JPS5822162A - ポリオレフイン積層物 - Google Patents

ポリオレフイン積層物

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JPS5822162A
JPS5822162A JP12136381A JP12136381A JPS5822162A JP S5822162 A JPS5822162 A JP S5822162A JP 12136381 A JP12136381 A JP 12136381A JP 12136381 A JP12136381 A JP 12136381A JP S5822162 A JPS5822162 A JP S5822162A
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pentene
poly
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polyolefin
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亀山 正雄
塩見 禎一
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は表面硬度、表面光沢、耐摩耗性、透明性、及び
耐候性の改良された有機珪素化合物が被覆されたポリオ
レフィン積層物に関する。
一般に熱可塑性樹脂は、透明、不透明を問わず、金属、
ガラス等に比べ表面硬度が低く、引掻きゃ擦傷に対して
弱く表面に傷がつき易゛く耐候性も劣る。特に透明性が
長所であるポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリスチレンあるいはポリ4−メチル−1−ペン・
テン、ポリプロピレン等のポリオレフィン等にとっては
耐引掻性が劣ることは大きな欠点であり、実用上の障害
になっている。
これらの欠点を改良する手段は数多ぐ提案されており、
その一つとして、樹脂表面に珪素樹脂、有機珪素化合物
の加水分解物等を被覆積層する方法があり、その際、該
樹脂への珪素樹脂の接着強度を増すための下塗り剤に関
する提案もなされている。しかしこれら諸提案のほとん
どはポリメチルメタクリレートやポリカーボネート等の
分子内に極性基を有する熱可塑性樹脂に対して有効なも
のであって、分子内に極性基を持たないポリオレフィン
にこれらの方法を適用しても容易に被膜が剥離して実用
に適したものが得られない。一方、ポリ4−メチル−1
−ペンテン、ポリプロピレン等のポリオレフイ/ハ分子
内に極性基を有するポリメチルメタクリレート、ポリカ
ーボネート、ポリ塩化ビニル(硬質)等に比べて密度が
小さいことから軽量であり、耐酸、耐アルカリ性に優れ
るという利点があり、表面特性の改良が望まれている。
このような現状に鑑み、本発明者らはポリオレフィンに
密着性良好な表面特性改良層を形成せしめる方法を検討
した結果、ポリオレフィンと珪素樹脂との間にオレフィ
ン性不飽和結合を有する基及び加水分解可能な有機基を
もつ有機珪素化合物をグラフトしたゴム状物質を介在さ
せる方法を見出し、特願昭55−68874号及び特願
昭56−22198号として提案した。しかしながら、
さらに充分な表面硬度を持つものが要望され、本発明者
らは鋭意研究を重ねて行った結果、前記発明より優れた
硬度をもつポリオレフィン積層物を見出し、本発明を完
成するに到った。
すなわち本発明は翫ポリオレフィン(A)、オレフィン
性不飽和結合を有する基及び珪素樹脂と反応可能な有機
基をもつ有機珪素化合物をグラフトし、必要に応じ耐候
安定剤を含有してなるポリ4−メチル−1−ペンテン(
B)、及び珪素樹脂(0)とからなるポリオレフィン積
層物である。
本発明でいうポリオレフィンとは翫エチレン1プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テンなどのオレフィンの単独重合体あるいは2種以上の
オレフィンからなる共重合体である。なかでも透明性に
優れるポリプロピレンおよびポリ4−メチル−1−ペン
テンが好適である。又、上記ポリプロピレンとは、プロ
ピレンの単独重合体の他にプロピレンと10モル%以下
の他のα−オレフィン〜例えばエチレン、1−ブテン、
1−ヘキセン等との共重合体を含み、ポリ4−メチル−
1−ペンテンとは、4−メチル−1−ペンテンの単独重
合体の他に4−メチル−1−ペンテンと20モル%以下
の炭素数6ないし18のα−オレフィン\例えば1−ヘ
キセン、3−メチル−1−ペンテンS1−オクテン、1
−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセン等の1
種あるいは2種以上との共重合体を包含するO ポリ4−メチル−1−ペンテンにグラフトする有機珪素
