JPS5823027Y2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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Publication number
JPS5823027Y2
JPS5823027Y2 JP10795577U JP10795577U JPS5823027Y2 JP S5823027 Y2 JPS5823027 Y2 JP S5823027Y2 JP 10795577 U JP10795577 U JP 10795577U JP 10795577 U JP10795577 U JP 10795577U JP S5823027 Y2 JPS5823027 Y2 JP S5823027Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
ball
piston
recess
angle
Prior art date
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Expired
Application number
JP10795577U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5434108U (ja
Inventor
杉浦恒男
中山尚三
服部光弘
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社豊田自動織機製作所 filed Critical 株式会社豊田自動織機製作所
Priority to JP10795577U priority Critical patent/JPS5823027Y2/ja
Publication of JPS5434108U publication Critical patent/JPS5434108U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両空調用の斜板式圧縮機に関するものである
従来のこの種の圧縮機においては、シリンダブロックの
ボア内を往復動するピストンは、駆動軸と共に回転する
斜板に対してシューおよびボールを介して係留した構成
となっている。
従って、斜板とシューとの間のクリアランスが太きすぎ
ると、運転中においてシューと斜板とが衝突しこれが圧
縮機騒音の一因となるため、組み付けに際しては前記ク
リアランスが最適となるように調整する必要がある。
しかしながら、その構造上球面接触部分が多く寸法精度
を向上させることがきわめて困難である上に、前記クリ
アランスの最適値が5〜80μというきわめて狭い範囲
であることから、組み付けは各部品の寸法精度のバラツ
キ吸収のためからも原物合せによっている。
このため生産性が低いという欠点があった。
また、組み付は時においてクリアランスが最適状態にあ
ったとしても、運転に伴い圧縮機の温度が上昇すると、
ピストンと斜板との熱膨張の差(ピストンと斜板とは異
なる材質のもので製作されているのが通常)により前記
クリアランスが増大するため、このことからも前記騒音
を抑えることは仲々困難であった。
そのため、上記不具合を除去することを目的として、ピ
ストンにコイルばねを内装した該ピストンの軸心方向に
摺動可能なボール受けを設けたり、あるいは斜板の両摺
動面部を離隔かつ拡開可能に形成するとともに両槽動面
部間にこれを押圧拡開するばねを設けたりすることによ
って、シューと斜板との間のクリアランスを無くするよ
うにして騒音の発生を防止するようにした斜板式圧縮機
も提案されているが、しカルながらいずれの方式のもの
も圧縮時のガス圧力に打ち勝つためには相当大きなばね
力を必要とするものであり、従って吸入工程においても
シューにはばねによる大きな力が作用していることから
摩擦による動力損失が太きいという不具合があった。
本考案は、上述のような欠点を除去して、組み付は能率
を向上できしかも斜板とシューとの衝突による騒音の発
生を防止することのできる斜板式圧縮機を提供すること
を目的としたものである。
以下、本考案の圧縮機を具体化した図示の実施例につい
て詳述する。
図において1F、1Rはフロント側およびリヤ側のシリ
ンダブロック、2F。
2RはシリンダブロックIF、IRの外端部にバルブプ
レート3F、3Rを介して取り付けられたフロント側お
よびリヤ側のシリンダハウジング、4はシリンダブロッ
クIF、IRの中心部に回転可能に支持された駆動軸で
、この駆動軸4上には斜板5が固着されている。
6はシリンダブロックIF、IRに形成したボアT内に
摺動可能に嵌入されたピストンで、このピストン6は中
央部分が斜板5をまたぐように切取られていて、この切
取り部分において斜板5の両摺動面部に対しシュー8,
8、ボール9,9およびボール受は部材10.10を介
して係留され、斜板5の回転に伴いボア7内を往復動さ
れるようになっている。
ピストン6の切取り部分には前記ボール受は部材10.
