JPS5826211Y2 - トロリ−コンベヤ等の搬送手段後押し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトロリーコンベヤ等の搬送手段を後押しするた
めの装置に関するものである。

第１図１こ示すよう１こ、トロリーコンベヤのトロリー
案内経路１が２つのトロリー駆動ライン２゜３間１こわ
たって設けられている場合がある。

このような場合、トロリー案内経路１上のトロリーを上
手の駆動ライン２の終端位置ａから下手の駆動ライン３
の始端位置すまで乗り移らせるため１こ、トロリーを後
押しするフィダー４が使用される。

一方、下手の駆動ライン３が搬送物１こ対する熱処理を
行なう炉５内でのトロリー駆動１こ使用されているよう
なレイアウトＩこおいては、炉５内のストレージライン
後端１こトロリーが停止している状態であるにも拘わら
ず、フィーダー４で後続のトロリーを炉５内へ強制的Ｉ
こ後押しすると、前後のトロリー間で無理な押し合いが
生じ、トロリーやフィーダー４が損傷する等の問題が生
じる。

そこで炉５内のストレージライン後端）こトロリー在席
検出手段を設け、トロリ 在席中はフィーダーを作動さ
せないようｉこインターロックする事が考えられるが、
高温雰囲気中１ごトロリー在席検出手段を設ける事は、
特殊タイプのものが必要となるのでコスト高１どなるだ
けでなく、保守管理も面倒で信頼性も低い。

本考案は以上のような欠点を解消するのｌこ好適な搬送
手段後押し手段を提供せんとするものであって、以下一
実施例を第２図乃至第７図１こ基づいて説明する。

６は、アンチバックプッシャー７と先行防止ストッパー
８とを備えた可動体であって、車輪９を介して案内レー
ル１０］ご支持され、該案内レール１０にそって往復移
動自在である。

１１は可動体６を往復移動させるためのシリンダーユニ
ットであって、そのピストンロッド１２が可動体６１ど
連結され、シリンダ一本体１３の中央部が支持用可動体
１４（こ吊下げられている。

この可動体１４は、前記可動体６を案内する案内レール
１０の後半部分ｌζ車輪１５を介して移動自在ｌこ支持
されている。

１６．１７はシリンダ一本体１３の前後両端の上下振れ
止め用スライドガイドである。

前記可動体１４は、ストッパー１８１こよって一定位置
を越える前進移動が阻止されていると共ｌこばね１９１
どよって該ストッパー１８に制止される位置Ｉこ安定す
べく付勢されている。

前記はね１９は、可動体１４とばね受座２０との間で、
可動体１４から連設された軸杆２１＋こ遊嵌され、ばね
受座２０は固定位置調整ボルト２２及びナツト２３１こ
より位置調整可能ｌこ固定されている。

前記アンチバックプッシャー７は、支軸２４により前後
揺動自在１こ支承されると共Ｉこストッパー２５１こよ
り一定位置を越える後方への揺動を阻止されている。

２６はプッシャー戻し用突起であって、ブラケット２７
を介して案内レール１０から連設され、第６図仮想線で
示すよう１こプッシャー７が上動姿勢のままで可動体６
１こよって前進移動せしめられるとき、そのプッシャー
７に付設した突出部２８１こ作用して該プッシャー７を
第６図実線で示す後押し姿勢に復帰揺動させるものであ
る。

プッシャー７が後押し姿勢にあるとき１こは、突出部２
８は突起２６の下側を通過し、互Ｉこ当接しない０ 先行防止ストッパー８は、支軸２９）こまり前後揺動自
在（こ支承され、ストッパー３０１こより一定位置を越
える後方への揺動を阻止されている。

３１は該ストッパー８の前方上方への揺動を阻止する固
定ストッパーであって、ストッパー８から連設された突
出部３２１こ作用する。

この固定ストッパー３１は、第２図１こ示すよう１こ可
動体６が原位置に復帰したときＩこ突出部３２＋ζ当接
してストッパー８を固定してしまえる位置１こおいて案
内レール１０から連設されている。

３３は可動体１４がばね１９１こ抗して後退移動するの
を検出する手段であって、可動体１４から突設された操
作片３４と、案内レール１０に付設されたリミットスイ
ッチ３５とから構成されている。

３６は可動体６の前進限位置検出用リミットスイッチ、
３７は可動体６の後退限位置検出用リミットスイッチ、
３８は可動体６１こ突設したリミットスイッチ操作片で
ある。

以上のように構成されたトロリーフィーダーは、第２図
及び第３図Ｉこ示すように、上手の駆動ライン２の終端
近傍側部に配設され、この駆動ライン２のプッシャー１
こより被動爪３９が後押しされる事ｌこよりトロリー案
内経路１にそって推進せしめられる搬送手段４０は、そ
の被動用横杆４１が原位置１こ復帰停止している可動体
６のアンチバッタプッシャー７をけり上げてこのプッシ
ャー７と先行防止ストッパー８との間１こ位置したとこ
ろで、被動爪３９が駆動ライン２の終端位置ａ］こ達し
て停止する。

