JPS5822992A - 原子炉格納容器の据付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 係り、特ｌこ、原子炉格納容器（以下「ＰＣｖ」と略記
する）と、これを据付けるための基礎基盤とを同時並行
的に建設し、基礎基盤の建設光子後に、この上に児成し
たＰＣＶを据付けるようにし、もってＰＣｖの建設工期
を短縮化することができると共に原子力発電所全体の建
設工期をも大巾に短縮化することができるＰｃｖの据付
方法に関する。

一般に、原子炉圧力容器を収容するｐｃｖは、その地震
に対する安全性を確保するために、地中の岩盤に直結し
て設けられた基礎基盤上に据付けられる。そしてこの据
付に際しては、ｐｃｖの総重量が略３０００ｔと非常に
重いことから、これを適宜分割して、組み立てる方法が
採用されている。

このｐｃｖの据付方法を具体的に述べると、先ず、第１
図に示す如く地盤１を掘削して行き、岩盤２に達する深
い竪穴３を形成する。次いで、この竪穴３の底部４にコ
ンクリート等を流し込んでＰＣＶ５を据付けるための基
礎基盤６を建設する。

この基礎基盤６までの建設が完了したならば、適宜分割
されたＰＣｖブロック５ａを大型クレーン７でもってこ
の基礎基盤６上に順次組立てて行き、そして、ＰＣｖ５
の構築を完了していた。

ところで、原子力発電所建設においては着工から運転開
始まで通常４〜５年かかり、いかにしてこの工期を短縮
化するかが重要な課題となっている。

しかしながら、上記した如き従来の据付方法においては
、基礎基盤６の建設が完了（着工より十数カ月を要す）
するまでは、ＰＣｖ５の組立作業に着手することができ
ないので、このＰＣｖ５の組立て、構築及びＰＣｖ５内
の種々の内部構造物を取付けるために要する数ケ月（約
６カ月程度）はどうしても短縮化することができないも
のであった。

また、この組立期間を短縮すべ（ＰＣｖ５を組立てる際
に、超大型クレーンを使用することによりＰＣｖ５の分
割ブロック数を少なくすることも考えられるが、これは
クレーンの大型化に見合うだけの十分なメリットが得ら
れず、採用には至っていない。

このため、このＰＣｖ５の建設工程は原子力発電所全体
の建設工期の短縮化対策のネックとなり、発電所全体の
工期の長期化を余儀なくされていた。

また、ＰＣｖ５の建設工期は長期にわたるため、特に、
冬期における風、降雪、積雪等の季節にょる影響を受け
やすく、そのために、作業能率が低下し、更に工期が長
期化するという問題もあった。

本発明は、以上の如き問題点に着目し、これを有効に解
決すべく創案されたものであり、その目的とするところ
は竪穴内にｐｃｖを据付ける基礎基盤を建設しつつこれ
に隣接する場所でｐｃｖを構築し、基礎基盤の建設完了
後に、水張をしてｐｃｖを浮上させ、その後これを曳行
して上記基礎基盤に据付けるようにし、もってｐｃｖの
建設工期及び原子力発電所の建設工期を大巾に短縮化す
ることができるＰＣｖの据付方法を提供するにある。

以下に、本発明に係る方法を添付図面に基づいて詳述す
る。

まず、第２図に示す如く地盤１を掘削して行き、ＰＣｖ
５を建設するための竪穴３を形成する。この竪穴工事が
終了したならば、この底部４にコンクリートを流し込み
、ＰＣｖ５を据付けるための基礎基盤６の建設に着手す
る。

一方、これと同時並行的にこの竪穴３内であって、上記
基礎基盤６の近傍、或いはこれに隣接した場所８に、暫
定的にｐｃｖｓを構築するための仮設定盤９を設けると
共に、更に、この仮設定盤９上に、適宜分割されたＰＣ
ｖブロック５ａをクレーン７でもって順次構築して行く
。このＰＣｖ−５の構築にともなって、ｐｃｖｓ内の原
子力圧力容器を除く他の内部構造物すなわち圧力容器を
支えるペデスタル、ダイアフラムフロア等の組立ても同
時に行っていく（ただし、ｐｃｖｓの浮上、曳行を容易
に行うために、これらのコンクリート打設は、ＰＣｖ５
を移設した後に行う）。特に、ＰＣｖ５の底部５ｂは、
後にこれ全体を水面に浮上させるので液密に形成される
ことになる。

このように、基礎基盤６とＰＣｖ５との建設を同時並行
的に行い、基礎基盤上部のマット１０のコンクリート打
設を終え、基礎基盤６の建設が完了したならば、次にｐ
ｃｖの移設作業に着手する。

