JP2008282444A - スピンドルモータの位置調整機構及び位置調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】調整機構を簡素化してコストダウンを図ると共に、安定した調整を行うことができる、スピンドルモータの位置調整機構と位置調整方法を提供する。
【解決手段】トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に、スピンドルモータの底板に複数形成された雌ネジ孔1bに対応して長円形のネジ挿通孔3bを複数形成し、ネジ挿通孔3bから雄ネジ6を雌ネジ孔1bにねじ込んでモータを仮止めし、モータの底板の外周部に第一切欠部7を、また、トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に第二切欠部8を、ネジ挿通孔3bの短径方向に切り欠いて形成し、第一切欠部7及びその両側部分を露出させる開口部8aを第二切欠部8に連ねて形成したスピンドルモータ位置調整機構とする。第一切欠部7と第二切欠部8の双方に亘って調整治具先端の板状突片9aを遊嵌し、調整治具を回すことで、モータをネジ挿通孔3bの長径方向に移動させて位置調整を行う。
【選択図】図3
【解決手段】トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に、スピンドルモータの底板に複数形成された雌ネジ孔1bに対応して長円形のネジ挿通孔3bを複数形成し、ネジ挿通孔3bから雄ネジ6を雌ネジ孔1bにねじ込んでモータを仮止めし、モータの底板の外周部に第一切欠部7を、また、トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に第二切欠部8を、ネジ挿通孔3bの短径方向に切り欠いて形成し、第一切欠部7及びその両側部分を露出させる開口部8aを第二切欠部8に連ねて形成したスピンドルモータ位置調整機構とする。第一切欠部7と第二切欠部8の双方に亘って調整治具先端の板状突片9aを遊嵌し、調整治具を回すことで、モータをネジ挿通孔3bの長径方向に移動させて位置調整を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は光ディスク装置のトラバースシャーシに搭載されるスピンドルモータの位置調整機構と位置調整方法に関し、特に、位置調整機構を簡素化して安定した位置調整が可能となるように工夫したものに関する。
本出願人は、図12に示すような光ディスク装置のスピンドルモータ位置調整機構を既に提案した(特許文献1)。このスピンドルモータ位置調整機構は、スピンドルモータ11が搭載されるトラバースシャーシ(不図示)の該モータ搭載箇所に長円形のネジ挿通孔12a,12b,12cを形成し、これらのネジ挿通孔から雄ネジ(不図示)をスピンドルモータ11の底面に形成された雌ネジ孔13a,13b,13cにねじ込んでスピンドルモータを仮止めすると共に、スピンドルモータ11の片側ほぼ半周を覆って縦方向のガタをなくすバネ材のブラケット14をトラバースシャーシに取付け、反対側に調整工具を挿入する調整孔15を形成したものである。
上記のスピンドルモータ位置調整機構は、図13に示すように円柱部16aの先端に小径の円柱状凸部16bを偏心させて突設した調整工具16を使用し、その円柱状凸部16bを上記調整孔15に挿入して円柱部16aをスピンドルモータ11の側面に接触させながら、円柱状凸部16bを中心として調整工具16を回転させ、その偏心軌道を用いてスピンドルモータ11を横方向(長円形のネジ挿通孔12a,12b,12cの長径方向)に移動させることにより、精度良くスピンドルモータ11の位置調整を行った後、雄ネジを本締めしてスピンドルモータ11をトラバースシャーシのモータ搭載箇所に取付固定するものである。
特開2006−4553号公報
