JPS5821920B2 - 3 ベ−タ ,24 ( r ) − ジアシロキシコレスタ −5,7− ジエンノ セイゾウホウ - Google Patents

3 ベ−タ ,24 ( r ) − ジアシロキシコレスタ −5,7− ジエンノ セイゾウホウ

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JPS5821920B2
JPS5821920B2 JP9549774A JP9549774A JPS5821920B2 JP S5821920 B2 JPS5821920 B2 JP S5821920B2 JP 9549774 A JP9549774 A JP 9549774A JP 9549774 A JP9549774 A JP 9549774A JP S5821920 B2 JPS5821920 B2 JP S5821920B2
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JP
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reaction
ene
diene
solvent
seizouhou
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JP9549774A
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加藤喜規
小泉直之
森崎益雄
池川信夫
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3β・24(R)−シアシロキシコレスタ−5
・7−ジエンの製造法に関する。
更に詳しくは、24−ヒドロキシコレ力ルシフエロール
ト同程度の小腸からのカルシウム吸収能を示すことの明
うかトナっり24 (R)−ヒドロキシコレカルシフェ
ロールに導かれうる中間体である3β・24(R)−シ
アシロキシコレスタ−5・7−ジエンを製造する方法に
関する。
従来、3β・24−ジベンゾイルオキシコレスト−5−
エンを24(S)一体および24(R)一体に分離する
ことは知られている〔ジャーナル・オブ・アメリカン・
ケミカル・ンサイエテイ(J、Am。
Chem、5oc0、)75 3’284(1953)
参照〕。
しかしながら、分離して得られたそれぞれのエピマーか
ら相当する5・7−ジエン体すなわち、3β・24(S
)−シベンソイルオキシコレスター訃7−ジエンおよび
3β・24叡)−ジベンゾイルオキシコレスタ−5・7
−ジエンを製造する方法は知られていない。
本発明は、新規化合物である24(R)−ヒドロキシコ
レカルシフェロールに導かれうる有用な中間体で新規化
合物である3β・24(R)−ジベンゾイルオキシコレ
スター5・7−ジエン等の3β・24@)−シアシロキ
シコレスタ−5・7−ジエンを、3β・24−シアシロ
キシコレスト−5−エンを分離して得られる3β・24
■−シアシロキシコレスト−5−エンから好収率で有利
に製造する方法を提供するものである。
すなわち、本発明は、下記式CI) 〔式中、R1、R2はアシル基を示す〕 で表わされる3β・24@)−シアシロ′キシコレスト
ー5−エンをアリル位ブロム化剤と不活性有機溶媒中で
反応せしめ、次いで脱臭化水素剤と反応せしめることを
特徴とする下記式[11)〔式中、R1、R2は上式に
同じ〕 で表わされる3β・24(R)−シアシロキシコレスタ
−5・7−ジエンの製造法である。
本発明方法において用いられる原料である3β24(R
)−シアシロキシコレスト−5−エンは上記式〔I〕で
表わされるものである。
式中、R1、R2は同−又は異なるアシル基である。
アシル永としては、例えば、ベンゾイル基、アセチル基
、フロピオニル基、p−ブロモベンゾイル基、p−ニト
ロベンゾイル基、クロルアセチル基等が好ましく用いら
れるが、特にこれらに制限されるものではない。
これらの原料は、例えば、3β・24−ジヒドロキシコ
レスト−5−エンなベンソイル化シテ得られた3β・2
4−ジベンゾイルオキシコレスト−5−エンをアセトン
により数度再結晶あるいはn−へキサンとベンゼンによ
りクロマト分離することにより容易に得ることができる
3β・24(R)−ジベンゾイルオキシコレスト−5−
エンの場合、このようにして融点182〜184℃の純
度の高いものが得られる。
ちなみに、一方のエピマーである3β・24(S)−ジ
ベンゾイルオキシコレスト−5−エンの融点は144〜
146.5℃である。
アリル位ブロム化剤としては、例えば、N−プロモサク
シニイミド、■・3−ジブロモ−5・5−ジメチルヒダ
ントイン等が特に好ましく用いられる。
これらは好ましくは原料の5−エン体に対し1〜1,5
力量倍の割合で通常用いられる。
反応は、先ず、上記の如き3β・24(8)−シアシロ
キシコレスト−5−エンを上記の如キアリル位ブロム止
剤とを不活性有機溶媒中で室温〜140℃の温度で処理
することにより通常好ましく行なわれる。
不活性有機溶媒としては、アリル位ブロム化剤と反応し
ないものが用いられる。
例えば、ヘキサン、ヘフタン、シクロヘキサン、リグロ
イン、ベンゼン、トルエン、キシレン、フロムベンゼン
、クロルベンゼン、ニトロベンゼン、四塩化炭素、1・
2−シ’;’ロルエタン、1・2−ジブロモエタン等の
炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素が有利に用いられ
る。
また、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メチルセロソルブ、フェニルセロソルブ等のエーテ
ル系溶媒等も用いられる。
これらの不活性有機溶媒は、単独でも混合物としても用
いられる。
また、反応は上記の如き温度で進行するが、その際赤外
線〜紫外線の波長を有する活性光線を照射せしめてもよ
い。
この場合には、反応が比較的低温においても進行しうる
ため、場合によっては室温より低い温度においても反応
が進行しうる。
上記反応により得られた3β・24(R)−シアシロキ
シコレスト−5−エンの7−ブロム体ハ、次いで、脱臭
