JPS5824052Y2 - 内燃機関用オイルシ−ル装置 - Google Patents

内燃機関用オイルシ−ル装置

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Publication number
JPS5824052Y2
JPS5824052Y2 JP1978077956U JP7795678U JPS5824052Y2 JP S5824052 Y2 JPS5824052 Y2 JP S5824052Y2 JP 1978077956 U JP1978077956 U JP 1978077956U JP 7795678 U JP7795678 U JP 7795678U JP S5824052 Y2 JPS5824052 Y2 JP S5824052Y2
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JP
Japan
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rotating member
crankshaft
annular
oil
annular space
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Expired
Application number
JP1978077956U
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English (en)
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JPS54179355U (ja
Inventor
昌彦 深瀬
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関運転中、同内燃機関のクランク室内
の各摺動部の潤滑及び冷却のためクランク軸の下方に設
けたオイルパンに貯溜されている潤滑油をオイルポンプ
で圧送して吹付けるか又はクランク軸に固着された掻揚
げ部材により、クランク軸の回転と共に上記でイルパン
の潤滑油をクランク室内各部に飛散させているため、ク
ランク室内には上記潤滑油が油滴となって浮遊している
ので、同潤滑油が同クランク室壁の一部を形成する仕切
部材と同仕切部材を貫通しクランク室外部に突出するク
ランク軸との空隙からクランク室外部に流出しないよう
に封塞する内燃機関用オイルシール装置に関する従来技
術の1例を第2図において説明すると、クランク軸30
に取付けられた回転部材31と、クランク室壁32に固
着され上記クランク軸30が挿通するボス部33と同ボ
ス部33の外周に0溝34を有した仕切部材35と、同
仕切部材35のボス部33の外周でかつ上記0溝34縁
の上記室壁32側近傍に設けられ上記回転部材31の一
側周面36に周状に接触する外周縁部37を有するシー
ル部材38とで構成されて釦り、機関運転中はクランク
室39内を浮遊している油滴が回転部材31に付着して
も遠心力でクランク室39内に飛散しオイルパンに戻さ
れるので問題ないが、機関停止直後クランク室39内に
浮遊している油滴が上記回転部材31に付着し下方へ流
れだす。
ところが、回転部材31と上記シール部材38の外周縁
部37との接触部は機関運転により磨滅し、封塞性が悪
くなるために下方へ流れだした油滴は回転部材31と外
周縁部37との接触部を通過して一部はボス部33のし
溝34に流れ込み、クランク軸30の下方の回転部材3
1とシール部材38との接合部40に貯溜すると共に同
接合部40の封塞性の悪くなった部分から図示されない
オイルパンに戻るものと、機関運転時に上記回転部材3
1が回転する円心力で外周縁部37を押しのけてクラン
ク室39内に飛散してオイルパンに戻るものとがあるが
、それ以外に回転部材31を伝わって同回転部材31と
仕切部材35のボス部33との微小隙間を経て、タラン
り軸30と仕切部材35のボス部33の遊嵌隙間部を伝
わってクランク室外部41へと流出する不具合があった
本考案は、上記不具合を解消するために創案されたもの
で、断面形状が底部に取付は孔を有する略皿形で同取付
孔をクランク室と外部を仕切る仕切部材に設けられクラ
ンク軸を挿通するボス部に取付けると\もに外周縁部を
同クランク軸に取付けられた回転部材の一側局面に接触
させるようになっているシール部材を備え、同シール部
材の内側に同内側面と同シール部材の外周縁部が接触す
る同回転部材の前記−側周面との間に形成された前記ボ
ス部に接する環状空間を設け、同一側局面に同環状空間
に突出する環状突起部を突設すると\もに同一側周面を
掘削し目環状突起部の内側に円形し部を設け、同環状突
起部の外周面に環状溝を掘設し、同回転部材と同円形山
部に嵌入された前記ボス部との間に断面形状がし字形で
外周側開口が同環状空間に内周側開口が同クランク軸と
同ボス部との間に形成された空隙にそれぞれ連通する間
隙通路を設は且つ、同間隙通路に同ボス部の隅角部を切
