JPS58219903A - 可溶性タンパク質水溶液の脱水方法 - Google Patents

可溶性タンパク質水溶液の脱水方法

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JPS58219903A
JPS58219903A JP10074182A JP10074182A JPS58219903A JP S58219903 A JPS58219903 A JP S58219903A JP 10074182 A JP10074182 A JP 10074182A JP 10074182 A JP10074182 A JP 10074182A JP S58219903 A JPS58219903 A JP S58219903A
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dehydration
protein
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cation exchange
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Tetsuo Tanaka
哲郎 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可溶性タンパク質水溶液の脱水方法の改良に関
する。さらに詳しくは、電気浸透法による脱水方法にお
いて、脱水効率を大1コに上昇せしめる方法に関すや。
食品工業等において、可溶性タンパク質を含む排液が大
量に製造されることはよく知られている。
このことは、その性格上必然的に生じることであるが、
近年、公害防止、省資源、省エネルギーの観点から、こ
れらの水溶液からの可溶性タンパク質の回収、もしくは
分離技術が必要不可欠なものとなってきた。タンパク質
水溶液の脱水方法としては、1)、沈殿脱水法、2)、
吸着脱水法、3)、減圧脱水法、4)、凍結乾燥法、5
)、凍結脱水法、6)、限外p適法 などがあり、7)
、その他として、電気泳動法やパーベーパレーション法
などがある。
l)の沈殿法では、沈殿剤の添加、遠心分離(または−
過)による沈殿の収集などが必要で操作は複雑である。
2)の吸着法は、吸着材、によってタンパク質を吸着さ
せるのであるが、安全性や実施の容易さに問題がある。
3)の減圧濃縮法では、低温では著しく効率が悪いため
、30〜40”Cの比較的高温で行うことが多く、少数
の熱安定性のよいタンパク質に限って適用される。その
装置は耐熱耐圧性でしかもタンパク質と作用しない材質
(一般に非金属)で気密性をもたせねばならないし、そ
の取り扱いもかなり煩雑なものとなる。4)の凍結乾燥
法は、減圧濃縮と同様に減圧を用いる操作であるが、脱
水操作というよりはむしろ乾燥操作であり、一般になん
らかの脱水操作で大部分の水分が除去された後、最終精
製標品のような著しく価値の高い試料を得るための操作
である。従って他の脱水操作と併用されることが多く、
比較の対象になりえない。5)の凍結脱水法は、全操作
が0℃付近で行われるので最も安全な脱水手段であるが
、長時間を要すること、収量が悪い(60〜80%)こ
とが欠点である。6)の限外p適法は脱水方法として多
くの利点を持ち最もよく使われる手段であり、多くの研
究がなされている。この方法の本質的な問題点は、膜で
タンパク質溶液中の水分を選択的に除去するために、膜
表面にタンパク質の濃い濃度分極層が生じることである
。一般にタンパク質はゲル化しやすく、膜表面にゲル層
が生じると膜性能は著しく落ち、衛生上の問題も生′じ
る。またタイバク質溶液の濃度が高いと粘性が大きくな
り、脱水が容易でなくなるなどの問題が発生するため、
限外−過では高濃度のタンパク質溶液は扱えない。7)
の電気泳動法は将来の発展が期待されるが未だ実用段階
でない。パーベーパレーション法は、ごく少量の液しか
扱えず、また膜面にタンパク質が付着乾燥して変性する
などの欠点がある。
これらの脱水方法と本質的に異なる方法であって、高効
率でタンパク質溶液からの脱水が可能であり高濃度タン
パク質溶液も扱える脱水方法として、すでに本出願人は
、特開昭54−76488号、特開昭54−14138
7号、特開昭54−153782号を提案した。これら
はゲルまたはペースト状物からの高効率の脱水方法に関
するものであり、具体的には、電気浸透力の大なるイオ
