JPS5822482B2 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS5822482B2 JPS5822482B2 JP55118438A JP11843880A JPS5822482B2 JP S5822482 B2 JPS5822482 B2 JP S5822482B2 JP 55118438 A JP55118438 A JP 55118438A JP 11843880 A JP11843880 A JP 11843880A JP S5822482 B2 JPS5822482 B2 JP S5822482B2
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- Japan
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- nitrogen atom
- diisocyanate
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規にして有用なる熱硬化性樹脂組成物に関す
るものであり、さらに詳細には必須成分として、封鎖剤
化合物中に含まれる特定の窒素原子がウレタン結合と共
鳴構造を有するような特定のブロックイソシアネート化
合物と、水酸基含有合成樹脂と、特定の電荷移動錯体形
成性電子受容体化合物とを含有させて成る樹脂組成物に
関するものである。
るものであり、さらに詳細には必須成分として、封鎖剤
化合物中に含まれる特定の窒素原子がウレタン結合と共
鳴構造を有するような特定のブロックイソシアネート化
合物と、水酸基含有合成樹脂と、特定の電荷移動錯体形
成性電子受容体化合物とを含有させて成る樹脂組成物に
関するものである。
ポリウレタン塗料はイソシアネート基と水酸基との反応
により形成されるウレタン結合をもった塗料であって、
光沢、硬度、耐摩耗性および耐汚染性などにすぐれた塗
膜を与えることから、その使用量も年々増加の一途を辿
っている。
により形成されるウレタン結合をもった塗料であって、
光沢、硬度、耐摩耗性および耐汚染性などにすぐれた塗
膜を与えることから、その使用量も年々増加の一途を辿
っている。
しかしながら、かかるポリウレタン塗料は一般に2液型
であるために、使用直前にそれぞれ各別に調整されたイ
ンシアネート成分とポリオール成分とを混合しなければ
ならないという煩雑さがある上に、さらに混合された塗
料用組成物が数時間ないしは数日中を限度としてゲル化
してしまうために、たとえば自動車ないしは弱電機器に
おける如きライン塗装の分野に対し、その使用が困難視
されるなど、極めて用途が限定されるという欠点がある
。
であるために、使用直前にそれぞれ各別に調整されたイ
ンシアネート成分とポリオール成分とを混合しなければ
ならないという煩雑さがある上に、さらに混合された塗
料用組成物が数時間ないしは数日中を限度としてゲル化
してしまうために、たとえば自動車ないしは弱電機器に
おける如きライン塗装の分野に対し、その使用が困難視
されるなど、極めて用途が限定されるという欠点がある
。
そのために、かかるポリウレタン塗料の〜液化の研究が
活発になり、インシアネート基に対してその封鎖剤であ
る種々の活性水素化合物を反応させて、一時的にこのイ
ンシアネート基を不活性となした付加化合物が、常温で
は反応性のない安定なイソシアネートとして作用し、塗
装後に加熱されたさいには解離反応を起こして活性なイ
ンシアネート基として再生されることから、ブロックイ
ソシアネートとも呼ばれるこの種の付加化合物が多く用
いられるようになった。
活発になり、インシアネート基に対してその封鎖剤であ
る種々の活性水素化合物を反応させて、一時的にこのイ
ンシアネート基を不活性となした付加化合物が、常温で
は反応性のない安定なイソシアネートとして作用し、塗
装後に加熱されたさいには解離反応を起こして活性なイ
ンシアネート基として再生されることから、ブロックイ
ソシアネートとも呼ばれるこの種の付加化合物が多く用
いられるようになった。
かかる封鎖剤としては、「Progress inOr
ganic Coat ings J Vo I 、3
p P、 73(1975)に示されているように、
メタノール、tert−ブタノール、フェノール、ベン
ゼンチオール、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル
、アセチルアセトン、フタルイミド、イミダゾール、カ
プロラクタム、α−ピロリドン、ケトオキシム、カルバ
ミン酸エチルおよびポリツク酸などが知られているが、
これら公知の封鎖剤を用いたブロックイソシアネートは
一般に解離温度が高く(概ね160℃以上)、しかも一
部のものは塗料用溶剤に対する溶解性や、ポリオール樹
脂との相溶性が悪いなどの種々の問題点を有するし、ま
た低温で解離するといわれるアセト酢酸エステル、マロ
ン酸エステルまたはアセチルアセトンの如き活性メチレ
ン基含有化合物を封鎖剤として用いた場合には、解離時
においてインシアネート基の再生が充分にはなされず、
異性化反応の起こることが確認されており、事実、塗料
として焼付けを行なった場合に。
ganic Coat ings J Vo I 、3
p P、 73(1975)に示されているように、
メタノール、tert−ブタノール、フェノール、ベン
ゼンチオール、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル
、アセチルアセトン、フタルイミド、イミダゾール、カ
プロラクタム、α−ピロリドン、ケトオキシム、カルバ
ミン酸エチルおよびポリツク酸などが知られているが、
これら公知の封鎖剤を用いたブロックイソシアネートは
一般に解離温度が高く(概ね160℃以上)、しかも一
部のものは塗料用溶剤に対する溶解性や、ポリオール樹
脂との相溶性が悪いなどの種々の問題点を有するし、ま
た低温で解離するといわれるアセト酢酸エステル、マロ
ン酸エステルまたはアセチルアセトンの如き活性メチレ
ン基含有化合物を封鎖剤として用いた場合には、解離時
においてインシアネート基の再生が充分にはなされず、
異性化反応の起こることが確認されており、事実、塗料
として焼付けを行なった場合に。
充分な塗膜物性が得られないという恨みがあるし。
さらにフェノール系化合物を封鎖剤としたブロックイソ
シアネートは120〜130℃で活性なるインシアネー
ト基を再生して、すぐれた塗膜を与えるものの、アミン
が存在する系では常温においてでも解離してしまって封
鎖剤としての用をなさないばかりでなく、焼付時にフェ
ノールが飛散して有害極まりないなど、実用には適さな
