JPS5824846B2 - レコ−ドプレ−ヤにおける磁気ヘツドの位置調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレコードプレーヤにおいて、ターンテーブルの
速度を検出するための磁気ヘッドの位置調整装置に関す
るものである。

ターンテーブルの周面に多数の磁極を所定の周期で着磁
して成る信号を磁気ヘッドで検出し、この検出信号に基
いてサーボ用の速度制御信号を得るようにしたレコード
プレーヤが知られている。

斯種プレーヤにおいては、ヘッドをターンテーブルの着
磁面と接触させると、回転ムラの原因となるため、通常
はヘッドを着磁面と所定の間隙（ギャップ）を隔てて配
置するようにしている。

またヘッドの出力レベルはサーボ回路の増中度に応じて
適切な大きさに設定しなければならない。

ヘッドの出力レベルは上記ギャップの２乗に反比例して
変化するため、ヘッドの取付は位置は極めて高い精度が
要求されている。

従来の斯種ヘッドの位置調整装置として、一端が回動自
在に軸支された回動板の他端にヘッドを固定し、との回
動板の回動角を調整することによって、ヘッドと着磁面
とのギャップを変えるようにしたものが知られている。

このような装置では回動板を調整した後、回動板の長孔
に嵌合されたビスを締め付けることによって、この回動
板を基板に固定するようにしている。

しかしながらこのような装置では、上記ビスを締める際
に回動板が一諸に動いて調整を狂わせてしまうことがあ
り、このため調整を正確に行うことが困難であった。

また上記装置ではヘッドは回転板の軸を支点として円弧
上を移動するため、ヘッドを着磁面に対して常に９００
方向から対向させることができないものであった。

本発明は上記の問題を解消するためのもので、磁気ヘッ
ドを設けたスライド板を偏心カムにより移動させるよう
にしたものである。

以下本発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図及び第２図において、ターンテーブル１の内周面
には磁性体２が塗布されており、この磁性体２には所定
の周期で多数の磁極が着磁されている。

磁性体２と間隙ｄを隔てて配される磁気ヘッド３は取付
は板４に取付げられており、この取付は板４はスライド
板５の一端部にビス６．７により固定されている。

プレーヤ基板８にはガイド用の突条９，１０が平行に設
けられており、この突条９，１０の側面にスライド板５
の側縁に形成された突片１１．１２，１３，１４が接触
することによって、このスライド板５はターンテーブル
１０法線に沿って摺動自在と成されている。

スライド板５の略中夫には長孔１５がこのスライド板５
の長手方向に沿って設けられ、この長孔１５の前方部に
は基板８に夫々一体的に形成された突起１６及び取付部
１７が摺動自在に嵌合されている。

取付部１７にはネジ孔１８が設けられていて、このネジ
孔１８にはツバ付きビス１９がネジ込まれている。

このビス１９には長孔１５の巾より犬なる径を有するツ
バ２０が一体的に設けられている６そしてこのビス１９
を緩めることによって、スライド板５が摺動可能となり
、ネジ１９を締めることによって、スライド板５はツバ
２０と基板８とにより圧着挾持されて不動に固定される
ように成されている。

長孔１５の後部には突起２１が設けられ、この突起２１
はコイルバネ２２の一端部に遊嵌されている。

このバネ２２の他端は突起１６に圧接しており、これに
よってスライド板５は図の左方向、即ち、ヘッド３が磁
性体２から離れる方向に偏倚されている。

このスライド板５にはさらに取付孔２３が設けられ、ま
た基板８には取付孔２３と対応して調整孔２４が設げら
れている。

取付孔２３には調整用の回動体２５が回動自在に取付け
られている。

この回動体２５には、上部ドライバー溝２６を設けた頭
部２７、小径部２８、ツバ２９、偏心カム３０及び下部
ドライバー溝３１が夫々一体的に形成されており、小径
部２８が取付孔２３に嵌合し、頭部２７の下面とツバ２
９との上面とによりスライド板５の取付孔２３の周囲を
弾性的に挾持することによって、この回動体２５は回動
自在と成されている。

またツバ２９の下面は調整孔２４の内壁面３２０段部３
３に接触され、偏心カム３０の一側部は内壁面３２に接
触している。

この偏心カム３０は第３図に示すように、中心０から周
縁までの距離Ｒが、角度に比例して変化するような断面
形状を有し、Ｒの最大値と最小値との差がｒとなるよう
にしである。