化合物は、オレフィン性不飽和結合を有する基および珪
素樹脂と反応可能な有機基をもつ有機珪素化合物であれ
ばよく、一般式 %式% で示される。式中R1、R2はオレフィン性不飽和結合
を有し、炭素、水素および任意に酸素からなり、各々同
一または相異なる基であり、ポリオレフィン中に発生し
た遊離ラジカル部位と反応性を有する。このような基の
例としては、ビニル−アルリル、ブテニル、シクロヘキ
セニル、シクロペンタジェニルがあり、とくに末端オレ
フィン性不飽和基が好ましい。その他の好ましい例には
末端不飽和酸のエステル結合を有する OH2:0(OH,)000(OH,、、)、5−1O
H2=O(OH3)000(OH2)2−0−(OH2
)5−1OH2=:OCOR3)0000I(200H
20H2(OH)OH20(OH2)、−などをあげる
ことができる。これらのうちビニル基が最適である。又
はオレフィン性不飽和結合を有しない有機基であり、例
えば1価の炭化水素基であるメチル、エチル、プロピル
、テトラデシル、オクタデシル、フェニル、ベンジル〜
トリルナトの基があり、またこれらの基は、ノ\ロゲン
置換炭化水素基でもよい。基Y1、Y2、Y3は各々同
一または相異なる珪素樹脂と反応可能な基であり、この
様な基としては例えば加水分解可能な基が挙げられる。
この様な基の例としては、メトキシ、エトキシ、ブトキ
シ、メトキシエトキシのよりなアルコキシ基、アルコキ
シアルコキシ基、ホルミロキシ、アセトキシ、プロピオ
ノキシのようなアシロキシ基、オキシム、例えば−ON
:0(OH,)2、−0N=OHOH2Q□H5および
一0N=O(06H5)2また1ま置換アミノ基および
アリールアミノ基−例えば一11HOH,、−HH02
H5および一1!)I(06H5)などかあリ、その他
任意の加水分解し得る有機基であればよい。
本発明において好ましく使用される有機珪素化合物は一
般式 %式% で表わされる化合物であり、とくに基Y SY 、 Y
が等しい有機珪素化合物が適している。これらのうちで
もビニルトリスアルコキシシランが好適であり、例えば
ビニルトリメトキシ7ラン、ビニルトリエトキシシラ1
1ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン等が例示で
きる。しかしビニルメチルジェトキシシラン、ビニルフ
ェニルジメトキシシランなども同様に用いることができ
る。
有機珪素化合物をグラフトする基体のポリ4−メチル−
1−ペンテンとは、4−メチル−1−ペンテンの単独重
合体のみならず、4−メチル−1−ペンテンと20モル
%以下の他のα−オレフィン、好ましくは炭素数6ない
し18のα−オレフィン、例えば1−ヘキセン、3−メ
チル−1−べシラン、1−オクテン、1−デセン、1−
テトラデセン、1−オフタデ七ン等の1種あるいは2種
以上との共重合体をいう。
ポリ4−メチル−1−ペンテンに前記有機珪素化合物を
グラフトさせ、(B)層を構成するグラフトポリ4−メ
チル−1−ペンテンを製造するには、後述する溶媒中で
ポリ4−メチル−1−ペンテンと有機珪素化合物とを醗
素の実質的不存在下不活性気体雰囲気中てラジカル開始
剤の存在下非押出成形反応条件下に反応させて行うのが
好ましい。
ここで使用する溶媒とは、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素系溶媒、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン、n−へブタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、クロ
ロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、0−ブ
ロモトルエン等のハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、四
塩化炭素、1+L1−) リクロロエタン、テトラクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン、1−クロロブタン等
のハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒等が挙げられる。
また有機珪素化合物を均一にグラフトさせるためには、
通常グラフト反応を反応器を用いて行う。
グラフト反応は、前記溶媒を用いてポリ4−メチル−1
−ペンテンが好ましくは50ないしsoog/#になる
様に調整した溶液を強攪拌下に行うことが好ましい。反
応温度は80℃以上200℃、とくに約120℃〜16
0℃の範囲が好適であり、反応時間は1〜20時間が通
常である。反応操作はバッチ式、連続式いずれでもよい
が、均一にグラフトするためには−パツチ式が好ましい