しかしながら、上記特許文献1のスピンドルモータ位置調整機構では、調整工具16の偏心軌道を利用してスピンドルモータ11を移動させる関係上、ブラケット14を省略すると、スピンドルモータ11が横方向(ネジ挿通孔の長径方向)にまっすぐ移動せず、雄ネジの外径とネジ挿通孔の短径との寸法差だけ縦方向(ネジ挿通孔の短径方向)にも若干移動して、調整精度が低下する懸念がある。そのため、ブラケット14をトラバースシャーシに設けてスピンドルモータ11の縦方向のガタをなくすことが必要になり、その分だけ機構が複雑化すると共に、部品点数や組立工数が増えてコスト高になるという問題があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、調整機構をより簡素化してコストダウンを図ると共に、安定した調整を行うことができる、スピンドルモータの位置調整機構と位置調整方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るスピンドルモータ位置調整機構は、光ディスクを回転させるスピンドルモータが搭載されるトラバースシャーシの該モータ搭載箇所に、スピンドルモータの底板に複数形成された雌ネジ孔に対応して長円形のネジ挿通孔を複数形成し、雄ネジをネジ挿通孔から雌ネジ孔にねじ込んでスピンドルモータをトラバースシャーシに仮止めした状態で、ネジ挿通孔の長径方向にスピンドルモータの位置調整を行った後、雄ネジを本締めしてスピンドルモータをトラバースシャーシに取付固定するように構成した光ディスク装置のスピンドルモータ位置調整機構において、上記スピンドルモータの底板の外周部に、調整治具先端の板状突片の片側が遊嵌される第一切欠部を上記ネジ挿通孔の短径方向に切り欠いて形成し、上記トラバースシャーシのモータ搭載箇所に、調整治具先端の板状突片の反対側が遊嵌される第二切欠部を上記第一切欠部と相対向して上記ネジ挿通孔の短径方向に切り欠いて形成すると共に、上記第一切欠部及びその両側部分を露出させる開口部を上記第二切欠部に連ねて形成したことを特徴とするものである。
本発明のスピンドルモータ位置調整機構においては、スピンドルモータの底板の外周部と、この底板の上に取付けられたプリント配線基板との双方に、上記第一切欠部を重ねて形成し、プリント配線基板の上記底板から外側に突き出した部分に、トラバースシャーシのモータ搭載箇所の第二切欠部及びその両側部分を露出させる開口部をプリント配線基板の第一切欠部と連ねて形成することが好ましい。
そして、上記第一切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第一切欠部の両側端を第一切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させると共に、上記第二切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第二切欠部の両側端を第二切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させることが好ましく、この第一切欠部の両側端の傾斜角、及び、第二切欠部の両側端の傾斜角を10°〜40°に設定することが好ましい。
また、本発明に係るスピンドルモータ位置調整方法は、スピンドルモータの底板の外周部においてスピンドルモータの位置調整方向と直交方向に切り欠いて形成された第一切欠部と、トラバースシャーシのモータ搭載箇所において上記第一切欠部と相対向してスピンドルモータの位置調整方向と直交方向に切り欠いて形成された第二切欠部との双方に亘って、調整治具の先端の板状突片を遊嵌し、調整治具を回すことによってスピンドルモータを位置調整方向に移動させることを特徴とするものである。
本発明目のスピンドルモータ位置調整方法においては、上記調整治具の先端の板状突片の付根部分に形成された当止部を、上記トラバースシャーシのモータ搭載箇所の下面に当接して、調整治具を回すことが好ましい。
本発明のスピンドルモータ位置調整機構によれば、先端に板状突片を有するマイナスドライバーに似た調整治具を使用し、本発明のスピンドルモータ位置調整方法に基づいて、次の要領でスピンドルモータの位置調整を行うことができる。まず、トラバースシャーシのモータ搭載箇所に形成された第二切欠部とこれに連なる開口部に調整治具先端の板状突片を下方から挿入し、スピンドルモータの底板外周部に形成された第一切欠部と上記第二切欠部との双方に亘って調整治具先端の板状突片を遊嵌する。そして、調整治具を回し、その先端の板状突片で第一切欠部と第二切欠部を内側から位置調整方向(長円形のネジ挿通孔の長径方向)に沿って互いに離反するように押しながら、スピンドルモータをトラバースシャーシに対して位置調整方向に移動させ、後述するように波形モニタ装置でモニタしたトラッキングエラー信号の振幅が最大となるところで雄ネジを本締めしてスピンドルモータをトラバースシャーシの搭載箇所に取付固定し、位置調整を完了する。
