JPS5825822Y2 - タバコシバンムシ捕獲器 - Google Patents

タバコシバンムシ捕獲器

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Publication number
JPS5825822Y2
JPS5825822Y2 JP1034281U JP1034281U JPS5825822Y2 JP S5825822 Y2 JPS5825822 Y2 JP S5825822Y2 JP 1034281 U JP1034281 U JP 1034281U JP 1034281 U JP1034281 U JP 1034281U JP S5825822 Y2 JPS5825822 Y2 JP S5825822Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tobacco
trap
attractant
tobacco beetle
beetle trap
Prior art date
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Expired
Application number
JP1034281U
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English (en)
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JPS57125275U (ja
Inventor
邦雄 加藤
昌弘 河野
達二 中馬
Original Assignee
日本たばこ産業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日本たばこ産業株式会社 filed Critical 日本たばこ産業株式会社
Priority to JP1034281U priority Critical patent/JPS5825822Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタバコシバンムシ(別名タバコビートルともい
う)の捕獲器に関するものである。
タバコシバンムシは体長的3mm、体高的1mmの小形
昆虫で、葉たばこおよび小麦粉、トウモロコシ粉、コー
ヒー、ココア、スパイス、干せ藷、生美等の乾燥食品全
般にわたる貯蔵害虫として知られている。
従来、タバコシバンムシの防除法としては、DDVPに
よるくん煙法およびリン化水素によるくん蒸法などが一
般的に行われているが、防除効果が不十分であるのみな
らず、環境汚染、対象品に対する品質低下などの問題が
あり、望ましい方法とはいえない。
かかる観点から近年、農薬による防除法以外の新規な防
除法として誘引剤を利用する方法が種々研究開発されて
おり、タバコシバンムシに対する誘引剤としては、例え
ば、4,6−シメチルー7ケトーノナンー3−オール(
通称名セリコルニン)が最近発表されている。
本考案はこのような誘引剤によってタバコシバンムシを
防除する際に、併せて使用する捕獲器を提供することを
目的としたものである。
従来、誘引剤を用いて屋内棲息性の害虫を捕獲する考案
としては、主にゴキブリ類を対象とした捕虫器が知られ
ている。
(例えば実公昭52−1807号、同52−11094
号)が、これらはいずれも小形昆虫であるタバコシバン
ムシには不適であり、タバコシバンムシ用の捕獲器は現
在まで全く知られていない。
本考案者はタバコシバンムシの誘引剤に対する誘引特性
を種々検討した結果、タバコシバンムシは誘引剤に対す
る反応閾値が極めて小さい(例えば前述の誘引剤セリコ
ルニンに対する活性下限は110−2nである)ので、
タバコシバンムシに対する誘引剤の適量は超微量である
ため、開放下で適量の誘引剤を使用した場合には揮散に
よって短期間にその効力が減衰してしまう。
従って実用的には適量以上の誘引剤を使用する必要があ
るが、この場合はタバコシバンムシは誘引剤よりがなり
離れた適量濃度の距離まで到達するのみで、直ちに誘引
剤近辺まで引き寄せ捕獲器へ取り込むことができない。
本考案者は適量以上の誘引剤を使用した場合でも捕獲効
果の優れた捕獲器の構造について種々検討を種ねた結果
、本考案をなすに至った。
すなわち、本考案は長方形の底面部と上面部とを約2〜
15mmの間隔をおいて並設し、長手方向の両端縁間に
端面部を形成させ、底面部に粘着剤層を設け、かつ、中
央部に誘引剤を載置するようにしたものである。
以下図面にもとづいて本考案を説明する。
第1図は本考案の一例を示す縦断面図、第2図は本考案
の一例を示す斜視図、第3図は第2図の本考案の展開図
をそれぞれ示す。
1は上面部、2は底面部、3は端面部で、上面部および
底面部はそれぞれ長方形に形成され、端面部3は上面部
1と底面部2の長平方向の端縁間にそれぞれ形成される
従って、上面部、底面部および端面部で囲まれた長手方
向の両側には開放部4が形成される。
5は粘着剤層、6はタバコシバンムシ誘引剤である。
又、上面部と底面部との間隔は約2〜15mmに形成さ
れる。
この間隔が約15mmを越えた場合でも、タバコシバン
ムシの捕獲効果がなくなることはないが、著しく減少す
る。
この理由は明らかではないが、誘引剤の揮散速度が大と
なり誘引剤の持続効果が減少するためか、あるいは捕獲
器付近に有効成分による分子レベルでの高濃度域が醸成
され、これをタバコシバンムシが忌避する故のいずれか
であろうと考えられる。
又、開放部の高さが2mm未満ではタバコシバンムシの
体高との差が僅少となり、捕獲器内への虫の取り込みを
悪くするために望ましくない。
又、端面部3を本考案の捕獲器の長手方向の両端に設け
たため、誘引成分のこの部分からの放散が妨げられて捕
獲器の四隅付近では、多量の誘引剤を使用した場合でも
、タバコシバンムシに対する有効成分の適量閾値区域を
最初から形成させることができる。
すなわち、本考案の捕獲器を設置した初期においては、
誘引剤の揮散濃度の高い開放部4の中央付近からタバコ
シバンムシが侵入することはなく、適量濃度が停滞する
四隅から虫が侵入を始め、時間の経過に伴って誘引剤の
揮散によって適量濃度域が開放部中央付近へ移動するた
めに、侵入経路が開放部中央付近へ移行してゆくことが
観察される。
事実、活性閾値である110−2T1のセリコルニンを
本考案の捕獲器に仕込んだ場合、24時間後には効力が