次に上記構成によりヘッド３の位置を調整する方法につ
いて述べる。

第１図及び第２図において、先ずビス１９を緩めてスラ
イド板５を摺動可能な状態とする。

次に回動体２５のドライバー溝２６または３１にドライ
バーを入れてこの回動体２５を回動させる。

スライド板５はバネ２２によって左方向に偏倚されてい
るため、偏心カム３０は常に内壁面３２に当接している
。

従って回動体２５の上記回動によって、この偏心カム３
０の中心Ｏから内壁面３２の接触点までの距離Ｒ／が回
動角に比例して変化する。

このＲの変化に伴ってスライド板５がヘッド３と共に摺
動するため、ギャップｄを変えることができる。

即ち、第３図において回動体２５を時計方向に回動させ
た場合は、Ｒ′が小となってギャップｄが犬となり、反
時計方向に回動させた場合は、ビが犬となってギャップ
ｄが小となる。

この場合調整範囲はｒで定められる。

次にヘッド３から所定ルヘルの出力が得られたところで
、回動体２５０回動を停止し、ネジ１９を締めてスライ
ド板５を固定して調整が完了する。

この場合、ネジ１９を締めてい（間は、偏心カム３０は
バネ２２の作用によって常に内壁面３２に当接している
ため、スライド板５がネジ１９を締める力によってずれ
ることがない。

また調整の際にヘッド３を常にターンテーブル１に対し
て法線方向に沿って移動させることができる。

尚、本実施例ではスライド板５をバネ２２によって、ギ
ャップｄが犬となる方向に偏倚しているが、ギャップｄ
が小となる方向に偏倚してもよい。

その場合は偏心カム３０を調整孔２４の内壁面３２と対
向する内壁面に当接させるようにすればよい。

本発明は、ターンテーブルの周面に着磁された信号を、
この着磁面から所定の間隙を隔てて配された磁気ヘッド
により検出し、この検出信号に基いて上記ターンテーブ
ルの回転速度を制御するようにしたレコードプレーヤに
おいて、一端部に上記磁気ヘッドが取付けられ且つプレ
ーヤ基板８上に配されたスライド板５と、このスライド
板５が上記ターンテーブル１０法線方向にのみ移動する
ように案内する案内部９，１０，１１〜１４゜１５．１
６と、上記スライド板５を上記法線方向に上記案内部に
沿って偏倚させるバネ２２と、上記プレーヤ基板８と上
記スライド板５との間に回動自在に設げられた偏心カム
３０とを備え、この偏心カム３０の＝側部を上記プレー
ヤ基板５に設けられた接触部３２に上記バネ２２の偏倚
力によって圧接させ、この圧接状態で上記偏心カム３０
を回動させることにより、上記磁気ヘッド３と上記ター
ンテーブル１０周面との間隔ｄを調整するように成し、
上記スライド板５をネジ６．７により上記プレーヤ基板
８に締付は固定するようにしたことを特徴とするレコー
ドプレーヤにおける磁気ヘッドの位置調整装置に係るも
のである。

従って本発明によれば、スライド板がターンテーブルの
法線方向にのみ移動するので、磁気ヘッドが従来の回動
板に設けられていた場合のように磁気ヘッドの首振りが
防止される。

このため磁気ヘッドとターンテーブルの周面との間隔を
容易に且つ極めて精密に微調整することができる。

しかも調整後スライド板をネジ締めしても調整が狂って
しまうようなこともなく、磁気ヘッドの出力を適切なレ
ベルに精度良（調整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明の実施例を示すもので、第１図は平
面図、第２図は第１図の■−■線断面側面図、第３図は
第２図の■−■線断面側面図である。 また図面に用いられている符号において、１はターンテ
ーブル、２は磁性体、３は磁気ヘッド、５はスライド板
、８はプレーヤ基板、２２はバネ、２５は回動体、３０
は偏心カム、３２は内壁面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ターンテーブルの周面に着磁された信号を、こり着
   磁面から所定の間隔を隔てて配された磁気ヘッドにより
   検出し、この検出信号に基いて上記ターンテーブルの回
   転速度を制御するようにしたレコードプレーヤにおいて
   、一端部に上記磁気ヘッドが取付けられ且つプレーヤ基
   板上に配されたスライド板と、このスライド板が上記タ
   ーンテーブルの法線方向にのみ移動するように案内する
   案内部と、上記スライド板を上記法線方向に上記案内部
   に沿って偏倚させるバネと、上記プレーヤ基板と上記ス
   ライド板との間に回動自在に設けられた偏心カムとを備
   え、この偏心カムの一側部を上記プレーヤ基板に設けら
   れた接触部に上記バネの偏倚力によって圧接させ、この
   圧接状態で上記偏心カムを回動させることにより、上記
   磁気ヘッドと上記ターンテーブルの周面との間隔を調整
   するように成し、上記スライド板をネジにより上記プレ
   ーヤ基板に締付は固定するようにしたことを特徴とする
   レコードプレーヤにおける磁気ヘッドの位置調整装置。