本発明のスピンドルモータ位置調整機構は、調整治具先端の板状突片の片側が遊嵌される第一切欠部も、該板状突片の反対側が遊嵌される第二切欠部も、長円形のネジ挿通孔の短径方向(位置調整方向と直交方向)に切り欠いて形成されているため、上記のように調整治具先端の板状突片を相対向する双方の切欠部に遊嵌して回転すると、第一切欠部と第二切欠部が該板状突片によって上記のようにネジ挿通孔の長径方向(位置調整方向)に互いに離反するように押されて、スピンドルモータが位置調整方向にスムーズに移動する。従って、調整作業がし易く、安定して精度良く位置調整を行うことができるようになり、しかも、スピンドルモータの縦方向(ネジ挿通孔の短径方向)のガタをなくす従来のブラケットが不要となるので調整機構が簡略化され、部品点数及び組立工数が減少してコストダウンを図ることができるようになる。また、先端に板状突片を有する専用の調整治具をあえて使用しなくても、先端が板状に尖った汎用のマイナスドライバーを使用して調整することもできるので、便利である。
本発明のスピンドルモータ位置調整機構において、スピンドルモータの底板の外周部と、この底板の上に取付けられたプリント配線基板との双方に、上記第一切欠部を重ねて形成し、プリント配線基板の上記底板から外側に突き出した部分に、トラバースシャーシのモータ搭載箇所の第二切欠部及びその両側部分を露出させる開口部をプリント配線基板の第一切欠部と連ねて形成したものは、調整治具先端の板状突片の片側を、スピンドルモータの底板外周部とプリント配線基板の双方に重ねて形成された第一切欠部に深く挿入、遊嵌して回すことができるので、位置調整作業中に調整治具先端の板状突片の片側が第一切欠部から外れ難くなるという利点がある。
そして、本発明のスピンドルモータ位置調整機構において、上記第一切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第一切欠部の両側端を第一切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させると共に、上記第二切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第二切欠部の両側端を第二切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させたものは、後述するように、調整治具先端の板状突片のサイドエッジを第一切欠部及び第二切欠部の傾斜した側端に沿ってスムーズに滑らせながら調整治具を回してスピンドルモータを位置調整方向(ネジ挿通孔の長径方向)に移動させることができるので、位置調整作業が一層し易くなるという利点がある。特に、第一切欠部及び第二切欠部の両側端の傾斜角を10°〜40°に設定したものは、調整治具を回したときの板状突片のサイドエッジの滑りが良いので、位置調整のし易さが顕著に向上する。
また、本発明のスピンドルモータ位置調整方法は、安定して精度良く位置調整を行うことができ、調整作業もし易いという効果が得られる。特に、調整治具の先端の板状突片の付根部分に形成された当止部をトラバースシャーシのモータ搭載箇所の下面に当接して調整治具を回すと、調整治具をトラバースシャーシに向かって押しても、当止部によって先端の板状突片がスピンドルモータのケースに当たる心配がなくなり、調整治具を押しながら回すことができるので、調整治具を回している途中で先端の板状突片が第一切欠部及び第二切欠部から外れることがなくなって、調整作業を一層容易に行うことができるようになる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係るスピンドルモータ位置調整機構を備えたトラバースシャーシの底面図、図2は同スピンドルモータ位置調整機構を備えたトラバースシャーシの平面図、図3はスピンドルモータが中央に位置した状態にある同スピンドルモータ位置調整機構の拡大底面図、図4はスピンドルモータが左方に移動した状態にある同スピンドルモータ位置調整機構の拡大底面図、図5はスピンドルモータが右方に移動した状態にある同スピンドルモータ位置調整機構の拡大底面図、図6はスピンドルモータが中央に位置した状態にある同スピンドルモータ位置調整機構の拡大平面図、図7はスピンドルモータの底面図、図8はトラバースシャーシのモータ搭載箇所の底面図、図9は同スピンドル位置調整機構の要部説明図、図10は調整治具先端の板状突片を第一切欠部と第二切欠部の双方に亘って挿入、遊嵌した状態を示す側面図、図11は調整治具の部分斜視図である。