本発明においては、ポリ4−メチル−1−ペンテン溶液
に対して有機珪素化合物を逐次添加しながらグラフト反
応せしめることが好ましい。また、ラジカル開始剤も同
時に逐次添加が好ましい。具体的には、有機珪素化合物
の添加速度はQ、 i mMないし1Q ffi M/
m 1n/l−ポリ4−メチル−1−ペンテン溶液が好
ましく、特に0.5tnMないし5 m M/m i 
n /l −ポリ4−メチル−1−ペンテン溶液が好ま
しい。この反応方法により特にポリ4−メチル−1−ペ
ンテン分子に均質に、高グラフト収率(仕込み七ツマー
量に対するグラフトされたモノマー量の比率)にグラフ
トできる。
ポリ4−メチル−1−ペンテン溶液に対する有機珪素化
合物およびラジカル開始剤の添加量はポリ4−メチル−
1−ペンテンの種類、溶媒の種類、反応温度、また望ま
しいグラフト量により、広い範囲で変えることができる
。好適な範囲はポリ4−メチル−1−ペンテン100重
量部に対し、有機珪素化合物5〜600重量部、とくに
約50〜400重量部であり、ラジカル開始剤1〜20
0重量部、とくに約10〜150重量部である。またラ
ジカル開始剤の有機珪素化合物に対するモル比を1/2
00ないし2、好ましくは1750〜1とすることが好
ましい。
ラジカル開始剤としては、有機珪素変性反応条件の下で
ポリ4−メチル−1−ペンテンにラジカル部位を造るこ
とができるものを用いる。これらの化合物には有機ペル
オキシド、有機ベルエステル、例えばベンゾイルペルオ
キシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジーtert−ブチルペルオキシド、2.
5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)
ヘキシン−3,1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド
、tert−7Pチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tart−プチルベルオキシ)ヘキシ
ン−5,2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チをペルオキシ)ヘキサン、t、e rt−ブチルペル
ベンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテー
ト、tert−ブチルペルイソブチレート\tert−
ブチルペルー8ec−オクトエート、tert−フfル
ヘルピパレート、クミルペルピバレートおよびtert
−ブチルペルジエチルアセテート、その他アゾ化合物、
例えばアゾビス−イソブチルニトリル−ジメチルアゾイ
ソブチレートがある。
これらのうちではジクミルペルオキシド、ジーtert
−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert、−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3,2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、1.4−ビス(te、rt−ブチルペル
オキシイソプロビル)ベンゼンなどのジアルキルペルオ
キシドが好ましい。また、このようにして得られる有機
珪素化合物グラフト4−メチル−1−ペンテ/は、後述
する溶媒に溶解し易い。
オレフィン性不飽和結合を有する基および加水分解可能
な有機基をもつ有機珪素化合物のポリ4−メチル−1−
ペンテンに対するグラフト蓋は0.5ないし50重量%
、とくに5ないし25重量%の範囲であることが好まし
い。5重量%未満のものは珪素樹脂(0)と有機珪素化
合物をグラフトしたポリ4−メチル−1−ペンテン(B
)との密着性が悪く、又、25重量%を越えるものはポ
リオレフィン(A)と有機珪素化合物をグラフトしたポ
リ4−メチル−1−ペンテン(B)との密着性が劣って
いる。
前記オレフィン性不飽和結合を有する基および加水分解
可能な有機基をもつ有機珪素化合物をグラフトしたポリ
4−メチル−1−ペンテン(B)層をポリオレフィン(
A)層と表面改良材である珪素樹脂との間に介在させる
ことは、ポリオレフィンと珪素樹脂(0)層との密着性
を良くするために是非必要である。該有機珪素化合物グ
ラフトポリ4−メチル−1−ペンテン層がないとポリオ
レフィンと珪素樹脂とが完全に密層せず、使用時に剥離
し実用上問題である。
本発明のポリオレフィン積層物は、上記有機珪素化合物
のグラフトポリ4−メチル−1−ペンテン層をポリオレ
フィンと珪素樹脂間に介すだけでも充分な密着性を示す
が、さらに有機珪素化合物グラフトポリ4−メチル−1
−ペンテン層に耐候安定剤を添加すると長期間の屋外暴
露にあっても、密着性が低下することがなく好ましい。
