JPS5824739B2 - 渦流試験方法およびその装置 - Google Patents

渦流試験方法およびその装置

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JPS5824739B2
JPS5824739B2 JP51071016A JP7101676A JPS5824739B2 JP S5824739 B2 JPS5824739 B2 JP S5824739B2 JP 51071016 A JP51071016 A JP 51071016A JP 7101676 A JP7101676 A JP 7101676A JP S5824739 B2 JPS5824739 B2 JP S5824739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属導電材料の材質判別、探傷、導電率測定
などに用いられる渦流試験方法およびその装置に関する
周知のように、金属のような導電材料に適当な周波数の
交流を通電したコイルを接近または接触させると材料の
透磁率に応じて磁束が材料内に侵入する。
そして、この磁束により、材料の導電率に応じて渦電流
が発生し、この渦電流が反磁束を発生してもとの磁束を
弱める作用をする。
渦流試験は上記のような電磁誘導現象を利用したもので
、透磁率や導電率などの差、あるいは欠陥などの有無に
よって生じる上記渦電流の差異を材料面に接近または接
触させた検出コイルのインピーダンスの変化として取り
出し、これを適当に信号処理して材質の判別、探傷など
を行なうものである。
また、検出コイルと被試験材との間の間隔(リフトオフ
)は、検出信号または感度に影響する、いわゆるリフト
オフ効果を生じる。
したがって、試験前にあらかじめ標準試験材を用いてリ
フトオフを補正し、試験中は検出コイルと被試験材との
リフトオフを上記補正時のりフトオフに保持するように
する。
従来法では、試験条件あるいは被試験材に変更があり、
リフトオフが変化した場合、改めてその試験条件あるい
は被試験材に対応する標準試験材を用いてリフトオフを
補正しなければならない。
また、検出コイルを交流ブリッジの1辺又は相隣接する
2辺に、挿入してあり、交流ブリッジの可変抵抗を適当
に調整して、交流ブリッジのセ狛調整を行う必要がある
この方法によれば、交流ブリッジのゼロ調整の位置(可
変抵抗器の位置)によって、リフトオフ調整が異なって
来るし、また交流ブリッジの中を流れる不平衡電流の大
きさによっても、リフトオフの調整が異なって来るため
に、そのリフトオフ調整そのものが不正確になる。
又従来法によれば、リフトオフ調整が、正確に調整され
ているか否かの確認は出来ない。
このリフトオフ調整は検出信号の大きさに直接影響を与
える。
更に、自動化等に従来法を利用した場合、リフトオフ調
整が、非常に困難となって来るので実際上、不正確なリ
フトオフ調整のみしか行なえないことになる。
第1図は従来の渦流試験装置の構成の一例を示すブロッ
ク図で、これにより従来の渦流試験方法および装置につ
いて説明する。
発振器1により適当な周波数の正弦波電圧を発生させ、
この電圧を検出コイル3を含む交流ブリッジ2に加える
なお、交流ブリッジ2は、検出コイル3を基準または任
意の材料に接触または接近させ、可変抵抗4および4′
を調節して出力を零に調整できるようになっている。
この零調整によって低ダイナミツクレンジでの感度が上
がり、試験装置自体の分解能を上げることができる。
検出コイル3を被試験材に接触または接近させると、検
出コイル3のインピーダンスまたは誘起電圧が変化し、
交流ブレツジ2が不平衡状態となる。
これより交流ブリッジ2から電流信号が出力される。
交流ブリッジ2からの出力はメーター8に指示可能なま
で増幅器5により増幅され、同期検波器6に送られる。
同期検波器6は発振器1の出力を適当に移相する移相器
7の出力によって増幅器5の出力を同期検波する。
同期検波器6の出力はメーター8によって指示される。
従来の渦流試験では、上述のように試験前に予め交流ブ
リッジ2の零調整を行なわなければならないが、更にリ
フトオフ調整を必要とする。
すなわち、検出コイルと基準試験片との間に適当な厚み
のスペーサを挿入する。
このとき、交流ブリッジ2は不平衡となり、増幅器5を