図1,図2において、1は光ディスクを回転させるスピンドルモータであり、図2,図10に示すように、このスピンドルモータ1の出力軸には、光ディスクを下方から挟むターンテーブル2が取付けられている。このスピンドルモータ1はトラバースシャーシ3の前端寄りのモータ搭載箇所に搭載され、後述するように位置調整を行う前は移動可能に仮止めされている。このトラバースシャーシ3には、図2に仮想線で示すように、光ピックアップ4が2本のガイド軸4a,4b(主軸と副軸)に沿って、トラッキング方向、つまりターンテーブル2に対し接近・離反する方向に移動可能に搭載されるようになっている。そして、このトラバースシャーシ3は、後端部の左右二箇所において、ゴムダンパー(不図示)を介して光ディスク装置のローダーシャーシ(不図示)に上下回動可能に取付けられ、カムスライダー(不図示)によって上下に回動(昇降)できるようになっている。
図10,図7に示すように、スピンドルモータ1の金属製の底板1aの上にはプリント配線基板5が重ねて取付けられており、この底板1aの中央には、出力軸を受ける軸受下端のボス部1cが突き出している。そして、この底板1aには図7に示すように3つの雌ネジ孔1bが円周方向に120°の間隔をあけて形成されており、その一つの雌ネジ孔は、底板1aとプリント配線基板5の中心線CL上に位置している。尚、これらのネジ孔1bはプリント配線基板5を貫通している。
一方、トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所には、図8に示すように、スピンドルモータ1の底板1aの3つの雌ネジ孔1bに対応して、3つの長円形のネジ挿通孔3bが円周方向に120°の間隔をあけて形成されており、これらのネジ挿通孔3bはいずれも、その長径方向が横方向、即ち、光ピックアップ4の移動方向と直交する位置調整方向となるように形成されている。また、このモータ搭載箇所には、スピンドルモータ1の上記ボス部1cを挿通する長円形のボス部挿通孔3cが形成されており、このボス部挿通孔3cも、その長径方向が横方向(位置調整方向)となるように形成されている。そして、このモータ搭載箇所の下面の各ネジ挿通孔3bの周囲には、雄ネジの頭部を収容する円形の座部3aが凹設されている。
スピンドルモータ1は、図2,図6,図10に示すように、トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所の上面に載置されて、図3,図10に示すようにボス部1cがモータ搭載箇所のボス部挿通孔3cに挿通されており、下方からモータ搭載箇所のネジ挿通孔3bを通してスピンドルモータ1の底板1aの雌ネジ孔1bにねじ込まれた雄ネジ6(仮想線で示している)によって、ネジ挿通孔3b及びボス部挿通孔3cの長径方向(位置調整方向)に移動できるように仮止めされている。
図7に示すように、スピンドルモータ1の底板1aの外周部には、後述する調整治具先端の板状突片の片側を遊嵌する第一切欠部7が、上記ネジ挿通孔3bの短径方向(位置調整方向と直交方向)に切り欠いて形成されている。この第一切欠部7は、前記中心線CL上に位置して、底板外周部の前記プリント配線基板5の突出する側に形成されており、この第一切欠部1aはプリント配線基板5にも重ねて形成されている。
一方、トラバースシャーシ3のモータ搭載箇所には、後述する調整治具先端の板状突片の反対側を遊嵌する第二切欠部8が、図3に示すように上記の第一切欠部7と相対向して、ネジ挿通孔3bの短径方向(位置調整方向と直交方向)に切り欠いて形成されている。そして、このモータ搭載箇所には、スピンドルモータの底板外周部に形成された上記の第一切欠部7及びその両側部分を露出させる方形の開口部8aが、第二切欠部8に連ねて形成されている。同様に、プリント配線基板5の上記底板1aから外側に突き出した部分にも、図6に示すように、モータ搭載箇所の第二切欠部8及びその両側部分を露出させる方形の開口部7aが、上記の第一切欠部7と連ねて形成されている。