削し断面形状が楔形で内周側出口に向って大きく開口す
る拡大部を設けて成る内燃機関用オイルシール装置を要
旨とするものである。
本考案によれば、機関運転中は既述の通り回転部材に付
着した油は同回転部材の遠心力でクランク室内に戻され
問題ないが、特に機関停止直後はシール部材と回転部材
との接触部から漏れた油が回転部材の表面を伝わるが、
回転部材の環状突起部外周面に環状溝を設けたことによ
り、漏れた油は環状突起部外周面の環状溝内を伝わって
クランク軸下方の上記環状空間に貯溜されるとともに上
記接触部から漏れてクランク室内に入りオイルパンに戻
るものと、機関始動時回転部材の回転する遠心力で油が
シール部材の外周縁部を押しのけてクランク室内に飛散
し、オイルパンへ戻るものがある。
又、回転部材とシール部材との接触から漏れた油の一部
が回転部材と円形山部に嵌入したボス部とで形成された
断面形状が一字形の間隙通路に入った場合でも、上記し
字形間隙通路の一部を断面形状を楔形に拡大した為に、
楔形拡大部の油保持量が大きくなると共に、機関運転開
始時回転部材の半径方向の周速度変化により油圧は回転
中心より遠い部分が低くなるので、上記楔形拡大部の油
は環状空間へと逆流し、環状空間に貯溜した他の油と同
様にクランク室内に戻される。
又、回転部材の一側局面に設けた環状突起部外周の溝は
回転部材を伝わってきた油がクランク軸下方の上記環状
空間に流れるガイドとなるため、油は上記し字形間隙通
路に入り難くなるので、油がクランク室外部へ流出し難
くなり、潤滑油の消費節約が向上する効果を奏する。
次に、本考案を図面に示されている1実施例について詳
細に説明するに、第1図にち・いて1はクランク軸、2
は同クランク軸に装着されたタイミングギア、3は同ク
ランク軸に固着された円盤状の回転部材、4は同クラン
ク軸の後端に取付けられたフライホイール、5は外周縁
部がボルト6によって室壁7に固着された円盤状の仕切
部材であって、同仕切部材はクランク室8と大気側の外
部9とを仕切っている。
10は同仕切部材の内周縁部にクランク軸1を挿通する
ために形成されたボス部である。
シール部材11は断面形状が底部に取付孔12を有する
略皿形であって、同取付孔をボス部11に嵌着すること
によって取付けられており、同シール部材の外周縁部は
回転部材3の右側局面に接触している。
このようにしてシール部材11は回転部材3とボス部1
0との間に介装されクランク室8内の潤滑油を外部9に
流出しないように封塞している。
シール部材11の内側には同内側面と回転部材3の右側
局面の間に形成されボス部10の外周面に接する環状空
間13が設けられている。
回転部材3の右側局面には同環状空間に突出するように
環状突起部14が突設されてむり、同環状突起部の外周
面には環状溝15が掘設されており、同環状溝は回転部
材3の右側局面に掘設された環状し部16に連通してい
る。
捷た、環状突起部14の内側には回転部材3の右側局面
を掘削し断面形状がし字状の円形し部17が設けられて
釦り、回転部材3と同円形し部に嵌入されたボス部10
との間には断面形状がし字形の間隙通路18が形成され
ており、同間隙通路の外周側開口は環状空間13に連通
しまた、クランク軸1に外装している内周側開口は同ク
ランク軸とボス部10との間に形成された空隙19を介
して外部9に連通している。
間隙通路18にはボス部10の隅角部を切削し断面形状
が楔形で内周側出口に向って大きく開口する拡大部20
が形成されている。
本実施例によると、機関運転中はクランク室8内に浮遊
している油滴が回転部材3に付着しても遠心力により再
びクランク室8内に飛散されオイルパンへと戻っていく
ので、回転部材3とシール部材11との接合部が磨滅し
ても同接合部からクランク室8の外部9に油が漏れてい
くことはない。
また、静止している回転部材3に付着した大部分の油滴
は同回転部材の右側上半分の局面と同局面に接触してい
るシール部材11の外周縁部の間を通って環状空間13
内に流入し、同環状空間内に流入した油滴は回転部材3
0局面に沿って環状山部16を経て環状溝15に流入し
、同環状溝に流入した油滴は同環状溝に沿って環状空間
13の下部(クランク軸1の下方)に流入する。
このようにして機関停止中に回転部材3に付着した油滴
の大部分は環状空間13に流入し同環状空間の下部に図
示の状態で貯溜されるから間隙通路18および空隙19
を通って外部9に流出することはない。
而してこのような状態で環状空間13に貯溜されている
潤滑油は機関運転開始と同時に回転し始める回転部材3
の遠心力で回転部材3の右側局面に接触しているシール
部材11の外周縁部を押しのけてクランク室8内に飛散
し戻される。
このようにして環状空間13内に機関停止中に貯溜され
た潤滑油の全量は機関運転開始後長時間を要することな
くクランク室8内に戻され同環状空間は空の状態となっ
て機関は運転されている。
機関停止時に回転部材3とシール部材11の外周縁部と
の間を通って環状空間13に流入した潤滑油の一部が間
