JPS5822530B2 - 有価金属のシアン化合物を含有する水溶液から金,銀を回収する方法 - Google Patents

有価金属のシアン化合物を含有する水溶液から金,銀を回収する方法

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JPS5822530B2
JPS5822530B2 JP53078628A JP7862878A JPS5822530B2 JP S5822530 B2 JPS5822530 B2 JP S5822530B2 JP 53078628 A JP53078628 A JP 53078628A JP 7862878 A JP7862878 A JP 7862878A JP S5822530 B2 JPS5822530 B2 JP S5822530B2
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JP
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activated carbon
silver
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cyanide
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JP53078628A
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JPS5518501A (en
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小笠忠義
大森滋
大川徳男
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • Y02W30/54

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回収を必要とする程度に有価金属をシアン化合
物として含有する水溶液から有価全屈を。
有利に回収する方法に関する。
さらに詳しくは、特に金や銀等を濃厚溶液(10g/l
程度)表して含有するシアン化合物から効率よぐ有価金
属を回収して処理ずみの排水はそのまX放流することの
できる該水溶液の処理法に関するものである。
。一般ニ、ニッケル、銅、鉄又はこれらの合金の素地の
上に金、銀牌貴金属をメッキしたものが電子材料等に広
く用いられているが、これらの材料の多くは小型の部品
であるため不良品の発生率が高く最終スクラップ発生率
は40%以上といわれている。
そこで上記のスクラップをシアン化ナトリウム等で処理
してメッキ物を剥離したのち、該水溶液に次亜塩素酸塩
を添加し、又は添加しないでそのまま亜鉛末を投入し、
所謂セメンチージョン反応によって有価金属をメタルと
して析出させて回収;することが行われている。
しかしながら、L記のメッキ剥離液は、通常ll当り、
大約金lOg、Ag数、plNi、Cu等0.1〜0.
5g、総シアンイオン(以下T、CNと略称する)10
gというように濃厚な有価金属の、シアン化合物の水溶
液であるため、この水溶液に亜鉛末を投入したり、ある
いは該水溶液を亜鉛粗粉末を充填したカラムを通過させ
たりして、有価物を回収する方法の場合には、Au、A
g等と共に析出してくる特に微細なNloCuo等が、
未反;応のZn粒子の表面に吸着されその表面を覆って
しまいセメンチージョンの反応を妨害する。
Zt1粒の表面をコーティングして上記の欠点を示すの
は対象の水溶液が希薄な場合でも同様であるが水溶液の
濃度が濃いほどこの傾向が著るしくなる。
従って従来法の場合には先ず濃厚な剥離液を10倍程度
に希釈してからZn粉末のカラムを通過させる必要があ
るのき、稀薄液として処理した場合でもZ n粒子のコ
ーティングは避けられないので処理液は二段階の処理が
必要となり、かつ厄・介なZn除去の作業も随伴する割
に有価金属の収率が低い等欠点の多いものであった。
本発明の目的は上記の欠点がなく特に濃厚濃度の金や銀
を効率よく回収し、処理ずみの水溶液はそのまX放流で
きる程度に有価全屈を回収する方法を提供することにあ
る。