いものばかりである。
シアネートは120〜130℃で活性なるインシアネー
ト基を再生して、すぐれた塗膜を与えるものの、アミン
が存在する系では常温においてでも解離してしまって封
鎖剤としての用をなさないばかりでなく、焼付時にフェ
ノールが飛散して有害極まりないなど、実用には適さな
いものばかりである。
他方、こうしたブロックイソシアネートの低温解離化の
手段として触媒の助けを借りるという方法も種々あるに
はあるが、依然として決定的なものは見出されていない
というのが現状であり、このために一層低温で解離し、
しかも充分なる塗膜性能を発揮できるようなブロックイ
ソシアネートの出現が待たれている。
手段として触媒の助けを借りるという方法も種々あるに
はあるが、依然として決定的なものは見出されていない
というのが現状であり、このために一層低温で解離し、
しかも充分なる塗膜性能を発揮できるようなブロックイ
ソシアネートの出現が待たれている。
そこで、本発明者らは上述した如き実情に鑑み、低温解
離性のブロックイソシアネート成分を含有した熱硬化性
樹脂組成物を得るべく種々検討した結果インシアネート
基と封鎖剤との結合部における電荷密度を変えてやれば
低温解離化が可能であること、つまり封鎖されているイ
ンシアネート基と共鳴構造をとりうるような含窒素化合
物を封鎖剤に用いたブロックイソシアネート化合物が電
子供与体となりうろこと、郁よび該電子供与体としての
ブロックイソシアネート化合物と電子受容体化合物との
相互作用によって電荷移動錯体が形成され、こうした錯
体がインシアネート基と封鎖剤の結合を解離するのに好
ましい影響を及ぼすものであることを見出し、およびか
くして得られる低温解離性のブロックイソシアネート化
合物と、水酸基含有合成樹脂と、特定の電荷移動錯体形
成性電子受容体化合物とを必須成分として含有させてな
る樹脂組成物が、とくに低温硬化性にすぐれることを見
出して、本発明を完成させるに到った。
離性のブロックイソシアネート成分を含有した熱硬化性
樹脂組成物を得るべく種々検討した結果インシアネート
基と封鎖剤との結合部における電荷密度を変えてやれば
低温解離化が可能であること、つまり封鎖されているイ
ンシアネート基と共鳴構造をとりうるような含窒素化合
物を封鎖剤に用いたブロックイソシアネート化合物が電
子供与体となりうろこと、郁よび該電子供与体としての
ブロックイソシアネート化合物と電子受容体化合物との
相互作用によって電荷移動錯体が形成され、こうした錯
体がインシアネート基と封鎖剤の結合を解離するのに好
ましい影響を及ぼすものであることを見出し、およびか
くして得られる低温解離性のブロックイソシアネート化
合物と、水酸基含有合成樹脂と、特定の電荷移動錯体形
成性電子受容体化合物とを必須成分として含有させてな
る樹脂組成物が、とくに低温硬化性にすぐれることを見
出して、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は必須の成分として、(5)脂肪族ま
たは芳香族インシアネート(a l)と、活性水素原
子のα位またはβ位に窒素原子を有する上記インシアネ
ート(a 1)用の封鎖剤(a−2)とから得られる
、該窒素原子がウレタン結合と共鳴構造をとるような一
般式 〔但し、式中のAまたはBの少なくとも一方は窒素原子
であるものとし、Bが窒素原子であるときにはAは酸素
、硫黄または窒素の如き不対電子を有する原子であり、
Aが窒素原子であるときにはBは任意の原子であってよ
い。
たは芳香族インシアネート(a l)と、活性水素原
子のα位またはβ位に窒素原子を有する上記インシアネ
ート(a 1)用の封鎖剤(a−2)とから得られる
、該窒素原子がウレタン結合と共鳴構造をとるような一
般式 〔但し、式中のAまたはBの少なくとも一方は窒素原子
であるものとし、Bが窒素原子であるときにはAは酸素
、硫黄または窒素の如き不対電子を有する原子であり、
Aが窒素原子であるときにはBは任意の原子であってよ
い。
RおよびR′はそれぞれ水酸基、アミ7基およびカルボ
キシル基の如き活性水素原子を有する実質的に高分子量
のアルキル鎖をも含めたアルキル基であるものとする。
キシル基の如き活性水素原子を有する実質的に高分子量
のアルキル鎖をも含めたアルキル基であるものとする。
〕で表わされるブロックイソシアネート化合物、(B)
上記ブロックイソシアネート化合物(5)と電荷移
動錯体を形成しうる、0.1eV以上の電子親和力を有
する電子受容体化合物、および (C) ポリヒドロキシル基含有重合性ポリマーない
しは水酸基含有合成樹脂を含み、必要により、さらに (D) 約130℃以下の温度で活性なるラジカル開
始剤を含有させて成る熱硬化性樹脂組成物を提供するも
のである。
上記ブロックイソシアネート化合物(5)と電荷移
動錯体を形成しうる、0.1eV以上の電子親和力を有
する電子受容体化合物、および (C) ポリヒドロキシル基含有重合性ポリマーない
しは水酸基含有合成樹脂を含み、必要により、さらに (D) 約130℃以下の温度で活性なるラジカル開
始剤を含有させて成る熱硬化性樹脂組成物を提供するも
のである。
ここにおいて、上記封鎖剤たる化合物(a−2)として
代表的なものにはアセトンオキシム、2−ブタノンオキ
シム、3−メチル−2−ブタノンオキシム、2−へブタ
ノンオキシム、2−ペンタノンオキシム、3−ペンタノ
ンオキシム、4−メチル−2−ペンタノンオキシム、2
−へブタノンオキシム、3−へブタノンオキシム、シク
ロへキサノンオキシムまたはアクトヘノンオキシムの如
きオキシム類;β−メチル−β−ブチロラクタム、α、
β−ジメチルブチロラクタム、α、α′、β−トリメチ
ルブチロラクタム、β−カルボメトキシ−β−ブチロラ
クタム、β−フェニル−β−プロピオラクタム、β−メ
チル−β−カプロラクタムβ−メチル−β−バレロラク
タム、β−エチル−β−バレロラクタム、3−メチル−
ε−カプロラクタム、7−メチル−ε−カプロラクタム
、2−ピロリドンまたは6−メチル−2−ピペリドンの
如きラクタム類;あるいはオキサゾリジン、ケチミン、
アセトヒドロキサム酸エステル、ベンズヒドロキサム酸
エステルまたはベンジルメタクリロイルヒドロキサメー
トの如きヒドロキサム酸エステル類などがあるが、その
うちでも特に好ましいのは、前掲の一般式CI)におけ
るAが窒素原子である場合には 一般式 〔式中のRは前出のとおりである。
代表的なものにはアセトンオキシム、2−ブタノンオキ
シム、3−メチル−2−ブタノンオキシム、2−へブタ
ノンオキシム、2−ペンタノンオキシム、3−ペンタノ
ンオキシム、4−メチル−2−ペンタノンオキシム、2