図9に示すように、第一切欠部7は、その幅が奥端に近づくほど狭くなるように、その両側端7b,7bが第一切欠部の中心線CL7に対して同じ傾斜角θで互いに逆向きに傾斜しており、同様に、第二切欠部8も、その幅が奥端に近づくほど狭くなるように、その両側端8b,8bが第二切欠部の中心線CL8に対して同じ傾斜角θで互いに逆向きに傾斜している。このように傾斜していると、後述する調整治具先端の板状突片9aを第一切欠部7と第二切欠部8の双方に挿入、遊嵌して調整治具を回しながらスピンドルモータ1の位置調整を行うときに、板状突片9aのサイドエッジ9bが傾斜した側端7b,8bの内面沿いにスムーズに滑るため、調整治具が回り易くなり、位置調整作業を一層容易に行うことができるようになる。
第一切欠部7の両側端7bの傾斜角θ及び第二切欠部8の両側端8bの傾斜角θは10°〜40°の範囲に設定することが好ましく、10°未満では、板状突片9aの両側端7b,8bに対する角度θ1が鋭角になりすぎるため、調整治具を回したときに板状突片9aのサイドエッジ9bが第一切欠部7の側端7b及び第二切欠部8の側端8bの内面をスムーズに滑りにくくなり、逆に、40°を越えると、サイドエッジ9bの滑りはきわめて良くなるが、これらの切欠部7,8をサイドエッジ9bで位置調整方向に押してスピンドルモータ1を移動させる距離が短くなり過ぎる恐れが生じるので、いずれも好ましくない。
以上のような構成のスピンドルモータ位置調整機構によれば、図11に示すように円柱状の軸部9の先端に板状突片9aが形成され、且つ、該板状突片9aの付根部分に当止部9cが形成されたマイナスドライバーのような調整治具を使用し、本発明のスピンドルモータ位置調整方法に基づいて、次の要領でスピンドルモータの位置調整を行うことができる。
先ず、光ディスクに光ピックアップからレーザービームを照射したときのトラッキングエラー信号をモニタするために、波形モニタ装置をトラッキングエラー検出回路に接続する。そして、図10,図3に示すようにトラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に形成された第二切欠部8とこれに連なる開口部8aに調整治具先端の板状突片9aを下方から挿入し、スピンドルモータ1の底板1aの外周部及びプリント配線基板5に重ねて形成された第一切欠部7と、上記第二切欠部8との双方に亘って、調整治具先端の板状突片9aを遊嵌した状態で調整治具を回す。
このように調整治具を回すと、第一切欠部7も第二切欠部8も長円形のネジ挿通孔3bの短径方向(位置調整方向と直交方向)に切り欠いて形成されているため、板状突片9aによって第一切欠部7と第二切欠部8がネジ挿通孔3bの長径方向(位置調整方向)に互いに離反するように押されて、スピンドルモータ1が位置調整方向にスムーズに移動し、調整治具を反時計回り方向に回した場合は図4に示すようにスピンドルモータ1が左方に、時計回り方向に回した場合は図5に示すようにスピンドルモータ1が右方に移動する。特に、この実施形態のスピンドルモータ位置調整機構では、第一切欠部7の両側端7b,7bも第二切欠部8の両側端8b,8bも既述したように傾斜しているため、調整治具を滑らかに回すことができ、しかも、図10に示すように調整治具の当止部9cをトラバースシャーシ3の下面に押し当てて、板状突片9aが第一切欠部7や第二切欠部8から外れないように調整治具を回すことができるので、スピンドルモータ1を容易に移動させることができる。
上記のように調整治具を回してスピンドルモータ1を位置調整方向に移動させながら、光ピックアップ4からレーザービームを光ディスクに照射すると、波形モニタ装置でモニタしたトラッキングエラー信号の振幅が増減変化するので、この振幅が最大になったところでスピンドルモータ1の移動を止めて雄ネジ6を本締めし、スピンドルモータ1をトラバースシャーシ3のモータ搭載箇所に取付固定することによって、精度良く位置調整を行うことができる。