上記の目的を達成するため本発明は、従来公知の技術で
あるイ次亜塩素酸塩によるシアン分解、口pH調整によ
る有価金属の沈殿の生成(例えばA g (CN )
2がAgCNとして、Au(CN)、、がA u CN
として沈殿するpHは夫々3.5〜5.0.1.0〜8
.0)ハ廃水中重金属の活性炭による吸着除去、等を前
述のシアン及び有価金属を高濃度に含有する水溶液から
の有価物回収に応用するべく鋭意研究を行い、上記イ、
口、ハの単位効果を夫々改良し向上させて組み合せたと
ころ予期以上の成果を上げ、従来不可能とされていた高
濃度の特に金、銀を極めて効率よく回収することに成功
し本発明を完成するに至ったものである。
即ち本発明は11当り夫々数g〜log以上の金、銀及
び0.1〜0.5 、@のCu、Ni、Co、T、CN
として約10g、を含有するメッキ剥離液に次亜塩素酸
塩類を、酸化還元電位が+350mv以上となるまで添
加し、まず遊離のシアンを分解する第一工程と次に少量
の活性炭と水で稀釈した鉱酸を徐々に添加して、水溶性
のpHを5.0以下好ましくは1.0〜4.5の範囲と
して有価金属の沈殿を生成させ、さらに分離する第三工
程と、第二工程で分離された水溶液を、予め鉱酸で前処
理された粒度0.3〜3mm程度の活性炭の層を通過さ
せる第三工程との構成よりなるものである。
次に本発明をさらに具体的に説明する。
本発明で対象とする水溶液は通常金銀を多量に含有する
メッキ剥離液であるので凡そ数g程度の遊離のシアンを
含有する。
この遊離シアンを分解するために、遊離シアンに対し当
量以上(通常3当量程度)の次亜塩素酸のアルカリ又は
アルカリ土類金属塩を添加して、水溶液の酸化還元電位
を。
−1−350m v以上好ましくは400〜500 m
vとし遊離のシアンを十分に分解する。
こメで酸化還元電位を350 m v以上とするのはこ
れ以下では遊離のシアンの分解が不十分となるからであ
る。
次にこれに例えば濃硫酸を水で約1 / 2程度に。
稀釈した稀硫酸と少量の活性炭を添加しpH5,0以下
好ましくはpi−11,0〜45の範囲とする。
このpH値は含有する金属により、あるいは爾後の処理
をするかどうか、等によって適宜調節するのがよい。
こSで少量の活性炭を添加するのは沈殿の熟成を・助長
するためであり、活性炭の添加を省略しても特に支障は
ない。
pHの変動によって水溶液中の金及び銀のうち約800
1O量は沈殿し沈降分離法若しくは相い濾布て水溶液と
分離される。
一方、該水溶液は0.3〜3mm好ましくは1〜2m1
nの粒度の活性炭を充填したカラムをSVl、O程度の
速度で通過させる。
こメで使用される活性炭は上記のカラムに充填される前
あるいは、充填後鉱酸、好ましくは稀塩酸で処理して上
記の処理に供する。
このように活性炭を使用前に予め鉱酸で処理するのは、
本発明の特徴の一つであるが、これはpHコントロール
によって1部を沈殿として分離された残りの水溶液中に
分子状で存在すると思われるA、 uまたはAgのシア
ン化物が鉱酸で前処理された活性炭に非常に強力に吸着
されると言う現象の発見に基くもので、これを適用する
ことによって、AuまたはAgのシアン化物のほとんど
すべてが所定のpH値で、 Au(CN)7→AuCN+CN− または Ag(CN)〆→AgCN+CN− のように沈殿を生成し、その際、同時に副生される分子
状形態のAuCNまたはAgCNの吸着が非常に強力に
なり、従ってその回収率が向上するからである。
本発明によれば第二工程で有価物の沈殿を生成させて分
離するその割合は有価金属全体の3/4量程度でも、即
ち例えば最初lO9/IJのAuで第二工程を通過した
処理液のAu濃度が2.5El/1と高濃度でも活性炭
吸着法の第三工程で充分な回収が可能であり処理ずみの
排水中Au濃度は後述の実施例に示すように0.1 p
pm又はそれ以下とすることができる。
また極端に高濃度で第三工程に供されるような場合には
活性炭の層を2段に通過させると極めて高収率で回収で
きるだけでなく排水はそのま\放流することができる。
剥離液中の有価物の濃度が高く活性炭の吸着能も充分で
あるため第三工程の沈殿はそのまメ、第三工程の活性炭
吸着物は軽く焙焼したのち、いづれも以下公知の方法に
