JPS5825661Y2 - スピ−カ−用グリル - Google Patents

スピ−カ−用グリル

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Publication number
JPS5825661Y2
JPS5825661Y2 JP1607879U JP1607879U JPS5825661Y2 JP S5825661 Y2 JPS5825661 Y2 JP S5825661Y2 JP 1607879 U JP1607879 U JP 1607879U JP 1607879 U JP1607879 U JP 1607879U JP S5825661 Y2 JPS5825661 Y2 JP S5825661Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grill
speaker
grille
resonance
vibration
Prior art date
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Expired
Application number
JP1607879U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55115180U (ja
Inventor
新太郎 広瀬
靖 三好
泰弘 石井
Original Assignee
三洋電機株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 三洋電機株式会社 filed Critical 三洋電機株式会社
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスピーカーの前面に取付けるグリルに関するも
のである、殊にこのグリルを特殊な複合材料にて構成し
たものである。
一般に、テレビやラジオあるいはカセットテープレコー
ダーなどに用いるスピーカには、その前面に、スピーカ
の保護や意匠を目的としてグリルが取付けられている。
グリルの形状は第1図のような格子状のものや、第2図
のような穴配列のものがよく用いられており、普通、合
成樹脂を成形加工したものが用いられる。
樹脂の種類としては、強度や耐衝撃性などの点から、A
BS樹脂が通常用いられている。
グリルは単にスピーカの保護や意匠的な飾りだけでなく
、スピーカの音響特性に影響を及ぼし、音圧特性を乱し
たり、異常音や歪みの発生原因ともなる。
グリルが音響特性に及ぼす影響は大別すると2つあげら
れる。
まず、グリルとスピーカの振動板との間の空洞内での共
振現象が存在する。
中音域では、グリルの開口部の放射インピーダンスの質
量成分と、空洞のもつコンプライアンスとによって生ず
るいわゆる質量−ばね系の共振を生じ、音圧特性にピー
クディップを生じる。
又高音域では、振動板からの放射音がグリル面で反射し
て、グリルと振動板との間で音波の多量反射が生じ、音
波の波長とグリルと振動板との距離関係で、特定の周波
数で共振を生じ音圧特性上にピークディップを生じる。
これらの空洞内での共振現象は、グリルの板厚が大きい
程、又グリルの開口率が小さい程大きく生じる。
このため、影響を小さくするために開口率を上げ、又グ
リルの板厚を小さくしすぎると、グリル自体の強度が弱
くなり、スピーカの保護の面で目的を果たせなくなる。
次に、グリル自体の振動の問題がある。
グリルは、直接スピーカーの振動板からの放射音で励振
される。
又、更に、スピーカの振動板の振動の反作用で、スピー
カーフレームが振動をしてその振動がスピーカーの取付
は板やキャビネットに伝達されてそのためグリルが励振
される。
いずれの場合にしても、グリルはある特定の周波数で共
振を示す。
このため、グリルからの放射音により、スピーカの特性
が乱される。
又、グリルの共振により、グノルの取付は部でびびりを
発生したり、更には、スピーカのキャビネットに振動が
伝達して、そのキャビネットの共振を誘発したりして、
異常音や歪み発生の原因となる。
グリルの振動を小さくするには、開口率を小さくしたり
、板厚を大きくしてグリルの剛性を増やせば良いが、前
述のように、空洞内での共振の影響の問題が残る。
本考案は、グリルに用いる材料として、従来にない優れ
た材料を用いることにより、振動が少なく共振のしにく
いグリルを提供する。
以下、本考案について詳細な説明を行なう。
グリル材料としては、剛性が大きく且つ振動の減衰力の
大きな材料が望まれる。
又、実用性の面から成形加工が容易である方が好ましい
減衰特性の優れた材料を得る方法としては、数種の性質
の異なった材料を混合した複合材料が有効である。
例えば、硬い材料と柔らかい材料とが接する境界面に、
振動が加わった場合、塑性流動を起こし、振動を減衰さ
せる働きが生じる。
又柔らかい材料としてもそれ自体が振動の減衰力の大き
な材料が好ましい。
このことを利用して、硬い樹脂に柔らかく且つ減衰力が
大きな鉛粉を添加した材料において、非常に大きな減衰
力をもつ複合材料が得られる。
現在、ポリアミド樹脂に鉛粉及び核化剤を入れて、変態
双晶を戊辰させ形成させた材料が開発されており、成形
加工用にペレット状のものが市販されている。
この変態双晶構造に振動が加わると、前記のように塑性
流動が生じて振動を減衰させる。
更に樹脂自体が振動を受けると分子運動を誘発して振動
エネルギーを熱エネルギーに変換し、周囲に拡散放熱を
して振動を減衰させる。
又、鉛自体が大きな減衰力を持っており、これらの減衰
力が相乗効果を発揮して、非常に大きな減衰力が得られ
る。
−例として、鉛を20%(VOL%)添加した場合の特
性及び従来よく用いられているABS樹脂の臭性を下表
に示する。
上表で分るように、上記複合材料は、ヤング率ではほぼ
ABS樹脂と同程度の剛性があり、且つ減衰力では、3
倍もの大きさを持っている。
又、成形加工は、一般のナイロン並みの条件で行うこと
が出来、容易に行える。
このようにポリアミド系樹脂に鉛粉及び核化剤を添加し
て変態双晶を形成させた複合材料を成形加工してグリル
を形成することにより、振動が少なく共振のしにくいグ
リルが得られる。
第1図は斬かる複合材料にて形成された格子状グリル1
を示す図、第2図は同じく穴配列のグリル2を示す図で
ある。
以上述べた本考案に依れば、共振を生じにくいグリルが
提供されるので、スピーカーの音響特性に悪影響を及ぼ
すこともなくひいてはスピーカーの音響特性の向上に有
益である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る複合材料にて形成されたスピーカー
用グリルを示す図であり、第1図は格子状グリルを示す
図、第2図は穴配列のグリルを示す図である。 1は格子状グリル、2は穴配列のグリル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリアミド系合成樹脂に、鉛粉及び核化剤を添加して変
    態双晶を形成させた複合材料にて構成されたことを特徴
    とするスピーカー用グリル。
JP1607879U 1979-02-09 1979-02-09 スピ−カ−用グリル Expired JPS5825661Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1607879U JPS5825661Y2 (ja) 1979-02-09 1979-02-09 スピ−カ−用グリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1607879U JPS5825661Y2 (ja) 1979-02-09 1979-02-09 スピ−カ−用グリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55115180U JPS55115180U (ja) 1980-08-14
JPS5825661Y2 true JPS5825661Y2 (ja) 1983-06-02

Family

ID=28838937

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1607879U Expired JPS5825661Y2 (ja) 1979-02-09 1979-02-09 スピ−カ−用グリル

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JPS55115180U (ja) 1980-08-14

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