JPS5823373B2 - ガンマ− − クロルアセトサクサンクロライドノセイゾウホウホウ - Google Patents
ガンマ− − クロルアセトサクサンクロライドノセイゾウホウホウInfo
- Publication number
- JPS5823373B2 JPS5823373B2 JP3760875A JP3760875A JPS5823373B2 JP S5823373 B2 JPS5823373 B2 JP S5823373B2 JP 3760875 A JP3760875 A JP 3760875A JP 3760875 A JP3760875 A JP 3760875A JP S5823373 B2 JPS5823373 B2 JP S5823373B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloride
- reaction
- diketene
- acid chloride
- chloracetosaxane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
γ−クロルアセト酢酸クロライドは赤色顔料であるキナ
クリドンの中間体或は医薬原料その他合成原料として有
用なものである。
クリドンの中間体或は医薬原料その他合成原料として有
用なものである。
しかして、該クロライドの製造法としては有機溶媒中に
ジケテン及び塩素を導入して両者を反応させるバッチ方
式が一般的である。
ジケテン及び塩素を導入して両者を反応させるバッチ方
式が一般的である。
しかしながら本発明者等が確認したところによると、該
クロライドの生成反応は反応熱の高い発熱反応にもかか
わらず、該反応の反応は比較的低温が要求されるが、上
記バッチ方式では伝熱面積が充分にとれないため、冷凍
負荷を工業的に実用的な範囲に止めようとする必然的に
反応時間が長くなる傾向があり、この様な長時間の反応
を実施すると、目的物以外にα−クロルアセト酢酸クロ
ライドの副生が避けがたいことが明かとなった。
クロライドの生成反応は反応熱の高い発熱反応にもかか
わらず、該反応の反応は比較的低温が要求されるが、上
記バッチ方式では伝熱面積が充分にとれないため、冷凍
負荷を工業的に実用的な範囲に止めようとする必然的に
反応時間が長くなる傾向があり、この様な長時間の反応
を実施すると、目的物以外にα−クロルアセト酢酸クロ
ライドの副生が避けがたいことが明かとなった。
かかるα一体の存在は微量であっても以後の各種製品の
品質に悪影響を及ぼす危険性があり、その副生を出来る
だけ抑制する必要がある。
品質に悪影響を及ぼす危険性があり、その副生を出来る
だけ抑制する必要がある。
しかるに、本発明者等はかかる問題を解決するために、
鋭意研究を重ねた結果、濡壁塔式反応器内でジケテンと
塩素ガスとを反応させる時には、α−クロルアセト酢酸
クロライドの副生は全くおこらず、品質の優れたγ−ク
ロルアセト酢酸クロライドが有利に得られること、更に
反応時の除熱が容易であり、そのため反応の管理が容易
であること等の新規な事実を見出し本発明を完成するに
至った。
鋭意研究を重ねた結果、濡壁塔式反応器内でジケテンと
塩素ガスとを反応させる時には、α−クロルアセト酢酸
クロライドの副生は全くおこらず、品質の優れたγ−ク
ロルアセト酢酸クロライドが有利に得られること、更に
反応時の除熱が容易であり、そのため反応の管理が容易
であること等の新規な事実を見出し本発明を完成するに
至った。
普通、濡壁塔方式を実施する場合には遂次反応によって
生成する副生物、本願で言えばα。
生成する副生物、本願で言えばα。
γ−ジクロルアセト酢酸クロライド、α、γ、γ−トリ
クロルアセト酢酸クロライド等の副生を抑制し得ること
は考えられるが、α−クロルアセト酢酸クロライドの如
きγ−クロルアセト酢酸クロライドと併発反応で生成す
る副生物が該方式を採用することによって完全に防止し
得ることは、従来の常識からは到底予想し得ないことで
あり、本発明の効果は特異なものである。
クロルアセト酢酸クロライド等の副生を抑制し得ること
は考えられるが、α−クロルアセト酢酸クロライドの如
きγ−クロルアセト酢酸クロライドと併発反応で生成す
る副生物が該方式を採用することによって完全に防止し
得ることは、従来の常識からは到底予想し得ないことで