以上のように、本発明のスピンドルモータ位置調整機構は、調整作業がし易く安定して精度良く位置調整を行うことができ、しかも、従来のブラケットが不要となるので調整機構を簡略化でき、部品点数及び組立工数の低減によりコストダウンを図ることができる。また、先端に板状突片を有する専用の調整治具をあえて使用しなくても、先端が板状に尖った汎用のマイナスドライバーを使用して調整できる便利さもある。
1 スピンドルモータ
1a 底板
1b 雌ネジ孔
3 トラバースシャーシ
3b 長円形のネジ挿通孔
4 光ピックアップ
5 プリント配線基板
6 雄ネジ
7 第一切欠部
7a 開口部
7b 両側端
8 第二切欠部
8a 開口部
8b 両側端
9a 調整治具の先端の板状突片
9b 当止部
CL7 第一切欠部の中心線
CL8 第二切欠部の中心線
θ 第一切欠部及び第二切欠部の両側端の傾斜角
1a 底板
1b 雌ネジ孔
3 トラバースシャーシ
3b 長円形のネジ挿通孔
4 光ピックアップ
5 プリント配線基板
6 雄ネジ
7 第一切欠部
7a 開口部
7b 両側端
8 第二切欠部
8a 開口部
8b 両側端
9a 調整治具の先端の板状突片
9b 当止部
CL7 第一切欠部の中心線
CL8 第二切欠部の中心線
θ 第一切欠部及び第二切欠部の両側端の傾斜角
Claims (6)
- 光ディスクを回転させるスピンドルモータが搭載されるトラバースシャーシの該モータ搭載箇所に、スピンドルモータの底板に複数形成された雌ネジ孔に対応して長円形のネジ挿通孔を複数形成し、雄ネジをネジ挿通孔から雌ネジ孔にねじ込んでスピンドルモータをトラバースシャーシに仮止めした状態で、ネジ挿通孔の長径方向にスピンドルモータの位置調整を行った後、雄ネジを本締めしてスピンドルモータをトラバースシャーシに取付固定するように構成した光ディスク装置のスピンドルモータ位置調整機構において、
上記スピンドルモータの底板の外周部に、調整治具先端の板状突片の片側が遊嵌される第一切欠部を上記ネジ挿通孔の短径方向に切り欠いて形成し、上記トラバースシャーシのモータ搭載箇所に、調整治具先端の板状突片の反対側が遊嵌される第二切欠部を上記第一切欠部と相対向して上記ネジ挿通孔の短径方向に切り欠いて形成すると共に、上記第一切欠部及びその両側部分を露出させる開口部を上記第二切欠部に連ねて形成したことを特徴とするスピンドルモータ位置調整機構。 - 上記スピンドルモータの底板の外周部と、この底板の上に取付けられたプリント配線基板との双方に、上記第一切欠部を重ねて形成し、プリント配線基板の上記底板から外側に突き出した部分に、上記トラバースシャーシのモータ搭載箇所の第二切欠部及びその両側部分を露出させる開口部を上記プリント配線基板の第一切欠部と連ねて形成したことを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ位置調整機構。
- 上記第一切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第一切欠部の両側端を第一切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させると共に、上記第二切欠部の幅が奥端に近づくほど狭くなるように、第二切欠部の両側端を第二切欠部の中心線に対して同じ傾斜角で互いに逆向きに傾斜させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピンドルモータ位置調整機構。
- 上記第一切欠部の両側端の傾斜角、及び、上記第二切欠部の両側端の傾斜角を10°〜40°に設定したことを特徴とする請求項3に記載のスピンドルモータ位置調整機構。
- スピンドルモータの底板の外周部においてスピンドルモータの位置調整方向と直交方向に切り欠いて形成された第一切欠部と、トラバースシャーシのモータ搭載箇所において上記第一切欠部と相対向してスピンドルモータの位置調整方向と直交方向に切り欠いて形成された第二切欠部との双方に亘って、調整治具の先端の板状突片を遊嵌し、調整治具を回すことによってスピンドルモータを位置調整方向に移動させることを特徴とするスピンドルモータ位置調整方法。
- 上記調整治具の先端の板状突片の付根部分に形成された当止部を、上記トラバースシャーシのモータ搭載箇所の底面に当接して、上記調整治具を回すことを特徴とする請求項5に記載のスピンドルモータ位置調整方法。
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