JPS5825495Y2 - 冷蔵庫の集中管理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫の集中管理装置に関する。

冷蔵庫の集中管理装置とは、ホテル、旅館等の宿泊施設
（以下単にホテルと略す）の各客室に宿泊客が好みに応
じて自由にビール、ジュース等の要冷蔵内容物を取り出
せるように設置した冷蔵庫をフロント、帳場等（以下単
にフロントと略す）で集中的に管理し得るようにしたも
ので、宿泊客のチェックアウトの時に宿泊費に合せて冷
蔵庫の内容物の消費量に応じた金額を自動的に、しかも
敏速に算出請求出来、請求漏れの防止や冷蔵庫の内容物
の消費量の確認の手数を省略出来る等の効果がある。

本考案は特に斯る装置に於いて、各客室に設置した冷蔵
庫の状態をフロントで容易に確認し得るようにしたとこ
ろに主たる特徴を有する。

以下に図面を参照しつつ詳述する。

第１図は本考案装置の概略を示すブロック図であって、
１は各客室に夫々設置した冷蔵庫２，２・・・・・・か
ら成る冷蔵庫ブロックで、該ブロック１の各冷蔵庫２゜
２・・・・・・は伝送路３を介してフロントに配置され
る中央管理機４に電気的に連っている。

この中央管理機４は制御部５と、操作キーから成る操作
部６と、各冷蔵庫２，２・・・・・・に夫々対応性げら
れ、該各冷蔵庫２，２・・・・・・の状態を表示する為
の表示ランプ群７とから戒っている。

第２図は各客室に設置する冷蔵庫２の一例を示し、同図
に於いて、１１は冷蔵庫２の外扉で、常時は閉じた状態
にあり、この冷蔵庫２を設置した客室に宿泊する客がチ
ェックインした時にのみ中央管理機４からの指令に基い
て開き得るようなロック機構（図示せず）が関連付げら
れている。

１２，１２・・・・・・はビール、ジュース等の要冷蔵
内容物を取り出す為の取り出し窓で、この窓１２．１２
・・・・・・を開いて内容物を取り出す度に中央管理機
４に伝送路３を介して信号が伝達され、どの客室の冷蔵
庫から何が取り出されたかを中央管理機４のメモリに記
憶させる。

１３はビール、ジュース等の内容物を補充する際に開く
補充扉で、この扉１３には内容物の収納状態、即ち内容
物の残量を知る為の覗き窓１４．１４・・・・・・が設
げられている。

中央管理機４の一例が第３図に示されており、該管理機
４の前面に操作キーｉｓ、ｉｓから成る操作部６と該操
作部６の後方に設けられ、冷蔵庫２，２・・・・・・か
ら取り出した内容物の数量等を表示する表示部１６と、
更にこの表示部１６の後方に設けられ各客室に設置した
冷蔵庫２，２・・・・・・に夫々対応付けられた表示ラ
ンプ１７．１７・・・・・・から成るランプ群７とを有
している。

次に本考案装置の動作説明をする。

宿泊客のチェックインが行なわれていない初期状態に於
いては各客室の各冷蔵庫２，２・・・・・・にはロック
が掛けられＣいて夫々の冷蔵庫からは内容物を取り出す
事は出来１２い。

この状態では各冷蔵庫２，２・・・・・・から信号の発
生はノヨ＜、中央管理機４の表示ランプ群７の各ランプ
１７．１７・・・・・・は点灯していない。

ここでは例えば冷蔵庫ｌ′が配置された各室に宿泊する
客がチェックインしたとすると、中央宜理機４の操作部
６を操作してこの冷蔵庫２′のロックを解除するロック
制御信号を発生し、該信号を伝送路３を介して冷蔵庫２
′に伝達されそのロック機構を解除する。

