JPS5821583Y2

JPS5821583Y2 - パイプ内壁の洗浄装置

Info

Publication number: JPS5821583Y2
Application number: JP1979019718U
Authority: JP
Inventors: 清憲新納
Original assignee: 株式会社日本プラントサ−ビスセンタ−
Priority date: 1979-02-17
Filing date: 1979-02-17
Publication date: 1983-05-07
Also published as: JPS55119198U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、工場、団地、家庭等に於ける給排水管内壁の
、スケール除去装置の改良に関するものである。

給排水管等に内壁に超酸したスケールを除去するために
、従前から各種の装置が開発されている。

例えば、硫酸等を主剤とする洗浄用薬剤を挿通させ、ス
ケールを溶解除去するようにした装置や、砲弾形の所謂
”ピッグ″を圧縮空気や加圧水によって挿通させ、管壁
に固着したスケールを剥離除去するようにした装置、或
は回転刃付きの電動カッターを管体内へ順次挿入し、ス
ケールを切削除去するようにした装置等がある。

然し乍ら、薬剤洗浄装置にあっては、毒性の問題がある
うえ、洗浄排水の処理に多くの困難があり、父、スケー
ル除去作業に要する時間が非常に長くなるという欠点が
ある。

一方、“ピッグ′”を使用する装置にあっても、径違い
の”ピッグ″を順次例回も挿通しなければならないため
に作業時間が長くかかるうえ、作業中に”ピッグ°”の
詰捷りを生じ易い等の欠点がある。

又、回転刃カッターを使用する装置に於いても、カッタ
一本体の挿入が容易でなく、曲がりの多い配管や、長距
離配管及び細径配管には適用できないという欠点がある
。

本願考案は、パイプ内壁に固着したスケールの除去装置
に於ける上述の如き欠点の排除を主題とするものであり
、構造が簡単で取扱操作が容易なうえ、被洗浄パイプの
管径、長短を問わず如何なるパイプにも容易ＶＣ適用す
ることができ、更に、短時間の作業で安全且つ確実にス
ケールを除去し得るスケール除去装置の提供を目的とす
るものである。

以下、第１図乃至第３図に示す本考案の一実施例に基づ
いて、その詳細を説明する。

第１図は、本考案に係るパイプ内壁のスケール除去装置
の構成を示すブロックダイヤグラムである。

図に於いて、Ａは圧縮気体供給装置であり、コンプレッ
サー１、レギュレータ２、ドレーンセパレータ３、フィ
ルター４及び流量計５等より構成されている。

尚、圧縮気体供給装置Ａは、コンプレッサー１の代りに
加圧窒素等を使用して構成し得ることは勿論である。

コンプレッサー１の出口側本管からは、枝管加速器用の
圧縮気体取出口Ｂが分岐されて訃り、レギュレーター２
′、ドレンセパレータ３′、フィルター−４′及び流量
計ｙ等が配設されている。

圧縮気体供給装置Ａは、エヤーホース７を分して自動空
気弁８へ接続されてトリ、該自動空気弁８から、サンド
タンク９、混合エジェクター１２及び加速噴出装置Ｃへ
夫々ホース配管されている。

サンドタンク９は鋼板製の円筒型タンクであって、その
内部には適宜量の乾燥珪砂（４〜６号）１１が内蔵され
ている。

サンドタンク９の出口側は混合エジェクター１２の吸入
口側へ接続されてトリ、該混合エジェクター１２人口側
は、制御弁１３を介設したうえ自動空気弁Ｂとサンドタ
ンク９との連結管へ分岐接続されている。

前記混合エジェクター１２の出口側は、サンドノズル１
４を経て加速噴出装置Ｃを構成する加速器１５の入口側
に接続され、又、加速器１５の出口側は噴射ノズル１６
に接続されている。

尚、加速器１５の出口側には分岐管１７が設けられて訃
り、枝管のクリーニング操作時には、高圧ホースによっ
て枝管加速器１８がここに接続される。

被洗浄パイプ１９が比較的大径の主管等の場合には、そ
の先端側に前記噴射ノズル１６が固定され、且つ被洗浄
パイプ１９の末端側には砕砂流減速回収装置りが接続さ
れる。

