JPS582183B2 - 板状複合体 - Google Patents
板状複合体Info
- Publication number
- JPS582183B2 JPS582183B2 JP14349374A JP14349374A JPS582183B2 JP S582183 B2 JPS582183 B2 JP S582183B2 JP 14349374 A JP14349374 A JP 14349374A JP 14349374 A JP14349374 A JP 14349374A JP S582183 B2 JPS582183 B2 JP S582183B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- alkali
- pulp
- cement
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポルトランドセメント、耐アルカリガラス繊維
およびパルプを含む板状複合木に関し、加工性、透水性
に優れ、反りの発生が少ない板状複合体を提供するもの
である。
およびパルプを含む板状複合木に関し、加工性、透水性
に優れ、反りの発生が少ない板状複合体を提供するもの
である。
ボルトランドセメントおよび繊維より成る板状複合体と
しては石綿スレートやパルプセメント板が知られている
。
しては石綿スレートやパルプセメント板が知られている
。
いずれも補強繊維として各々、石綿、パルプが使用され
、優れた特色を持つ材料である。
、優れた特色を持つ材料である。
石綿に天然に産出する唯一の鉱物繊維であり、我国では
その殆んどを輸入に頼っている。
その殆んどを輸入に頼っている。
石綿に資源的にみて産出国が限られ、産出国の国内事情
によって価格が大幅に変動しているのが現状である。
によって価格が大幅に変動しているのが現状である。
このような天然産の鉱物繊維である石綿に代替し得るも
のとして、耐アルカリ繊維が開発された。
のとして、耐アルカリ繊維が開発された。
ボルトランドセメント、耐アルカリ繊維より成る硬化物
(GRC)は石綿に併う資源的問題を解決したばかりで
なく、数々の優れた性質も見出されている。
(GRC)は石綿に併う資源的問題を解決したばかりで
なく、数々の優れた性質も見出されている。
しかしGRCは抄造法または湿式圧搾成型法による板状
物の能率的な生産が出来ない。
物の能率的な生産が出来ない。
本発明はGRCのこのような生産上の諸問題点を解決し
て、従来の石綿スレートやパルプセメント板では考えら
れなかった新しい板状複合体を作り出すことに成功した
ものである。
て、従来の石綿スレートやパルプセメント板では考えら
れなかった新しい板状複合体を作り出すことに成功した
ものである。
本発明の複合本の特色は次の点にある。
1.加工性が良い。
2.寸法安定性がある。
3.透水性が小さい。
4.抄造法および湿式圧搾成形法による高能率生産が可
能である。
能である。
本複合体板の製造方法の例を示せば、ボルトランドセメ
ント、複合体に対し7%(重量)以下の耐アルカリガラ
ス繊維および0.5重量%以上、5重量%以下のパルプ
を含むスラリー状物をウエットマシン(抄造機)によっ
て抄造する方法がある。
ント、複合体に対し7%(重量)以下の耐アルカリガラ
ス繊維および0.5重量%以上、5重量%以下のパルプ
を含むスラリー状物をウエットマシン(抄造機)によっ
て抄造する方法がある。
パルプを含まない、ボルトランドセメントおよび耐アル
カリガラス繊維(チョップドストランド3mm以上)の
みより成るスラリー状物はウエットマシンによる吸引に
よって複合体の濾過層状物を作らない。
カリガラス繊維(チョップドストランド3mm以上)の
みより成るスラリー状物はウエットマシンによる吸引に
よって複合体の濾過層状物を作らない。
ボルトランドセメントおよび石綿より成る石綿スレート
のスラリ一の場合と異り、耐アルカリガラス繊維とボル
トランドセメントの均一なスラリー相が出来ないためで
ある。
のスラリ一の場合と異り、耐アルカリガラス繊維とボル
トランドセメントの均一なスラリー相が出来ないためで
ある。
その結果、ボルトランドセメント粒子が網目を通り抜け
、耐アルカリガラス繊維のみが濾過されて複合体となら
ないのである。
、耐アルカリガラス繊維のみが濾過されて複合体となら
ないのである。
ウエットマシンの網目を小さくすればボルトランドセメ
ント粒子の目づまりによる濾過抵抗の増大によって、抄
造速度が著しく低下して実用的でない。
ント粒子の目づまりによる濾過抵抗の増大によって、抄
造速度が著しく低下して実用的でない。
そこで全複合体の0.5%(重量)以上のパルプを加え
るとウエットマシンによる複合体の製造が可能となる。
るとウエットマシンによる複合体の製造が可能となる。
パルプとしてはKP(クラフト)、SP(サルファイト
)および両者の混合吻でもよい。
)および両者の混合吻でもよい。
GP(砕木パルプ)は抄造速度を低下させるばかりでな
く生成する補合体が脆くなるので好ましくない。
く生成する補合体が脆くなるので好ましくない。
SP,KPばかりでなく、新聞紙、段ボール紙の解砕品
も実用的に使用できる。
も実用的に使用できる。
故紙の解砕品もむろん使用可能である。
パルプの含有量が5重量係をこえると、生成する板状複
合木が硬化の途中あるいは、硬化後にゆがみを生ずる。
合木が硬化の途中あるいは、硬化後にゆがみを生ずる。
すなわち、板状硬化物に反りが発生し、板状物の商品価
値を著しく低下させるのである。
値を著しく低下させるのである。
耐アルカリガラス繊維はチョップドストラレドの形で使
用する。
用する。
耐アルカリガラス繊維の添加量が多くなると、曲げ破壊
強度が大きくなる傾向があるが、それも7重量%までで
ある。
強度が大きくなる傾向があるが、それも7重量%までで
ある。
7重量%をこえる耐アルカリガラス繊維の添加は複合体
の強度向上には殆んど効果がない。
の強度向上には殆んど効果がない。
このような現象が起こる理由として、パルプと耐アルカ
リガラス繊維の共存による複合効果が考えられる。
リガラス繊維の共存による複合効果が考えられる。
このようにボルトランドセメントおよび耐アルカリ繊維
を7重量係以下、パルプを0.5−5重量係含むスラリ
ー状物に抄造が可能で、得られた硬化物は加工性が良く
