JPS5824498Y2 - 埋込型共聴機器用端子部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は埋込型共聴機器用端子部材に関するものである
。

一般に埋込型共聴機器は第１図に示すようにして取付け
られる。

即ち共聴機器本体１はそのケース２内に分岐回路が組込
まれて成り、ケース２の前面に形成された凹部３から前
方に突出するよう、例えば３００ΩのＴＶ用用型電線接
続端子４４が配設されている。

図示の接続端子４，４はこれに螺合するつまみ５，５を
有し、給電線を挾持して接続するものである。

前記凹部３内には例えば合成樹脂製の端子部材６が装着
される。

この端子部材６は、前記凹部３に適合する形状の基部６
Ａと、後述する前面プレート９に形成された端子導出穴
に適合する形状の台部６Ｂとより成り、前記接続端子４
，４に対応する透孔７，７が形成されており、この透孔
７，７に接続端子４，４が挿通されるように装着される
。

以上の組立体は取付金具８に一体に装着され、この取付
金具８が壁面等に固定される。

そしてこの組立体の前面を覆うよう保護装飾用前面プレ
ート９が前記取付金具８に固定して設けられる。

この前面プレート９には端子導出穴（第１図では矩形角
穴１０）が形成されており、前記端子部材６の台部６Ｂ
がこの端子導出穴内に位置せしめられ、前記接続端子４
，４はそのつまみ５，５が前面プレート９より突出する
よう前記端子導出穴内に位置された状態とされる。

尚前記共聴機器本体１は埋込配設された幹線にその入力
端子及び出力端子が接続され、幹線入力端子に与えられ
た信号が分岐されて幹線出力端子と前記接続端子４，４
に出力される。

以上の説明から理解されるように、端子部材６は接続端
子４．４を保持するものであってその台部６Ａの外周外
形は前面プレート９の端子導出穴の形状と適合すること
が必要である。

然しなから現在前面プレートとしては第１図に示したよ
うに端子導出穴として角穴１０が形成されたものと、第
２図に示すように長円穴１０が形成された前面プレート
９′との２種類があり、各々全く任意に用いられている
。

このため従来においては各端子導出穴に適合する２種類
の端子部材を各々個々に製作して使用するようにしてい
るが、準備すべき端子部材の数が非常に多くなり、しか
も個々の端子部材が小型であるため在庫品の管理が非常
に面倒となると共に実際の工事においても種々面倒が生
ずる。

本考案は斯かる欠点を除去するようにしたものであって
、以下図面によって本考案の一実施例を説明すると、本
考案においては第３図に示すように、第１図に示したも
のと全く同様の端子部材、即ち前面プレート９０角穴１
０に適合する外形の台部６Ｂを基部６Ａに一体に形成し
て成り透孔７゜７を有する角穴用端子部材６と、前面プ
レート９′の長円穴１０′に適合する外形の台部５’Ｂ
を基部６’Ａに一体に形成して成り透孔ｒ’、 ７’
を有する長円入用端子部材６′とを、各々の基部６Ａ・
６’Ａの各−側縁間に延びる細片部［１１，１１によ
って互に一体に連結せしめ、この細片部材１１，１１の
各々の両端において前記各端子部材６，６を個別に分離
し得るよう当該細片部材１１，１１の両端に折溝１２，
１２を形成する。

本考案埋込型共聴機器用端子部材は上記のような構成で
あるから、使用する前面プレートが角穴１０及び長円孔
１０′の何れが形成されたものであっても対応する端子
部材６又は６を細片部材１１゜１１から折り取って共聴
機本体１に装着すればよい。

又本考案端子部材は合成樹脂等により一体に形成して製
造すればよく、従来の個々の端子部材の場合と同程度の
コストで製造することができ、しかも所要の数の２種類
の端子部材を貯蔵、準備するためには従来の半分の個体
数のものを貯蔵、準備すればよいから在庫品の管理等が
非常に容易となり、全体が大きいため工事における取扱
いも容易となる。

勿論一方の端子部材が分離された他方の端子部材は、細
片部材１１．１１を除去してこれが適合する前面プレー
トに対して使用することができる。

第４図は同軸ケーフルを接続するための接続端子を有す
る埋込型共聴機器用の本考案による端子部材を示し、第
３図の場合に比して前記接続端子が挿通される大径の１
個の透孔７，７′が各端子部材６，６′に夫々形成され
ている点においてのみ異なり、他は同一であって同様の
作用効果が得られる。

尚以上において細片部材１１．１１は、各端子部材６，
６を人手により個別に分離し得るものであれば如何なる
形態であってもよい。

例えば１本の細片部材であって各端子部材６，６′を連
結するものでもよく、或いは両端に溝１２が形成されて
いなくともよい。

更に両端子部材６，６′の基部６Ａ、６’Ａの一縁が互
に接合され、境界に沿って折溝が形成されているのみで
あってもよい。

以上のように本考案によれば極めて簡単な構成により、
何れの型の前面プレートに適用することができ、在庫管
理、取扱いが極めて便利な埋込型共聴機器用端子部材を
提供することができ、しかもコストが低い等の利益が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は埋込型共聴機器の説明用分解斜視図、第２図は
第１図に示したものと異なる型の前面プレートの斜視図
、第３図及び第４図は夫々本考案端子部材の実施例の斜
視図である。 １・・・・・・共聴機器本体、３・・・・・・凹部、６
，６′・・・・・・端子部材、８・・・・・・取付金具
、９，９’・・・・・・前面プレート、１１，１１・・
・・・・細片部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 埋込型共聴機器の接続端子が挿通される透孔な有し、前
   記共聴機器用の前面プレートに形成された角穴に適合す
   る外形を有する第１の端子部材と、前記透孔と同様の透
   孔を有し、前記共聴機器用の前面プレートに形成された
   長円穴に適合する外形を有する第２の端子部材とを互に
   個別に分離し得るよう細片部分を介して一体に連結して
   成ることを特徴とする埋込型共聴機器用端子部材。