あり、本発明の効果は特異なものである。
本発明における濡壁塔式反応器は任意の形状、様式のも
のを使用出来、通常管状の塔の上部から内壁又は外壁に
ジケテンを薄膜状に流下させ、これと同時に塔の下部又
は上部より塩素ガスを導入してジケテンと向流又は併流
せしめて反応させれば良い。
のを使用出来、通常管状の塔の上部から内壁又は外壁に
ジケテンを薄膜状に流下させ、これと同時に塔の下部又
は上部より塩素ガスを導入してジケテンと向流又は併流
せしめて反応させれば良い。
反応管は1本のみでなく、複数個併動にあるいはたばね
て使用することも可能であり、複数個の場合は原料の分
配が各管に均一になる様に注意する必要がある。
て使用することも可能であり、複数個の場合は原料の分
配が各管に均一になる様に注意する必要がある。
供給するジケテンは反応効率の面からジケテン、塩素に
不活性な溶媒例えばジクロルメタン、ジクロルエタン、
ジクロルプロパン、四塩化炭素、液体二酸化硫黄等に溶
解して使用されるが、無溶媒系でも勿論実施可能である
。
不活性な溶媒例えばジクロルメタン、ジクロルエタン、
ジクロルプロパン、四塩化炭素、液体二酸化硫黄等に溶
解して使用されるが、無溶媒系でも勿論実施可能である
。
溶解する場合、ジケテンの濃度が小さい程副生物の生成
は少ないが、反応終了後の溶剤回収の点でその濃度は1
0重量係以上にするのが好ましい。
は少ないが、反応終了後の溶剤回収の点でその濃度は1
0重量係以上にするのが好ましい。
又、塩素ガスは高濃度のものを使用すると副生物が増大
したりガス流量のコントロールが困難になるという障害
がおこるので、通常はその濃度が3〜50容量係になる
如く窒素等の不活性ガスで希釈した混合ガスとして使用
する必要がある。
したりガス流量のコントロールが困難になるという障害
がおこるので、通常はその濃度が3〜50容量係になる
如く窒素等の不活性ガスで希釈した混合ガスとして使用
する必要がある。
上記原料の供給量は塩素/ジケテンの割合が0.95〜
1.10(モル比)になる様に調整するのが望ましい。
1.10(モル比)になる様に調整するのが望ましい。
反応温度は一30℃〜+20℃と広範囲の温度が選ばれ
る。
る。
かくして反応を行うと塔底より目的とするγ−クロルア
セト酢酸クロライドが得られるが、このものは非常に不
安定であるので0℃以下の冷却下に捕集することが望ま
しく、又その保存にも注意する必要がある。
セト酢酸クロライドが得られるが、このものは非常に不
安定であるので0℃以下の冷却下に捕集することが望ま
しく、又その保存にも注意する必要がある。
そのためなるべく早くγ−クロルアセト酢酸クロライド
にアルコール、フェノール、アミン、アニリン等を反応
させて比較的安定なγ−クロルアセト酢酸エステル、γ
−クロルアセト酢酸アミド、γ−クロルアセト酢酸アニ
リド等に変化させることが有利である。
にアルコール、フェノール、アミン、アニリン等を反応
させて比較的安定なγ−クロルアセト酢酸エステル、γ
−クロルアセト酢酸アミド、γ−クロルアセト酢酸アニ
リド等に変化させることが有利である。
塩素化反応終了時に未反応の塩素ガスが存在する場合に
は反応管外でのγ−クロルアセト酢酸クロライドとの接
触をさけるために、窒素ガスでパージして排除すること
が望ましい。
は反応管外でのγ−クロルアセト酢酸クロライドとの接
触をさけるために、窒素ガスでパージして排除すること
が望ましい。
溶媒を使用する場合、安定な誘導体に転換した後最終的
に常圧又は減圧下に蒸留を行ってそれを回収する。
に常圧又は減圧下に蒸留を行ってそれを回収する。
次に実例を挙げて本発明の方法を更に詳しく説明する。
実施例 1
内径ICIn、長さ1.5mの5US33製の反応管を
直立させ、該管の外部を10℃に保ちながら、管上部よ
りジクロルエタン316gとジケテン84ソ(1モル)
の混合溶液を160.9/h(ジケテンとしては0.4
モル/h)なる速度にて管壁に均一な膜となって落下す
るように仕込んだ。
直立させ、該管の外部を10℃に保ちながら、管上部よ
りジクロルエタン316gとジケテン84ソ(1モル)
の混合溶液を160.9/h(ジケテンとしては0.4
モル/h)なる速度にて管壁に均一な膜となって落下す
るように仕込んだ。
一方同時に、塩素ガス濃度が20容量係の塩素ガス−窒
素ガス混合物を塩素ガス換算の流量が29.8.9/h