10を摺動自在に嵌入するための矩形状の凹部11,1
1が形成されており、この凹部11,11は斜板5の回
転に伴ってピストン6に作用する荷重の作用方向、すな
わちピストン6の移動方向の軸線に対してボール受は部
材10.10との摩擦面12,12が上り勾配となるよ
うに傾斜されている。
また、凹部11,11内にはばね13,13が嵌入され
、このばね13゜13は凹部11,11内に嵌入された
ボール受は部材10,10を常にボール9,9側に向っ
て押し出すように付勢(該付勢力をどの程度に設定する
かは後述する。
)して斜板5とシュー8,8とのクリアランスを無くす
るように作用している。
なお、ボール受は部材10.10は第2図に示す如き形
状に形成され、ボール9,9と対向する鉛直面にはボー
ル9,9と係合する球面凹部10a。
10aが形成されている。
しかして、上記ボール受は部材10,10と凹部11,
11との摩擦面12,12の、前記荷重の作用方向の軸
線に垂直な面Aに対する傾斜角αは、圧縮機の運転時に
おいて斜板5からシュー8゜8および9,9を経てボー
ル受は部材10.10に作用する力(言換えると、圧縮
工程側においてピストンヘッドに作用するガス圧)の、
ボール受は部材10.10を凹部11,11内に押し込
む方向の分力が摩擦面12,12に働く摩擦力よりもわ
ずかに大きくなるような角度で(前記分力の大きさと前
記摩擦力の大きさとの差にほぼ等しいか、もしくはそれ
よりわずかに大きい力を与えるように前記ばね13.1
3の付勢力を設定する)、しかも圧縮側トップ位置にお
いて斜板5とピストン6とを係留しているシュー8,8
、ボール9゜9およびボール受は部材10,10が脱落
しないような角度に設定されている。
つまり、摩擦面12.12の傾斜角αは摩擦角(ボール
受は部材が凹部の傾斜面にすべりに対して極限平衡状態
にあるときの傾斜角であり、摩擦係数をμ、摩擦角をφ
とすれば、それらの間にはμ==tanφなる関係があ
る。
)よりもわずかに大きく設定されている。
(ばね13,13の付勢力を比較的小さく設定する方が
有利なため、前記傾斜角αは摩擦角の値にできる限り近
い値に設定するのが好ましい。
)ただし駆動軸4の軸線に垂直な面B(面Aおよび面B
は互に平行)に対する斜板5の傾斜角βの方が、前記摩
擦角よりも大きい場合には、ピストン6の圧縮側トップ
位置において、シュー8、ボール9およびボール受部材
10の脱落を防止するため、前記傾斜角αは前記傾斜角
βよりもわずかに犬となるように設定される。
従って、圧縮機の運転中において圧縮側におけるガス圧
が正常状態(通常は25kg/crilに設定)にある
下では、圧縮工程側において摩擦面12゜12に作用す
る摩擦力とばね13の付勢力とを合計した力がボール受
は部材10.10を凹部11゜11内に押し込む力に勝
ることから、ボール受は部材10.10はすべりを起す
ことなく静止されたままの状態に保持される。
しかして、斜板5とシュー8,8との間のクリアランス
が熱膨張の差あるいはシュー8,8の摩耗に伴って増大
したときには、吸入工程時においてボール受は部材10
゜10はばね13,13の押圧力によって前記増大分に
相当する量だけ凹部1.1..11の傾斜に沿って押し
出され前記クリアランスが自動的に無となるように調整
される。
すなわち、ばね13,13はボール受は部材10.10
に対して凹部11゜11内に押し込もうとする力が作用
する圧縮工程時以外の時点では、摩擦面に対して外力が
作用せず従ってそれに起因する摩擦力がほとんど無いた
め斜板5とシュー8,8との間のクリアランスが無とな
るようにボール受は部材10,10を凹部11.11の
傾斜に沿ってばね13.13の小さな付勢力によって容
易に押し出すことができるものであり、このことは組み
付は時において原物合せによるクリアランスの調整が必
要なく組み付は能率の向上にも役立つものである。
すなわち、斜板5やピストン6等の寸法のバラツキは約
0.04關であり、このバラツキは前述したボール受は
部材10.10の移動によって吸収することができる。
また、上記の説明からも明らかなように、運転時におい
てボール受は部材10,10を凹部11゜11内へ押し
込もうとする力をボール受は部材10.10と凹部11
,11との摩擦面12゜12に働く摩擦力によって大部
分を受は止めることができるようにしたことにより、ば
ね13゜13のばね力を、きわめて小さな力に設定する
ことが可能となり、このことは吸入工程時に斜板5に対
するシュー8,8の面圧を低くできるため、摩擦による
動力損失を抑えることが可能となる。
なお、本実施例では前記摩擦面12.12の傾斜角αを
、摩擦角よりも大きい角度に設定しであるため、圧縮側
において液圧縮等に基因してピストンヘッドに異常高圧
(通常は50〜100kg/cWL位である)が作用し
たときには、ボール受は部材10を凹部11内へ押し込
もうとする方向の分力が該ボール受は部材10と凹部と
の摩擦面12に働く摩擦力とはね13の付勢力との和に