このような耐候安定剤としては公知の耐候安定剤が使用
できる。耐候安定剤の例としてはフェニルサリチレート
、モノグリコールサリチレー)、p−tertブチルフ
ェニルサリチレート等のサリチル酸エステル系化合物;
 2 (2’−ヒドロキン−5′−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2(グーヒドロキシ−3’、5’−
ジーtertブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
(2′−ヒドロキシ−3’−tertブチル−5′−メ
チルフェニル)ペンツトリアゾール、2(2′−ヒドロ
キシ−3−tertブチル−5′−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ
−3’、5’−ジtsrtブチル−フェニル)−5−ク
ロロベンツトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−3’
、5’−ジペンチルーフェニル)−ベンゾトリアゾール
等のベンゾトリアゾール、1化合物;レゾルシノールモ
ノベンゾエー) i 2’−エチル−ヘキシル−2−シ
アノ−3−フェニルシンナメート;ビス(2,2r6,
6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート、4−
ベンゾイルオキシ−2*2*6s6−チトラメチルーピ
ペリジンなどのピペリジン系化合物;及び2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−4′−クロローベンゾフェノッ、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−力ルボキシーペン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メ
チル−ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−ベンゾ
フェノン、2.2−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シ−ベンゾフェノン、212*4j4−テトラヒドロキ
シ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−nオクトキ
シ−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物が挙げ
られる。上記耐候安定剤はそれぞれ単独あるいは2種以
上を混合して用いてもよい。耐候安定剤を有機珪素化合
物グラフトポリ4−メチル−1−ペンテンに添加する量
は好ましくは5ないし2oo重量%、特に好ましくは5
oないし150重皺%である。5重量2未満では耐候性
の改良効果がなく、’200重量弧を越えると耐候安定
剤が凝集し、透明性を著しく損ねる。耐候安定剤を有機
珪素化合物グラ7トボリ4−メチル−1−ペンテンに添
加する方法としては、該ポリ4−メチル−1−ペンテン
に直接添加し溶融混合する方法あるいは該ポリ4−メチ
ル−1−ペンテンを後述の溶媒に溶解した際に添加して
溶解混合する方法などが挙げられる。
前記有機珪素化合物グラフトポリ4−メチル−1−ペン
テンをポリオレフィンに積層する方法としては、必要に
応じて耐候安定剤を加えた該グラフトポリ4−メチル−
1−ペンテンを溶媒に溶解して刷毛、スプレー、浸漬法
等で塗布し溶媒を除去する方法等が例示できる。該グラ
7トボリ4−メチルー1−ペンテンを溶解するに用いる
溶媒は、該グラ7トポリ4−メチルー1−ペンテンを溶
かし、しかもぎりオレフィンを失透させない溶媒が好ま
しい。かかる溶媒としては例えば、ベンゼン、トルエン
、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、n−へブタン等の脂肪族炭化水素系溶
媒、四塩化炭素、1,1.1−トリクロロエタン、1−
クロロブタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチ
レン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒、クロロベンゼ
ン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、0−ブロモトル
エン等のハロゲン化芳香族炭化水素溶媒等が挙げられる
本発明に用いる珪素樹脂(C)としては、表面改良効果
がある架橋型珪素樹脂であれば使用可能である。架橋型
珪素樹脂としては、例えばオルガノトリアルフキジシラ
ン、テトラアルコキシシラン、オルガノトリアシロキシ
シラン、ビニルトリアルフキジシラン、アミノアルキル
