JPS5825782B2 - プラスチツク被覆によつて織物平面組織を強化する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は衣類製造のために種々異なる寸法で裁断された
織布裁断片をプラスチックの圧印塗布によって強化する
方法であって、織布のプリントに使用されるような印刷
胴によって、織布搬送方向で互いに相前後して供給され
る織布裁断片上に前記印刷胴を加圧して同織布裁断片上
にプラスチックを圧印塗布する形式のものに関する。

本発明はさらに、衣類製造のための種々異なる寸法で裁
断された織布裁断片をプラスチックの圧印塗布によって
強化する装置であって、織布裁断片を連続的に搬送する
搬送装置が設けられており、織布のプリントに使用され
るような、織布裁断片上に圧着される印刷胴が、プラス
チックを織布裁断片上に圧印塗布すべく前記搬送装置の
上方に設けられている形式のものに関する。

この装置は特に冒頭に述べた方法を実施するのに適して
いる。

例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第 ２５５２８７８号明細書に基づくこの種の公知装置では
、印刷胴が搬送装置の上方に支承されており、搬送装置
は印刷胴の領域内で圧着ローラとして形成されている。

この印刷胴又は圧着ローラは、通過する織布裁断片の圧
印塗布及び非圧印塗布を目的として高さ調整可能に支承
されている。

要するに、織布は搬送中に全体的又は部分的に圧印塗布
される。

塗布の圧印塗布の質に関連した重要な点は圧印塗布過程
中に被処理織布裁断片へ圧着される印刷胴の織布単位面
積当りの圧力、即ち圧着力の調整である。

この圧着力は織布の性質並びに所望の強化の度合に適合
されなげればならない。

列えばプラスチックを織布の組織内へ深く浸透させる場
合には、織布の表面にプラスチックをたんに付着させる
だけの場合に比して単位面積当りの圧力、即ち圧着力は
大きくなげればならない。

その上、プラスチックの粘度をも考慮しなげればならな
い。

実際の圧着力は特に被処理織布の性質、印刷胴と圧着ロ
ーラとの間隔、並びに圧印塗布過程時の印刷胴及び圧着
ローラの保持形式に依存する。

公知装置は圧印塗布すべき織布の変化、例えばこの織布
が種々異なる裁断片から成る場合又は不規則にかつ異な
る位置で搬送装置上に載せられて印刷胴に供給されるよ
うな場合の変化に圧着力を自動的かつ機械的に適合させ
る手段を欠いている。

これらの変化が生じると、織布はこの公知装置では異な
る圧着力ひいては異なる結果で圧印塗布される。

このことは種々な観点から不利である。本発明の課題は
、搬送装置上に不規則にかつ異なる位置で互いに前後し
て域は互いに並んで載せられた種々異なる大きさの織布
裁断片を、織布のプリントに使用するような印刷胴によ
って織布の種類、塗布深さ、プラスチックの粘度等の条
件に適合させつつほぼ均一な圧着力で圧印塗布すること
のできるような冒頭に述べた形式の方法及びこの方法を
実施する装置を提供するとともに、装置的にはこの課題
を迅速なかつ申し分のない装置の作動を可能ならしめる
手段によって解決しかつこの手段の製作費を著しく高く
しないようにすることにある。

この課題を解決した本発明方法の要旨は、織布裁断片の
幅を検出し、この検出結果に依存して、印刷胴を加圧す
る装置を制御し、織布裁断片上に作用する印刷胴の圧着
力を所定の大きさに機械的に調整することにある。

本発明方法によれば、各織布裁断片が織布の種類、塗布
の深さ、プラスチックの粘度等の条件に適合したほぼ一
様な圧着力で圧印塗布される。

その結果、すべての織布が所期の通りに圧印塗布される
。

要するに、不良品が生じない。本発明方法の特許請求の
範囲第２項に記載した実施例によれば、織布が始めから
、若しくは全体を通じて均一な圧着力で圧印塗布される
。

これは有利である。

本発明装置の要旨は、前記印刷胴が織布裁断片上に作用
する圧着力を所定の大きさに機械的に調整する装置が前
記搬送装置の領域内に配置されており、同装置が、織布
搬送方向で前記印刷胴の手前にかつ印刷胴縦軸線に平行
に位置して被処理織布裁断片の幅を検出する検出子チェ
ノと、同検出子チェンの検出結果に依存して制御され前
記印刷胴のための支えとして役立つピストンシリンダ装
置とを有していることにある。