−へブタノンオキシム、3−へブタノンオキシム、シク
ロへキサノンオキシムまたはアクトヘノンオキシムの如
きオキシム類;β−メチル−β−ブチロラクタム、α、
β−ジメチルブチロラクタム、α、α′、β−トリメチ
ルブチロラクタム、β−カルボメトキシ−β−ブチロラ
クタム、β−フェニル−β−プロピオラクタム、β−メ
チル−β−カプロラクタムβ−メチル−β−バレロラク
タム、β−エチル−β−バレロラクタム、3−メチル−
ε−カプロラクタム、7−メチル−ε−カプロラクタム
、2−ピロリドンまたは6−メチル−2−ピペリドンの
如きラクタム類;あるいはオキサゾリジン、ケチミン、
アセトヒドロキサム酸エステル、ベンズヒドロキサム酸
エステルまたはベンジルメタクリロイルヒドロキサメー
トの如きヒドロキサム酸エステル類などがあるが、その
うちでも特に好ましいのは、前掲の一般式CI)におけ
るAが窒素原子である場合には 一般式 〔式中のRは前出のとおりである。
〕で表わされるカプロラクタム類であり、他方、一般式
(1)におけるBが窒素原子である場合には一般式 〔式中のRは前出のとおりである。
(1)におけるBが窒素原子である場合には一般式 〔式中のRは前出のとおりである。
〕で表わされるメチルエチルケトオキシム類である。
他方、前記電子受容体化合物(B)としては、G、 B
riegiebの論文(Z−Elektronchem
−pVel、63、P、6 (1959) )に示され
ているようなものであるが、そのうちの代表的なものを
挙げればテトラシアノエチレン、クロラニル、ヨウ素、
トリニトロベンゼン、無水マレイン酸、トリクロルエチ
レン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、2,3
−ジクロル−5,6−ジアミツーP−ベンゾキノン、2
,5−ジクロル−P−ベンゾキノン、四塩化炭素または
無水フタル酸などである。
riegiebの論文(Z−Elektronchem
−pVel、63、P、6 (1959) )に示され
ているようなものであるが、そのうちの代表的なものを
挙げればテトラシアノエチレン、クロラニル、ヨウ素、
トリニトロベンゼン、無水マレイン酸、トリクロルエチ
レン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、2,3
−ジクロル−5,6−ジアミツーP−ベンゾキノン、2
,5−ジクロル−P−ベンゾキノン、四塩化炭素または
無水フタル酸などである。
ところで、本発明の目的である低温解離性のブロックイ
ソシアネート組成物を得るにさいし、かかる本発明組成
物の主成分であるそれぞれブロックイソシアネート化合
物置と電子受容体化合物(B)との間で電荷移動錯体(
以下、CT錯体と略記する。
ソシアネート組成物を得るにさいし、かかる本発明組成
物の主成分であるそれぞれブロックイソシアネート化合
物置と電子受容体化合物(B)との間で電荷移動錯体(
以下、CT錯体と略記する。
)が現実に形成されていることを確認するために、本発
明者らは紫外吸収スペクトルにおける2電荷移動スペク
トルの観測を行なったので、その結果を示すことにする
。
明者らは紫外吸収スペクトルにおける2電荷移動スペク
トルの観測を行なったので、その結果を示すことにする
。
まず、第1図は芳香族ジイソシアネート(トリレンジイ
ソシアネート)のメチルエチルケトオキシム・ブロック
体の紫外吸収スペクトル(図中のIA)を、またこのメ
チルエチルケトオキシム・ブロック体に対してそれぞれ
0,1重量%のクロラニルを添加したものの電荷移動ス
ペクトル(図中のB)を、およびテトラシアノエチレン
を添加したものの電荷移動スペクトル(図中のC)を示
した−ものである。
ソシアネート)のメチルエチルケトオキシム・ブロック
体の紫外吸収スペクトル(図中のIA)を、またこのメ
チルエチルケトオキシム・ブロック体に対してそれぞれ
0,1重量%のクロラニルを添加したものの電荷移動ス
ペクトル(図中のB)を、およびテトラシアノエチレン
を添加したものの電荷移動スペクトル(図中のC)を示
した−ものである。
次に、第2図は脂肪族ジイソシアネート(ヘキサメチレ
ンジイソシアネート)のメチルエチルケトオキシム・ブ
ロック体の紫外吸収スペクトル(図中のA)を、またこ
のメチルエチルケトオキ;シム・ブロック体に対してそ
れぞれ0.1重量%のクロラニルを添加したものの電荷
移動スペクトル(図中のC)を、およびテトラシアノエ
チレンを添加したものの電荷移動スペクトル(図中のD
)を示したものであり、さらに図中のBはクロラニ;ル
自体の紫外吸収スペクトルを示すものである。
ンジイソシアネート)のメチルエチルケトオキシム・ブ
ロック体の紫外吸収スペクトル(図中のA)を、またこ
のメチルエチルケトオキ;シム・ブロック体に対してそ
れぞれ0.1重量%のクロラニルを添加したものの電荷
移動スペクトル(図中のC)を、およびテトラシアノエ
チレンを添加したものの電荷移動スペクトル(図中のD
)を示したものであり、さらに図中のBはクロラニ;ル
自体の紫外吸収スペクトルを示すものである。
これら両図面から明らかなように、芳香族および脂肪族
ジイソシアネートを用いて得られるブロック体は、いず
れも電子受容体化合物との間で確実にCT錯体が形成さ
れているものであることが判明した。
ジイソシアネートを用いて得られるブロック体は、いず
れも電子受容体化合物との間で確実にCT錯体が形成さ
れているものであることが判明した。
こうした観測を、本発明者らはフェノールまたはメタノ
ールを封鎖剤とするブロックイソシアネートを用いた場
合についても同様に行なってみたが、電子受容体化合物
が共存されているにも拘ら・ず電荷移動スペクトルが観
測されないことから、この種のブロックイソシアネート
のウレタン結合部の窒素原子と電子受容体化合物との間
にはCT錯体の形成がなされていないことが判明した。
ールを封鎖剤とするブロックイソシアネートを用いた場
合についても同様に行なってみたが、電子受容体化合物
が共存されているにも拘ら・ず電荷移動スペクトルが観
測されないことから、この種のブロックイソシアネート
のウレタン結合部の窒素原子と電子受容体化合物との間
にはCT錯体の形成がなされていないことが判明した。
以上の各観測から結論として言いうろことは、まず紫外
吸収スペクトル中にCT錯体の電荷移動吸収帯が出現す
るのは結局、封鎖剤(a 2)側の窒素原子と電子受
容体化合物(B)との相互作用によるものでありインシ
アネート(a 1)のウレタン結合部の窒素原子との
相互作用によるものではない。
吸収スペクトル中にCT錯体の電荷移動吸収帯が出現す
るのは結局、封鎖剤(a 2)側の窒素原子と電子受