アルコキシシラン、エポキシアルキルアルコキシシラン
、ケイ素官能性ポリシロキサン、炭素官能性ポリシロキ
サン、またはこれらの部分加水分解生成物あるいはオリ
ゴマーを1種あるいは2種以上混合し硬化したものが挙
げられる。具体的にはオルガノトリアルコキシシランと
しては、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキ
シシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メ
チルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン
等、テトラアルコキシシランとしては、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン等、オルガノトリアシロキシ
シランとしては、メチルトリアセトキシシラン、エチル
トリアセトキシシラン、イソフロピルトリアセトキシシ
ラン、フェニルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、メチルトリプロピオニルオキシシラン、
エチルトリプロピオニルオキシシラン等、ビニルトリア
ルコキシシランとしては、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン
等、アミノアルキルアルコキシシランとしては、アミノ
メチルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチルアミ
ノメチルトリメトキシシラン、r−アミノプロピルトリ
エトキシシラン等、エポキシアルキルアルコキシシラン
としては、r−グリシドキシプロビルトリメトキシシラ
ン、r−グリシドキシブロピルメチルジメトキシシラン
等、ケイ素官能性ポリシロキサンとしては、1,3−ジ
メトキシテトラメチルジシロキサン、1.5−ジェトキ
シヘキサメチルトリシロキサン、1.7−シメトキシオ
クタメチルテトラシロキサン、1.9−ジメトキシデカ
メチルペンタシロキサン、1.3−ジェトキシテトラメ
チルジシロキサン、1.5−ジェトキシヘキサメチルト
リシロキサン、1.7−ジニトキシオクタメチルテトラ
シロキサン、1j9−ジェトキシデカメチルペンタシロ
キサン、1−3−ジメトキシヘキサエチルトリシロキサ
ン等、炭素官能性ポリシロキサンとしては、1,3−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサン等が例示できる。
珪素樹脂原料となる前記有機珪素化合物またはそのオリ
ゴマーあるいはそれらの部分加水分解物は、有機珪素化
合′物グラフトポリ4−メチル−1−ペンテンを積層し
たポリオレフィンに直接塗布することもできるが、溶剤
に溶解し5ないし50重量%の濃度の溶液にして塗布す
るのが、表面の仕上げ効果及び塗布の操作上好ましい。
該溶剤としてはエチルアルコール、プロピルアルコール
、ブチルアルコール、アミルアルコール等のアルコール
類、プロピルエーテル、ブチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、メチルエチルケトン、ジ
エチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブ与ル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ベ
ンゼン、トルエン、P−キシレン等の芳香族炭化水素類
等の1種あるいは2種以上混合したものを用いる。
該有機珪素化合物等の塗布は、ロール、刷毛、スプレー
等を用いて、あるいは該有機珪素化合物等の溶液へ浸漬
することにより行う。該有機珪素化合物等を塗布後、硬
化させてポリオレフィン上に珪素樹脂の硬い皮膜を形成
させる。該有機珪素化合物等の加熱処理(架橋反応処理
)条件は積層されるポリオレアインの種類により異なる
が通常60ないし150℃の温度で行うのが好ましい。
しかし積層されるポリオレフィンの軟化温度を越えない
ようにするのが望ましい。何故なら軟化温度を越えた温
度で処理するとポリオレフィンが変形する恐れがあるた
めである。尚、必要に応じて該有機珪素化合物等の塗布
を数回繰り返してもよい。
その際該有機珪素化合物は半硬化、あるいは硬化後に行
わないと再塗布時にそれ以前に塗布した該有機珪素化合
物が溶ける場合がある。
本発明の積層体においては耐候安定剤が中間層である有
機珪素化合物グラフトポリ4−メチル−1−ペンテン層
に含まれていることが好ましい。
ポリオレフィンの耐候性を改良するためには前記耐候安
定剤をポリオレフィンに添加することにより改良される
が、上記の如き積層物であればポリオレフィンに添加す
る量に比べて少ない量の耐候安定剤添加量で耐候性を改
良できる。またこの場合には耐候安定剤を含んだ有機珪