従って分銀炉等で処理することができる。
なお、焙焼および分銀炉処理の際に発生する排ガスは稀
アルカリ水溶液で処理するのが好ましい。
ちなみに第二工程の沈殿中Au含有量は5〜10重量係
第三工程で吸着を終った活性炭中のAuは10〜20重
量係と高品位のものが得られる。
以上説明したように本発明の特徴は従来の方法とよく似
た処理法を適用しながら、これまで考えられなかったよ
うな高濃度の有価物特に金、銀とシアン及びシアン化合
物を含む水溶液から容易にしかも確実に有価物の回収が
可能であると汀う点にあり、その他の特徴と合せて放流
も可能な程度に排水を浄化せしめるという大きな利点を
有するものである。
以下本発明の実施例について説明する。
実施例 1 第1表に示す組成の、電子材料スクラップより剥離した
シアン系メッキ剥離液11に該剥離液を軽く攪拌しなが
ら試薬1級品(有効塩素s 2 W/V%)の次亜塩素
酸す1−リウムを添加し、水溶液の酸化還元電位が+4
00mvになったとき添加を止め、遊離のシアンを分解
した。
次に平均粒径2朋の活性炭(クラレケミカル社製)10
gと濃硫酸を水で2倍に希釈した希硫酸を加えてpH4
,0に調整したところ沈殿が生成したので定性濾紙で濾
過し、軽く1回だけ洗浄した。
得られた水溶液はつぎに、別途に希硫酸(pH3)約1
00m1で酸処理され、水洗された粒度約3mmの活性
炭(カルボン社製、商品名フィルトラソーブ400)3
3.9を内径30mvrのカラムに充填した層を5V=
1.0の通過速度で通過させた。
その結果を第1表に示す。表註*1は活性炭を充填した
カラムを繰り返して使用して得られた処理液の濃度。
*2、*3は夫々第二第三工程で得られた沈殿と、カラ
ムで有価金属を吸着した後の活性炭を乾燥の状態で定量
したものである。
第1表を見てわかるように活性炭を充填したカラムを通
過させた処理液は処理1回の場合でもそのま5放流でき
る程度のものが得られかつ高価なAu、Agの重金属は
は’−’100%の回収率を示している。
実施例 2 第2表に示す組成のメッキ剥離M800 lを容積1m
°のクンクに入れ軽く空気攪拌を行いながら工業用の次
亜塩素酸ナトリウムを添加し、酸化還元電位が450
m vになったとき添加を止め遊離のシアンを分解した
次に実施例1の第ニー、工程に使用した活性炭5kgと
水で2倍に希釈した工業用塩酸を添加してpHを4.0
に調整し、生成した沈殿は炉布を用いて沖過分離した。
一方ここで得られた水溶液は、活性炭の前処理に稀塩酸
(pH3)を用いた以外は実施例1と同様の活性炭を充
填したカラムを実施例1と同様にして通過させた。
その結果を第2表に示す。第2表より明らかなように、
その処理量や、有価金属の種類等に関係なく、有価金属
の確実な回収と充分な排液の処理が行われた。
比較例 本発明のうちカラムに充填する活性炭を前処理しないで
そのまま使用する以外は実施例1に用いたと同じ原液1
1を実施例1と同様に処理したところ、原液中のA u
6.44 g/ I) Ag 1.32Fl。
カラムの処理始液Ag 2.919/l! AgO,
OL4g/l処理1回目のAu 1.356g/l、
Ag0.001 &/11.2回目の水溶液中のA u
O,742El/l、Ag1.2η/lと特に金の回
収が極めて不良であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有価金属のシアン化合物を含有する水溶液に、その
    酸化還元電位が+350mv以上を示すまで。 次亜塩素酸塩を添加する第一工程、該水溶液に少量の活
    性炭と鉱酸を加えてpH5,0以ドとし生成する沈澱を
    分離する第二工程、および第二工程で得られた水溶液を
    予め鉱酸を用いて前処理した活性炭の層を通過させる第
    三工程の組み合せより成る二ことを特徴とする有価金属
    のシアン化合物を含有する水溶液から金、銀を回収する
    方法。
JP53078628A 1978-06-30 1978-06-30 有価金属のシアン化合物を含有する水溶液から金,銀を回収する方法 Expired JPS5822530B2 (ja)

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