ン交換膜を用いることにより、対象物中の水分の大部分
がイオン交換膜を通して電極室に取り込まれ、その結果
、脱水が行われるものである。その際、対象物が電気浸
透性を有するゲルであると、ゲル自体の電気浸透による
脱水も生じ、さらに高効率な脱水が可能となる。
この方法は、l)、任意の温度で脱水可能であること。
2)、高い効率で脱水が行えること。3)、限外p過で
は脱水が難しい高粘性、高濃度のタンパク質溶液に対し
ても適用できること。等の種々の長所を有する。
界面動電現象では、一般に界面動電位が大であるほど電
気浸透性も大であり界面動電位を増大せしめるためには
、対象物の州を、タンパク質の等電点がら離れた領域に
設定することが好適となる。すなわち酸性領域に等電点
を持つ対象物の場合は中性もしくはチルカリ性K、アル
カリ性領域に等電点な持つ対象物の場合は中性もしくは
酸性に、その田を調整することにより、より大きな界面
動電位が得られるのである(゛特開昭54−76488
号)。
しかし対象物がタンパク質水溶液である場合、その…を
等電点から離すにつれ、ゲル化が起こりにくくなり、特
に低濃度のタンパク質水溶液では、全くゲル化せず、タ
ンパク質自体が大きな電気浸透性を持つと考えられるに
もがかわらずゲルの脱水能力を利用できないという欠点
があった。
本発明者等は該脱水方法について、種々の検討を実施す
る中で、鳥獣の肉類においては、その…をタンパク質の
等電点付近にずらすことにより保水性が低下し、水分が
分離しゃすくなるという事実に注目した。そこで、該タ
ンパク質水溶液の州を等電点付近に調整して、脱水実験
を行ったところ、タンパク質溶液が低濃度であっても容
易にゲル化が進行し、さらに、田が等電点から離れてい
る場合よりも、むしろ田が等電点付近である方が、より
脱水効率が上昇することを見出し、本発明に到達したの
である。
本発明について説明すると、本発明は可溶性タンパク質
水溶液のゲル化物を電気浸透法により脱水する方法にお
いて、該水溶液の田を該タンパク質の等電点付近に調整
することを特°徴とする脱水方法である。好ましくは該
水溶液の…が該タンパク質の等電点±2の範囲内である
脱水方法である。
本発明について詳細に説明する。一般に2つの物質が接
触した界面には電位差が生じ、これを電気2重層と呼ぶ
が、電気浸透では、一方の物質が固体、一方が液体(主
に水)である。固体側が正負のどちらかに帯電すると、
液体側はその反対符号を持つように帯電する。この系に
外部電場を印加すると、固定された固体側は移動せず、
液体側が電場方向に移動する。こうして生じた液体の流
れを電気浸透流と呼ぶ。固体と液体の接触界面での電位
dは界面静電位と呼ばれるが、電気浸透においては、む
しろそれと異なった界面動電位と呼ばれる値が重要であ
る。界面動電位とは、固体表面からある距離だけ液体内
部に進んだ地点の電位であって、スリップ面と呼ばれる
面の位置の電位である。これは、固体表面の電荷によっ
て、多くの水分子が固体表面に吸着して、非自由水の層
を作り、この部分は外部電場によっても移動せず、その
外側の自由水と呼ばれる水分のみが電場により移動でき
るからである。タンパク質水溶液の…を等電点から離れ
る方向へ調整すると、タンパク質表面には解離基が増加
し、界面静電位が大きくなる。このため、タンパク質の
まわりに吸着した非自由水の層は厚くなり、タンパク質
分子間の静電反発力も強まるため、低濃度ではゲル化が
起こりにくくなる。一方、逆に世を等電点付近に調整す
ると、タンパク質表面の解離基は減少し、界面   。
静電位は減少する。このため、表面に吸着する非   
□自由水の層が薄くなり、自由水が増加する。またタン
パク質分子間の静電反発力も減少するため、ゲル化が起
こりやすくなる。電気浸透において重要な界面動電位は
、界面静電位が増加すれば、増加し、非自由水層の厚み
が増加すれば、減少すると考えられる。このため、田調
整によって界面動−電位が増加するか、減少するかは単
純には言えないが、界面静電位が0となる等電点では界
面動電位も0となるべきであるから、田を等電点付近に
調整することにより界面動電位は小さくなると考えられ
る。しかしタンパク質水溶液の場合界面動電位の減少に
よる電気浸透性の減少より、自由水の増加による、脱水
効率の増加の影響がより大きいため、その田を等電点付
近(好ましくは等電点±2の範囲内)に調整することに
より、より大きな効率で脱水がおこなえるものと推定さ
れる。タンパク質の等電点電気泳動法において見られる