それと同時にこのロック制御信号は表示ランプ群７にも
印加されこの冷蔵庫２′に対応したランプ゛１７′を点
灯させる。

また別の客室へのチェックインが受は付けられると、そ
の客室の冷蔵庫２，２・・・・・・のロックを解き、該
当ランプ１７．１／・・・・・・を点灯状態とする。

従ってこの表示ランプ群７の各ランプ１７．１７・・・
・・・の点灯状態からどの客室へのチェックインが完了
し、その客室の冷蔵庫２，２・・・・・・から内容物が
取り出し得る状態になっているかを一目で知る事が出来
る。

次に宿泊客がビール、ジュース等の要冷蔵内容物を飲食
した（なった時は、先ずロックが解除されている冷蔵庫
２の扉１１を開く。

するとこの扉１１を開いた事に依って生じる開扉信号が
この冷蔵庫２から伝送路３な介して中央管理機４に伝達
され、表示ランプ群７のこの冷蔵庫２に対応するランプ
１１を点滅させる。

勿論これと同時に他の客室に配置した冷蔵庫２の扉１１
が開かれると、その冷蔵庫に該当するランプ１７が点滅
状態となる。

従ってこの表示ランプ群７の各ランプ１７．１７・・・
・・・の点滅状態からどの客室の冷蔵庫２．２・・・・
・・の扉１１が開かれた状態にあるか、を知る事が出来
る。

扉１１を開いて取り出し窓１２゜１２・・・・・・から
ビール、ジュース等の要冷蔵内容物を取り出すとその取
り出し動作に応じた取り出し信号が伝送路３を介して中
央管理機４に伝達され、該管理機４のメモリにどの冷蔵
庫から例が伺木取り出されたかを記憶させる。

冷蔵庫２，２・・・・・・に収納するビール、ジュース
等の内容物の数には限りがあり、しばしば内容物が品切
れ、即ち欠乏状態となる。

この内容物の欠乏状態は宿泊客に不便を来たす事となる
ので、直ちにその欠乏した内容物を補充するのが望もし
い。

従って冷蔵庫２の何れかの内容物例えばビールが欠乏す
ると、冷蔵庫２は欠乏信号を発生して伝送路３を介して
中央管理機４に伝え、その冷蔵庫２に対応するランプ１
７を点滅させると共に、ブザー等の報知手段を動作すせ
て報知音を発せしめ、フロントマン等に冷蔵庫の内容物
が欠乏状態になった事を知らしめる。

次に冷蔵庫２，２・・・・・・の各界１１を開いた状態
や、内容物の欠乏状態を中央管理機４に伝達する信号伝
達系について説明を加える。

一般に各冷蔵庫２，２・・・・・・と中央管理機４との
間に設ける伝送路３の構成は簡単な方が好ましく、具体
的にはその信号線の本数が少ない方が好ましい。

この要望を満す方式としては完全時分割方式を採用して
どの客室の冷蔵庫からどの内容物が取り出されたかを時
分割的に識別するようにすれば良いが、制御回路等が複
雑となり、トータルコストは高いものとなってしまう。

従って実現性の点かりは冷蔵庫の識別に時分割を採用し
、内容物の識別にはコード化方式を採用するコード化時
分割方式が最も好ましいもの、とされている。

本考案もこのコード化時分割方式を採用１−でいる。

冷蔵庫２の内容物の品数が４種類の場合、各冷蔵庫２に
は３本の信号線が設けられており、これ等の３本の信号
線には第４図に示す如きコード信号が乗せられ、このコ
ード信号を夫々同図の如き状態に対応性げる。

即ち’ｏｏｏ”の時は扉１１が閉じられている時、”０
０１”は中央管理機４からの指令に基いて冷蔵庫２のロ
ック機構が解除され、該冷蔵庫２の内容物が取り出し得
る状態となった時、”ｏｉｏ”は扉１１が開かれた時、
”０１１”は内容物Ａが取り出された時、”１００”は
内容物Ｂが取り出された時、” １０１”は内容物Ｃが
取り出された時、”１１０”は内容物りが取り出された
時、そしで１１１”内内容物Ａ−Ｄのうち倒れかが欠乏
した状態に夫々対応している。