容体化合物(B)との相互作用によるものでありインシ
アネート(a 1)のウレタン結合部の窒素原子との
相互作用によるものではない。
かかる知見を基礎にして、インシアネート(a−1)中
のインシアネート基と封鎖剤(a−2)との結合部にお
ける電荷密度に何んらかの変化を与えるためには、封鎖
剤(a−2)側に是非ともCT錯体を形成させうる原子
団を配することが必要であるし、さらにこうした原子団
はウレタン結合部との共鳴現象などを通じて、解離ない
しは結合部分の電荷密度に一層影響を及ぼすような位置
に存在せしめるべきことも条件の一つであるということ
である。
のインシアネート基と封鎖剤(a−2)との結合部にお
ける電荷密度に何んらかの変化を与えるためには、封鎖
剤(a−2)側に是非ともCT錯体を形成させうる原子
団を配することが必要であるし、さらにこうした原子団
はウレタン結合部との共鳴現象などを通じて、解離ない
しは結合部分の電荷密度に一層影響を及ぼすような位置
に存在せしめるべきことも条件の一つであるということ
である。
上述した如き一連の結論から、ブロックイソシアネート
を一層低温で解離させるためには、ウレタン結合部のカ
ルボニル炭素に隣接する原子(前掲の式(1)中のAな
る原子)の電荷密度をできるだけ低くしてやることが好
ましく、電子供与体となり易いイオン化ポテンシャルの
高い化学物である含窒素化合物が最適である。
を一層低温で解離させるためには、ウレタン結合部のカ
ルボニル炭素に隣接する原子(前掲の式(1)中のAな
る原子)の電荷密度をできるだけ低くしてやることが好
ましく、電子供与体となり易いイオン化ポテンシャルの
高い化学物である含窒素化合物が最適である。
他方、CT錯体を形成しうる電子受容体化合物は、その
電子親和力と構造因子とによって効果は異なるけれども
、一般にはこの親和力の高いものほど好ましいものであ
る。
電子親和力と構造因子とによって効果は異なるけれども
、一般にはこの親和力の高いものほど好ましいものであ
る。
また、当該受容体化合物(B)の使用量は、該化合物(
B)の種類によってもCT錯体形成平衡定数がそれぞれ
に異なるけれども、通常は、ブロックイソシアネート化
合物置を基準として10pp[11〜10重量%の範囲
であり、10重量%を遥かに超えて過剰に加えると塗膜
表面がユズ肌になり易くなるなど、最終用途での問題が
出てくる。
B)の種類によってもCT錯体形成平衡定数がそれぞれ
に異なるけれども、通常は、ブロックイソシアネート化
合物置を基準として10pp[11〜10重量%の範囲
であり、10重量%を遥かに超えて過剰に加えると塗膜
表面がユズ肌になり易くなるなど、最終用途での問題が
出てくる。
ところで、前記した有機インシアネート化合物(a−1
)として代表的なものには次のようなものがある。
)として代表的なものには次のようなものがある。
すなわち、1,6−へキサメチレンジイソシアネート、
1,8−オクタメチレンジイソシアネート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアネート、2,2.4−1−ジ
メチルへキサメチレンジイソシアネートの如きアルキレ
ンジイソシアネート、3,3′−ジイソシアネートジプ
ロピルエーテル、3−インシアネートメチル−3,5,
5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、シクロ
ペンチシン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキシ
レン−1,4−ジイソシアネート、メチル−2,6−ジ
イツシアネートカブロエート、ビス(2−インシアネー
トエチル)フマレート、4−メチル−1,3−ジイソシ
アネートシクロヘキサン、トランスビニレンジイソシア
ネートの如き不飽和インシアネート、4,4−メチレン
−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メタンシイ
゛ノシアネート、N、N’、N’−1−リス(6−イン
シアネートへキサメチレン)ビユレット、ビス(2−イ
ンシアネートエチル)カーボネイトの如きジイソシアネ
ートの炭酸塩、脂肪族ポリアミンから誘導された他の周
知のインシアネート類、トルエンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、
1−エトキシ−2,4−ジイソシアネートベンゼン、1
−クロロ−2,4−ジイソシアネートベンゼン、トリス
(4−イソシアネートフェニル)メタン、ナフタレンジ
イソシアネート、フレオレインジイソシアネート、4,
4′ビフエニルジイソシアネートの如キ芳香族インシア
ネート、フェニレンジインシアネート、3′−ジメチル
−4,4′−ビフェニルジイソシアネート、P−インシ
アネートベンジルイソシアネート、テトラクロロ−1,
3−フェニレンジイソシアネート、2,4.6−1−リ
ブロモ−1゜3−フェニレンジイソシアネート、ビス(
2−イソシアネートエチル)ベンゼン、3−インシアネ
ートメチル−3,3,5−1−ジメチルシクロヘキシル
イソシアネート、さらには2−インシアネートエチル−
6−インジアネートカプロエートなどとポリエーテルポ
リオールもしくはポリエステルポリオールなどのプレポ
リマーの如き、ポリイソシアネートとポリヒドロキシル
化合物またはポリアミン化合物とから得られるプレポリ
マーなどである。
1,8−オクタメチレンジイソシアネート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアネート、2,2.4−1−ジ
メチルへキサメチレンジイソシアネートの如きアルキレ
ンジイソシアネート、3,3′−ジイソシアネートジプ
ロピルエーテル、3−インシアネートメチル−3,5,
5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、シクロ
ペンチシン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキシ
レン−1,4−ジイソシアネート、メチル−2,6−ジ
イツシアネートカブロエート、ビス(2−インシアネー
トエチル)フマレート、4−メチル−1,3−ジイソシ
アネートシクロヘキサン、トランスビニレンジイソシア
ネートの如き不飽和インシアネート、4,4−メチレン
−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メタンシイ
゛ノシアネート、N、N’、N’−1−リス(6−イン
シアネートへキサメチレン)ビユレット、ビス(2−イ
ンシアネートエチル)カーボネイトの如きジイソシアネ
