JPS5821910Y2 - 引戸の戸車兼用コ−ナ−接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アルミサツシの引戸下端において縦框と下框
とを接続する起立部と平坦部をそなえた接続体に上下調
節自在の戸車を着脱自在に取付けると共に、引戸をして
下枠のガイドレールに沿ってスムースに摺動せしめ、ま
たこの際引戸が敷居より外れることのないようにした多
機能をもつコーナー接続装置に係る。

従来の引戸における接続装置として縦横の框材を連結す
ると共に引戸摺動時の振れ止めを防止しうるよう構成し
且つ戸車をそなえたものもなしとしないが、従来品は戸
車の取替え作業が面倒であるのと該戸車がレール上を走
行するのでおのずから戸車の形状も限定されたものとな
るのに加え構造も複雑で既存のサツシ戸に手軽に設置で
きるものではなかった。

本考案は上記従来の欠点を解消するため提案したもので
あって、以下図面について説明すると、１は縦に形成し
た起立部２を引戸の縦框４の中空部内に嵌挿し、横に形
成した長方形平坦部３に横框５を支承した合成樹脂等よ
りなる直角状の接続体であって、起立部２及び平坦部３
には縦下框を止着するためのビス孔Ｈざ穿たれである。

また平坦部３の長手の下面には隔板６を垂設し、該隔板
の下部を室内側に鉤状に屈曲して鉤縁６′とし、サツシ
下枠１５端の下向きガイドレール８が介入する溝７を形
成し引戸走行時における横振れ及び外れを防止するよう
にしである。

９は隔板６の室外側に設けた戸車であって、該戸車は支
持枠１１に軸架され、該支持枠は起立部２と平坦部３の
交点となる起立部２の下部に一体形成されたハウジング
１０に着脱自在に枢支されである。

すなわちハウジングの下端縁には錠孔状の欠截部１３が
形成してあり、該欠截部に戸車支持枠１１の下端基部１
１′の側部に突設した楕円状の軸１４を嵌入するように
したものである。

またハウジング１０の後部より螺挿した調節ねじ１２の
先端を支持枠１１の上背部に臨ませであるので、この調
節ねじを進退させることにより戸車９が上下に調節され
るようになっている。

いま本装置を引戸に取付けると、樅、下框４，５は接続
体１の起立部２及び平坦部３によって直角状に連結され
、また接続体の溝７内に下枠１３端のガイドレール８が
介入しているので引戸は左右に揺動することなく摺動す
ると共に、ガイドレール８がストッパーとなるので引戸
が下枠から外れる虞れはない。

しかして接続体１に設けた戸車９によつて引戸は敷居上
を円滑に摺動し、また戸車の支持枠１１は、その上背部
に臨ませた調節ねじ１２を回動することによってねじ先
端の圧接を受けて上下に傾向し、したがって戸車の高さ
調節が容易に行われ引戸の高低を調節することができる
。

このように本考案は引戸の縦、下框４，５を連結すると
共に引戸の摺動にガタを生ぜず且つ下枠上より引戸の脱
出するのを防止する効果と、また戸車９の高さ調節を容
易にしたので引戸の高低を加減できるのに加え、戸車９
は支持枠１１を下方に回動する操作、すなわち楕円状の
軸１４をハウジングの欠截部１３より取外すことによっ
て容易に脱出せしめることができると共に、取付ける場
合も支持枠基部１１をハウジング１０に押込むワンタッ
チ操作でより、シたがって戸車が破損しても迅速に取替
え作業がなされる利便があり、本装置は頗る実用価値の
高い考案である。

【図面の簡単な説明】

図は実施例であって、第１図は引戸下端に本案装置を取
付けた部分斜視図、第２図は引戸を敷居上に装架した部
分正面図、第３図は接続体を溝側よりみた斜視図、第４
図は同じく戸車側よりみた斜視図である。 １は接続体、２は起立部、３は平坦部、４は縦框、５は
下框、６は隔板、６′は鉤縁、７は溝、８はガイドレー
ル、９は戸車、１０はハウジング、１１は支持枠、１１
′は基部、１２は調節ねし、１３は欠截部、１４は軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦に形成した起立部を引戸の縦框に嵌挿し、横に形成し
   た平坦部に下框を支承した直角状の接続体における上記
   平坦部の下面に隔板を垂設し、該隔板の下面片側を鉤状
   に屈曲してガイドレールの介入する溝を形成すると共に
   、隔板の他側空部に支持枠に軸架した戸車を設は且つ支
   持枠の下端基部を起立部下部に連設したハウジング下端
   の錠孔状欠截部に着脱自在に枢支し、しかしてハウジン
   グの後部より支持枠の上背部に調節ねじを臨ませてなる
   引戸の戸車兼用コーナー接続装置。