更にこの第４図にはコード化信号の各状態におけるラン
プ群７の各ランプ１７，１７・・・・・・の点灯状態が
付記されており、信号が” ｏｏｏ ”の時ばランプ消
灯”００１”の時はランプ点灯、”０１０”〜”１１０
”の時はランプ点滅”１１１”の時はランプ点滅と同時
に報知発音状態となる事が図示されている。

第４図のコード信号図に示された各コード信号によって
ランプ１７の点灯状態を匍脚するための回路の→りを第
５図に示す。

同図において、ａ１〜ａ３は夫々前記コード信号の１桁
目〜３桁目馨表わすビット信号であって対応する冷蔵庫
から送られてくる。

１８はコード信号が”００１”となったとぎ第１のトラ
ンジスタ１９をＯＮさせる第１のＡＮＤゲート、２０は
前記ビット信号ａ ２１ ａ ３の論理和を採るＯＲゲ
ート、２１はこのＯＲゲート２１に結ばれるとともに
（ｔ ＨｊＺ ｔｔ Ｌ １１の信号を交互に、例えば
０．５秒周期で出力する無安定マルチバイブレータを示
し、第２図のトランジスタ２２をＯＮ、ＯＦＦ駆動する
。

２３はビット信号ａ１゜ａ２．ａ３の論理積を採る第２
のＡＮＤゲートであってブザー２４へ鳴動を指令する信
号を送る。

このような回路においてコード信号が’ｏｏｏ”のとき
はランプ１７もブザー２４も動作しない。

コード信号”ｏｏｉ”がＡＮＤゲート１８へ伝えられ、
ＡＮＤゲート１８からの信号により第１のトランジスタ
１９がＯＮすると、ランプ１７は点灯状態にな６゜また
コー ド信号ｂ””０１０”−” １１０”のとき、Ｏ
Ｒゲート２０を介してマルチバイブレタ２１に信号が伝
わり、マルチバイブレータ２１は第２のトランジスタ２
２をＯＮ、ＯＦＦ駆動し、ランプ１７は点滅表示を行う
。

さらにコード信号が’１１１’″となると第２のＡＮＤ
ゲート２３で論理積が採られ、このＡＮＤゲート２３か
らブザー２８へ信号が伝えられて、前記ランプ１７の点
滅と同時にブザー２４が鳴動する。

このようにこれ等の３ビツトのコード化信号を各冷蔵庫
２，２・・・・・・からその状態に応じて発生し、伝送
路３を介して中央管理機４に伝え、この管理機４の制御
部５でこのコード化信号を解読し、ランク群Ｉの各ラン
プ１７．１７・・・・・・をその冷蔵庫の状態に応じて
点灯制御すると共に、中央管理機４のメモリに内容物の
品種並びにての数を各冷蔵庫毎に記憶させる。

宿泊客がチェックアウトする時は操作部６を操作してそ
の宿泊客が宿泊した客室の冷蔵庫２から如何なる内容物
がどれだけ取り出されたかをメモリから読み出して表示
部１６で表示してそれに見合った料金を宿泊費に合算し
て請求する。

チェックアウトが終了すると、その客室の冷蔵庫２かも
の内容物の取り出し状況を記憶しているメモリの内容を
消去して次の宿泊客のチェックインに対処し得る状態と
する。