ートの炭酸塩、脂肪族ポリアミンから誘導された他の周
知のインシアネート類、トルエンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、
1−エトキシ−2,4−ジイソシアネートベンゼン、1
−クロロ−2,4−ジイソシアネートベンゼン、トリス
(4−イソシアネートフェニル)メタン、ナフタレンジ
イソシアネート、フレオレインジイソシアネート、4,
4′ビフエニルジイソシアネートの如キ芳香族インシア
ネート、フェニレンジインシアネート、3′−ジメチル
−4,4′−ビフェニルジイソシアネート、P−インシ
アネートベンジルイソシアネート、テトラクロロ−1,
3−フェニレンジイソシアネート、2,4.6−1−リ
ブロモ−1゜3−フェニレンジイソシアネート、ビス(
2−イソシアネートエチル)ベンゼン、3−インシアネ
ートメチル−3,3,5−1−ジメチルシクロヘキシル
イソシアネート、さらには2−インシアネートエチル−
6−インジアネートカプロエートなどとポリエーテルポ
リオールもしくはポリエステルポリオールなどのプレポ
リマーの如き、ポリイソシアネートとポリヒドロキシル
化合物またはポリアミン化合物とから得られるプレポリ
マーなどである。
なお、当該有機インシアネート化合物(a−1)として
、前記した如き各種のジイソシアネート単量体のブロッ
ク化合物を使用することもできるが、焼付は時の毒性の
問題からすれば、トリイソシアネート以上のポリイソシ
アネートに変性させたものを使用するのが好ましい。
、前記した如き各種のジイソシアネート単量体のブロッ
ク化合物を使用することもできるが、焼付は時の毒性の
問題からすれば、トリイソシアネート以上のポリイソシ
アネートに変性させたものを使用するのが好ましい。
また、本発明の目的は、前述したように、ブロックイソ
シアネートの解離反応を促進させることにあるが、前記
ブロックイソシアネート化合物穴としては既述のポリイ
ソシアネートのみに限定されるものではなく、封鎖剤(
a−2)ないしは当該ブロックイソシアネート化合物穴
をそれぞれ構成するNCO基含有ポリマー中に、水酸基
および/またはアミノ基などの各種の活性水素原子を配
するなどの変性を行なうこともできる。
シアネートの解離反応を促進させることにあるが、前記
ブロックイソシアネート化合物穴としては既述のポリイ
ソシアネートのみに限定されるものではなく、封鎖剤(
a−2)ないしは当該ブロックイソシアネート化合物穴
をそれぞれ構成するNCO基含有ポリマー中に、水酸基
および/またはアミノ基などの各種の活性水素原子を配
するなどの変性を行なうこともできる。
さらに、部分的に封鎖されたブロックイソシアネート化
合物に対しても、本発明の技術はそのまま適用すること
ができるのは勿論である。
合物に対しても、本発明の技術はそのまま適用すること
ができるのは勿論である。
本発明組成物を構成する前記ブロックイソシアネート化
合物穴は、従来のブロックイソシアネートと比較して、
充分な硬化塗膜を形成するに必要な焼付温度を10℃か
ら30℃までも低下させることが可能な架橋剤となる。
合物穴は、従来のブロックイソシアネートと比較して、
充分な硬化塗膜を形成するに必要な焼付温度を10℃か
ら30℃までも低下させることが可能な架橋剤となる。
そこで、第3図に示差熱分析による脂肪族ポリイソシア
ネート(ヘキサメチレンジイソシアネート)のメチルエ
チルケトオキシム・ブロック体の加熱減量曲線を示した
。
ネート(ヘキサメチレンジイソシアネート)のメチルエ
チルケトオキシム・ブロック体の加熱減量曲線を示した
。
前記受容体化合物(B)の代表例としてクロラル(図中
のB)あるいはテトラ。
のB)あるいはテトラ。
シアンエチレンをそれぞれ0.0重量%添加した当該ブ
ロックイソシアネート化合物(イ)の場合は、無添加物
(図中のA)と比較して、加熱による減量度が大きくな
っている。
ロックイソシアネート化合物(イ)の場合は、無添加物
(図中のA)と比較して、加熱による減量度が大きくな
っている。
すなわち、本発明組成物にあってはこのインシアネート
の再生がより活発、′に行われるものであることがわか
る。
の再生がより活発、′に行われるものであることがわか
る。
そして、当該化合物置は従来のブロックイソシアネート
にも応用できることは勿論であり、たとえばトリメチロ
ールプロパンの1モルにジイソシアネートの3モルを付
加したポリイソシアネート、のブロック体あるいはビウ
レット構造を有すのポリイソシアネートのブロック体と
各種ポリオール成分との組み合わせなどが一般的に用い
られる。
にも応用できることは勿論であり、たとえばトリメチロ
ールプロパンの1モルにジイソシアネートの3モルを付
加したポリイソシアネート、のブロック体あるいはビウ
レット構造を有すのポリイソシアネートのブロック体と
各種ポリオール成分との組み合わせなどが一般的に用い
られる。
そのほか、ブロックされたインシアネートにより加熱時
に網状架橋されうる前記したポリヒドロキJシル基含有
ポリマーないしは水酸基含有合成樹脂(C)としては、
たとえば飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、飽和もしくは不飽和の油変性または脂肪酸変性アル
キド樹脂、フェノールホルムアルデヒド・レゾールない
しはノボラックl型アミノプラスト樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリエーテル、エポキシド樹脂、セルローズアセ
トブチラードおよび水酸基含有共重合物が挙げられる。
に網状架橋されうる前記したポリヒドロキJシル基含有
ポリマーないしは水酸基含有合成樹脂(C)としては、
たとえば飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、飽和もしくは不飽和の油変性または脂肪酸変性アル
キド樹脂、フェノールホルムアルデヒド・レゾールない
しはノボラックl型アミノプラスト樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリエーテル、エポキシド樹脂、セルローズアセ
トブチラードおよび水酸基含有共重合物が挙げられる。
ここにおいて、上記水酸基含有共重合物とじては、炭素
原子1〜8個を有するアルコールのアクリル酸エステル
もしくはメタクリル酸エステルとヒドロキシアルキルア
クリレートおよび/またはヒドロキシルアルキルメタク
リレートとの共重合体あるいはこれらの油および/また
はアルキッド樹脂とのグラフト共重合体、さらにはこれ
らの縮合によって得られる共縮合物などが代表的なもの
として挙げられる。
