JPS5824695Y2 - 給油口開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば油量調節器に用いられる給油口の開閉
装置に関し、特に電磁プランジャの取付部の気密構造に
係る。

従来のこの種の給油口開閉装置１０は、第１図に示すよ
うに、上面開口のボディ１１に蓋１２をかぶせ、この蓋
１２の上に電磁弁１３の電磁コイル１４を載せ、この電
磁コイル１４のヨーク１５に挿入した取付ねじ１６をボ
ディ１１の一部にねじ込んで構成上である。

そして電磁コイル１４の中央部にプランジャチューブ１
７が固定してあり、このプランジャチューブ１７の中に
プランジャ１８が上下動自在に挿入しである。

このプランジャ１８は、これとプランジャキャップ２１
との間のコイルスプリング２２で常時下向きに附勢され
電磁コイル１４の電気的吸引力を受けたときに上方に駆
動され、ボディ１１の内底部の弁座１９の流出口２０を
開閉する。

上記のもののように、油量調節器のボディ１１と電磁弁
１３とが一体的に構成しであるものでは、ボディ１１の
内部を気密構造として、他の附属器機特にバーナ部との
関連で内圧の均衡を図る必要がある。

この必要のためゴムパツキン２３は、ボディ１１の開口
部と蓋１２との間を密閉し、またプラスチック成形品な
どの断面コ字形のシールリン夛２４ば、プランジャチュ
ーブ１７と蓋１２およびヨーク１５との間を気密にして
いる。

ところが上記の構造であると、磁気回路を構成するヨー
ク１５とプランジャ１Ｂとの間隔（空隙）が大きくなり
、ために磁路が分断されてしまう。

この結果、磁気駆動力が低下したり、入力電流が定格以
上に必要とされた。

また定格で必要な性能を得るためには、−股上の能力の
電磁弁が用意されなければならない。

一方、空隙を減少させる手段は、気密の機能を不充分な
ものとするため、有効でない。

したがって本考案の目的は、パツキンの介在のための必
要な空隙を確保しつつ、その部分に導磁性を付与する点
にある。

以下、本考案を図面ともとづいて具体的に説明する。

本考案は、第２図に示すように、プランジャチューブ１
Ｔと蓋１２およびヨーク１５との間に環状の磁性シール
体２５を介在させている。

この磁性シール体２５ば、プランジャチューブ１７の外
径とほぼ等しい内径の環状で一例として断面コ字形の形
状としてあり、例えばフェライトゴムを材料としてつく
る。

そして磁性シール体２５は、プランジャチューブ１７に
弾力的に挿入され、その外周の溝２６で蓋１２釦よびヨ
ーク１５を弾力で挾持している。

したがってプランジャチューブ１７と蓋１２釦よびヨー
ク１５との間は、磁性シール体２５で密閉され、かつそ
の導磁性によって磁路を構成している。

したがって本考案によれば、シール材の介装のための間
隙が充分に確保され、また磁路が分断されることもない
ので、気密機能および磁路の構成という２つの事項が同
時に充足される。

このため電磁プランジャの能力が低下せず、大形化の必
要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の給油口開閉装置の断面図、第２図は本考
案の給油口開閉装置の要部の断面図である。 １０・・・給油口開閉装置、１１・・・ボディ、１２・
・・蓋、１３・・・電磁弁、１４・・・電磁コイル、１
５・・・ヨーク、１７・・・プランジャチューブ、２０
・・・流出穴、１８・・・プランジャ、２５・・・磁性
シール体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面開口のボディに蓋をかぶせ、この蓋の上面に電磁コ
   イルを取付け、この電磁コイルの中央にプランジャチュ
   ーブを取付け、このプランジャチューブの内部に上記ボ
   ディの内底面の流出穴開閉用のプランジャを挿入し、さ
   らに上記プランジャチューブの外側に環状の磁性シール
   体を挿入し、この磁性シール体を上記プランジャチュー
   ブと上記電磁プランジャのヨークおよび上記蓋との間に
   介在させたことを特徴とする給油口開閉装置。