JPS5821016Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機に関する。

自動販売機として見本商品陳列棚を備え、これに陳列さ
れた見本商品を販売機前面の表示窓から見ることができ
るようにしたものが存在する。

第１．２図はそれぞれ従来のこの種の自動販売機の一例
を斜視図、縦断面図で示している。

図中、１は販売機本体、２は前面扉、３は販売商品収納
箱。

４は商品選択押釦、５は商品取出口、６は前面扉２の前
面板、７は表示窓に取り付けられた透明板、８は断面り
字状で垂直部分に商品の名称や広告などが表示された表
示板、９は見本商品陳列棚であって、表示板８の水平部
と陳列棚９の上部と透明板７の下部とによって形成され
る陳列室に見本商品１０が設置されている。

１１は陳列棚９の後方に適宜間隔を置いて設けられた反
射板、１２は陳列棚９と反射板１１との間に設けられた
照明灯であって、照明灯１２からの光及び反射板１１か
らの反射光は例えば半透明の表示板８の水平部から陳列
室内へ入射して見本商品１０を照射するようになってい
る。

１３は仕切板、１４は基台である。この種の自動販売機
では見本商品陳列棚９に設置された見本商品１０が照明
灯１２によって照射され、また表示板８を照明灯１２の
光が透過されるが、この照明灯１２による光はこのよう
に表示窓部分に限定されていて、例えば表示窓の下方の
前面板６にはこの照明灯１２による光は直接当らない。

このため自動販売機が夜間暗い場所に設置されている場
合には自動販売機の前面の狭い所定面積を占めるにすぎ
ない表示窓部しか明るくなく、広い面積を占める前面板
６や基台１４などが暗く、自動販売機そのものが人目に
つきにくく販売効果があがらないという欠点があった。

また表示窓部以外の部分に使用上の注意書きなどが表示
されている場合には判読しにくく自動販売機が使用しに
くいという欠点があった。

また設置場所の販売機の前面下方の路面が照明灯１２の
直接光を受けないため硬貨などを落しても捜せないなど
の欠点もあった。

本考案は上記の欠点を克服するためになされたものであ
って、見本商品陳列棚を照らすための照明装置による光
を直接表示窓部下方の前面板の表面側に導出するように
したことをその要旨とするものである。

以下、図面によって本考案の実施例を説明する。

な釦以下の説明に３いて第１，２図に示した従来装置と
同一部分については同一符号を付して説明する。

第３．４．５図はそれぞれ本考案の第１実施例を斜視図
、縦断側面図、Ｖ−■線（第４図にむける）に泊った水
平断面図で示している。

図中、１は販売機本体、２は販売機本体１の前面に開閉
自在となるように本体１の一側端部に取り付けられた前
面扉、３は販売機本体１内に設けられた販売商品収納箱
、１４は基台である。

７は前面扉２の上部に設けられた矩形の表示窓に取り付
けられた透明板、８は透明板７の上部裏面に取り付けら
れた宣伝、商品名などを表示する断面り字状の半透明の
表示板、９は透明板７の下部裏面に設けられた見本商品
陳列棚、１０は陳列棚に設定された見本商品、１１は反
射体、１２は陳列棚９と反射板１１との間に横方向に設
けられた照明装置（例えば螢光灯）、４は前面扉２の表
示窓の透明板７の下側に設けられた商品選択押釦である
。

これらの構成は第１，２図に示した従来装置と同一で、
前記したように、半透明の表示板８の水平部と見本商品
陳列棚９の上部と透明板７の下部とによって形成される
陳列室には、照明灯１２からの光及び反射板１１からの
反射光が半透明の表示板８の水平部から入射して、見本
商品１０を照射する。

前記反射板１１はその縦断面が第４図に示すように逆り
字状であって、反射板１１の下端部と前面扉２の陳列棚
９の下端部との間の空間は光導出部１５をなし、この光
導出部１５には防塵用の透過板１６が例えば前面扉２に
固定することによって設けられている。