介して同期検波器6に出力するが、発振器1の出力を移
相器1により適当に移相して同期検波器6の出力を零に
調整する。
これにより、同期検波の参照電圧が設定される。
そして、実際の被試験材に対する検出コイル3を含むブ
リッジ2の出力を上記参照電圧により同期検波する。
このように従来ではブリッジ2の出力を同期検波してい
るが、実際の被試験材について試験中にリフトオフが変
化して検出コイル3のインピーダンスが変化すると、ブ
リッジ2全体がアンバランスとなる。
したがって試験条件の変更あるいは被試験材が別のもの
となって寸法などが変った場合、改めてリフトオフの補
正を必要とする。
また、ブリッジの零調整およびリフトオフ調整の2段階
の零調整を行なわなければならない。
このような零調整は、試験装置を手動で操作する場合に
はさほど問題とならない。
しかしながら、試験が自動化された場合、検出コイルと
被試験材との間隔の変化によるリフトオフ設定など試験
装置を調整しなければならない箇所が非常に多くなり、
しかも、変動要素も大きくなって来る。
この発明は従来の渦流試験における上記のような問題を
解決したものであり、自動的にリフトオフの調整を行な
うことができる渦流試験方法およびその装置を提供せん
とするものである。
以下この発明の詳細な説明する。
第2図はこの発明の渦流試験装置の一例を示すもので、
装置のブロック図である。
発振器11(例えば周知のRC型発振器)は適当な周波
数の正弦波電圧8bを発生する。
この発振器11の出力端11a、11bは直列に接続さ
れた抵抗12および検出コイル13の両端に接続される
抵抗12は検出コイル13のインピーダンス変化に対し
て十分に大きな値としている。
なお、上記抵抗12および検出コイル13は第3図に示
すように励磁コイル14と検出コイル15とによって構
成してもよい。
この場合には、発振器11の出力端11a、11bはそ
れぞれ励磁コイル14の両端に接続される。
抵抗12と検出コイル13との中点16は差動増幅器1
7に接続されている。
また、差動増幅器17は固定移相器18を介して発振器
11に接続されている。
固定移相器18は発振器11の出力Ebの位相をπ/2
だけ進める。
したがって、固定移相器18の出力ETの位相角は、オ
ープン時における検出コイル13の出力の位相角と同じ
である。
また、固定移相器18の出力電圧ETは、被試験材が非
鉄金属である場合には検出コイル13のオープン電圧に
等しく、鉄鋼材(以下μ材という)の場合にはオープン
電圧に等しいか、またはオープン電圧よりも高い。
なお、上記差動増幅器17に代えて、単−人力型ミキシ
ング増幅器を用いることができる。
この場合には、発振器11の出力Ebの位相角は固定移
相器18によりπ/2だけ遅らされる。
したがって、固定移相器18の出力ETの位相角はオー
プン時における検出コイル13の出力の位相角に対し逆
相となっている。
上記固定位相器18の出力電圧ETは後述のリフトオフ
効果の補償に大きく影響するので、最良の電圧設定を行
なう必要がある。
また、検出コイル13の仕様によって検出コイル13か
らの出力は位相角が変化するので、固定位相器18によ
って発振器11からの出力を変化した位相角αだけ遅ら
せる。
差動増幅器17の出力端は次段の差動増幅器19の入力
端に接続されている。
差動増幅器19の他の入力端には、可変電圧型移相器2
0を介して発振器11が接続されている。
可変電圧型移相器20は発振器11の出力Ebを適当に
移相し、電圧を調節する。
検出コイル13を基準試験片に接近または接触させたと
きに、前段の差動増幅器17にある大きさの出力ELが
生じ、この出力ELに応じて後段の差動増幅器19に出
力が生じる。
この後段の差動増幅器19からの出力が零となるように
上記可変電圧型移相器20を調整する。
このように調整された状態で、検出コイル13に基準試
験片以外の被試験材を接触または接近すると、被試験材
の寸法、材質、欠陥などに応じた信号が、後段の差動増
幅器19から出力される。
後段の差動増幅器19の出力端はAC電力増幅器21に
接続されている。
電力増幅器21は、差動増幅器19からの入力をメータ
ー指示可能な程度まで増幅する。
電力増幅器21の出力端は同期検波器22に接続されて
いる。
同期検波器22として例えばスイッチング型同期検波器
が用いられる。