化水素剤と反応せしめることにより上記式[II)で表
わされる3β・24(R)−シアシロキシコレスタ−5
・7−ジエンに変換される。
この反応には、反応溶媒の存在は必ずしも必要ではない
なぜなら、脱臭化水素剤をそのまま反応溶媒として作用
せしめることもできるからである。
反応溶媒を用いる場合には、好適な反応溶媒は先の臭素
化反応の溶媒と必ずしも一致するものではないため、先
の反応の反応溶媒を追い出したのち、この反応に好適な
反応溶媒を新たに加えて反応を行う方法が通常採用され
る。
しかして、好適な反応溶媒の例としては、例えハ、キシ
レン、フロムベンゼン、クロルベンゼン、ヘキサメチル
ホスホルアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等があげられる。
また、脱臭化水素剤としては、例えば、トリメチルホス
ファイト、S−コリジン、ジエチルアニリン等が特に好
ましく用いられる。
これらは、併用して用いることも可能であり、理論的に
は先の臭素化反応で生成したブロム体に対し等モルアレ
ば反応は充分に進行するが、反応速度あるいは反応収率
等を好ましいものとするため通常該ブロム体に対し約2
モル倍以上の割合で用いるのが好ましい。
上記した通り、脱臭化水素剤は一方では反応溶媒として
も作用するものであるため使用量には特に上限はない。
反応は、通常、100〜180℃の温度で好適に進行す
る。
反応時間は、使用する脱臭化水素剤あるいは反応溶媒等
によって変わるが、例えば、キシレン−8−コリジン系
で還流下に実施した好ましい態様では約20分程度の短
時間で反応は終了する。
反応終了後、反応生成物である3β・24@−シアシロ
キシコレスタ−5・7−ジニンノ分離精製は、例えば、
反応溶媒を追い出してのち、アセトン等の再結晶溶媒に
より再結晶等をすることにより容易に行なわれる。
また、例えば、ベンゼン−n−ヘキサン等ヲ溶媒として
、シリカゲル等を充填剤とするカラムクロマトグラフィ
によっても好適に分離・精製が行なわれる。
得られた3β・24■)−シアシロキシコレスタ−5・
7−ジエンは、光照射後、熱異性化せしめ更に加水分解
等の方法によりアシル基を外すことに、、J:す、25
−ヒドロキシコレカルシフェロールが示す生理活性〔プ
ロシーデイングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミイ
・オブ・サイエンセスU S A (P roceed
ings of the NationalAca
demy of 5ciences、 USA) 6
11503参照〕とほぼ同程度の小腸からのカルシウム
吸収能を示すことが、本発明者らの研究の結果明らかと
なった。
24■−ヒドロキシコレカルシフェロールに変換しうる
有用な中間体であり、本発明の意義は大きい。
以下、実施例をあげ、本発明を具体的に詳述する。
実施例 (1) 3β・24■)−シヘンソイルオキシコレス
トー5−エンの製法 褐藻類に豊富に含まれるフコステロールのアセテートを
、オゾン分解して24−ケトコレステリルアセテートと
し、これをLiAlH4で還元して製造した24−ヒド
ロキシコレステロールの1.77fをピリジン5mlに
溶解し、これにベンゾイルクロライド2rrtlを加え
た。
60℃の水浴上で2時間加熱した後、10m1の水を加
えて攪拌し、一昼夜放置した。
沢過により沈澱物を集め熱湯で洗滌した。
2.69S’の粗生成物を得た。
この粗生成物をアセトンにより再結し、更に得られた結
晶をアセトンにより3回再結晶した。
融点182〜184℃を示す8981vの精製物を得た
このものを、高速液体クロマトグラフィーにより分析し
たところ単一ピークを与えた。
また、このものは既に知られている文献記載の標準品の
融点との比較から、3β・24@)−ジベンゾイルオキ
シコレスト−5−エンでアルことが確認された〔ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ(J
、Am。
Chem、Soc、、)75 3284(1954)参
照〕。
(2) 3β・24(lR)−ジベンゾイルオキシコ
レスタ−5・7−ジエンの製法。
上記の如くして得た3β・24(■−ジベンゾイルオキ
シコレストー5−エン8001119ヲ四塩化炭素48
7711中で、N−プロモサクシニイミド240〜と1
5分間加熱還流した。
冷却後過剰のN−プロモサクシニイミドを沢過して取り
除き、涙液を濃縮し、残渣に17TLlのキシレンを加
えて溶液とした。
この溶液を、トリメチルホスファイ)0.8mlを含む
キシレン16mJの還流している溶液中に滴下し、更に
90分間還流した。
その後、反応系を75℃以下の温度で濃縮し、残渣をア
セトンにより再結晶し、融点146〜147℃を示す精
製物165即(収率20.7%)を得た。
このものは以下の性状を示した。
N、M、 R(CDC13、δ(ppm)):5.8
(IH,d、J=5Hz、c−6又はC−7)、 5.6 (IH,d、J=5Hz、c −7又はC−6
)、 4.7 (2H1m、c−3、c−24)、UV(C2
H5CH1λmax (nm)):230.271,2
82.294 以上の性状から、3β・24(R)−ジベンゾイルオキ
シコレスタ−5・7−ジエンと同定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔■〕 〔式中、R7、R2はアシル基を示す〕 で表わされる3β・24(R)−シアシロキシコレスト
    −5−エンを、アリル位ブロム化剤と不活性有機溶媒中
    で反応せしめ、次いで、脱臭化水素剤と反応せしめるこ
    とを特徴とする下記式[II)〔式中、R1,R2は上
    記式に同じ〕 で表わされる3β・24(R)−シアシロキシコレスタ
    −5・7−ジエンの製造法。
JP9549774A 1974-08-22 1974-08-22 3 ベ−タ ,24 ( r ) − ジアシロキシコレスタ −5,7− ジエンノ セイゾウホウ Expired JPS5821920B2 (ja)

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