ように…を正確に等電点に調整すると、界面動電位はO
となり、その結果電気浸透、も生じないと考えられるが
、実際には水分子や不純物イオンの固体表面への特異吸
着が存在するため、田が正確に等電点てあっても電気浸
透性は存在する場合が多く、特に実際の工業的応用にお
いてこのことは顕著である。
そして本発明を実施する上において、電極における電気
化学的反応生成物からのゲル汚染を防止するために、電
極隔膜を用いることが好適となる。
特にイオン交換膜と呼ばれる膜から選ぶことが好適とな
る(特開昭54−76488号)。
本発明において使用される電極隔膜とは、1)。
材料が緻密で拡散による水の移動が小さく、2)。
電気抵抗が小さい、3)、電極液室の汚染物質を透過し
がたく、4)、膜自体が対象物を汚染しない、5)、特
に有機物を透過し難いこと、等の特性を有するものであ
る。その除膜の電気浸透性が大であると、膜に生じる水
流によって目的とする有機物が電極液室に流入、しやす
くなるため、膜自体−の電気浸透性はむしろ小さいこと
が望ましい。
膜の電気浸透性でゲル状物を脱水する場合、少くとも、
陽極に陰イオン交換膜、および/または陰極に陽イオン
交換膜を配置することが必要であるが、本発明では前記
の特性を満たす膜であれば、たとえ極性が逆であっても
差しつがえない。しかしその場合、膜の電気浸透性が大
であると電極液が試料室に流れ込み、試料が汚染される
可能性があるため望ましくない。
電極の電気化学的反応による試料の汚染の最たるものは
陽極における酸化反応であり、これを防止するためには
、陽極隔膜を省くことは望ましくない。また脱水対象物
が陽イオン交換性を有する(陰電荷を有する)場合でも
、陰極゛隔膜を用いないと脱水対象物の化学変化が避け
られないので望ましくない。これらを満たす膜としては
、親水性の中性膜やイオン交換膜があり、代表的な親水
性中性膜の例としては、セロハン、ポリビニルアルコー
ル、酢酸セルロース、ポリアミド等があるが、%に一般
にイオン交換膜と呼ばれる膜から選ぶことが好適となる
例′えば、イオン交換基がスルホン基、カルボン酸基、
リン酸基、亜リン酸基、フェノール性水酸基、スルホン
酸アミド基やパーフルオロ第3級アイオン交換基が第4
級アンモニウム塩基、1,2゜3級アミン、第3級スル
ホニウム塩基や第4級ホスホニウム塩基等である陰イオ
ン交換膜である。
また、これらの陽イオン交換基や陰イオン交換基を膜内
に不均一に分布させた陽イオン交換膜や陰イオン交換膜
、均一に分布させた両性イオン交換膜、陽、陰イオン交
換基が層状に存在する複合イオン交換膜や陽、陰イオン
交換基の領域が膜の厚さ方向と並列に存在するモザイク
イオン交換膜である。また、上記のようなイオン交換基
の他に、他の官能基、例えば、エステル基、アミド基、
ハロゲン基、ニトリル基、アシル基、リン酸エステル基
や水酸基等が含まれているイオン交換膜である。
また、それらや単独、あるいは2種類以上の組合わせた
膜も、本発明の電極隔膜として使用することが可能であ
る。
特に、陽イオン交換膜としては、エチレン系共重合体又
はエチレン系共重合体を含有する樹脂組成物より得られ
、−OH基および一〇〇〇R基〔式中RはH9炭素原子
数1〜5の炭化水素基、アルカリ金属あるいはその他の
カルボン酸基と塩を形成し得るイオン類〕より選ばれた
少なくとも1種類の親水性基と少なくとも0.2ミリ当
量/グラムのスルホン基を含有する膜が前記の特性に加
え耐酸化性に優れるため好適となる。
上記エチレン系共重合体としては、例えば、97〜82
モル%のエチレンと3〜18モル%の一000R4(但
しR,=O,〜C5の炭化水素基、1’L4=B、C,
〜C6の炭化水素基、アルカリ金属及びアルカリ土類金
属、希土類金属、Nu(、等の第4級アンモニウム塩、
上記以外の金属イオン等のカルボン酸基と塩を形成しう
るイオン類)〕の構造を有する単量体とを共重合して得
られる共重合体またはそめケン化物が好適に用いられる
また、上記エチレン系共重合体を含有する樹脂組成物と
しては、樹脂組成物の全重量を基準として、上記エチレ
ン系共重合体を15重量%以上と、85重量%以下のス
ルホン化剤に比較的不活性な熱可塑性樹脂とからなる樹
脂組成物が好iである。
簡単にその製造方法を述べると、′例えば全重量を基準
として、15重量%以上例えば95〜30重量%の上記
エチレン系共重合体と、85重量%以下例えば5〜70
重量%のスルホン化剤に比較的不活性な熱り塑性樹脂と