また、同期検波器22の入力端は、前記可変電圧型移相
器20と分岐ライン24を介して接続されている。
分岐ライン24には、材質切換えスイッチ25および零
調整用スイッチ26とが直列に接続されている。
材質切換スイッチ25の一方の入力端25aは可変電圧
型移相器20と後段の差動増幅器19とを結ぶライン2
3に接続され、他方の入力端25bは固定移相器27を
介して上記ライン23に接続されている。
固定移相器27は可変電圧型移相器20の出力をπ/2
だけ進め、あるいは遅らせる。
材質切換えスイッチ25は、非鉄金属材およびμ材で前
記固定移相器18の出力電圧ETが検出コイル13のオ
ープン電圧に等しい場合には入力端25b側に閉じ、μ
材で固定移相器18の出力電圧ETが検出コイル13の
オープン電圧より大きい場合には入力端25a側に閉じ
る。
零調整の切換えスイッチ26の一方の入力端26aは上
記材質切換えスイッチ25の共通端25cに接続され、
他方の入力端26bは前記電力増幅器21と同期検波器
22とを結ぶライン28に接続されている。
この零調整スイッチ26は同期検波器22の零調整時に
は入力端26b側に閉じ、試験時には入力端26a側に
閉じる。
同期検波器22は、可変電圧型移相器20または固定移
相器27の出力を参照電圧として電力増幅器21の出力
を同期検波する。
同期検波器22の出力はメーター29によって指示され
る。
次に以上のように構成された渦流試験装置の作動原理に
ついて説明する。
第4図〜第6図は上記装置における電圧ベクトル図であ
り、第4図は非鉄金属材を試験する場合、第6図は被試
験材がμ材で固定移相器18の出力電圧ETがオプーン
時における検出コイル13の電圧と等しい場合を示して
いる。
更に第5図はμ材で固定移相器18の出力電圧がオープ
ン時における検出コイル13の電圧よりも大きい場合を
示している。
周波数および電圧一定の交流電圧を印加した前記検出コ
イル13を被試験材に接触または近接した場合、被試験
材の導電率σ透磁率μ寸法などの変化に応じて電圧ベク
トルが第4図〜第6図のような軌跡を描くことは広く知
られている。
即ち非鉄金属の場合、第4図に示されている如きになる
今、標準試験材をアルミニウムとし、これを基準として
銅などの他の材質の材料を選別するものとする。
図において、d=oの曲線は検出コイル13を被試験材
に接触した場合の特性曲線で、この曲線に沿い0点から
0点に向うに従って導電率σが大きくなる。
検出コイル13を、標準試験材に接触させた場合かりに
A点に検出コイルの電圧ベクトルEkが発生した場合、
同図のETより なるELを求める。
つぎに、この電圧ベクトルELに直角に同期検波出力電
圧位相軸を示すベクトルEOをとる。
これを装置で説明すれば可変電圧型移相器20の信号を
固定移相器27で−だけ位相をずらすことになる。
そこでA点に於て、リフトオフを取るとA点はA′に移
動(第4図)LELがE’ L ’になる。
1L−i(¥に′r)−i′L′(2) 実験の結果によると、リフトオフ変化の軌跡はこのベク
トルELと同軸の直線lで近似的に表わすことができ、
直線lに沿いA点から0点に向かうに従ってリフトオフ
は大きくなる。
同期検波出力電圧位相軸EDによってこのE’L’を検
波するとその出力は常に零になる。
その理由は次の通りである。
同期検波出力Eoは、 E o =E’ L ’sinωtcosψ(3)で示
される如き搬送波の同期検波出力電圧位相軸EDに対す
る余弦成分を取り出す。
(3)式のψ(搬送波と同期検波出力電圧位相軸との位
相角)がとなる。
従ってA点に於てリフトオフ効果の補償を定めるとA点
から0点まではリフトオフが変化しても(5)式が常に
成り立つ。
つまり、あらかじめ標準試験材においてリフトオフ効果
の補償をしておくと、試験条件などが変更になってリフ
トオフが変化しても改めてリフトオフ効果の補償をする
必要はない。
これは、検出コイルを含むブリッジの出力ではなく、検
出コイルの出力を同期検波するからである。
上記のようにして装置の設定が終ったならば、標準試験
材の代りに実際の被試験材を試験することになる。
例えば被試験材が銅であって、電圧ベクトルの先端がA
点よりB点に移動した場合、Esなる信号が出て来るが
、同期検波により同期検波出力E。
はなる同期検波出力が得られる。
出力が0でなくEsであるということは、アルミニウム
