JPS58221257A - 鋳造用ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はスターテングブロツクを成型するためのケー
スや注銑横用モールドケースなどの鋳造用ケースに関す
る。

るつぼ型の低周波電気炉で冷材を溶解する場合には、炉
の周波数の関係上、小塊では加熱効率が劣Ｉ）、溶解が
むずかしい。そこで、スターティングブロックを上記炉
内に装入して通電を開始している。このスターティング
ブロックは、上記炉の内径より小さく、炉の容量の１／
、、２の重量を持った鋳鉄のブロックで、各鋳物工場は
それぞれ予め残湯な用いたＩ）、あるいはそのための溶
湯なケース（金型）に鋳込んで鋳造しておくか、または
銑鉄メーカーからスターティングブロックを購入してい
る。

このスターティングブロックは、ケースに残湯または溶
湯な鋳込んで鋳造されるが、多量のスターティングブロ
ックを鋳造するためには、そのケースに高温の残湯また
は溶湯が繰返し注入される。そのため、ケースの材質は
、初期割引防止、注入の繰返しによる熱衝撃に対する耐
久性の保持等のため、比較的炭素やシリコンの高い片状
黒鉛鋳鉄が通常使甲されている。

すなわち、従来のケースの材質は次のとお１）である。

炭素　　・争・３．５〜３．７％ シリコン・・・１．５〜２．０％ マンガン・・・０．５％前後 リン　　・・・０．１％以下 硫黄　　・・・０．１％以下 鉄　　　・・・残１）全部 また、銑鉄メーカーで使用さねている銑鉄用の注銑桟用
モールドケースも、上記スターティングブロック用ケー
スの場合と同様な目的で、上記ケースと同様な成分の片
状黒鉛鋳鉄が使用されている。

しかしながら、スターティングブロック用ケースや銑鉄
用注銑機のモールドケースは、耐熱性、耐熱衝撃性ある
いは熱安定性を有することが条件であるが、従来の材質
では耐熱性が悪いとともに熱膨張係数が大とい。したが
って、注入される溶湯または銑鉄が高温であるためにケ
ースそのものがその高温の影響を受け、膨張および収縮
し、例えばスターティングブロックを鋳造したのちその
ブロックをケースから取を）出す際にケース自体がブロ
ックと密着し、いわゆる離型性が悪いという欠点がある
。

さらに、上記材質の注銑桟用モールドケースでは溶湯、
銑鉄の熱的影響を受けるために、ひび割ねや破損が早く
、その耐久性は一般に４００トンを処理できる程度であ
る。また、スターティングブロック用ケースは、一般に
肉厚１０（ｌａ＋。

（３） 内底径５００顛ψ、上部径６００刷ψ、高さ６００顛の
ものが使用されているが、肉厚が厚いために冷却時間が
長く、また重量が大で、取扱いに非常に不便であるなど
の欠点がある。

この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、スターティングブロック用ケースあ
るいは注銑桟用モールドケースの材質を変え、耐熱性、
耐熱衝撃性を向上させるとともに、熱膨張係数を小さく
して、鋳造後の離型性が良好な鋳造用ケースを提供しよ
うとするものである。

すなわち、この発明の鋳造用ケースは、炭素１．５０〜
２．２０％、シリコン４．６０〜６．００％、クロム１
．５０〜２．５０％、マンガン０．３０〜０．９０％、
ニッケル３２〜３８％、マグネシウム０．０１〜０．１
０％、鉄６０．０９〜４９．７０％よりなる鋳鉄を用い
て成型したことにある。特にニッケルは鋳鉄中で炭化物
を作らず、鉄中への炭素溶解度を減じて黒鉛化を助ける
が、３２〜３８％を含有させることによって熱膨張係数
がきわめて小となる。さら（４） に、クロム１．５〜２．５％添加することによって機械
的強度、硬さが増加し、耐熱性が向上する。

木発明者の実験によりは、ケースの内底径が５００１Ｅ
Ｉψ、上部径が６００　Ｗψ、高さが６００　ｍで、鋳
込重量約９００Ｋｐのスターティングブロック用ケース
を作１）、このケースでスターティングブロックを鋳造
したところ、離型性が良く、また鋳込回数１００回でも
ヒートクラットも全く生じないことが解った。しかも、
ケースの肉厚を７０麓にしても充分な耐久性かあＩ】、
肉厚が薄いために冷却時間も短かく、鋳造速度も速まる
という結果が得られた。

実施例１ ＄１図はスターティングブロック用ケースを示すもので
、１は内底径Ｄ　１　＝　５００　［ψ、上部径Ｄ　２
　＝　６００　［ψ、高さＨ＝　６００　ｘａ、肉厚を
一７０ｍのケース本体である。このケース本体１の成分
は、炭素１．５〜２．２％、シリコン４．６〜６．０％
、クロム１．５〜２．５％、マンガン０．３〜０．９％
、ニッケル３２〜３８％、マグネシウム０．０１〜０゜
１０％、残Ｉ）は鉄であＩ】、ケース本体１の外周壁に
は冷却管２が装着されている。このケース本体１に溶湯
な注入して冷却すると、ケース本体１の内部形状に沿っ
たスターティングブロック３が得られる。このとき、ケ
ース本体１はニッケル３２〜３８％の含有によって熱膨
張係数がきわめて小さいため、注入される溶湯の熱を受
けてもケース本体１は膨張収縮しにくく、スターティン
グブロック３は冷却に伴って収縮する。したがって、ケ
ース本体１の内周面とスターティングブロック３の外周
面との間に隙間ができ、ケース本体１からスターティン
グブロック３を容易に取Ｉ）出すことができる。

このようにして得られたスターティングブロック３は第
２図に示すような、るつぼ型の低周波誘導電気炉４に装
入され、通電によって溶解されることになる。

実施例２ 第３図は注銑桟用モールドケースを示すもので、このケ
ース本体５は上記実施例１と同−成分の鋳鉄によって形
成されておＩ）、同様の効果を奏する。

この発明は以上説明したように、スターティングブロッ
ク用ケースや注銑桟用モールドケースなどの鋳造用ケー
スにおいて、特にニッケル３２〜３８％を含有させるこ
とによＩ）、熱膨張係数がきわめて小さくな番）、クロ
ム１．５〜２．５％を添加することによ１）、耐熱性、
耐熱衝撃性が優ねるため、耐久性が向上し、高温の溶湯
な繰返し注入して鋳込むスターティングブロック用ケー
スや注銑桟用モールドケースとして特に有効である。し
かも、離型性が良となＩ）、肉厚を薄くして軽量化が可
能となるため取扱い性も向上するという種々の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例を示すスターティング
ブロック用ケースの断面図、第２図は低周波誘導電気炉
の断面図、第３図は注銑桟用モールドケースの断面図で
ある。 （７）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭素１．５０〜２．２０％、シリコン４．６０〜６．０
   ０鴨、クロム１．５０〜２．５０％、マンガン０．３０
   〜０．９０％、ニッケル３２〜３８％、マグネシウム０
   ．０１〜０．１０％、鉄６０．０９〜４９．７０％から
   なる鋳造用ケース。