JPS5822947Y2 - 中仕切兼表示紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、椀の糸尻に貼着して使用するものであり、椀
の積み重ね時に生じる損傷を防止し、しかも、品質や価
格の表示機能をも兼ね備えた中仕切兼表示紙に関する。

従来より、椀などを輸送、保管する際に最も多く用いら
れる方法は、椀を何段かに積み重ねて箱や袋に収納する
というものであり、この方法によれば、椀を何段かに積
み重ねる為に、椀の内面の椀の糸尻で傷付けてしまうと
いう不都合を招いた。

この為に椀と椀との間に薄紙の中仕切を入れてこの不都
合を解消していたが、ときには、薄紙の中仕切がずれて
しまって従来通りの欠点を招くこともあった。

又、他の不都合として、椀などあらゆる食器には品質表
示が義務付けられていてそのレッテルが貼着されている
。

しかし、この品質表示のレッテルを貼着する作業は、殊
の外時間を費やし価格低廉化へのブレーキとなっていた
。

本考案は、これら欠点に鑑み案出されたものであり、中
仕切とレッテルをひとつのもので兼ねさせることにより
、作業能率の向上を計り、しかも、従来の中仕切には無
かった敷設のずれないというような優れた特徴を有する
中仕切兼表示紙を提供することを目的とする。

以下、その一実施例を詳細に説明すれば、第１図は本考
案平面図とその正面図であり、椀の糸尻径より若干大き
めの径を有する円形紙１は、中央部分に品質や価格等の
記載される表示欄２を設けると共に該円形紙１の周側よ
り中心方向に４個所の相対する切欠部３が設けられ、該
切欠部３は、裏面に貼着剤（図示せず）の塗付された貼
着片４，４′を構成し、しかも、その貼着片４，４′は
対称位置を構成している。

そして、この中仕切兼表示紙の使用法を、第２図の本考
案使用状態の中央縦断面図を用い詳細に説明すれば、ま
ず円形紙１の品質や価格の記載された表示欄２側と反対
面、つまり貼着剤の塗付された面を椀の糸尻を覆うよう
に当て、糸尻周側に沿って貼着片４，４′を折り曲げて
糸尻側面に貼着させ、椀を積み重ねてこれら動作を繰り
返し適宜段数になったら箱や袋に入れて輸送、保管する
ものである。

以上のように本考案によれば、切欠部３によって粘着片
４が構成されているから、糸尻の多少の径の相違にも対
応して貼着できると共に品質表示のレッテルを貼る作業
と薄紙の中仕切を椀内に敷設する作業とを一緒にさせた
為にその作業効率は数倍向上し、しかも、貼着片４，４
′の裏面の貼着剤でしっかりと貼着される為に従来のよ
うに中仕切がずれて椀に傷が付くというようなことも解
消できる。

又、従来の表示紙の大きさは１平方センチメートルぐら
いがほとんどをしめ、その狭い面積に描かれる表示は目
に付き難く、見づらいという欠点を有していたが、本案
では糸尻径という大きな面積を持つ為、目に付き易く、
シかも、詳細な品質表示ができると共にしおり等の説明
表示もすることができるなど、極めて多くの優れた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の平面図とその正面図。 第２図は、本考案使用状態の中央縦断面図。 １は円形紙、２は表示欄、３は切欠部、４と４′は貼着
片、Ａは椀、Ｂは糸尻。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 椀の糸尻径より大きい径をもつ円形紙は、中央部分に品
   質や価格等の記載される表示欄を設けると共に該円形紙
   の周側より中心方向に４個所の相対する切欠部が設けら
   れ、該切欠部は裏面に貼着剤の塗布されたふたつの貼着
   片を構成して威ることを特徴とする中仕切兼表示紙。