JPS5825787B2 - 転写捺染を施した編織物の起毛方法 - Google Patents

転写捺染を施した編織物の起毛方法

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JPS5825787B2
JPS5825787B2 JP11776979A JP11776979A JPS5825787B2 JP S5825787 B2 JPS5825787 B2 JP S5825787B2 JP 11776979 A JP11776979 A JP 11776979A JP 11776979 A JP11776979 A JP 11776979A JP S5825787 B2 JPS5825787 B2 JP S5825787B2
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cloth
treated
heating
raising
fabric
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JPS5643468A (en
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照男 葛間
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SHIKISHIMA SPINNING CO Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性繊維よりなる起毛編織物を転写捺染し
て後に再度起毛を施す方法に関するものである。
上記転写捺染法は昇華法、気化法或は熔融移行性等の熱
移行性染料を含有するインキに色柄模様を印刷した転写
シートを被処理布である織物、編物等に密着し、加熱、
加圧を施してシート面の色柄模様を被処理布の表面に捺
染する方法であって、この方法は従来の染料のりを使用
し、スチーミング、洗浄等を施してする捺染方法よりも
遥かに簡素化された工程で而も微細で変化ある色柄模様
を広範囲に形成できるため広く採用されている。
ところがこの転写捺染方法を施して有効な椅子張り等に
用いる厚地の起毛編織物の場合は、転写時に加熱ととも
に施す加圧のために起毛が寝てし玄い、そのitでは起
毛製品としての商品価値を損う欠点があった。
それで上記欠点を除去するために従来はかかる厚地の起
毛編織物の転写捺染に際しては、転写捺染したものを後
工程として再度起毛機に掛は起毛して転写前の起毛状態
に戻すようにしていた。
しかしながら、この場合再度の起毛は転写捺染方法る期
間を経て施すものであるから、その間に一定方向に寝て
いる毛羽ばその姿勢が殆んど固形化してしまっているの
で、これを元の起毛状態に戻すためKは無理な掻き起こ
しを施さねばならず、その結果毛羽は猫毛状になったり
、或は起毛ムラが発生するばかりでなく、転写した捺染
模様の輪郭が不明瞭になり易く、商品価値を低下してい
た。
特に起毛厚地編織物がベロア調或はモケット調で毛足の
長い編織物では上記欠点が大きく現われる傾向があつf
c。
本発明は上述の欠点を除くもので、特に起毛編織物の構
成糸を熱可塑性合成繊維よりなる糸条となし、この糸条
の加温下における容易な起毛性を利用することにより、
捺染模様を乱したりすることなく再度の起毛を確実、容
易になし而も優秀な風合を得るようにしたものである。
以下本発明の実施態様を図面に基いて説明する。
図面において1は処理される毛羽立ち厚地織物。
或は編物の被処理布である。
この布1はポリエステル系、或はポリアクリル系等の熱
可塑性合成繊維糸条より構成する。
布の転写捺染は従来と同様に施す。
即ち予め起毛した布1ばその起毛表面をシリンダー表面
側にして加熱シリンダー2に送給され、この被処理布1
と同様にシリンダー2に送給される転写シート3を間柱
させた状態で、これとともにシリンダー2のほぼ全周面
に圧着纒回しながら導出される。
この転写シート3は表面に熱移行性染料を含有するイン
キにて色柄模様に印刷したものを使用し、その印刷面を
被処理布1の起毛面に密着g−gる。
上記熱移行性染料は例えば昇華性である分散旋料、或は
気化性のカチオン染料等である。
加熱シリンダー2は油性熱媒体或はスチーム等を媒体と
して加熱されている。
その加熱温度は熱移行性染料の昇華或は気化等の温度及
び被処理布の熱可塑性繊維の軟化点を考慮して設定する
例えば分散染料の場合は、これの昇華温度は180〜2
20℃であるから布の構成糸がポリエステル繊維のとき
は、これの軟化点に近い温度190〜2108C程度と
する。
この加熱シリンダー2上における加熱、加圧を通常10
〜60秒間施すようにシリンダーを回転して布を纏回走
行さぜることによりその間に分散染料は星華してポリエ
ステル繊維内へ拡散し、この染料による転写シート面の
色柄模様は布の起毛首に転写捺染する。
4はバッキングペーパーであって図面に示すように被処
理布1の裏面に添着し、被処理布1並びに転写シート3
とともにこれら3層の最も外側の層をなして加熱シリン
ダー2を纏回走行する。
このバッキングペーパーは汚染防止のためのものであっ
て被処理布の幅より広くして布耳部に白湯を残さずに色
柄模様が転写できるようにした転写シートとほぼ同一幅
となし、これによって布幅より喰みでた染料をペーパー
面に受取るものである。
この加熱シリンダー2における転写に際し受ける加熱、
加圧により被処理布1ばその起立状毛羽5が図示の如く
寝てしまうが従来は転写した被処理布を冷却装置を通し
て冷却するか、或は自然冷却さぞ、而る後別に設けた起
毛装置を通して再度起毛していたのである。