砕砂流減速回収装置りは、砕砂流内へ噴霧水を放出混合
するようにしたミキサー２１と、回収タンク２２とから
構成されており、噴射された珪砂及び剥離されたスケー
ル等は該タンク２２内へ回収される。

以下の比較的細径の枝管等をクリーニングする場合には
、前述の如く分岐管１７と枝管用加速器１８の砕砂流導
入口２３とが接続され、更に、コンプレッサ−１出口の
圧縮気体取出口Ｂと加速空気導入口２４とが、夫々第１
図の１点鎖線の如く接続される。

枝管用加速器１８の出口側は、接続ホースを介して噴射
ノズル１６′に連結されて訃り、該噴射ノズル１６′は
細径の被洗浄パイプ１９′の入口端へ固着される。

即ち、この場合には、加速器１５で加速した砕砂流Ｅを
再度加速するための枝管用加速器１８と、噴射ノズル１
６′とによって、枝管用の加速噴射装置Ｃが構成される
。

又、前記枝管１９’の末端には、主管の場合と同様に砕
砂流減速装置りが接続される。

尚、第１図で、２５は圧力計、２６はパルプ、６は自動
空気弁８や制御弁１３等の遠隔操作用パルプである。

第２図は、主管等の大口径配管の洗浄に使用する加速噴
出装置Ｃの正面図であって、１０はフローサイド、１４
はサンドノズル、１５は加速器、１６は噴射ノズル、２
γは加速気体導入パイプ、２８は砕砂流導入パイプ、２
９は洗浄水導入パイプである。

又、第３図は枝管等の小口径配管の洗浄に使用する加速
噴出装置Ｃの正面図であり、加速器１５から放出された
砕砂流は枝管用加速器１８へ導入される。

尚、１６′は噴射ノズル、２４は加速空気導入口、３０
は枝管分岐弁である。

尚、本考案に係る洗浄装置は、通常台車（図示省略）上
に圧縮気体供給装置Ａやサンドタンク９等の各機器を載
置し、これ等の間を着脱自在な高圧ホースで連絡するこ
とにより構成されているが、現場にて各機器を夫々分離
して配設し得ることは勿論である。

次に、本考案の作用効果について説明する。

コンプレッサー１よりの加圧空気は、レギュレータ２、
ドレーンセパレータ３及びフィルター４を経て適宜圧の
砕砂噴射用気体Ｆとされ、自動空気弁８で二方向に分岐
放出される。

管路Ｇへ導出された高圧空気は、更に２方向に分岐され
サンドタンク９を加圧すると共に混合エジェクター１２
に導入される。

混合エジェクター１２では、通過する加速空気内へサン
ドタンク１１から適宜量の珪砂１１が混入され、珪砂１
１と空気との混合体である砕砂流Ｅが噴出される。

砕砂流Ｅはサンドノズル１４を介して加速器１５内へ導
入され、ここで、自動空気弁８より管路Ｇ、フローサイ
ト１０を介して供給されている加速用空気によって更に
増速され、噴射ノズル１６から被洗浄パイプ１９内へ噴
出される。

尚、砕砂１１は４〜６号のものが使用されてトリ、砕砂
流の搬送圧は略ｌ〜５ユ／ｃｒｒｉ２で、流速は１００
ｍ／ｓｅｃ以上である。

パイプ内へ噴射された砕砂流は、高速で管内壁に固着し
たスケールと衝突し、これを順次剥離して行く。

砕砂流は連続的に飛来し、パイプ母線に沿って高速飛行
することにより、パイプ内壁面の凹凸を研削する。

スケールを含んだ砕砂流Ｈはミキサー２１に導入され、
ここで管路Ｉより供給された噴霧水２０と混合して減速
した後回収タンク２２へ移送される。

尚、砕砂流の流量は１“で３ｍ３／ｍｍ、ｌで１２ｍ３
／ｍｍ、ぎ′で２７ｍ ”１ｍｍ位いが最適である。

一定時間硅砂流の噴射を行なって管内クリーニングを終
了した場合には、砕砂１１の混入を止め、噴射ノズル１
６から水と空気との混合体を噴出させ、パイプ内壁のフ
ラッシングを行なう。