原子1〜8個を有するアルコールのアクリル酸エステル
もしくはメタクリル酸エステルとヒドロキシアルキルア
クリレートおよび/またはヒドロキシルアルキルメタク
リレートとの共重合体あるいはこれらの油および/また
はアルキッド樹脂とのグラフト共重合体、さらにはこれ
らの縮合によって得られる共縮合物などが代表的なもの
として挙げられる。
そのさい得られる目的共重合物としては30〜400の
水酸基価を有するものが適当である。
水酸基価を有するものが適当である。
そして、本発明組成物における各成分の混合割合は前記
ブロックポリイソシアネート化合物置の10〜90重量
%、このポリヒドロキシ基含有重合性ポリマーないしは
水酸基含有合成樹脂(C)の90〜10重量%および前
記電子受容体化合物を上記化合物(5)を基準としてl
Qppm〜10重量%である。
ブロックポリイソシアネート化合物置の10〜90重量
%、このポリヒドロキシ基含有重合性ポリマーないしは
水酸基含有合成樹脂(C)の90〜10重量%および前
記電子受容体化合物を上記化合物(5)を基準としてl
Qppm〜10重量%である。
また、本発明組成物には、必要により、130℃以下の
温度で活性なるラジカル開始剤(D)を含めることもで
き、かかる開始剤の代表例としては1−ブチルパーオキ
シベンゾエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ートおよびジクミルパーオキシドなどが挙げられ、その
使用割合は前記(C)成分である重合性基含有樹脂(前
記(C)成分)量に対して0.1〜3重量%の範囲であ
る。
温度で活性なるラジカル開始剤(D)を含めることもで
き、かかる開始剤の代表例としては1−ブチルパーオキ
シベンゾエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ートおよびジクミルパーオキシドなどが挙げられ、その
使用割合は前記(C)成分である重合性基含有樹脂(前
記(C)成分)量に対して0.1〜3重量%の範囲であ
る。
さらに、本発明組成物には解離触媒を使用することもで
きる。
きる。
かかる解離触媒としては、オクテン酸亜鉛、ナフテン酸
亜鉛、オクテン酸コバルトの如き有機酸金属塩、N 、
N 、N’、N’、−テトラメチルエチレンジアミン
、トリメチレンジアミンの如き第3級アミン類、ジブチ
ルチンオキサイド、ジブチルチンジラウレート、ジブチ
ルチンジアセテート、フェニルチントリクロライド、テ
トラフェニルチン、テトラブチル−1,3−ジアセj・
ジスタノキサン、テトラブチル−1,3−ジクロルジス
タノキサン、ヘキサブチルジスタノキサンなどの有機ス
ズ化合物などが用いられる。
亜鉛、オクテン酸コバルトの如き有機酸金属塩、N 、
N 、N’、N’、−テトラメチルエチレンジアミン
、トリメチレンジアミンの如き第3級アミン類、ジブチ
ルチンオキサイド、ジブチルチンジラウレート、ジブチ
ルチンジアセテート、フェニルチントリクロライド、テ
トラフェニルチン、テトラブチル−1,3−ジアセj・
ジスタノキサン、テトラブチル−1,3−ジクロルジス
タノキサン、ヘキサブチルジスタノキサンなどの有機ス
ズ化合物などが用いられる。
かかる解離触媒の添加量は活性水素含有樹脂の100重
量部に対し、0.01〜15重量部であり、より好まし
くは0.5〜5重量部である。
量部に対し、0.01〜15重量部であり、より好まし
くは0.5〜5重量部である。
本発明組成物は塗料用をはじめとしてインキ、紙もしく
は繊維コーティング剤および接着剤などの用途にも応用
できるし、低温で容易に解離させることができることか
らプラスチック関連分野にも広汎に適用できる。
は繊維コーティング剤および接着剤などの用途にも応用
できるし、低温で容易に解離させることができることか
らプラスチック関連分野にも広汎に適用できる。
次に、実施例により本発明をより具体的に詳述する。
以下、部および%は特に断りのない限りは、すべて重量
基準であるものとする。
基準であるものとする。
参考例 1
脂肪族ポリイソシアネートのケトオキシムブロック体の
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのへキサメチ
レンジイソシアネートを付加して得られたポリイソシア
ネート407部と、セロソルゴアセテート280部およ
びジブチルチンジアセテート1部とをフラスコ中に仕込
み、均一に攪拌しながら40℃でメチルエチルケトオキ
シム153部を30分以内に均等な速度で滴下して80
℃に2時間保持する。
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのへキサメチ
レンジイソシアネートを付加して得られたポリイソシア
ネート407部と、セロソルゴアセテート280部およ
びジブチルチンジアセテート1部とをフラスコ中に仕込
み、均一に攪拌しながら40℃でメチルエチルケトオキ
シム153部を30分以内に均等な速度で滴下して80
℃に2時間保持する。
NCO含有量は0.1%以下であった。
次いで、これに酢酸エチルの136部とメタノールの1
0部を加えたものは不揮発分55%、粘度はガードナー
ホルト法により、25℃で(以下同様)測定してGであ
った。
0部を加えたものは不揮発分55%、粘度はガードナー
ホルト法により、25℃で(以下同様)測定してGであ
った。
参考例 2
芳香族ポリイソシアネートのケトオキシムブロック体の
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのトリレンジ
イソシアネートを付加して得られたポリイソシアネート
468部と酢酸エチル314部およびジブチルチンジア
セテート1部とをフラスコ中に仕込んで均一に攪拌しな
がら40℃でメチルエチルケトオキシム180部を30
分以内に均等なる速度で滴下し、60℃に4.5時間保
持した処、NCO含有率は0.1%以下となった。
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのトリレンジ
イソシアネートを付加して得られたポリイソシアネート
468部と酢酸エチル314部およびジブチルチンジア
セテート1部とをフラスコ中に仕込んで均一に攪拌しな
がら40℃でメチルエチルケトオキシム180部を30
分以内に均等なる速度で滴下し、60℃に4.5時間保
持した処、NCO含有率は0.1%以下となった。
次いで、これにメタノールの30部を加えたものは不揮
発分が65%、粘度がS−Tであった。
発分が65%、粘度がS−Tであった。
参考例 3
脂肪族ポリイソシアネートのカプロラタムブロック体の