本考案は以上の説明から明らかな如く、中央管理機から
コード化されたロック制御信号を冷蔵庫に伝えてその冷
蔵庫のロック機構を解除した冷蔵庫に対応する表示器を
点灯し、冷蔵庫の扉が開かれた時には中央管理機にコー
ド化された開扉信号を伝えてその冷蔵庫に対応する表示
器を点滅させ、また冷蔵庫から内容物が取り出されると
、その取り出された内容物に対応したコード化取り出し
信号を中央管理機に伝えて記憶し、更に冷蔵庫の内容物
が欠乏状態となった時にはコード化された欠乏信号を中
央管理機に伝えてその冷蔵庫に対応した表示器を点滅さ
せると共に報知器を発せしめる構成であるので、簡単な
信号伝送系に依って中央管理機と各客室の冷蔵庫とが関
連付けられると共に、中央管理機の表示器と発音手段と
に依って各客室の冷蔵庫の状態、即ちロックが解かれて
いる状態、扉が開かれている状態、並びに冷蔵庫の内容
物が欠乏した状態を知る事が出来る。

換言すると、中央管理機の表示器が点灯している事から
その表示器に該当する客室へのチェックインが完了して
いる事を知る事が出来、また特定の表示器が長時間に亘
って点滅動作を繰り返している場合は冷蔵庫の扉が開放
されたままの状態にある事に該当するので、その表示器
に該当する冷蔵庫を配置した客室に電話を掛けたりして
宿泊客に注意を促す事が出来、冷蔵庫の冷蔵機能の停止
並びに電力浪費の事故の発生を未然に防止する事が出来
ると共に、特定の表示器が点滅すると共にブザー等の報
知音が発せられた時は、その該当冷蔵庫の内容物が欠乏
した事を示しているので、その冷蔵庫の内容物を直ちに
補充する事が出来、宿泊客に不便を掛ける事はなくなり
、サービス性は向上する。

更に本考案に於ては、各冷蔵庫に個々に対応付けられた
単一の表示器の表示状態の変化と、ブザー等の報知音発
生手段からの報知音とに依って冷蔵庫の３種類の状態を
知らしめる構成であるので、表示器としては冷蔵庫の設
置台数に該当する数を設けると共に報知音発生手段とし
ては１組備えるだけで良く、表示器、報知音発生手段及
びそれ等の駆動回路等の構成を簡略化し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の概略を示すブロック図、第２図は
本考案に用いる冷蔵庫の斜視図、第３図は本考案に用い
る中央管理機の斜視図、第４図は本考案に用いるコード
信号表、第５図はランプの点灯状態を制御するための回
路図であって、２は冷蔵庫、３は伝送路、４は中央管理
機、７は表示ランプ群、１７はランプ、を夫々示してい
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ホテルの各客室に冷蔵庫を設置し、該冷蔵庫に収納した
   多数種の内容物の取り出し状況をフロントで集中的に管
   理する冷蔵庫の集中管理装置に於いて、 各客室に設置した冷蔵庫と、フロントに配置され、この
   各冷蔵庫を集中的に管理する中央管理機と、から成り、 この中央管理機と各冷蔵庫とは該各冷蔵庫の状態及び冷
   蔵庫の内容物の取り出し状況をコード化信号にて中央管
   理機に伝える伝送路に依って連結されていると共に、該
   中央管理機に各客室の冷蔵庫に個々に対応せしめた表示
   器を設け、 中央管理機から伝送路を介してコード化されたロック制
   御信号を客室の冷蔵庫に伝えてその冷蔵庫のロック機構
   を解決した時にはその冷蔵庫に対応する表示器を点灯さ
   せ、 客室の冷蔵庫の扉が開かれた時には伝送路を介して中央
   管理機にコード化された開扉信号を伝えてその冷蔵庫に
   対応する表示器を点滅させ、開扉状態にある冷蔵庫から
   内容物が取り出されると、その取り出された内容物に対
   応したコード化取り出し信号を伝送路を介して中央管理
   機に伝えて記憶せしめ、 客室の冷蔵庫の内容物の倒れかが欠乏した時にはコード
   化された欠乏信号を伝送路を介して中央管理機に伝えて
   その冷蔵庫に対応する表示器を点滅させると同時に報知
   音を発せしめる事を特徴とした冷蔵庫の集中管理装置。