まったく減衰するが、100 mgのセリコルニンを本
考案の捕獲器に仕込んだ場合には、2週間以上にわたっ
て終始効力が持続した。
端面部3と底面部2との角度は直角でも良いが、第1図
および第2図に示したように鋭角例えば20〜40°を
形成することによって捕虫効果をある程度高めることが
できる。
仮に、端面部3を開放状態とし、長手方向の側面開放部
を閉塞するときは、有効成分の拡散が妨げられて有効距
離が短くなり、適量閾値を保持する時間も短くなるので
望ましくない。
上面部1および端面部3の構成材料としては厚紙、ボー
ル紙、プラスチックシートなどが適している。
第2図において上面部1の幅が底面部2の幅よりやや広
く作られているが、このように構成するときは、本考案
の捕獲器を倉庫等に設置した場合、粘着剤に塵埃が付着
する割合を減少させるとともに、捕獲器内部を暗く保持
する効果がある。
第3図は本考案の捕獲器の一例を示す展開図で、組立前
の型紙の平面図を表わす。
組立ての手順は、まず折線7をそれぞれ内側へ折曲げ粘
着剤層を予め固着して設けた底面部2に上面部1をかぶ
せ、半円型切込部8を底面部2に設けた切込部9に差し
込むだけでよく、簡単に製作できる。
この場合、舌片部10および底面部2の切込8,9を設
けることなく、上面部1に連なる舌片部10と底面部2
の一端とを接着してもよい。
鳩目11は舌片部10と底面部2の一端に設けた掛は孔
で、柱および壁に取り付けられた釘等に本捕獲器を懸吊
するときに便利である。
粘着剤層は別途台紙に粘着剤を塗布し、離型紙を貼付し
たものを製作しておき、これを底面部2に固着し、使用
に際して離型紙を剥離するようにするか、粘着剤を使用
の都度底面部に塗布してもよい。
以上詳細に説明したように、本考案のタバコシバンムシ
捕獲器は、構造が簡単で大量生産方式に適し、使用に際
しての組み立ても容易であり、タバコシバンムシに対す
る誘引並びに捕虫効果が著しく優れるので、たばこ製造
工場のみならず、食品工場、食料品店、各種倉庫などに
広く使用して、多大の効果を挙げることができる。
次に実施例によってその効果を説明する。
実施例1 第1〜2図に示すように底面部2に対する端面部3の角
度および開口部4の高さを変えてなる捕獲器を使用し、
それぞれの捕獲器に誘引捕獲されたタバコシバンムシの
数を調べた。
なお、捕獲器は厚紙で作り、大きさは縦190 mm、
横60mmとし、底面部2に粘着剤(ポリブテンHT−
4)を塗布し、中央に100mgの誘引剤(合成セリコ
ルニン)を含浸させた直径12mm、高さ2mmの支持
担体(アセテート製ディスク)を置いた。
測定法は次の通りである。容積l m”(1x1x1
m)の試験箱にタバコシバンムシ成虫(♀金的1:1)
を初田こ600匹、5日おきに100匹ずつ総計100
0匹を放飼し、5日ごとに捕虫数を数えた。
第1表に示すように、開放部の高さが15mm以下で、
端面部の傾斜が鋭角な捕獲器に捕虫数が多かった。
実施例2 実施例1で用いたD型捕獲器をまたばこ製造工場の作業
場に設置した結果、第2表に示すように多数のタバコシ
バンムシ成虫が捕獲された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例の縦断面図、第2図は本考案の一
例を示す斜視図、第3図は第2図の展開平面図を示す。 1・・・・・・上面部、2・・・・・・底面部、3・・
・・・・端面部、4・・・・・・開放部、5・・・・・
・粘着剤、6・・・・・・誘引剤。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)長方形の底面部と上面部とを約2〜15mmの間
    隔をおいて並設し、長平方向の両端縁間に端面部を形成
    させ、底面部に粘着剤層を設け、かつ中央部に誘引剤を
    載置するようにしたことを特徴とするタバコシバンムシ
    捕獲器。
  2. (2)端面部と底面部との角度を鋭角とした実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のタバコシバンムシ捕獲器。
  3. (3)端面部と底面部との角度を20〜40°とした実
    用新案登録請求の範囲第2項記載のタバコシバンムシ捕
    獲器。
  4. (4)上面部の幅を底面部の幅より大にした実用新案登
    録請求の範囲第1乃至第3項のいずれか1項記載のタバ
    コシバンムシ捕獲器。
JP1034281U 1981-01-29 1981-01-29 タバコシバンムシ捕獲器 Expired JPS5825822Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1034281U JPS5825822Y2 (ja) 1981-01-29 1981-01-29 タバコシバンムシ捕獲器

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JP1034281U JPS5825822Y2 (ja) 1981-01-29 1981-01-29 タバコシバンムシ捕獲器

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JPS57125275U JPS57125275U (ja) 1982-08-04
JPS5825822Y2 true JPS5825822Y2 (ja) 1983-06-03

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ID=29808512

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JP1034281U Expired JPS5825822Y2 (ja) 1981-01-29 1981-01-29 タバコシバンムシ捕獲器

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CN104604825A (zh) * 2015-02-27 2015-05-13 李翊玮 一种粘捕型烟虫诱捕器

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JPS57125275U (ja) 1982-08-04

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