先ず、第３図に示す如く、この竪穴３内の底部４に徐々
に海水Ｗ等を注入、水張りしていき、竪穴３内の底部４
にある基礎基盤６を水没させると共に、これに隣接して
設けられた上記ｐｃｖｓを浮上させる。

尚、ｐｃｖｓの重量は略３．０ＯＯｔであり、その容積
は略ｓ、ｏｏｏｍであるので容易に浮上することになる
。

次に、第４図に示す如く浮上した上記ｐｃｖｓを曳行し
て、これを基礎基盤６の上方へ移動させる。

この際、ＰＣＶＳ内には内部構造物が搭載されて、これ
の重心の位置は非常に低い位置となっているので、これ
を安定して浮上させ、曳行することができる。

このようにＰＣｖ５を基礎基盤６の上方に位置させたな
らば、次に第５図に示す如く、この竪穴３内を排水しつ
つＰＣｖ５を徐々に降下させていく。

そして、このＰＣｖ５を降下させつつこれが基礎基盤６
のマット１０上の所定の場所に位置するように調整して
、これをマット１０上に載置固定し、据付けを完了する
。この際、ＰＣｖ５を浮上させた水として海水を使用し
たならば、これを水洗いする。

尚、上記実施例船こおいては、ＰＣＶ５の底部５ｂをフ
ラットに形成したが、第４図中仮想線で示す如くこれを
下方に突出させた曲面状に形成し、水面に浮上させた際
の耐圧性を向上させるようにしてもよい。この場合にあ
っては、この底部５ｂが据付けられることになる上記マ
ット１０に曲面状の凹部１０ａを形成し、これに上記底
部５ｂを嵌装させる如く載置し据付ける。

以上の説明で明らかなように、ｐｃｖ５を据付けるだめ
の基礎基盤６の建設と、ｐｃｖ５の構築とを同時並行的
をこ行ない、基礎基盤６の完成後、ＰＣＶ５１水に浮上
させて一括して移設するようにしたので、基礎基盤６の
完成を待つことなくｐｃｖ５及びこれの内一部構造物の
組立作業をこ着手でき、ＰＣＶ５の建設工期を大巾に短
縮化できる。

また、ＰＣＶ５内に予め内部構造物を可能な限り搭載す
るようｔこしたので、ＰＣＶ据付は後のＰＣＶ５内の作
業工程を短縮化できる。

更に、工期の短縮化（Ｃより、特に冬期における風、降
雪、積雪等の影響を受けることが少なくなり、作業能率
の低下を避けることができる。

従って、上記した理由により原子力発電所全体の建設工
期を大巾に短縮することができる。

以上要するに、本発明に係る方法ｉこよれば次のような
優れた効果を発揮することができる。

（１）ｐＣｖを据付ける基礎基盤の完成を待つことなく
、これと同時並行的にＰＣＶの構築１こ着手することが
できる。

（２）基礎基盤完成後、ＰＣＶを浮上させで　括して移
設したので、この建設工期を短縮化できる。

（３）ＰＣＶ内の内部構造物を可能な限り搭載するよう
にしたので、ｐｃｖ据付は接、この中での作業工程の短
縮化を図ることができる。

（４）風、降雪等の季節の影響を受けることが少なくな
るので、作業能率の低下を防止することができる。

（５）以上の理由により、原子力発電所全体の建設工期
を一気にしかも大巾に短縮化でき、（ｊれを早期に稼動
させることができる。

（６）特別な装置２機器類を一切必要とすることなく、
本発明に係る方法を実施することができる。

（７）ｐｃｖに設計変更を加えることなく、本発明に係
る方法を採用することができる。

（Ｂ）ｐｃｖを浮上させるための海水は容易に入手可能
である。

（ｇ）ｐｃｖの浮上、降下を海水の給排水のみで行うこ
とができ、しかもこれの曳行も容易に行うことができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のｐｃｖの据付方法を説明するためのｐｃ
ｖの組立図、第２図から第５図は本発明に係るｐｃｖの
据付方法を説明するためのｐｃｖ組立作業工程図である
。 尚、図中１は地盤、３は竪穴、４は底部、５は原子炉格
納容器（ＰＣＶ）％６は基礎基盤である。 特許出願人　石川島播磨重工業株式会社代理人弁理士　
　絹　谷　信　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地盤船こ竪穴を形成し、該竪穴の底部に原子炉格納容器
   を据付けるための基礎基盤を建設すると共に該基礎基盤
   に隣接した竪穴内で原子炉格納容器を建設し、上記基礎
   基盤完成後竪穴内に水張りをして上記原子炉格納容器を
   浮上させ上記基礎基盤上に移動させて、竪穴内を排水し
   つつ原子炉格納容器を上記基礎基盤上に降下させて据付
   けるようにしたことを特徴とする原子炉格納容器の据付
   方法。