素化合物グラフトポリ4−メチル−1−ペンテン層の外
層には珪素樹脂が積層されているので、長期問屋外に暴
露されても雨水等によって洗い流されることがないので
実用期間が長い。
本発明のポリオレフィン、オレフィン性不飽和結合を有
する基および珪素樹脂と反応可能な有機基をもつ有機珪
素化合物をグラフトし、かつ必要に応じ耐候安定剤を含
有してなるポリ4−メチル−1−ペンテンおよび珪素樹
脂とからなるポリオレフィン積層物は、ポリオレフィン
の軽量性に加え、表面光沢、透明性や有機珪素化合物グ
ラフトポリ4−メチル−1−ペンテンの高結晶性に起因
する高い表面硬度を有し、しかも耐候性に優れることか
ら、自動車、船舶、建築物等の窓ガラス、機械カバー、
風防ガラス、保護眼鏡、ゴークル、サングラス等の保護
用をはじめ、店頭用ディスプレー、透明玩具、文具、光
学機器用レンズ等の用途に有用である。
次に実施例により、本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に制約
されるものではない。
実施例1 (有機珪素化合物グラ7トボリ4−メチル−1−ペンテ
ンの製造) 4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体(1−
デセン3.01[L%、メルトインデックス20g/1
0m1n : A8TM D  12!18T%以下P
MPと呼ぶ)50g、)ルエン450m1を、容量15
00mllの耐圧ガラス製反応器に仕込んだ。次に窒素
置換後糸を145℃に加熱し、50 Orpmで攪拌し
ながら有機珪素化合物として、ビニルトリメトキシシラ
ン(以下VTMSと呼ぶ)148gおよびラジカル開始
剤としてジーtθrt−ブチルペルオキシド43.8g
を加えたトルエン溶液50m1を4時間で添加し、更に
2時間反応させた。次いで反応生成物をアセトン中で沈
殿させf別乾燥し、ビニルトリメトキシシラングラ7ト
4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体(以下
VTM−PMPと呼ぶ)を得た。得られたVTM−PM
PのVTMSのグラフト量は138重量%であった。
(積層物の製造) 4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体(1−
デセン3,0重量%、メルトインデックス70g/10
m1n:ASTM  D  1238T)100gに対
して耐候安定剤として2(2′−ヒドロキシ−3−ta
rtブチル−5′−メチル−フェニル)−5−クロロベ
ンゾトルアゾール(商品名チヌビン■326:チバガイ
ギーKK)を0.5g加えたものを使用し、7オンスの
射出成形機を用い、2mm厚の薄板を作製した。次いで
該薄板を前記VTM−PMP 1gを100mtlの1
.1.1−トリクロロエタンに溶解させた溶液中に30
秒間浸漬後乾燥させ、次いでトリメトキシシラン化合物
層 チルアルコール混合溶液(商品名X−12−940■、
信越化学工業KK)に10秒間浸漬後乾燥し、80℃の
オープン中で120分間加熱し、表面を硬化させて積層
物を得た。得られた積層物の各層の厚みはVTM−PM
P層が0.1μ、珪素樹脂であるトリメトキシシラン化
合物層が3〜5μであった。
次いで以下の試験を行った。
密着性:積層板の表面を10mm四方で1mm間隔に1
1X11本の線をカッターで傷付け、傷付けた表面に約
100mm長さのセロファン粘着テープ(セロテープ■
A250゜ニチバンKK)を貼り付け、7Qmmφのガ
ラス棒で縦横往復10回こすり、セロファン粘着テープ
を手前から剥がし、 残った個数を数え、上記試験を3回行 い、残った個数/100で評価した。
光線透過率: ASTM D  1003の方法で測定
した。
外 観二目視判定 鉛筆硬度: JIB  K  5400の方法で測定し
た。
耐摩耗性:テーバ摩耗試験ASTM D  10442
50g荷重下にC8−10の研摩紙で100回回転した
後の光線透過率の 減少(6%)により評価した。
耐候性:JIS  A  1415の方法で行った。尚
、光源にはサンシャインカーボンアーク 燈を用いた。
結果を第1表に示す0 実施例2 積層物の製造時のVTM−PMPコーティング時に耐候
安定剤2(2′−ヒドロキシ−5’  tartブチル
−5’−メfルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール(商品名チヌビン■526;チバガイギーKK)1
gを添加したものを使用し、4−メチル−1−ペンテン
・1−デセン共重合体には耐候装定剤を加えない他は、
実施例1と同様に行った。尚、得られた積層物の各層の
厚みは、VTM−PMP層が0.2 # %珪素樹脂で
あるトリメトキシシラン化合物層が3〜5μであり、4