からなる樹脂組成物の100重量部に対し、上記樹脂組
成物に対し相溶性であり、かつ、スルホン化前、スルホ
ン化中又はスルホン化後の少くともいずれかにおいて抽
出可能な可塑剤を5〜20′o重量部含有する混合物を
、5〜200μm厚みのフィルムに溶融成形し冷却固化
後、スルホン化剤にて可塑剤を抽出しなからスルホン化
反応をさせるか、又は、スルホン化する前に溶剤にて可
塑剤と少くとも一部抽出し、次いでスルホン化反応させ
ることにより容易に上記陽イオン交換膜を得ることがで
きる。
このような陽イオン交換膜は、スルホン基の交換容量が
0.2〜4ミリ当量/グラムで、希硫酸中の電気抵抗が
0.01〜20Ω・cm2.好ましくは0.05〜5Ω
・Cm”、さらに好ましくは0.1〜1Ω・cm”とな
る。
かかるエチレン系共重合体において、エチレン含量が9
7モル%を越えると、スルホン化剤に対する活性が落ち
、反応時間が長くなり、生産性が低下し、膜表面が主体
的にスルホン化処理され、耐劣化性が低下する傾向があ
る。逆にエチレン含量が82モル%未満では、溶融成形
法によるフィルムの成形性が低下し、また、スチレン系
共重合体のスルホン化物の耐酸化性が低下する傾向があ
る。従って、エチレン含量97〜82モル%のエチレン
系共重合体が適当である。
また、スルホン化剤に比較的不活性な熱可塑性樹脂とし
ては、上記のエチレン系共重合体に比較してスルホン化
反応の著しく遅いもので、通常のプラスチックの加工法
で容易に均一混合でき、均一な品簀の膜を得やすい、例
えば、低密度、高密111 度ポ′リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポ
リオレフィン樹脂が好適である。またその配合比は樹脂
組成物の全重量を基準にして85重i%以下が適当であ
る。85重量%を越えるとスルホン化反応が遅2くなり
、スルホン基の交換容量0.2ミリ当量/グラム以上の
カチオン交換膜の連続生産が難しくなる傾向がある。
上記樹脂組成物に対し相溶性があり、抽出可能な可塑剤
とは、上記樹脂の溶融状態で樹脂組成物100重量部に
対して少くとも5重量部が均一に分散し、溶融成形法に
て薄肉フィルムが成膜でき、しかも上記樹脂組成物をほ
とんど溶解しない、溶剤、スルホン化剤によりフィルム
又は膜から抽出できるものであればよい。例えば、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル等ポリ塩化ビニル樹
脂に通常使用される可塑剤、流動パラフィンがあり、そ
の添加量は樹脂組成物100重量部に対し、5〜200
重量部が適当である。これらの混合、フィルム化は通常
公知の方法で実施される。フィルムの厚みは5〜200
μmが適当である。
また、ここでいう、その他のカルボキシル基と塩を形成
しうるイオン類とは、例えばMg、0aZn”+等の2
価の金属イオン、A13+等の3価の金属イオンの他に
団、+等のカルボキシル基と塩を形成し5るカチオンを
意味するものである。
また、既述のエチレン系共重合体より一得られる親水性
膜は、その少なくとも1層を不織布、織布、多孔質膜等
の補強材と組み合わせた状態で用いてもよい。
また、本出願人が、特開昭57−40527号、特願昭
56−15798号、特願昭56−96500号で提案
したカチオン交換膜が、前記の特性に加え、耐久性、生
産性、作業性等々に優れる°ため、本発明の電極隔膜と
して特に好適であることは言うまでもない。
本発明ではタンパク質水溶液の脱水に際し、比較的強い
ゲルを得る必要がある。タンパク質水溶液のゲル化にお
いては、その田は等電点付近とし、各種のゲル化剤が使
用されることは自明であるが例えばグルタルアルデヒド
などの架橋剤を添加することにより、ゲル状物を得るこ
とができる。また、適当な時間、タンパク質水溶液を常
温以上に加熱してゲル化させる方法等がある。
一般に電気浸透によりゲルを脱水する脱水方法は、イオ
ン交換膜の電気浸透性とゲル自体の電気浸透性による相
加効果で脱水が生じる。この方法では適当な強さのゲル
が得られれば、通常の方法では脱水のはなはだ困難な、
高粘性、高濃度の溶液からの脱水が容易に、しかも高い
エネルギー効率で行なえるのである。しかし、特に低濃
度タンパク質溶液においてはそのゲル化が起こりにくく
、この優れた方法を利用するためには、ゲル化の起こり
やすい濃度まで濃縮する等の必要があり、このことは、
電気浸透脱水のタンパク質溶液への適用における一大欠
点であった。しかし本発明によれば、低濃度タンパク質