とは異った材料であり、あらかじめ求められた曲線d=
0から値Esは銅を示すものと判断される。
つぎに、被試験材の寸法が変わり、リフトオフがOから
dlになったとする。
このときの特性曲線はd=d1となる。
被試験材がアルミニウムであればベクトルはA′点を指
し、前述のように同期検波出力E o = Oである。
また、被試験材が銅であれば、B′点にベクトルが移動
、し、同期検波出力E’O’は となる。
非鉄金属の場合、以上の如き理論により、リフトオフを
最小限度に押え、かつ、リフトオフ調整をあらためて行
う必要がなくなり、その誤差を、いちじるしく低下させ
、少なくとも従来のものよりも精確な測定器を構成させ
ることが出来る。
次ぎにμ材について述べる。
第5図、第6図がμ材の場合のベクトル図であるが、ま
ず第5図について説明すると、第3図中の検出コイル1
3をある被試験材に接近又は接触させた場合、かりに検
出コイルの出力電圧ベクトルが、A点であったとすれば
、その出力電圧はEkとなる。
又Ekの電圧に比して十分大きな電圧又はA点を基準に
ELが図中のμ、dの変化方向、即ちリフトオフの変化
方向dと透磁率μの変化方向に対してELがE/L と
変化しても常にπ/2の位相角度を保つ様に十分大きな
電圧ETを設定しなるELを求める。
このELのA点に於て、リフトオフを定めるとそのとき
の同期検波出力EOは 従ってαυ式が得られ、A点におけるリフトオフが求め
られることになる。
そこで検出コイル13を他の被試験材又は同材質に於て
は欠陥等によりB点にA点が移動したベク]・ルとなり
、出力信号電圧はEsoとなり、そのときの同期検波出
力(直流)Eoは、 E =E sinωt cosθ =E
(12)6 so s
sB点に於て被試験材より検出コイル13が若干離
れた場合には、B点に移動し、そのときの出力電圧をE
’so’とすると同期検波出力E’oはE’ =E”
=E’8osinωt cosθ’8’ (1,3)
OS 次ぎにB点の透磁率μBがA点の透磁率μAと異なり、 となった場合、B点はB“点に移動しそのときの出力電
圧をE″soとするとそのときの同期検波出力E″oは が得られる。
このときの3者の出力電圧を比較すると次のようになる
上記α2)(13X15)式は、文法の様に考えること
も出来る。
即ち検出コイル13を被試験材に接触させず、ある間隔
lを持たせた場合、(l−△l)、l。
(l+△l)の3者、即ち検出コイル13が被試験体に
対して、lを中心に、 a)接近した場合 (l−△1)(18)b)離れ
た場合 (l+△l) α9)C)移動しない場
合 l (20)上記3条件のもとにお
ける、同期検波出力はl−△lの場合がE/10に相当
し l+△lの場合がE’oに相当し l の場合がEo に相当する。
即ち被試験材が標準被試験材でない場合には検出コイル
13と被試験材との間隔が接近すると、同期検波出力は
大きくなり逆に間隔が大きくなると同期検波出力は小さ
くなり、変化しない場合が両者の中間の値を指示するこ
とになる。
これらの事実は非鉄金属のそれと全く同じ結果になる。
次ぎに第6図について説明するとこの場合もμ材の信号
処理についてのベクトル図であるが、第5図の場合は基
準とするETをかなり大きな電圧に設定しているがこの
第6図は非鉄金属と同様にETを検出コイル13のオー
プン電圧に設定して信号の基本となるELを求めるもの
で以下の説明はμ材の場合の第5図の説明と全く同じで
ある。
第1図はリフトオフ効果の補償を完全に行なう渦流試験
装置の例を示すブ泊ツク図である。
同図に示すように、差動増幅器17と19との間にAG
C回路31を設けである。
また、前記抵抗12と検出コイル13との間の中点16
およびこのAGC回路31との間にAGC制御回路32
を設けである。
差動増幅器17の出力E Lは、被試験材から検出コイ
ル13が離れた場合、振幅は変化するが位相は変化しな
い。
したがって、上記AGC回路31の作動原点を検出コイ
ル13またはこれに接近して配置した2次コイルによっ
てコントロールすれば、リフトオフ効果の補償を完全に
行なうことができ、被試験材と検出コイル13との間の
距離の変動による影響を全くなくすことができる。
第8図はこの発明の方法による指示誤差を従来法のそれ
とを比較して示すグラフである。
すなわち、同グラフでは、μ材のリフトオフ軌跡を描い