本発明装置の有利な実施例は特許請求の範囲第４項〜第
６項に記載した通りである。

次に図示の実施例につき本発明を具体的に説明する。

第１図、第２図及び第３図に図示した装置は側壁４Ｌ
４２を備えた機枠１１を有している。

側壁４１．４２には搬送装置ユニット、即ち搬送ベル）
１５，１７及び軸２７を中心に回転するロー２１６が適
当に支承されている。

搬送ベルト１５゜１７はローラ２２，２３及び偏向板２
４．２５を介して案内されている。

搬送ベル）１５，１７はこのローラ２２，２３によって
駆動される。

ローラ２２，２３及びローラ１６若しくはこれの軸２７
は公知形式通りに形成されている（図示せず）。

ローラ１６は矢印３２の方向で駆動される。

搬送装置は搬送ベルト１５上に載せた織布裁断片１０を
矢印３０の方向で搬送する。

ローラ１６は疎樹脂性ライニングを備えるのが有利であ
る。

搬送装置の上方に印刷胴１２、並びに搬送装置のローラ
１６と印刷胴１２との間隔を変化させる装置１４が配置
されている。

印刷胴１２は凹版印刷胴又は凸版印刷胴として形成され
ることができる。

印刷胴１２と搬送装置若しくはローラ１６との間隔を変
化させるための前記装置１４は互いに平行に間隔をおい
て配置された２つの二腕レバーｉｓ、ｉｓを備えており
、この両二腕レバー１８゜１９の間には、両二腕レバー
の一端に印刷胴１２が、かつ他端にバランスウェイト２
０が配置されている。

このバランスウェイト２０は、印刷胴１２が基本位置で
図示しないストッパによって規定された第３図に示す位
置若しくはローラ１６から間隔Ｘだげ離れた位置でバラ
ンスされるように設計されている。

このバランスウェイト２００代りに列えばばね等の別の
部材を配置することもできる。

印刷胴１２は軸２６を備えており、この軸の両端は両方
の二腕レバー１８．１９に支承されている。

二腕レバー１８．１９は軸２８上に配置されており、こ
の軸２８の両端は回転可能に機枠１１の側壁４１，４２
に支承されている。

二腕レバー１８．１９の間にはさらにビーム２９が配置
されており、このビーム２９は両二腕レバーに結合され
ていて別のビーム４３に配置したピストンシリンダ装置
２１のための受圧面を備えている。

ビーム４３は両側壁４１．４２の間に配置されてこれに
固定されている。

すでに説明したこの装置１４は印刷胴１２とローラ１６
との間隔を変化させるのに特別有利である。

印刷胴１２を定置にかつローラ１６を高さ調節可能に配
置することもできる。

印刷胴１２は公知の図示しない駆動装置を介して搬送ベ
ルト１５，１７及びローラ１６と同じ周速度で矢印３１
の方向で駆動される。

搬送ベルト１５の作業範囲には印刷胴１２の縦軸線に対
して平行に、デュアルシステムによってコード化された
検出子チェ７１３が、処理すべき織布裁断片１０の幅の
検出のために配置されている。

この検出子チェ７１３は複数の互いに間隔をおいて配置
された公知の検出子例えばフォトセルから成っている。

検出子チェ７１３はデュアルシステム又はデカードシス
テムに基づく検出に応じてピストンシリンダ装置２１を
制御する。

デュアルシステムか、又はデカードシステムかに応じて
、システムに与えられる又は不確実な数のピストンシリ
ンダ装置２１を制御する目的で、検出子チェ７１３の検
出子の数がデュアルシステムに基づいてコード化される
。

このデュアルシステム及びデュアルシステム自体はエレ
クトロニクスで公知であるので、ここでは説明を省（。

本装置の稼働に要する他のすべての装置例えばプラスチ
ックを供給する装置及び部材はすでに公知であるために
ここには図示しない。

さらに織布裁断片１０の圧印塗布の種類並びにこれに要
する印刷胴１２の形状（凹版印刷法を採用した場合）若
しくは塗布用着は装置（凸版印刷法の場合）も図示しな
い。

織布裁断片１０を線状又はスクリーン状に圧印塗布する
ことも公知であり、その場合プラスチックはペースト状
で印刷胴に供給される。

第１図、第２図及び第３図で示す装置の作動形式は次の
通りである。

作業員によって搬送ベルト１５上に載せられた織布裁断
片１０は搬送ベルト１０によって矢印３０の方向で搬送
されてまず検出子チェ７１３の範囲に達する。

この検出子チェ７は多数のフォトセルから成っている。

織布裁断片によって光路をさえぎられたフォトセルの数
に相応して、続く圧印塗布過程時に織布裁断片上に圧着
される印刷胴１２への加圧力の大きさが調整され、織布
単位面積当りの圧力即ち圧着力が均一に調整される。

この調整は、検出子チェ７１３のうちの光路を遮切られ
たフォトセルによって操作されるピストンシリンダ装置
２１の負荷によって行なわれる。

この調整は全自動にかつ被処理織布裁断片が異なること
に繰返し行なわれる。

織布裁断片１０の幅Ｂが異なるたびに、光路を遮切られ
るフォトセルの数、ひいては作動するピストンシリンダ
の数が異なり、従って、印刷胴への加圧力は被処理織布
裁断片の幅Ｂに相応して増減し、これによって被処理織
布単位面積当り均一な圧着力が生せしめられる。