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのへキサメチ
レンジイソシアネートを付加して得られたポリイソシア
ネート242部とセロソルブアセテート63部およびジ
ブチルチンジアセテート1部とをフラスコ中に仕込んで
均一に攪拌しながら40℃でε−力プロラクタム114
部を加え、90°Cに4時間保持したのちのNCO含有
率は0,33%であった。
調製例 トリメチロールプロパンの1モルに3モルのへキサメチ
レンジイソシアネートを付加して得られたポリイソシア
ネート242部とセロソルブアセテート63部およびジ
ブチルチンジアセテート1部とをフラスコ中に仕込んで
均一に攪拌しながら40℃でε−力プロラクタム114
部を加え、90°Cに4時間保持したのちのNCO含有
率は0,33%であった。
次いで、これにメタノール6部およびセロソルブアセテ
ート150部を加えたものは不揮発分が55%、粘度が
Fであった。
ート150部を加えたものは不揮発分が55%、粘度が
Fであった。
実施例 1
参考例1で得られたブロックイソシアネートにクロラニ
ルのxOppm(対ブロックイソシアネート、以下同様
)を配合したのち、さらに水酸基価266なる[バーノ
ックD−380−70J (犬日本インキ化学工業■製
ポリエステルポリオール)をNC010H比が当量とな
るように配合して得られたものを、銅板上に厚さ3ミリ
となるようにしてアプリケーターで塗装した。
ルのxOppm(対ブロックイソシアネート、以下同様
)を配合したのち、さらに水酸基価266なる[バーノ
ックD−380−70J (犬日本インキ化学工業■製
ポリエステルポリオール)をNC010H比が当量とな
るように配合して得られたものを、銅板上に厚さ3ミリ
となるようにしてアプリケーターで塗装した。
次いで、これを室温に20分間セツティングさせたのち
、120°Cで30分間焼付けた。
、120°Cで30分間焼付けた。
実施例 2
クロラニルの量を100咽に変更する以外は、実施例1
と同様の操作を繰返して焼付塗膜を得た。
と同様の操作を繰返して焼付塗膜を得た。
実施例 3
クロラニルの量を1.0001)Fに変更する以外は、
実施例1と同様の操作を繰返して塗膜を得た。
実施例1と同様の操作を繰返して塗膜を得た。
実施例 4
クロラニルに代えてテトラシアノエチレンの10咽を使
用する以外は実施例1と同様な手法によって塗膜を得た
。
用する以外は実施例1と同様な手法によって塗膜を得た
。
実施例 5
100卿のクロラニルを同量のテトラシアノエチレンに
代替する以外は実施例1と同手法により塗膜を得た。
代替する以外は実施例1と同手法により塗膜を得た。
実施例 6
1.0OOIIIIEのクロラニルに代えて同量のテト
ラシアノエチレンを用いる以外は実施例1と同手法によ
り塗膜を得た。
ラシアノエチレンを用いる以外は実施例1と同手法によ
り塗膜を得た。
実施例 7
参考例2で得られたブロックイソシアネートにテトラシ
アノエチレンの100咽を添加し、さらに「バーノック
J−517J(犬日本インキ化学工業■製アルキッド樹
脂、水酸基価135)をNC010H比が当量となるよ
うに配合して塗料を作成し、以後は実施例1と同様の操
作を繰返して塗膜を得た。
アノエチレンの100咽を添加し、さらに「バーノック
J−517J(犬日本インキ化学工業■製アルキッド樹
脂、水酸基価135)をNC010H比が当量となるよ
うに配合して塗料を作成し、以後は実施例1と同様の操
作を繰返して塗膜を得た。
実施例 8
参考例3で得られたカプロラクタムブロック体にクロラ
ニルのt、ooo隼を配合し、さらに[バーノックD−
380−70JとNC010H比が当量となるように配
合して塗料を作製し、次いでこの塗料を3ミルアプリケ
ーターで鋼板上に塗布し、室温で20分間セツティング
させたのち、160℃で20分間焼付けた。
ニルのt、ooo隼を配合し、さらに[バーノックD−
380−70JとNC010H比が当量となるように配
合して塗料を作製し、次いでこの塗料を3ミルアプリケ
ーターで鋼板上に塗布し、室温で20分間セツティング
させたのち、160℃で20分間焼付けた。
実施例 9
クロラニルのi、ooop−に代えて無水マレイン酸1
重量%(固形分比)を添加する以外は、実施例8と同様
の操作を繰返して塗膜を得た。
重量%(固形分比)を添加する以外は、実施例8と同様
の操作を繰返して塗膜を得た。
実施例 10
「アクリディックA−801J(犬日本インキ化学工業
■製アクリル樹脂)の100部、参考例1で得られたブ
ロックイソシアネートの57.5部およびクロラニルの
200隅に替え、かつ、焼付条件を130℃で30分間
とする以外は、実施例1と同様の操作を繰返して塗膜を
得た。
■製アクリル樹脂)の100部、参考例1で得られたブ
ロックイソシアネートの57.5部およびクロラニルの
200隅に替え、かつ、焼付条件を130℃で30分間
とする以外は、実施例1と同様の操作を繰返して塗膜を
得た。
比較例 1
クロラニルの使用を欠く以外は、実施例1と同様の操作
を繰返して塗膜を得た。
を繰返して塗膜を得た。
比較例 2
クロラニルの使用量を12%に増大させる以外は、実施
例1と同様の方法により塗膜を得た。
例1と同様の方法により塗膜を得た。
比較例 3
クロラニルの使用を欠く以外は、実施例8と同様にして
塗膜を得た。
塗膜を得た。
比較例 4
無水マレイン酸の使用量を12%に増大させる以外は、
実施例9と同様にして塗膜を得た。
実施例9と同様にして塗膜を得た。
応用例 1
[バーノックD−161J(犬日本インキ化学工業■製
飽和ポリエステル) 87.2部参考例1で得られ
たブロックイソシアネート93.9部 クロラニル 200部戸酸化チタ
ン 30.0部カーボンブラック
1.0部「モダフロー」(モンサン
ト社製流動調整剤)0.5部 セロソルブアセテート 12,0部上上記台
によりグルー色の不揮発分75%のシルクスクリーンイ
ンキを得た。
飽和ポリエステル) 87.2部参考例1で得られ
たブロックイソシアネート93.9部 クロラニル 200部戸酸化チタ
ン 30.0部カーボンブラック
1.0部「モダフロー」(モンサン
ト社製流動調整剤)0.5部 セロソルブアセテート 12,0部上上記台
によりグルー色の不揮発分75%のシルクスクリーンイ
ンキを得た。
次いで、このインキをブリキ板上に印刷を行なったが、
良好な印刷適性を示した。
良好な印刷適性を示した。
さらに、かくして印刷されたブリキ板を130℃で20
分間焼付を行なった処、ドルオールでの100回以上の
ラビングにも耐える良好な印刷板が得られた。
分間焼付を行なった処、ドルオールでの100回以上の