たものであり、横軸に検出コイルと被試験材との間隔m
yをとり、縦軸に指示誤差μAをとっである。
このグラフから明らかなように、この発明の指示誤差は
従来のものに比べ数分の一以下である。
なお、前述のAGC回路を用いれば、指示誤差を殆んど
零とすることができる。
この発明は上述のように構成されているので、ある被試
験材について零調整を行なうと、自動的にリフトオフ効
果を補償する同期検波出力電圧位相軸が決まってしまう
したがって、この発明では改めてリフ]・オフ調整を行
なう必要はなく、極めて容易に渦流試験の容易化を図る
ことができる。
また、前記AGC回路を利用する場合には、標準被試験
材とは異なる被試験材に対してリフトオフが変化しても
、差動増幅器19の出力ELは一定であるため、移相器
20から差動増幅器19への出力の振幅および位相は、
上記出力ELのものと等しくすればよい。
これより移相器20の出力の大きさと位相とを分離して
変化させることができ、オートバランスが容易に行なえ
る。
したがって、この発明の方法において、オートバランス
を設定すれば、試験作業者は試験装置の電源を投入する
のみで試験を開始することができる。
更にまた、この発明では、リフトオフの自動調整により
、検出信号量の大きさは変化せず、常に一定の検出信号
量として捕えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ従来およびこの発明の渦
流試験装置のブロック図である。 第3図はこの発明の渦流試験装置の検出部分の他の実施
例を示す略図である。 第4図は被試験材が非鉄金属である場合における出力電
圧のベクトル図である。 第5図および第6図はそれぞれ被試験材が強磁性材料で
ある場合における出力電圧のベクトル図である。 第7図はこの発明の渦流試験装置の他の例を示すブロッ
ク図である。 第8図はこの発明の方法による指示誤差を従来法のそれ
と比較して示すグラフである。 1.11・・・発振器、3,13・・・検出コイル、5
・・・増幅器、6・・・同期検波器、7・・・移相器、
17゜19・・・差動増幅器、18,27・・・固定移
相器、20・・・可変電圧型移相器、21・・・電力増
幅器、29・・・メーター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 開放時の検出コイルの電圧ベクトルの大きさ以上で
    あり、かつ、前記電圧ベクトル軸上の一定電圧ベクトル
    を有する基準電圧を設定し、被試験材に対する°検出コ
    イルの電圧と前記基準電圧の差を検出電圧とし、被試験
    材および標準被試験材に対する前記検出電圧の差をリフ
    トオフ変化方向に対して直角方向の参照電圧により同期
    検波することを特徴とする渦流試験方法。 2 発振器11と、直列に接続された抵抗12と検出コ
    イル13とからなり、前記発振器11に接続された回路
    と、前記抵抗12と検出コイル13とを結ぶラインの中
    点16に接続された差動増幅器17と、前記発振器11
    と差動増幅器17との間に介在し、発振器11の出力を
    開放時の検出コイル13の電圧に対して該電圧ベクトル
    の大きさ以上の一定大きさを有し、かつ、該電圧のベク
    トルと同相または逆相の電圧ベクトルを有する基準電圧
    に移相する固定移相器18と、前記差動増幅器17に接
    続された後段の差動増幅器19と、前記発振器11と後
    段の差動増幅器19との間に介在し、検出コイル13が
    基準試験片に接触または近接したときの後段の差動増幅
    器19の出力が零となるように発振器11の出力電圧の
    太きさおよび位相を調整する可変電圧型移相器20と、
    前記後段の差動増幅器19に接続された電力増幅器21
    と、前記電力増幅器21に接続きれた同期検波器22と
    、前記可変電圧型移相器20と同期検波器22との間に
    介在し、可変電圧型移相器20の出力をπ/2だけ遅ら
    せる固定移相器27と、同期検波器22に接続され、該
    同期検波器22の出力を指示するメーター29とからな
    ることを特徴とする渦流試験装置。
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