このとき搬送手段４０が駆動ライン３のプッシャーで推
進される領域まで慣性又は後続搬送手段の追突１こより
移動する事は、固定ストッパー３１１こより前方への揺
動を阻止されている先行防止ストッパー８に被動用横杆
４１が当接する事Ｉこより確実１こ防止される。

前記搬送手段４０は、ドッグ３９を備えた先頭トロリー
４２の他、被搬送物吊下用ハンガー４３を支持する前後
一対のトロＩＪ−４４，４５及び図外に位置する後端ト
ロリー等を備えた、駆動ライン中でのストレージ可能な
ものを示したが、これに限定されない。

又、被動用横杆４１をハンガー４３から突設したが、適
当なトロリーから突設しても良い。

所定位置で停止した搬送手段４０を駆動ライン３側］こ
乗り移らせるときは、シリンダーユニット１１を作動さ
せてそのピストンロッド１２１こより可動体６を前進移
動させ、アンチバックプッシャー７＋こより被動用横杆
４１を後押しする事１こより搬送手段４０を、そのドッ
グ３９が駆動ライン３のプッシャーと係合し得る始端位
置ｂｌこ到達するまで推進させれば良い。

可動体６をシリンダーユニット１１１こより後退移動さ
せるとき、又はその前１こ駆動ライン３のプッシャー１
こより搬送手段４０が炉５方向へ推進開始されたときに
は、先行防止ストッパー８は前方へ揺動自在な状態であ
るから当該ストッパー８と被動用横杆４１とは干渉し合
う事なく逆方向１こ相対移動し得る。

上記の搬送手段送り込み作用時１こ、駆動ライン３側に
先行搬送手段が停止したままであると、後押しされる後
続搬送手段４０がその停止搬送手段１こ追突（後端トロ
リーと先頭トロリー４２との追突）シ、後押し作用中の
アンチバックプッシャー７Ｉこ過負荷が生じる。

このとき可動体６が停止し、シリンダ一本体１３がピス
トンロッド１２１こ対して可動体１４と共１こばね１９
１こ抗して後退移動し、この後退移動がリミットスイッ
チ３５１こよって検出される。

従ってこの検出動作１こ基づいてシリンダーユニット１
１の作動を停止せしめると共１こ警報を発せしめる事１
こより、前後の搬送手段間の無理な押し合いを回避し得
ると共１こ故障又は事故等の早期発見］こ役立つ事１こ
なる。

以上のようＩこ本考案１こよる搬送手段後押し装置を用
いる事１こより、搬送手段乗り移り区間の下手側１こ先
行搬送手段が停止在席している状態での後続搬送手段の
送り込み１こ伴う過負荷を、後押し装置の一部分を利用
して自動的１こ検出する事ができ、別１こ先行搬送手段
の停止在席検出手段を設ける場合よりも経済的である。

特１こ実施例のよう１ご搬送手段乗り移り区間の下手側
が高温の炉内であって、前記のような検出手段を設ける
事が困難である場合や、作業者が視覚で監視できないよ
うな場合１こ、本考案装置は好適である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案装置を設置できるレイアウトの一例を示
す平面図、第２図は本考案装置の一実施例を使用状態で
示す側面図、第３図は設置位置を説明する正面図、第４
図はシリンダーユニット支持部の一部縦断側面図、第５
図は第４図の背面図、第６図はアンチバックプッシャ一
部分の側面図、第７図は第６図の要部平面図である。 １・・・・・・トロリー案内経路、２，３・・・・・・
駆動ライン、４・・・・・・トロリーフィーダー（搬送
手段後押し装置）、５・・・・・・炉、６，１４・・・
・・・可動体、７・・・・・・アンチバックプッシャー
、８・・・・・・先行防止ストツバ−１１０・・・・・
・案内レール、１１・・・・・・シリンダーユニット、
１６・・・・・・可動体１４の前進制止用ストッパー、
１９・・・・・・ばね、２０・・・・・・位置調整自在
のばね受座、３３・・・・・・シリンダーユニット１１
の後退移動検出手段、４０・・・・・・搬送手段、４１
・・・・・・被動用横杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 往復復移動自在な可動体と、この可動体に設けたアンチ
   バックプッシャーと、前記可動体を往復移動させるシリ
   ンダーユニットと、このシリンダーユニットの前進移動
   を阻止するストンパーと、このストッパーに制止される
   位置に前記シリンダーユニットを付勢するばねと、この
   ばね力に抗しての前記シリンダーユニットの後退移動を
   検出する検出手段とを備えているトロリーコンベヤ等の
   搬送手段後押し装置。