(0,42モル/h)になる速度にて仕込んだ。
素ガス混合物を塩素ガス換算の流量が29.8.9/h
(0,42モル/h)になる速度にて仕込んだ。
管底部から流出したγ−クロルアセト酢酸クロライドを
−10〜−20℃の冷却下に捕集した。
−10〜−20℃の冷却下に捕集した。
かくして得られたγ−り町しアセト酢酸クロライド反応
液189.8.!?に一5〜O℃の温度にてエチルアル
コール18.4 、!i+ (0,4モル)を滴下しγ
−クロルアセト酢酸エチル反応液を得た。
液189.8.!?に一5〜O℃の温度にてエチルアル
コール18.4 、!i+ (0,4モル)を滴下しγ
−クロルアセト酢酸エチル反応液を得た。
次いで膣液から減圧室温下に塩酸を追出し、更に50’
Cに加温減圧下にジクロルエタンを蒸留留出させた。
Cに加温減圧下にジクロルエタンを蒸留留出させた。
粗γ−クロルアセト酢酸エチルのガスクロ分析を行った
ところ、γ−クロルアセト酢酸エチルの生成率は89.
7%であり、α一体の副生は0であった。
ところ、γ−クロルアセト酢酸エチルの生成率は89.
7%であり、α一体の副生は0であった。
実施例 2〜4
第1表に示す如き条件で実施例1に準じてγ−クロルア
セト酢酸クロライド(エチルエステル)の合成を行った
。
セト酢酸クロライド(エチルエステル)の合成を行った
。
Claims (1)
- 1 濡壁塔式反応器の上部より内壁又は外壁にジケテン
を薄膜状に流下させると共に、反応器の上部又は下部よ
り塩素ガスを導入して両者を併流又は向流接触させて反
応させることを特徴とするγ−クロルアセト酢酸クロラ
イドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3760875A JPS5823373B2 (ja) | 1975-03-27 | 1975-03-27 | ガンマ− − クロルアセトサクサンクロライドノセイゾウホウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3760875A JPS5823373B2 (ja) | 1975-03-27 | 1975-03-27 | ガンマ− − クロルアセトサクサンクロライドノセイゾウホウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51113824A JPS51113824A (en) | 1976-10-07 |
JPS5823373B2 true JPS5823373B2 (ja) | 1983-05-14 |
Family
ID=12502286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3760875A Expired JPS5823373B2 (ja) | 1975-03-27 | 1975-03-27 | ガンマ− − クロルアセトサクサンクロライドノセイゾウホウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823373B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH642611A5 (de) * | 1979-11-01 | 1984-04-30 | Lonza Ag | Verfahren zur herstellung von gamma-chloracetessigsaeurechlorid. |
IN151753B (ja) * | 1980-04-02 | 1983-07-23 | Lonza Ag | |
US4473508A (en) * | 1982-11-13 | 1984-09-25 | Lonza Ltd. | Process for the production of γ-chloroacetoacetic acid chloride |
-
1975
- 1975-03-27 JP JP3760875A patent/JPS5823373B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51113824A (en) | 1976-10-07 |
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