隙通路18に流入してもその油は運転開始時に回転部材
3の回転により同間隙通路内で半径方向に遠心力によっ
て飛散すると共に、回転部材の半径方向の周速度変化に
より油圧は回転中心より遠い部分が低くなるので、上記
間隙通路18内の油は環状空間13内に逆流していく。
又、本実施例ではクランク軸1とボス部10との間の空
隙19にボス部10と一体で断面形状が半円状の突起を
設けているので、機関停止時上記間隙通路18内に入る
量が異常に多く、空隙19に油が達しても、上記断面形
状が半円状の突起が堰の効果を奏し、同個所に達した油
はボス部10の空隙19側を伝わりクランク軸1の下側
の同ボス部に貯溜し環状空間13に流入する。
前記実施例に示されているように本考案は、機関停止時
にシール部材を通って外部に流出せんとする潤滑油を一
旦環状空間内に貯溜することにより外部に流出させず、
機関運転開始と同時に回転を始める回転部材の回転によ
り遠心力を利用し機関埠止中に貯溜した同環状空間内の
潤滑油をクランク室内に戻すようにしたものであって、
これによればシール部材の封塞性が良好でなくともクラ
ンク室内の潤滑油が外部に流出せず従って潤滑油の消費
節約に太いに寄与できるから極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の1実症例を示す縦断面図、第2図
は従来例の1実施例を示す縦断面図である。 1・・・クランク室、3・・・回転部材、5・・・仕切
部材、9・・・外部、10・・・ボス部、11・・・シ
ール部材、12・・・取付孔、13・・・環状空間、1
4・・・環状突起部、15・・・環状溝、17・・・円
形口部、18・・・間隙通路、19・・・空隙、20・
・・拡大部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面形状が底部に取付孔を有する略皿形で同取付孔をク
    ランク室と外部を仕切る仕切部材に設けられクランク軸
    を挿通するボス部に取付けると\もに外周縁部を同クラ
    ンク軸に取付けられた回転部材の一側周面に接触させる
    ようになっているシール部材を備え、同シール部材の内
    側に同内側面と同シール部材の外周縁部が接触する同回
    転部材の前記−側周面との間に形成され前記ボス部に接
    する環状空間を設け、同一側局面に同環状空間に突出す
    る環状突起部を突設すると\もに同一側周面を掘削し同
    環状突起部の内側に円形山部を設け、同環状突起部の外
    周面に環状溝を掘設し、同回転部材と同円形し部に嵌入
    された前記ボス部との間に断面形状がし字形で外周側開
    口が同環状空間に内周側開口が同クランク軸と同ボス部
    との間に形成された空隙にそれぞれ連通する間隙通路を
    設は且つ、同間隙通路に同ボス部の隅角部を切削し断面
    形状が楔形で内周側出口に向って大きく開口する拡大部
    を設けて成る内燃機関用オイルシール装置。
JP1978077956U 1978-06-09 1978-06-09 内燃機関用オイルシ−ル装置 Expired JPS5824052Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978077956U JPS5824052Y2 (ja) 1978-06-09 1978-06-09 内燃機関用オイルシ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978077956U JPS5824052Y2 (ja) 1978-06-09 1978-06-09 内燃機関用オイルシ−ル装置

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Publication Number Publication Date
JPS54179355U JPS54179355U (ja) 1979-12-18
JPS5824052Y2 true JPS5824052Y2 (ja) 1983-05-23

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1978077956U Expired JPS5824052Y2 (ja) 1978-06-09 1978-06-09 内燃機関用オイルシ−ル装置

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JP2007247804A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Hitachi Constr Mach Co Ltd 旋回装置用減速装置

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JPS54179355U (ja) 1979-12-18

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