ラビングにも耐える良好な印刷板が得られた。
応用例 2
「クリスボン7209J(犬日本インキ化学工業■製二
液型ウレタン樹脂) 100部参考例1で得られたブ
ロックイソシアネート12.5部 クロラニル 200p1)In希
釈剤トリオール 20.0部上上記台よ
り得られた溶液を、ロールコータ−を用いて離型紙上に
塗布し、90℃で20分間乾燥させて80μの乾燥塗膜
を得た。
液型ウレタン樹脂) 100部参考例1で得られたブ
ロックイソシアネート12.5部 クロラニル 200p1)In希
釈剤トリオール 20.0部上上記台よ
り得られた溶液を、ロールコータ−を用いて離型紙上に
塗布し、90℃で20分間乾燥させて80μの乾燥塗膜
を得た。
この塗膜を反応型熱融着性接着剤フィルムとして綿ブロ
ード/綿ブロードで挾さみ、温度140℃および圧力0
.3kg/crt?なる条件で20秒間熱プレスした。
ード/綿ブロードで挾さみ、温度140℃および圧力0
.3kg/crt?なる条件で20秒間熱プレスした。
次いで、この融着された綿ブロードを、さらに3日間常
温に放置させたのち、湿度60%、温度23℃および剥
離速度200mm/分なる測定条件で綿ブロード間の剥
離強度を測定した結果、4、5 kg/ 2 cmと非
常に良好であった。
温に放置させたのち、湿度60%、温度23℃および剥
離速度200mm/分なる測定条件で綿ブロード間の剥
離強度を測定した結果、4、5 kg/ 2 cmと非
常に良好であった。
第1図および第2図はそれぞれ芳香族および脂肪族イン
シアネート・ブロック体、ならびにそれらのブロック体
に電子受容体化合物を0.1重量%添加したものの紫外
吸収スペクトルの部分拡大図であり、図中のAはブロッ
ク体そのものを、第1・図のBおよび第2図のCはそれ
ぞれテトラシアノエチレンを、第1図のCおよび第2図
のDはそれぞれクロラニルを添加したものであり、第2
図のBはクロラニル自体のものである。 第3図は脂肪族インシアネート・ブロック体におけるイ
ンシアネート再生率の温度依存性を示すものであるが、
図中のAはブロック体自体についてのものであり、Bは
このブロック体にクロラニルを添加した場合についての
ものである。
シアネート・ブロック体、ならびにそれらのブロック体
に電子受容体化合物を0.1重量%添加したものの紫外
吸収スペクトルの部分拡大図であり、図中のAはブロッ
ク体そのものを、第1・図のBおよび第2図のCはそれ
ぞれテトラシアノエチレンを、第1図のCおよび第2図
のDはそれぞれクロラニルを添加したものであり、第2
図のBはクロラニル自体のものである。 第3図は脂肪族インシアネート・ブロック体におけるイ
ンシアネート再生率の温度依存性を示すものであるが、
図中のAはブロック体自体についてのものであり、Bは
このブロック体にクロラニルを添加した場合についての
ものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 必須の成分として、 (5)脂肪族または芳香族イソシアネート(a 1)
と、活性水素原子のα位またはβ位に窒素原子を有する
上記インシアネー)(a I)用の封鎖剤(a−2)
とから得られる、該窒素原子がウレタン結合と共鳴構造
をとるような一般式〔但し、式中のAまたはBの少なく
とも一方は窒素原子であるものとし、Bが窒素原子であ
るときにはAは酸素、硫黄または窒素の如き不対電子を
有する原子であり、Aが窒素原子のときにはBは任意の
原子であってよい。 RまたはR′はそれぞれ、水酸基、アミノ基およびカル
ボキシル基の如き活性水素原子を有する実質的に高分子
量のアルキル鎖をも含めたアルキル基であるものとする
。 〕で表わされるブロックイソシアネート化合物、B)上
記ブロックイソシアネート化合物(5)と電荷移動錯体
を形成しうる、0.1 eV以上の電子親和力を有する
電子受容体化合物、および (C) ポリヒドロキシル基含有重合性ポリマーない
しは水酸基含有合成樹脂を含み、必要によりさらに (至)約130°C以下の温度で活性なるラジカル開始
剤を含有させて成る熱硬化性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55118438A JPS5822482B2 (ja) | 1980-08-29 | 1980-08-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55118438A JPS5822482B2 (ja) | 1980-08-29 | 1980-08-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5742719A JPS5742719A (en) | 1982-03-10 |
JPS5822482B2 true JPS5822482B2 (ja) | 1983-05-09 |
Family
ID=14736632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55118438A Expired JPS5822482B2 (ja) | 1980-08-29 | 1980-08-29 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5822482B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6361015A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-17 | Hitachi Ltd | 貯蔵安定性の良好な樹脂組成物 |
JP2846658B2 (ja) * | 1989-06-16 | 1999-01-13 | 三洋電機株式会社 | 飲料供給装置 |
JP3544031B2 (ja) * | 1995-05-08 | 2004-07-21 | 株式会社クラレ | 積層体およびその用途 |
KR20180068976A (ko) | 2015-10-15 | 2018-06-22 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 가교성 고무 조성물의 제조 방법 |
-
1980
- 1980-08-29 JP JP55118438A patent/JPS5822482B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5742719A (en) | 1982-03-10 |
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