr1.Tr2のベースにそれぞれ接続されて
いる。
なお、トランジスタTr1゜Tr2のベースはコンデン
サC1□、C1゜により交流的に接地されている。
トランジスタTr1゜Tr2のエミッタは、共通に接続
されて入力端子INに接続されている。
この回路の交流動作は一般の斯種回路と同様であり、コ
ンプリメンタリ構成であるために偶数次の歪が少ない。
なト、この例においては入力信号が共通接続されたトラ
ンジスタTr1.Tr2の両エミッタに直接与えられて
いるが、これらエミッタは直流的には略々O■に保たれ
るのでコンデンサを介在することなく入力信号を加える
ことができるのである。
次に第4図は、エミッタ接地形式である点を除けば第3
図のものとほぼ同様である。
この回路は、トランジスタTr□、Tr3のエミッタが
直接接地されているため、低域1でゲインが低下しない
また比較的高い(例えば1008以上)入力インピーダ
ンスを達成できる。
ここでコンデンサC15t C16カシ−’ f Jb
工、ディラドプッシュプル出力の取り出し用であるとと
もにトランジスタTr1.Tr2の両コレクタ間に供給
される印加電圧を平滑化するデカップリング作用を兼用
していることは前述した通りであるが、この第4図の例
では入力信号もコンデンサC13?C14を介して同様
に与えられ、やはり抵抗R1□、R12と共に一応デカ
ップリング効果を有している。
第5図1よび第6図は第4図の回路の変形例を示すもの
で、第5図の回路にむいては抵抗R1□フR14’よび
抵抗R15を介してトランジスタTr□。
Tr2のコレクタからベース側に負帰還がかけられてお
り、捷た第6図の回路においては抵抗R1□。
R14を介してトランジスタTr1.Tr2いコレクタ
からベース側へ負帰還がかけられている。
これら各回路は、負帰還ループ中のコンデンサC13゜
C14の効果により、ゲインの低域での低下がより確実
におさえられている。
これ以外は、第4図の回路と同様である。
次に第7図はこの考案を適用した2段増幅器の回路構成
を示すもので2段目A2に第5図に示した工□ツタ接地
形式のものが用いられている。
この増幅器ば1,2段ともコンプリメンタリであるから
偶数次歪が極めて少ない。
!た前述の如く2段目の負帰還ループのコンデンサC□
3jC14の効果チーよびトランジスタTr1.Tr2
のエミッタを直接接地した効果により、低域でのゲイン
低下が起らない。
捷た1段目A1はコレクタ接地形式であるから、入力イ
ンピーダンスを成分に高くすることができる。
なお、第5図、第6図の回路は入力インピーダンスをl
0CI)以上にすることができるので、入力インピーダ
ンスの切換を可能としたMCカートリッジ用ヘッド増幅
器として利用するに最適である。
また、第4図の回路は入出力端子に直流成分が現われな
いので、第8図の如く、イコライザ増幅器A3と信号入
力端子ITとの間に連動スイッチS1.S2により切換
接続するようなMCカートリッジ用ヘッド増幅器A4と
して使用した場合、スイッチS1.S2の切換時のクリ
ックノイズの発生が生じることがなく好ましい。
以上述べたように、この考案に係るコンプリメンタリ・
プッシュプル増幅器は、両エミッタを共通にしてプッシ
ュプル接続された相補形のトランジスタの各コレクタと
動作電源との間にそれぞれ抵抗を直列挿入しこの抵抗に
より上記動作電源電圧の相当部分を電圧降下させるとと
もに、上記各コレクタ間に抵抗分圧回路およびコンデン
サ直列回路をそれぞれ並列接続しこの抵抗分圧回路の分
圧出力により上記相補形のトランジスタの各ベースにそ
れぞれベースバイアスを与え、かつ上記コンデンサ直列
回路中の接続点から増幅出力を取り出すようにしたので
、周囲温度等の変化によるトランジスタの動作点変化を
極めて簡単なバイアス回路構成にて回避できるとともに
、出力を取り出すためのコンデンサは上記バイアス回路
構成の抵抗とあい1つてデカップリング効果をも兼用さ
せることができ、電源電圧変動等に対しても増幅作用に
悪影響を及ぼすことを防止でき、かつコンプリメンタリ
・プッシュプル構成による歪低減効果もあい捷って、全
体として簡単な構成かつ極めて安定で特性の良好な増幅
器を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のコンプリメンタリ・プッシュプル増幅
器のバイアス回路を示す回路図、第2図は、この考案に
係るコンプリメンタリ・プッシュプル増幅器のバイアス
回路の基本原理を示すための回路図、第3図ないし第7
図は、それぞれこの考案に係る増幅器の別異の実施例を
示す回路図、第8図は、この考案に係る増幅器の応用例
を示すブロック図である。 Trl、Tr2・・・・・・相補形のトランジスタ、+
EB、−EB・・・・・・動作電源、R1,R2抵抗、
IN・・・・・・入力端子、C15jC16・・・・・
・コンデンサ、OUT・・・・・・出力端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両エミッタを共通にしてプッシュプル接続された相補形
    のトランジスタの各コレクタと動作電源との間にそれぞ
    れ抵抗を直列挿入しこの抵抗により上記動作電源電圧の
    相当部分を電圧降下させるとともに、上記各コレクタ間
    に抵抗分圧回路およびコンデンサ直列回路をそれぞれ並
    列接続しこの抵抗分圧回路の分圧出力により上記相補形
    のトランジスタの各ベースにそれぞれベースバイアスを
    与え、かつ上記コンデンサ直列回路中の接続点から増幅
    出力を取り出すようにしたことを特徴とするコンプリメ
    ンタリ・プッシュプル増幅器。
JP1976004191U 1976-01-20 1976-01-20 コンプリメンタリ・プッシュプル増幅器 Expired JPS5827537Y2 (ja)

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JP1976004191U JPS5827537Y2 (ja) 1976-01-20 1976-01-20 コンプリメンタリ・プッシュプル増幅器

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JP1976004191U JPS5827537Y2 (ja) 1976-01-20 1976-01-20 コンプリメンタリ・プッシュプル増幅器

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JPS5297045U JPS5297045U (ja) 1977-07-20
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4840357A (ja) * 1971-09-23 1973-06-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4840357A (ja) * 1971-09-23 1973-06-13

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JPS5297045U (ja) 1977-07-20

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