JPS5823907Y2 - 軽量発泡コンクリ−ト版における窓体の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、軽量発泡コンクリート版（以下にＡＬＣ版
という）における窓体の取付装置に関するものである。

従来ＡＬＣ版で形威される外壁にサツシ等の窓体を取付
ける場合、窓体は現場で組立てられており、その取付態
様は、第１図ないし第３図に示すように、あらかじめカ
ーテンウオールａに鉄骨下地すを取付け、この鉄骨下地
すにサツシＣを取付け、次に室内側に化粧板ｄを張って
鉄骨下地すを埋設している。

このため、現場においては、鉄骨下地す及びサツシＣの
取付は作業に多大の労力及び時間がかかり、しかも、サ
ツシ自体の強度は元よりサツシとカーテンウオールとの
連接部の強度性に問題があった。

この考案は、上記問題を解決することを企図してなされ
たもので゛、その目的とするところは、あらかじめ工場
で中空補強材を固定した窓わくを形威し、現場において
、この中空補強材及びこの中空補強材の内部に注入され
てＡＬＣ版との連接部間に充塞されるモルタルとで簡単
にかつ強固に組付けることができるようにしたことを特
徴とする軽量発泡コンクリート版における窓体の取付装
置を提供しようとするものである。

以下に、この考案の取付装置の一実施例を第４図ないし
第９図に基づいて説明する。

第４図はこの考案における窓体を示すもので、窓体は、
上・下わく１及び２と一対の縦わく３，３とから戊るサ
ツシ４と、このサツシ４の上わく１の上面と下わく２の
下面に沿ってそれぞれ配設される板状のアンカ５及び６
と、縦わく３の外側に取付けられる丸パイプ状の中空補
強材７とで構成されている。

前記アンカ５及び６は、それぞれ上わく１の上面及び下
わく２の下面に沿って設けられたアンカ挿入溝１′及び
２′内にそれぞれ挿入固定され、また、前記中空補強材
７は、その周面に適宜数の孔７′。

７′・・・・・・が穿設され、かつ、縦わく３の外面に
設けられた半円形受は溝３′にねじ８をもって固定され
ている。

そして、これらアンカ５，６と中空補強材７とは溶接に
よって固着されている。

このように形成された窓体の取付は態様を次に説明する
。

まず、カーテンウオールａの窓取付は部位において、上
下階の間に窓体を配設し、前記中空補強材７の上下端を
、躯体Ａから突設された固定アンカ９に固定し、次に、
上わくアンカ５及び沖空補強材７を、躯体Ａから突設さ
れた固定アンカ１０に固定する。

次に、サツシ４の上下わく１，２側に、それぞれ鉄筋１
１．１２を配設し、下部の鉄筋１２は、その上端を玉わ
くアンカ６に溶接するとともに、その下端を躯体Ａから
突設された固定アンカ９に溶接する。

また、上部の鉄筋１１を、その下端を上わくアンカ５に
溶接する。

このようにして、窓体の上下端を固定した後、窓体の一
側（図において右側）において、上下階通しの軽量発泡
コンクリートすなわちＡＬＣ版ａ版上１接して固定する
とともに、窓体の上下部に同様にＡＬＣ版ａ２．ａ３を
配設する。

この際前記縦わく３に対接するＡＬＣ版ａ版上１接側面
には、中空補強材７と合致しうる円弧状溝ａ １／が設
けられており、この円弧状溝ａ１′に対して中空補強材
７が間隔をおいて配設される。

次に、前記中空補強材７の上端からこの中空補強材７の
内部に、モルタル１４が注入すると、モルタル１４は、
中空補強材７に設けられた７’、７’・・・・・・を通
って、隣接するＡＬＣ版ａ版上１間に充塞するとともに
、縦わく３内にも充塞する。

更に、ＡＬＣ版ａ版上１窓体の上下部に位置するＡＬＣ
版ａ２．ａ３との間にも、モルタル１４が充塞される。

よって、モルタル１４の固化後は、それぞれ強固に連結
する。

以下、窓体の他方（図において左側）のＢＬＣ版ａ４間
も、前述と同様に連結し、窓体の上下部のＡＬＣ版ａ２
．ａ３の相互間も、モルタルを注入して結合する。

なお、上記実施例では、上下階と窓体との間に、ＡＬＣ
版ａ２．ａ３を配設した場合を説明したが、上下階のＡ
ＬＣ版間に直接窓体を配設した場合も、同様の作業で取
付けることができることはいうまでもない。

以下に説明したように、この考案の取付装置によれば、
工場内であらかじめ縦わくの外側面に中空補強材を固定
した窓体を製作することができるので、窓体自体の強度
を増大することができるとともに、現場での組付は作業
が簡単でしかも安全となる。

更に、この考案によれば、中空補強材の内部に注入され
てＡＬＣ版との連接部間に充塞されるモルタルの固化作
用によって中空補強材自身の強度が更に向上することが
できるとともに、縦わくひいては窓体の強度をも向上す
ることができ、かつ、窓体とＡＬＣ版との連結を強固に
することができ、また、窓体とＡＬＣ版との納まりが良
好となるなどの優れた効果が得られ、その利用価値は顕
著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の窓体の取付態様を示す正面図、第２図及
び第３図はそれぞれ第１図のＩＩ −ＩＩ線及びＩＩＩ
−ＩＩＩ線に沿う拡大断面図、第４図はこの考案におけ
る窓体の正面図、第５図はこの考案の取付装置の一実施
例を示す正面図、第６図は第５図のＶｌ−ＶＴ線に沿う
断面図、第７図はその要部拡大図、第８図は第５図の■
−■線に沿う拡大断面図、第９図は第５図の■−Ｘ線に
沿う断面図である。 図において、１・・・・・・上わ＜、２・・・・・・下
わ＜、３・・・・・・縦わ＜、３′・・・・・・半円形
受は溝、４・・・・・・サツシ、７・・・・・・中空補
強材、７′・・・・・・孔、１４・・・・・・モルタル
、ａｌ、ａ４・・・・・・ＡＬＣ版、ａ′・・・・・・
円弧状溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下わくと一対の縦わくとで構成されるサツシと、前記
   縦ワクの外側面に固定される丸パイプ状の中空補強材と
   、その連接側面に前記中空補強材に合致しうる円弧状溝
   を備えた軽量発泡コンクリート版とから成り、前記中空
   補強材は、複数の孔を備え、前記縦わくは、前記軽量発
   泡コンクリート版に対して間隔をあけて対接するととも
   に、前記中空補強材を前記円弧状溝に間隔をあけて嵌合
   し、前記中空補強材の内部に注入されるモルタルを、前
   記孔を介して前記縦わく及び中空補強材と軽量発泡コン
   クリート版との間に充塞して成る、軽量発泡コリクリー
   ト版における窓体の取付装置。