−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体100g
に対し、約0.01gの耐候安定剤を添加したものに相
当する。
結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1のVTM−PMPの下塗り処理工程を省く以外
は実施例1と同様に行った。但し珪素樹脂層が容易に剥
離するため鉛筆硬度、耐摩耗性の値は基材の値しか得ら
れなかった。
参考例1 (有機珪素化合物グラフトゴム物質の製造)エチレン・
プロピレンランダム共重合体(エチレン60モルメ、メ
ルトインデックス30g/10w1n : ASTM 
D  1238g%以下EPRと呼ぶ)100gを1容
量300 mJi!のガラス製反応器に仕込んだ。次に
窒素置換後糸を150℃に加熱し、攪拌しながら有機珪
素化合物として、ビニルトリメトキシシラン(以下VT
MSと呼ぶ)100gおよびラジカル開始剤として2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tsrt−ブチルペルオキ
シ)ヘキシン−31gを2時間で添加し、更に2時間反
応させた。次いで反応生成物をP−キシレンで溶解後、
大過剰のアセトン中で沈殿させp別乾燥し、ビニルトリ
メトキシシラングラ7トエチレン・プロピレンランダム
共重合体(以下VTM−RPRと呼ぶ)を得た0得られ
たVTM−EPRのVTMSのグラフト量は179重量
%、メルトインデックスは8g/10m1nであった。
(積層物の製造) 実施例1で用いた4−メチル−1−ペンテン・1−デセ
ン共重合体の2mm厚薄板を2(2′−ヒドロキシ−3
−tθrtブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール1g及び前記vTu−mpR1gを
100+Jの1.1,1−トリクロロエタンに溶解させ
た溶液中に60秒間浸漬後乾燥させ、続いて実施例1と
同じトリメトキシシラン化合物のイソプロピルアルコー
ル−メチルアルコニル混合溶液に10秒間浸漬後乾燥し
、80°Cのオーブン中に120分間加熱し、表面を硬
化させて積層物を得た。得られた積層物を用いて実施例
1と同様の試験を行った。
結果を第1表に示す。
実施例6.4、比較例2 実施例1.2及び比較例1の積層板を以下の条件で各々
処理し、密着性、その他の試験を行った。
熱水処理=80°Cの温水中に積層板を10日間浸漬処
理した。
ヒートサイクル処理 :80°Cの高温槽中に積層板を20分間放置したのち
一20℃の低温槽中に 20分間放置する工程を20回繰り返 した。
結果を第2表に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ポリオレフィン(A)、オレフィン性不飽和
    結合を有する基及び珪素樹脂と反応可能な有機基をもつ
    有機珪素化合物をグラフトし、必要に応じ耐候安定剤を
    含有してなるポリ−4−メチル−1−ペンテン(B)、
    及び珪素樹脂(0)とから・ なるポリオレフィン積層
    物。
  2. (2)  オレフィン性不飽和結合を有する基及び珪素
    樹脂と反応可能な有機基をもつ有機珪素化合物のポリ4
    −メチル−1−ペンテンに対するグラフト量が、0.5
    ないし30重量%である特許請求の範超第(1)項記載
    のポリオレフィン積層物。
  3. (3)  耐候安定剤の含有量が、ポリ4−メチル−1
    −ペンテンに対して5ないし200重fi%である特許
    請求の範囲第(1)項記載のポリオレフィン積層物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63183843A (ja) * 1987-01-26 1988-07-29 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 ポリオレフイン樹脂とシリコ−ンゴムの一体化成形体およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63183843A (ja) * 1987-01-26 1988-07-29 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 ポリオレフイン樹脂とシリコ−ンゴムの一体化成形体およびその製造方法
JPH0829577B2 (ja) * 1987-01-26 1996-03-27 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 ポリオレフイン樹脂とシリコ−ンゴムの一体化成形体およびその製造方法

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