溶液に対しても、容易にゲルが得られ、また、タンパク
質自体の保水性の低下のために、脱水効率が、大巾に上
昇し、電気浸透脱水のタンノ2(り質溶液への適用範囲
が太き(拡張されるのである。
本発明で使用される含水率、スルホン基の交換容量、希
硫酸中の電気抵抗とは以下の方法で測定した値である。
含水率(wt% ) (乾燥により除去できない結晶水
や化合水分を含まない〕 (1)60°Cに調節しである電気乾燥器内に、よく洗
浄した秤量管を入れ、−昼夜放置した後デシケータに移
し、30分経過後秤量し、Woとする。
(2)  約I 0m角の試料3〜4個を秤量管に入れ
、秤量し、Wlとする。
(3)  前記の電気乾燥器内に一昼夜放置した後、デ
シケータに移し、30分経過後秤量し、W、とする。
(41(1)、 (21,(31から含水率は次式でも
とまる。
親水化処理したスルホン酸(−so、n )型の膜を一
定量の塩化カルシウム(IN)水溶液中に入れて平衡と
し、その溶液中に生じた塩化水素を0.INのカセイソ
ーダ−水溶液(力価=f)で、指示薬としてフェノール
フタレインを用いて滴定し、その値X (cc )を、
カリウム塩状態での乾燥時重量交換5t(4’j当、7
ケ、4)−介二′°8希硫酸(比重= 1.2 )を満
たした測定装置(JIS 02313に準する)K試料
をセットし、電極間に23℃で電流密度25 mA 7
cm” の直流定電流を通電したときの試料による電圧
降下を測・定し、下記の式より算出した値を希硫酸中の
電気抵抗とする。
R=試料の希硫酸中の電気抵抗(Ω・am” )V、=
試料をセットしないときの電圧降下(V)V、=試料を
セットしたときの電圧降下(V)本発明に、ついてさら
に実施例により詳細に説明する。
実験例1 94.2モル%のエチレン85.8モル%のメタクリル
酸メチルの共重合体を、ケン化(ケン化度=60モル%
)及び中和(中和度=30モル弧)シて得た一〇〇〇O
B8、−coon及び−00ONa基を有するエチレン
系共重合体(M、I = 1.0 ) 75重量%に対
し、25重量%の高密度ポリエチレン(密度=0、95
59/cta”  1111 = 7 )を、ニーダー
にて、190℃で30分混練し、次いで上記樹脂組成物
100重量部に対して、43重量部の流動パラフィン(
国産化学株式会社製)を添加し、190℃で30分さら
に一混練した。次いで、上記樹脂混合物を180℃の温
度で押出機で熱可塑し、プーキュラーダイスより押出し
て1周囲より20℃の水で急冷する方法で原反厚み35
μmのフィルムを得た。
そして上記フィルムを常温の1,11 1−11クロロ
エタ/に約10分間浸漬し、流動パラフィンを抽出した
ついで遊離の三酸化イオウな12%含む発煙硫酸中に入
れ、35℃で5分間処理し、濃硫酸、希硫酸、水の順に
洗浄し、水酸化カリウム水溶液で中和処理後水洗乾燥し
、カチオン交換膜を得た。
この膜の交換容量は、2.15ミリ当量1グラム、希硫
酸中での電気抵抗が0.15Ω・cm’の低電気抵抗の
膜であった。
実験例2 92.3モル%のエチレンと7.7モル%のアクリル酸
エチルとの共重合体(MI=8)40重量%に対し高密
度ポリエチレン(密度” 0.9559/ctx”−M
I=7)60重量%を実施例1と類似の方法でニーダ−
にて溶融混練し次いで上記樹脂組成物100重量部に対
し、流動パラフィン67重量部を加え、さらに溶融混練
した。
次いで上記樹脂混合物を、サーキュラ−ダイスを取り付
けた押出機(ダイス温度=150℃)より押出成形し、
原反厚み25μmのフィルムを得た。
以下、実施例1.と類似の方法で流動ノ(ラフインの抽
出、スルホン化処理を行い、2.35ミリ当量/グラム
の親水性膜を得た。
この親水性膜の希硫酸中の電気抵抗は、0.3Ω・cI
112  と極めて低いものであった。
実施例1 第1図の装置において、電極板は何れも炭素板、両軍極
室溶液には1 wt%硫酸ソーダ水溶液を用い、陰極隔
膜としては、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合
体に高密度ポリエチレンを混練した樹脂組成物よりなる
フィルムにスルホン化したもの(交換容量2.2 ミリ
当量/グラム、厚み35μ。
希硫酸中での電気抵抗が0.15Ω・cm2)を用い、
陽極隔膜としては、セロハン(厚み40μ)を、用いた
。何れも有効面積は5 cm X 5 、c+++であ
った05wt%のアルブミン(卵)(等電点)414.
