JPS5826827Y2 - 車両用小児補助シ−トの固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車両シートの屑に、小児補助シートの後端上
部を掛けて撤去自由に据付ける場合、該車両シートに設
けた三点式シートベルトによって、小児用補助シートが
急制動、追突すどのとき慣性によって前に投出されない
ように固定できるよう改善を加えたものである。

車両シートに適時に据付ける小児補助シートは、後側上
部にシートの背もたれ肩に掛ける逆打形の掛込雀具を設
げているにすぎず、中には下端部に背もたれの背部まで
廻して連結する括りバンド若しくは括り紐を備えている
ものもあるが、使用が免倒であるから使用を怠ることが
多い。

このため急制動、追突などで小児補助シートに慣性が加
わると、これが前部に投出されて、小児の身体を非常な
危険にさらすことになる。

本考案はかかる危険を予防するため、既設三点式ベルト
によって補助小児シートを極く簡単に押えつげて固定で
きるように改善を加えたものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

図中１は車両、４は該車両のボディフロア−２に固定し
た車両シートであって、窓側の例えばセンターピラー等
３の下方部に、巻取軸にシートヘルド５の＝端を巻付け
たりトラクター６を取付け、上方部に前記ベルト５を移
動自由に通した挿通金具７を固定し、さらに下方部のボ
ディフロア−２上に、前記ベルト５の末端を連結した撃
留金具８を取付け、挿通金具７と撃留金具８の間で挿込
金具１０と一体に設けたベルト挿通具９にシートベルト
５を移動自由に通し、シート４のフロア−中心側に固定
した掛止め具１１に、前記の挿込金具１０を手動による
解放操作可能に押込み、シート４に座った人の肩から脇
にかげて架装掛げにすると同時に腹部の前面に帯掛けを
施すようにした三点式シートベルトを構成する。

１２は車両シート４に撤去自由に据付ける車両用の小児
補助シートであって、第２図に示すように小児を補助シ
ート上に緩く縛りつげる安全ベルト１３と、後側上部で
車両シート４０肩に掛は込む一対の逆Ｕ形掛込板１４と
、シート下面から突出する脚状片１５とを備える。

センターピラー等３には、第３図に示すように挿通金具
Ｉの下方に数個のねじ孔１６を一定ピッチで縦設し、そ
のうちの−個を利用してベルト固定具１７を装着する。

ベルト固定具１７は第４，５図に詳示するとおりに、中
央に取付孔１９を設けた左右方向に長い本体１８の一端
に上下一対の軸支片２０．２１を突設し、他端には前面
を開放した角筒形断面の保持筒２２を突設して軸支片２
０．２１との対応面に切込溝２３を設け、該保持筒２２
の上下両面に本体１８と平行な摺動長孔２４を設け、こ
の保持筒２２に切込溝２３の内側で合致する切欠溝２６
を設けたロック及びロック解除用抑圧片２５を嵌合し、
この抑圧片２５に上下方向で開通して傾斜後端が切欠溝
２６内で終る斜め案内長孔２７を設け、保持筒２２の摺
動長孔２４と前記押圧片２５の案内長孔２７とにロック
ピン２８を移動自由に通し、前記押圧片２５の後側に当
てたリターンばね２９の弾力によってロックピン２８を
摺動長孔２４と斜め案内長孔２７の右端部に移動させる
。

軸支片２０．２１には第４図に示すように本体１８と平
行になったときシートベルト５のリトラクタ−６と挿通
金具７間及び挿通金具Ｉとベルト挿通具９間を二重にし
て固定的に挾むロックパー３０を軸支し、該バー３０の
自由端を押圧片２５の切欠溝２６内に進入させるように
なし、その自由端に摺動長孔２４と斜め案内長孔２７の
右端後部になったときロックピン２８を掛止するロック
切欠３１を形成する。

本考案は本体１８の取付孔１９に通したねじ３２によっ
てベルト固定具１７を小児補助シート１２のシート上面
付近に水平に固定し、挿込金具１０を車両シート４の前
面で車両の中心方向に移動してベルト挿通具９によりシ
ートベルト５を引出し、次いで挿込金具１０を掛止め具
１１に挿入し、その後で挿通金具Ｉとベルト挿通具９間
及びベルト挿通具９と撃留金具８の間のシートベルト５
を小児補助シート１２の脚状片１５の前面等の車両シー
ト４への縄付が最も確実になり、しかも小児の該補助シ
ート１２上への着席に支障がない位置を選んで掛け、そ
のシートベルト５をリトラクタ−６によって充分に緊張
させてがらりトラクター６と挿通金具７間及び挿通金具
７とベルト挿通具９間を第４図鎖線のように開いたロッ
クパー３０の後方で本体１８の前面に接するように嵌め
、それからロックパー３０の自由端を押圧片２５の切欠
溝２６内に押し込んでロックピン２８を無理に押す。

然るときロックピン２８は右に移動し、押圧片２５が押
込まれて該ピン２８のロック切欠３１への第４図のとお
りにかげ込みロックを生じ、同時的に抑圧片２５がリタ
ーンばね２９の弾力で自動的に突出する。

シートベルト５はロックパー３０の前記のロックと共に
移動不能になって小児補助シート１２を掛込板１４との
共働で車両シート４に縛りつげる。

この縛りつげは、押圧片２５の片手による押込み、ロッ
クピン２８を摺動長孔２４内で右方に移動させてロック
パー３０のロックを外すことにより簡単に行い得る。

本考案は前記実施例の説明によって明らかにしたように
普通の三点式ベルトによっては行い得ない小児補助シー
ト１２０車両シート４への縛りっけを極く簡単に施し得
るもので、シートベルト５は撃留金具８とベルト固定具
１７間で全く移動し得ないように固定されるから、小児
用補助シート１２の車両シート４への縛りつげも強固に
なって、前記補助シートに及ぶ慣性作用を安全に抑制で
きる利益をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は要部の正
面図、第２図は小児補助シート１２の一例を示した斜視
図、第３図は車両ボデーの中心からセンターピラーの方
向を見た側面図、第４図はベルト固定具１７の切断平面
図、第５図は同分解斜視図である。 ３・・・・・・センターピラー等、４・・・・・・車両
シート、５・・・・・・シートベルト、６・・・・・刊
トラクター、７・・・・・・挿通金具、８・・・・・・
撃留金具、９・・・・・・ベルト挿通具、１０・・・・
・・挿込金具、１１・・・・・・掛止め具、１２・・・
・・・小児補助シート、１３・・・・・・安全ベルト、
１４・・・・・・掛込板、１Ｔ・・・・・・ベルト固定
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小児用補助シートを撤去自由に据付ける車両シートを備
   える車両に、前記シートの窓側上部においてリトラクタ
   −から引出されたシートベルトを移動自由に通す挿通保
   持具を取付け、窓側下部で前記シートベルトの端部な撃
   留すると共に、前記の車両シートの前を横切って車両の
   中心側に引出したシートベルトを折返し状にして前記中
   心側で掛止める掛止め具を設けた三点式シートベルトを
   装備し、窓側の前記挿通保持具の下部には、掛止め具ま
   で走行して小児補助シートに掛けたシートベルトを該補
   助シートのシートの高さ付近で釈放自由に固定するベル
   ト固定具を設けたことを特徴とする車両用小児補助シー
   トの固定装置。