、反りの発生が無く、透水性が小さい。
を7重量係以下、パルプを0.5−5重量係含むスラリ
ー状物に抄造が可能で、得られた硬化物は加工性が良く
、反りの発生が無く、透水性が小さい。
また抄造法の外に、湿式圧搾成形による成形もむろん可
能である。
能である。
このようにして得られた板状成形物は蒸気養生またはオ
ートクレープ養生によって硬化させることも有効である
。
ートクレープ養生によって硬化させることも有効である
。
硬化条件に180℃で10時間で充分である。
その他に、放置養生による硬化もむろん可能であるが、
生産能率に低い。
生産能率に低い。
実施例
ボルトランドセメント50kg、耐アルカリガラス繊維
1.5kg,パルプ1kgに水道水を加えてスラリーを
調製した。
1.5kg,パルプ1kgに水道水を加えてスラリーを
調製した。
ボルトランドセメントハ普通ボルトランドセメント(小
野田セメント社製)で耐アルカリガラス繊維(旭硝子社
セムフイル)は1/2インチのチョップドストランドで
ある。
野田セメント社製)で耐アルカリガラス繊維(旭硝子社
セムフイル)は1/2インチのチョップドストランドで
ある。
パルプは段ボールを小片にし、水に24時間浸し、さら
にビーターで処理してほぐしたものである。
にビーターで処理してほぐしたものである。
得られた固形分濃度32%のスラリーは小型ウエットマ
ンで抄造を行った。
ンで抄造を行った。
ウエットマシン100メッシュの濾過面を備え、抄造速
度は4m/分で運転した。
度は4m/分で運転した。
得られた抄造物はエンドレスフエルトに転着させ、さら
に重ね合わせてプレス成型した。
に重ね合わせてプレス成型した。
成型圧力は40kg/cm2である。
成型物は上下を50ミクロンのポリエステルフイルムに
挾み、さらに5mmのステンレス板を重ね合わせてボル
ト締めを行った。
挾み、さらに5mmのステンレス板を重ね合わせてボル
ト締めを行った。
1週間放置養生して、ポリエステルフイルム、ステンレ
ス板を外し、180℃で10時間オートクレープ養生を
行った。
ス板を外し、180℃で10時間オートクレープ養生を
行った。
得られた硬化物は厚み4mmで、寸法が90×60cm
である。
である。
反りの発生に全く無い。板の曲げ強度は520kg/c
m2で、ノコ引き、釘打ちも可能である。
m2で、ノコ引き、釘打ちも可能である。
さらに透水性に優れており、透水試験(JIS−540
3)に於いて、4日後も裏面にぬれが認められない。
3)に於いて、4日後も裏面にぬれが認められない。
以上、説明したように、本発明の板状複合体に従来の板
状複合体にはみられない多くの特徴を有するものである
。
状複合体にはみられない多くの特徴を有するものである
。
Claims (1)
- 1 ポルトランドセメント、7重量%以下の耐アルカリ
繊維および0.5重量%以上、5重量%以下のパルプよ
り成り、抄造または湿式圧搾成型して得られる板状複合
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14349374A JPS582183B2 (ja) | 1974-12-16 | 1974-12-16 | 板状複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14349374A JPS582183B2 (ja) | 1974-12-16 | 1974-12-16 | 板状複合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5170223A JPS5170223A (ja) | 1976-06-17 |
JPS582183B2 true JPS582183B2 (ja) | 1983-01-14 |
Family
ID=15339981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14349374A Expired JPS582183B2 (ja) | 1974-12-16 | 1974-12-16 | 板状複合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582183B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59126782U (ja) * | 1983-02-16 | 1984-08-25 | 川崎重工業株式会社 | 自動三輪車 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54142233A (en) * | 1978-04-27 | 1979-11-06 | Matsushita Electric Works Ltd | Cement composition |
JPS5522918A (en) * | 1978-08-05 | 1980-02-19 | Nihon Valqua Kogyo Kk | Incombustible fiberrreinforced composition for used in building material and method of producing same |
JPS5537407A (en) * | 1978-08-31 | 1980-03-15 | Matsushita Electric Works Ltd | Inorganic composition for extrusion molding |
JP2534966Y2 (ja) * | 1992-01-07 | 1997-05-07 | 安生 渡辺 | ストレッチャー |
-
1974
- 1974-12-16 JP JP14349374A patent/JPS582183B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59126782U (ja) * | 1983-02-16 | 1984-08-25 | 川崎重工業株式会社 | 自動三輪車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5170223A (ja) | 1976-06-17 |
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