従って照明装置１２からの光及びその反射板１１その他
による反射光は表示板８、透明板７を透過して表示窓部
から外方へ導出されるだけでなく光導出部１５からも（
下方へ）導出されるようになっている。

前面扉２の表示窓部下方に設けられた前面板６１（第１
，２図の前面板６に相当する。

）はその上端部ａが前哨扉２の前面側平面より後方に、
すなわち前記光導出部１５の方向へ（反射板１１下端部
の方向へ）偏位するように傾斜した傾斜面に形成されて
いる。

この前面板６１の傾斜面は底辺が犬なる台形とその両側
の二つの三角形によって上端部ａが次第に前面扉２の後
方側に偏るように傾斜している。

前面板６１の下部は垂直になっていてこの部分に商品取
出口５、つり鉄管取出口１７が設けられている。

前面板６１の上部には例えば広告や注意書き、故障時の
連絡先などの表示板１８を貼着すればきわめて有効であ
る。

光導出部１５から導出された照明装置１２の光は前面板
６１の上端部ａの前方側から前面板６１の前面側に導出
されて前面板６１の前面側及び販売機の前面下方の路面
を照射する。

また前面板６１の上端部ａが反射板１１の下端よりやや
前方位置になるようにすれば前面板６１の後面側に導出
された光が下方の商品取出口５、つり鉄管取出口１７に
１で導かれて取出口５，１７の内部も照射される。

図中１９は商品取出口５に設けられた防塵用揺動帯、２
０は商品繰出し装置である。

第６図は本考案の第２実施例を示すもので、照明装置１
２が陳列棚９の比較的下部に設けられた点だけが第１実
施例と異っている。

このように照明装置１２を下方に配置した場合は前面板
６１、路面は一層明るく照射される。

第７図は本考案の第３実施例を示すもので、前面板６２
は取出口５の上部が傾斜板６２ａ、その上部が垂直板６
２ｂになってその上部部ａは前面扉２の前面側平面より
光導出部１５方向へ偏位している。

このようにした場合でも前面板６２の前面側へ照明装置
からの光が導出される。

なト本考案は以上の実施例に限らず各部の構成にトいて
本考案の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能なこ
とは勿論である。

本考案は以上説明したように反射板下端部に光導出部を
設けるとともに自動販売機の前面板の上端部を光導出部
側に偏位するようにして照明装置からの光が前面板の表
面側に導出されるようにしたから夜間暗い場所に設置さ
れた場合でも自動販売機の前面側がほぼ全体的に明るく
照射されるので自動販売機が遠方からでも人目につき販
売効果をあげることができ、また販売機の前面下方の路
面も明をくなるので使用しやすくなるなどの効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動販売機を示す斜視図、第２図は同縦
断側面図、第３図は本考案の第１実施例を示す斜視図、
第４図は同縦断側面図、第５図は第４図の■−■線に沿
った水平断面図、第６，７図はそれぞれ第２．第３実施
例を示す縦断側面図である。 １・・・販売機本体、２・・・前面層、５・・・商品取
出口、９・・・見本商品陳列棚、１１・・・反射板、１
２・・・照明装置（照明灯）、１５・・・光導出部、１
６・・・透過板、６１．６２・・・前面板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 販売機本体に開閉自在に取り付けられた前面扉の、不透
   明な前面板の上方に設けられた透明板を有する表示窓と
   ：前記前面扉の後方に設けられた反射板と：前記表示窓
   と反射板との間に設けられた見本商品陳列棚と：前記反
   射板と見本商品陳列棚との間に設けられた照明装置とを
   備えた自動販売機にトいて：前記前面板の上端部を前記
   反射板下端部近傍に偏位後退させて、前記照明装置から
   の光が前記前面板の前面側をほぼ垂直に下方へと導出さ
   れる水平な光導出部を形成し、この水平な光導出部を透
   過板で遮閉したことを特徴とする自動販売機。