ここで本発明は図示の如く加熱シリンダー2の被処理布
導出部に設けたガイドローラ6に近く蒸気室7を設け、
転写捺染を受けて加熱ローラ2から遊離した被処理布1
を遊離後直ちに上記蒸気室1内に導入する。
蒸気室7内には起毛面を外側でして被処理布1を屈曲誘
導するガイドローラ8を架設し、このローラ8にブラシ
を近接すせてブラシローラ9を併行対設し、これを被処
理布1の走行方向、即ち矢印イにて示す如く時計方向に
回転ざぜる。
これにより被処理布1はガイドローラ8での屈曲によっ
て倒伏状の毛羽面が拡開した状態で回転ブラシ9により
掻き起こされ毛羽は再び起毛状態となる。
ここでこの再起毛作用は蒸気室内で行われるから蒸気に
よる加温、加湿と被処理布の構成糸が熱可塑性合成繊維
糸条であること及び前記のように被作用の毛羽面の拡開
状態とが相乗的に作用し回転ブラシの回転速度を適宜に
して極めて容易に確実に行われる。
而もその結果として起毛された毛羽は猫毛となったりす
ることなく最初の起毛状態の風合に戻り、また転写した
色柄模様はこれが微細であってもぼやけたりすることな
く鮮明に顕出、保持される。
なお、上記蒸気室の温度は調整可能にして被処理布の熱
可塑性を損わず、筐た熱移行性染料に変化を及ぼさない
温度で処理する。
実際は本発明においては加熱ローラで転写捺染せられた
被処理布はローラから遊離後直ちに蒸気室内に導入せら
れるので被処理布は蒸気室内で保温状態にあり、従って
蒸気室での加温は比較的低い温度でよい。
以上のようにして再度起毛を施された被処理布1は蒸気
室7を出ると必要に応じて図示の如く冷却用のクーリン
グドラム10を纏回通過し、同時に毛足の姿勢を矯正す
るブラシローラ11のブラッシングを受け、ガイドロー
ラ12を経て毛羽の損傷を生じないようにするために振
り落し状に収納されooこれとともに転写シート3及び
バッキングペーパー4も夫々加熱ローラ2の導出ガイド
ローラ6のところで分離して図示の如く別個に巻取り収
納される。
以上説明したように本発明は熱可塑性繊維よりなる厚地
の織物或は編物を起毛した被処理布に熱移行性染料鯰有
するインキにて色柄模様を印刷した転写シートを添着し
てこれらを同時に加熱ローラに連続的に供給し、上記加
熱ローラ部による加熱、加圧により毛羽立ち面に捺染を
施し、ついで加熱ローラから遊離すせた被処理布をこれ
の保温状態下に温度調節可能にした蒸気室内に導入し、
上記室内にて加温、加湿のもとに起毛を施し、転写時に
圧縮した毛羽を再度起毛させるものであるから布構成の
熱可塑性繊維の特性と加温状態での起毛により無理な掻
き起こしを施すことなく倒伏状の毛羽は元の風合の起毛
状態に極めて容易に確実に戻り、処理された布は厚みの
ある感触のよい布となり、転写した色柄模様も転写捺染
の特徴である微細な模様を保持して鮮明に顕出し、極め
て風合に富んだ起毛厚地編織物となる。
而も本発明方法は再起毛を蒸気室内で行い、蒸気室は転
写捺染を施す加熱ローラに近く設けであるから被処理布
は転写捺染直後の保温状態で更に調節温度の加温のもと
に起毛されるので構成糸の熱可塑性繊維の特性と相俟っ
てベロア調或はモケット調で特に毛足の長い厚地編織物
でも優れた風合及び微細な色柄模様に及ぶ鮮明な頻出の
もとての再起毛は極めて容易である。
更に本発明によれば蒸気室内での積極的な加温状態での
起毛であるから夏、冬等による外気の温度差に影響され
ず、常に適切な温度で処理できるので起毛ぽ円滑で品質
低下等ぼ起こらない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法を実施する装置の−fIIであって、
その暗示側面図である。 1・・・被処理布、2・・・加熱ローラ、3・・・転写
シート、7・・・蒸気室、9・・・起毛用ブラシローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性繊維よりなる厚地の繊物或は編物を起毛し
    た被処理布に熱移行性染料を含有するインキにて色柄模
    様を印刷した転写シートを添着してこれらを同時に加熱
    ローラに連続的に供給し、上記加熱ローラ部による加熱
    、加圧により毛羽立ち面に捺染を施し、ついで加熱ロー
    ラから遊離させた被処理布をこれの保温状態下に温度調
    節可能にした蒸気室内に導入し、上記室内にて加温、加
    湿のもとに起毛を施し、転写時に圧縮した毛羽を再度起
    毛させることを特徴とする転写捺染を施した編織物の起
    毛方法。
JP11776979A 1979-09-12 1979-09-12 転写捺染を施した編織物の起毛方法 Expired JPS5825787B2 (ja)

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JPS5643468A JPS5643468A (en) 1981-04-22
JPS5825787B2 true JPS5825787B2 (ja) 1983-05-30

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JPS60203288A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 株式会社タカラ 人形用ドレスの製造方法
JP7346882B2 (ja) * 2019-04-10 2023-09-20 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

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