又、Ｙ′以下の細径管をクリーニングする場合には、加
速器１５からの砕砂流Ｅを枝管用加速器１８へ導入し、
圧縮気体取出口Ｂからの枝管用加速器１８へ加えた加速
用空気流により、更に加速したあと噴射ノズル１６′よ
り被洗浄パイプ１９′内へ噴出される。

本考案は上述の通りの構成であるから、下記の如く多く
の秀れた効用を有している。

（１）圧縮気体供給装置Ａやサンドタンク９等の各機器
間は、着脱自在な高圧ホースによって連結されており、
作業現場への搬入が極めて容易なうえ、洗浄装置自体の
取扱い操作も簡単であり、作業員の削減と作業能率の著
しい向上を図り得る。

（２）パイプ母線に沿って飛来する高速硅砂流により、
パイプ内壁に固着したスケールが順次連続的に研削され
るため、パイプ内壁面上の凹凸は略完全に消失し、±１
０μを越える凹凸は完全に剥離され消滅する。

その結果、パイプ内向の鏡面反射率は８０％を越る捷で
にも一様に研削され、短時間内に、薬品洗浄やピグ洗浄
装置では到底不可能なレベルに寸で洗浄効果を上昇し得
る。

特に、作業時間の短縮は顕著なものがあり、薬品洗浄装
置やピグ装置に比べて作業時間を半減し得る。

（３）又、高速硅砂流によるクリーニングであるため、
細径の且つ比較的曲折の多い長配管であっても、詰渣す
を生しることなく斑のないクリーニングが可能となる。

特に、混合流体を２段増速するようにした複数の噴射口
を有する枝管用加速器１８を設けているため、１“以下
の比較的長い複数の枝管を同時に、しかも詰捷りを生ず
ることなく洗浄することができ、作業能率の大幅な向上
が町會閲なる。

（４）更に、クリーニング後のフラッシングモ、空
気流の中に適宜量の水を混入することによって簡単且つ
容易に行なうことができ、薬品洗浄の場合の様に薬害等
の発生の恐れは全くない。

父、洗浄後のスケールを含んだ砕砂流も、ミキサー２１
によって極めて簡単に回収され、噴射硅砂流により作業
現場が汚損される危険も全く無い。

本考案は上述の通り、構造及び取扱操作が簡単なうえ、
１短時間で極めて良好なりリーニング効果を挙げ得ると
いう高い実用的効用を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る洗浄装置の系統図である。第２図は、主管洗浄用の加速噴出装置Ｃを示す正面図で
あり、第３図は、枝管洗浄用の加速噴出装置Ｃを示す正
面図である。Ａ・・・圧縮気体供給装置、Ｃ・・・加速噴出装置、Ｄ
・・・砕砂減速回収装置、Ｅ・・・砕砂流、Ｆ・・・珪
砂噴射用気体、１・・・コンプレッサー、９・・・サン
ドタンク、１１・・・砕砂、１２・・・混合エジェクタ
ー、１４・・・サンドノズル、１５・・・加速器、１６
・・・噴射ノスル、１８・・・枝管用加速器、１９・・
・被洗浄パイプ、２１・・・ミキサー、２２・・・回収
タンク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

台車上に塔載したコンプレッサー１とレギュレータ２を
含む圧縮気体供給装置Ａと、砕砂１１を内蔵すると共に
前記圧縮気体供給装置Ａからの空気により加圧して台車
上に塔載したサンドタンク９と、サンドタンク９の流出
口へ吸入口側が接続され、圧縮気体供給装置Ａからの空
気流により砕砂１１を吸引して砕砂流Ｅを形成する混合
エジェクター１２と、ホースを介して混合エジェクター
１２から導出した砕砂流Ｅに、ホースを介して圧縮気体
供給装置Ａがら空気を加えてこれを加速すると共に、加
速用空気量の調整によりパイプ１９内の混合流体の流量
を制御する加速器１５と、加速器１５からの混合流体に
ホースを介して前記コンプレッサー１の圧縮気体取出し
口Ｂからの空気を加えて混合流体を更に増速するように
した複数の噴射口を備えた枝管用加速器１８と、ウォー
タミキサー２１と回収タンク２２とより形成した被洗浄
パイプ１９、１９’Ｏ末端に接続する砕砂流減速回収
装置りとから構成した既設配管のパイプ内壁の洗浄装置
。