ピストンシリンダ装置２１の負荷は圧縮空気によって行
なわれる。

圧縮空気は図示しない分配導管を介してピストンシリン
ダ装置に供給される。

この分配導管内には弁及び圧力調整機が組込まれている
。

弁はピストンシリンダ装置２１の接続及び遮断のために
設けられている。

圧力調整機はピストンシリンダ装置２１を負荷する圧力
の調整のために設けられておりこれによって圧印塗布過
程中の織布裁断片への印刷胴１２の所定の圧着力の調整
のために役立つ。

第４図は、処理すべき織布裁断片１０の前端部が搬送ベ
ルト１５によってすでに検出子チェノ１３を越えて印刷
胴１２へ向かって搬送されていることを図示する。

この織布裁断片１０の厚さｙが、印刷胴１２とローラ１
６との間隔Ｘに比して大きいので、ロール隙間内へ織布
裁断片が走入すると、高さ調節可能なこの印刷胴１２が
持上げられる。

この実施例では、検出子チェノ１３のフォトセルによる
ピストンシリンダ装置２１０制御並びに圧縮空気による
負荷は、織布裁断片１０の前端部がロール隙間へ走入し
た瞬間に導入される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施列の側面図、第２図は第１図の
平面図、第３図は第１図の拡大部分側面図である。 １０・・・織布裁断片、１１・・・機枠、１２・・・印
刷胴、１３・・・検出子チェノ、１４・・・間隙を調整
する装置、１５・・・搬送ベルト、１６・・・ローラ、
１７・・・搬送ベル）、１８，１９・・・二腕レバー、
２０・・・バランスウェイト、２１・・・ピストンシリ
ンダ装置、２２゜２３・・・ローラ、２４．２５・・・
偏向板、２６，２７゜２８・・・軸、２９・・・ビーム
、４１．４２・・・側壁、４３・・・ビーム、Ｘ・・・
間隙、ｙ・・・厚さ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 衣類製造のために種々異なる寸法で裁断された織布
   裁断片をプラスチックの圧印塗布によって強化する方法
   であって、織布のプリントに使用されるような印刷胴に
   よって、織布搬送方向で互いに相前後して供給される織
   布裁断片上に前記印刷胴を加圧して同織布裁断片上にプ
   ラスチックを圧印塗布する形式のものにおいて、織布裁
   断片の幅を検出し、この検出結果に依存して、印刷胴を
   加圧する装置を制御し、織布裁断片上に作用する印刷胴
   の圧着力を所定の大きさに機械的に調整することを特徴
   とするプラスチックの圧印塗布によって織布な強化する
   方法。 ２ 圧着力の大きさの調整を、織布裁断片と印刷胴とが
   接触した時点で導入する特許請求の範囲第１項記載の方
   法。 ３ 衣類製造のための種々異なる寸法で裁断された織布
   裁断片をプラスチックの圧印塗布によって強化する装置
   であって、織布裁断片を連続的に搬送する搬送装置が設
   げられており、織布のプリントに使用されるような、織
   布裁断片上に圧着される印刷胴が、プラスチックを織布
   裁断片上に圧印塗布すべく前記搬送装置の上方に設けら
   れている形式のものにおいて、前記印刷胴が織布裁断片
   上に作用する圧着力を所定の大きさに機械的に調整する
   装置が前記搬送装置１５．１６．１７の領域内に配置さ
   れており、同装置が、織布搬送方向で前記印刷胴１２の
   手前にかつ印刷胴縦軸線に平行に位置して被処理織布裁
   断片１０の幅を検出する検出子チェノ１３と、量検出チ
   ェノ１３の検出結果に依存して制御され前記印刷胴１２
   のための支えとして役立つピストンシリンダ装置２１と
   を有していることを特徴とするプラスチックの圧印塗布
   によって織布を強化する装置。 ４ 前記検出子チェノ１３によるピストンシリンダ装置
   ２１の制御がデカードシステム及びデュアルシステムの
   少なくとも一方によって行なわれ、検出子チェノ１３の
   検出子がデュアルシステムによってコード化されており
   、かつ、ピストンシリンダ装置２１の制御がデュアルシ
   ステム又はデカードシステムによって行なわれるように
   構成した特許請求の範囲第３項記載の装置。 ５ 前記印刷胴１２の圧着力を所定の大きさに調整する
   前記装置が、印刷胴１２と搬送装置１５゜１６．１７と
   の間隔を変化させるための装置１４を有している特許請
   求の範囲第３項記載の装置。 ６ 印刷胴１２と搬送装置１５，１６，１７との間隔を
   変化させるための前記装置が、互いに平行間隔をおいて
   配置され旋回可能に支承された２つの二腕レバー１８，
   １９を備えており、両二腕レバー１８．１９の間には、
   両二腕レバーの一端に前記印刷胴１２が、かつ他端にバ
   ランスウェイト２０が支持されている特許請求の範囲第
   ５項記載の装置。