JPS5827378Y2 - 磁気テ−プ転写装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一括巻取磁気テープ転写装置において、マスタ
ーテープの記録部分のみを巻取って転写し、必要以上の
巻取動作をしない装置を提供するものである。

従来例の転写装置の一実施例を第１図とともに説明する
。

それぞれの供給リール２，４に巻装されたマスターテー
プ１およびスレーブテープ３は一端ｄを固定され、一端
ｅを固定したバネＩにより付勢された圧接ローラ６によ
り第１図の様に磁性面を圧着した状態で巻取り−ル５に
巻取られ、転写磁界印加装置８により磁界を印加し転写
を行なう。

しかる後側テープ１，３は両リール２，４に巻戻され全
動作が終了する。

９，１１１．１１は供給リール２，４および巻取り−ル
５のそれぞれの駆動用モータであり、１６は全体の動作
を制御する制御装置であり、ａｘ−ａｎ、ｂｔ〜ｂ、は
制御装置１６の入力信号、出力信号である。

図示していないがａ１〜ａｎは種々のスイッチ、光電装
置、検出装置等が、ｂｔ”’−ｂｎには種々のリレー、
クラッチ、ソレノイド等がそれぞれ接続されている。

また前記巻戻動作中に再生記録装置１５により、スレー
ブテープに転写された音声信号を消去ヘッド１４で一度
消去した後、再生ヘッド１２で再生されたマスターテー
プの音声信号を記録ヘッド１３でスレブテープに再記録
し、高品質な転写テープの音質を得る様に構成されてい
る。

この様な装置に於て、前記巻取動作の停止方法としては
、巻取リールの回転数を計数して規定数になると停止さ
せる方法や巻取リールに巻取られたテープ厚を測定して
規定厚になると停止させる等の方法が用いられていた。

しかしこの方法ではマスターテープの記録部分が規定よ
り短い場合でも巻取リールには規定長さ巻取られるので
転写時間の１／３程度を占める巻取動作の一部が無駄な
時間となる。

また、マスターテープに金属箔を貼る方法やマスターテ
ープの磁性面を剥離させる方法、あるいはマスターテー
プに小さな孔を開ける方法により、巻取停止用のセンシ
ング信号にする方法もあるが、マスターテープに著しい
損傷を与え、また剥離させた場合あるいは小さな孔を開
けたテープに再度記録する場合記録ヘッドのヘッド詰ま
り等が発生しマスターテープの再使用が著しく困難にな
る。

本考案は上記従来技術における巻取動作時の無数時間を
安全、確実な方法により排除することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面とともに説明する。

なお、説明を簡単にするため第１図と共通する素子には
共通の番号を付す。

第２図に於てそれぞれの供給リール２，４に巻装された
マスターテープ１および３は一端ｄを固定され、一端ｅ
を固定したバネ７により付勢された圧接ローラ６により
図の様に磁性面を圧着した状態で巻取リール５に巻取ら
れ、転写磁界印加装置８により磁界を印加し転写を行な
う。

しかる後、両テープ１，３は両リール２，４に巻戻され
全動作が終了する。

９゜１０．１１は供給リール２，４および巻取リール５
のそれぞれの駆動用モータであり、Ｃおよびａ１〜ａｎ
、ｂｌ〜ｂｎ は制御装置１８の入力信号、出力信号で
ある。

図示していないが、ａ１〜ａｎには種々のスイッチ、光
電装置、検出装置等がｂ１〜ｂｎには種々のリレー、ク
ラッチ、ソレノイド等がそれぞれ接続されている。

制御装置１８に新に設けられた入力信号Ｃは、前記巻取
動作を停止せしめる停止信号である。

前記入力信号Ｃの形成について第２図、第３図および第
４図とともに説明する。

第２図にあ・いて前記巻戻し動作中に再生記録装置１７
により、スレーブテープに転写された音声信号を、消去
ヘッド１４で一度消去した後、再生ヘッド１２で再生さ
れたマスターテープの音声信号な、記録ヘッド１２でス
レーブテープに再記録し、高品質な転写テープの音質を
得る様に構成されているのは従来例で述べている通りで
ある。

再生ヘッド１２より再生されたマスターテープの音声信
号はイコライザ回路１９および記録アンプ２０により増
幅された後、発振回路２１の発振出力を増幅回路２２に
より増幅されたバイアス信号と合成して記録ヘッド１３
によりスレーブテープに記録され、また前記増幅回路２
２の出力の一部は消去ヘッド１４に加え、スレーブテー
プの音声消去に用いているのは従来例で述べた通りであ
るが、バンドパスフィルタ２３および検波回路２４が新
に付加した回路である。

次に第４図に示した各部の波形を用いて第３図の回路の
説明を行う。

イコライザ回路１９により等価増幅された再生ヘッド１
２の出力信号ｆには音声信号とバイアス信号とが含まれ
ている。

この信号をバンドパスフィルタ２３に通すとバイアス信
号ｇのみ出力され、検波回路２４により直流信号Ｃに変
換される。

第４図に示した様に信号記録部分子ｌむよび無信号記録
部分子２にはバイアス信号が含まれているので、Ｔｌ、
Ｔ２部分では直流信号Ｃが出力されるが無記録部分子３
には何も含まれていないのでＣの様にＴ３部分には直流
信号は出力されない。

この様に無記録部分では制御回路の入力信号Ｃに直流信
号が加わらないので、前記巻取動作の停止にこの入力信
号Ｃの直流信号の立下り部分（第４図Ｃの矢印ｈ）を利
用すると、マスターテープの記録部分のみ巻取リールに
巻取るので無記録部分が巻取リールに巻取られるという
のが防止できる。

以上のように、本考案においては、マスターテープの無
記録部分は巻取リールに巻取られなく、記録された部分
のみ巻取られるので巻取り動作時間に無駄が生じなくな
り、また音声の記録再生回路ニ一部回路を付加するのみ
で行なえるのでコストアップにならず安全かつ確実に動
作する。

またマスターテープに何ら細工することなく巻取停止の
センシング信号が作れるのでマスターテープが何度も再
記録して使用できマスターテープの利用効率が向上する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例の磁気テープ転写装置の構成図
、第２図は本考案の一実施例の磁気テープ転写装置の構
成図、第３図は第２図の要部の構成図、第４図は第３図
の説明図である。 １・・・マスターテープ、３・・・スレーブテープ、５
・・・巻取リール、８・・・転写磁界印加装置、１２・
・・再生ヘッド、１３・・・記録ヘッド、１４・・・消
去ヘッド、１７・・・再生記録装置、１８・・・制御装
置、２３・・・バンドパスフィルタ、２４・・・検波器
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれの供給リールに巻装されたマスターテープおよ
   びスレーブテープの互いの磁性面を密着せしめて巻取リ
   ールに巻き取り、転写磁界を印加した後、両テープをそ
   れぞれの供給リールに巻戻す磁気テープ転写装置に釦い
   て、マスターテープに記録されているオーディオのバイ
   アス信号を検出する手段を設け、前記バイアス信号の検
   出がないとき巻取リールへの巻取動作を停止させること
   を特徴とする磁気テープ転写装置。