JPS5822565Y2 - 履物胛被の鳩目補強構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は履物とくに運動靴の鳩目補強構造に関する。

一般に靴の鳩目には鳩目孔の保護のため金属製の鳩目環
を胛被の孔に挿着する。

しかし、スポーツ競技または登山等に使用する運動靴は
、使用中の動きが激しく、或いは作物に接触する機会が
多く、そのために運動靴に鳩目環を挿着した場合は鳩目
環が孔よりはずれたり、破損したりする危険性が高い。

このため、鳩目環に代るものとして、鳩目部に補強片を
貼着したものを使用したものがあるが、かかる構造のも
のは鳩目環で保護したものより破損し易く、耐用性が低
いという欠点があった。

この考案は鳩目環を挿着した胛被の表面に鳩目環の内径
より径小でかつ挿通ずる靴紐を狭圧する程度の狭小の鳩
目孔を穿設した鳩目補強片を固着することによって上記
の欠点を除去し、安全性が高く、かつ耐用性の高い胛被
の鳩目構造を提供することを目的とする。

次にこの考案を実施例図面に基づいて説明すると１は靴
の胛被であり適宜個所に金属製の鳩目環２を挿着してな
る。

鳩目環２は円環部に割れ目のない頭部３と割れ目のある
足部４とから構成され、頭部３、足部４のどちらを胛被
１の表面に固着してもよい。

５は胛被の表面の適宜部分に貼着、接着、縫着等により
固着する鳩目補強片である。

該鳩目補強片５は布、革、合成樹脂の強度のある布状の
もので形威し、鳩目環２の内径より径小でがつこの履物
に挿通ずる靴紐６を狭圧する程度に狭小な鳩目孔７を穿
設して戒る。

該鳩目補強片５は、鳩目孔７０周縁部で鳩目環２を被覆
し、鳩目孔７と鳩目環２の孔が各々重複するように、胛
被に固着する。

靴紐６は適度な柔軟性を有するため、鳩目孔７と摺動自
在であるとともに、力を加えない状態では、鳩目孔７に
係止する。

この考案は上述のような構成を有するので、鳩目におけ
る靴紐の揺れ、ゆるみが少ないため、鳩目の孔が大きい
場合のような靴紐と鳩目の孔との間に起る衝突による鳩
目の疲弊、破損を防ぐことが出来る。

また、鳩目環と鳩目孔とが径の異なる二重構造となって
いるため、先に鳩目孔が疲弊して孔の径が大きくなって
も、それから靴紐の力は鳩目環に移るので、鳩目は損傷
されに＜＜、長期間の使用に耐え、耐久性が高いという
効果がある。

さらに、鳩目環が、補強片によって被覆されるため、鳩
目環が胛被より浮上がることを防ぎ、かつ鳩目環の表面
が靴の製造中の加硫工程あるいは、使用中において損傷
されることがないという効果がある。

鳩目環だけであると紐の疲弊が大きいが、金属や硬質プ
ラスチックからなる鳩目環に比べてあたりの柔らかい補
強片があるので紐の疲弊は小さく、シかも補強片の経穴
が鳩目環の孔より小さいからその負担は補強片にかかり
、より紐の疲弊は小さいものとなるという効果も有する
。

また、第２項実施態様のように構成すると、履物の内側
に鳩目環の足部が位置しないため、鳩目環がゆるんでも
足の甲を損傷する危険性がない。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示すもので、第１図は斜視図、
第２図は鳩目部分の断面図、第３図は鳩目環の足部を胛
被の表面に固着した場合の鳩目部分の断面図である。 １・・・・・・胛被、２・・・・・・鳩目環、３・・・
・・・頭部、４・・・・・・足部、５・・・・・・鳩目
補強片、６・・・・・・靴紐、７・・・・・・鳩目孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 鳩目環を挿着した胛被の表面に、鳩目環より当りの
   やわらかい材質からなり、かつ鳩目環の内径より径小で
   かつ挿通ずる靴紐を狭圧する程度に狭小の鳩目孔を穿設
   した鳩目補強片を、前記鳩目孔の周縁部が鳩目環を被覆
   するように固着したことを特徴とする履物胛被の鳩目補
   強構造。 ■ 鳩目環の足部が表面に固着される実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の履物胛被の鳩目補強構造。