6)水溶液に4 vo/%のグルタルアルデヒドを加え
、塩酸で田を4として、ゲル化した厚さ1.4 cn+
のゲル(36g)を膜間にはさみ10 V/cmの一定
電圧(平均の電流値、6 mA/cm” )を10分間
印加した。
ゲルの重量は299となり、脱水効率は20に9/kw
hと良好であった。
比較例1 水酸化ナトリウムで田を9としたほかは実施例1と同様
な実験を行ったが、溶液状のままでゲル実施例2 アルブミン濃度を10wt%、サンプル重量を239と
した他は実施例1と同様に脱水実験を行った。脱水後サ
ンプルは20gとなり、脱水効率は10kg/kwh 
 と、高いものであった。
比較例2 溶液の田7、サンプル重量を27gとした他は実施例2
忙同様に実験を行った。ゲル化は起きたが脱水効率は6
.6 kg/ kwh  と、実施例2と比較すると、
実施例2の方が大巾に高いエネルギー効率を示している
実施例3 ・グルタルアルデヒドを加えず、田を5として、70°
Cで1時゛間保ってゲル化サンプル重量を269とした
他は実施例1と同様の実験を行った。サンプル重量は2
69から209となり、脱水効率は18 kg/kwh
であった。
比較例3 …を9とし、サンプル重量を289とした他は実施例3
と同様な実験を行った。実験後、サンプル重量は249
となり脱水効率は12 kg/ kwhで、実施例3の
方が高い脱水効率を示している。
実施例4 アルブミンを大豆グロブリン(等電点…4.5)に変え
、サンプル重量を299とした他は実施例3と同様な実
験を行った。実験後サンプル重量は25gとなり脱水率
は22 kg/kwhであった。
比較例4 田をNaOHで10とし、サンプル重量を26gとした
他は実施例4と同様の実験を行った。実験後サンプル重
量は249となり、脱水効率は10kg/kwhであっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に用いた装置を示す説明図であ
る。 1・・・陽極板 2・・・陰極板 3・・・陽極隔膜(陰イオン交換膜、もしくは中性膜) 4・・・陰極隔膜(陽イオン交換膜) 5・・・試料 6・・・陽極室   ′ 7・・・陰極室 出願人 旭ダウ株式会社 代理人  豊  1) 善  雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、可溶性タンパク質水溶液のゲル化物を電気浸透法に
    より脱水する方法において、該水溶液の田を該タンパク
    質の等電点付近に調整することを特徴とする脱水方法。 − 2、該水溶液の州が該タンパク質の等電点±2の範囲内
    である特許請求の範囲第1項記載の脱水方法。 3、電気浸透が陽極側に陰イオン交換膜または/および
    陰極側に陽イオン交換膜を配置して行なわれる特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の脱水方法。 4、電気浸透が陽極側隔膜として少くとも陽イオン゛交
    換膜を用いる特許請求の範囲第3項記載の分離方法。 5、陽イオン交換膜が、エチレン系共重合体又はエチレ
    ン系−共重合体を含有する樹脂組成物より得られ、−0
    )1基および一〇〇〇R基〔式中RはH1炭素原子数1
    〜5の炭化水素基、アルカリ金属あるいはその他のカル
    ボン酸基と塩を形成し得るイオン類〕より選ばれた少な
    くとも1種類の親水性基と少なくとも0.2ミリ当量/
    グラムのスルホン基を含有する膜である特許請求の範囲
    第3項または第4項記載の脱水方法。 6、陽イオン交換膜が希硫酸中で電気抵抗0.01〜2
    0Ω・cm”の膜である特許請求の範囲第3項〜第5項
    のいずれか1項記載の脱水方法。
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