勝り、それに伴いボール受は部材10が傾斜面に沿って
すべりを起しばね13を縮めなから凹部11内に押し込
まれる結果、ピストンヘッドのトップクリアランスが大
きくなって前記異常高圧の発生が緩和される。
このとき吸入側においてはトップクリアランスの増加分
に対応してボール受は部材10がばね13により凹部1
1から押し出され、このことによって前記トップクリア
ランスの増加、すなわちピストン6の斜板5に対する変
位に伴ってシュー8と斜板5との間に生ずるクリアラン
スが自動的に吸収される。
なお、異常高圧の発生に伴う斜板5に対するピストン6
位置の変位は、ピストン6がボア7内を反対側へ移動す
る次の動作時に自動的に復元される。
第8図は別の実施例を示すもので、この実施例はピスト
ン6の切取り部分の片側に前述した実施例と同様のボー
ル受は部材10を設置して、シュー8,8の摩耗や熱膨
張差に伴って生ずる両方のシュー8,8と斜板5との間
のそれぞれのクリアランスの増加を、1つのボール受は
部材10のばね13による凹部11から押し出し変位に
て吸収できるようにしたものである。
以上詳述したように、本考案はピストンに傾斜して設け
た凹部内にボール受は部材を摺動自在に嵌入し、かつ同
ボール受は部材をばねによって付勢してシューを斜板に
密着させるようにしたので、シューと斜板とのクリアラ
ンスはシューの摩耗等に拘らず常に最適状態に保たれ、
斜板とシューとの衝突による騒音の発生を抑えることが
でき、また組み付は時にシューと斜板との間のクリアラ
ンス調整を原物合せで行う必要がなくなるため、組み付
は能率が向上し、生産性をあげることができる。
また、本考案は運転時においてガスの圧縮に伴って前記
ボール受は部材を凹部内に押し込もうとする力を、同ボ
ール受は部材と凹部との摩擦面に働く摩擦力によってそ
の大部分を受は止める横取としたので、上記クリアラン
ス調整のためのばね力を非常に小さく設定することがで
きるため、吸入工程時におけるシューの面圧を低くして
同シューと斜板との摩擦による動力損失を可及的に低減
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は斜板式圧縮機の
縦断面図、第2図はボール受は部材を示す斜視図、第3
図は別の実施例を示す要部断面図である。 4・・・・・・駆動軸、5・・・・・・斜板、6・・・
・・・ピストン、8・・・・・・シュー 9・・・・・
・ボール 10・・・・・・ボール受は部材、11・・
・・・・凹部、12・・・・・・摩擦面、13・・・・
・・ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸上に傾斜して取り付けられた斜板に対しシューお
    よびボールを介してピストンを係留し、このピストンを
    斜板の回転により直線往復動させる斜板式圧縮機におい
    て、前記ピストンの、ボールと対向する部分に凹部を斜
    状に形成し、この凹部内にはボールと係合して摺動する
    ボール受は部材と同ボール受は部材をボール側に向って
    押出すように付勢するばねとを収容するとともに、前記
    凹部とボール受は部材の摩擦面の荷重作用方向に垂直な
    面に対する傾斜角を該摩擦面における摩擦角および斜板
    の駆動軸に垂直な面に対する傾斜角のいずれよりも犬と
    なるように設定したことを特徴とする斜板式圧縮機。
JP10795577U 1977-08-11 1977-08-11 斜板式圧縮機 Expired JPS5823027Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10795577U JPS5823027Y2 (ja) 1977-08-11 1977-08-11 斜板式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10795577U JPS5823027Y2 (ja) 1977-08-11 1977-08-11 斜板式圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5434108U JPS5434108U (ja) 1979-03-06
JPS5823027Y2 true JPS5823027Y2 (ja) 1983-05-17

Family

ID=29052547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10795577U Expired JPS5823027Y2 (ja) 1977-08-11 1977-08-11 斜板式圧縮機

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JPS5434108U (ja) 1979-03-06

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