JPH0751672Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は販売商品の見本を展示する展示部を備えた自動
販売機に関する。

（従来の技術） 例えば缶等の容器に入った飲物を販売する自動販売機に
おいては、第５図に示すように、機本体の前面に設けら
れた透光性を有するカバー１に、広告等がシルク印刷に
より表示された表示部1aと、展示部２の窓を形成する透
明な窓部1bとが形成され、カバー１の内方に設けられた
取付板３に展示部２の支持板４が設けられ、この支持板
４上に窓部1bに対向してアルミニューム缶等からなる販
売商品の見本５が複数個並べて展示され、そしてこれら
見本５の上方及び下方に位置して取付板３に蛍光灯6,7
が取付けられており、これら蛍光灯6,7により表示部1a
及び各見本５を照明するようにしている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記構成のものでは、見本５は蛍光灯6,
7により上，下両方向から照明されているものの、その
照明は間接的であり、特に夜間等においては見本５自体
の影等の影響で該見本５の前面等が比較的暗く、その見
本５の表示が見え難いという欠点がある。

従って、本考案の目的は、夜間等においても見本が明確
に見え、見本の展示効果の向上を図り得、加えて見本を
効率良く照明できる自動販売機を提供するにある。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案は、機本体に設けられた展示部と、この展示部に
設けられた長尺状をなす光源と、この光源を該光源の延
び方向において間欠的に覆うように設けられたカバー
と、夫々透光性材料にて形成されると共に背面から側面
にかけて開口する嵌合孔を有し、前記光源の露出部分を
覆う状態で前記嵌合孔を隣り合ったカバー間に嵌合させ
ることにより、光源の一部が内部に位置するようにして
該光源の延び方向に並べて配設された複数個の販売商品
の見本とを具備して成る構成としたところに特徴を有す
る。

（作用） 上記した手段によれば、見本が光源により内部から照明
され、その見本を通して投光されるので、夜間等におい
ても見本が明確に見え、又、展示効果の向上も図り得
る。加えてこのものによれば、一つの光源により複数個
の見本を同時に内部から照明できる。

（実施例） 以下本考案の一実施例につき第１図乃至第４図を参照し
て説明する。

まず全体の正面を示した第２図において、11は例えば缶
等に入ったジュースなどの飲物を販売するための自動販
売機の機本体で、これの前面部には、透光性を有するカ
バー12及び13により覆われて展示部14,15が上下二段に
設けられ、これら展示部14,15に後述する販売商品の見
本16が多数個並べて展示されている。17は各見本16の下
方に対応して設けられた選択釦、18は金銭投入口、19は
下部の左右に設けられた商品の取出し口である。

而して、上記展示部14,15のうち上段の展示部14部分を
代表して第１図，第３図及び第４図を参照して詳述す
る。前記カバー12には、内面に例えばシルク印刷により
広告等が表示された表示部12aが上下に形成され、中間
部に展示部14の窓を形成する透明な窓部12bが形成され
ている。20はカバー12の内方に位置して該カバー12と所
定の間隔を存して設けられた取付板で、これには上部の
表示部12aに沿って横方向に延びる長尺状をなす蛍光灯2
1が取付けられていると共に、この蛍光灯21と平行に窓
部12bに沿って横方向に延びる長尺状をなす光源たる蛍
光灯22が取付けられている。このうち蛍光灯22は、取付
板20にねじ止めされたカバーたる複数個の蛍光灯カバー
23により間欠的に覆われている。さて、前述した各見本
16は、夫々透光性を有する材料例えば半透明のプラスチ
ックにより形成されており、上面が閉塞された略円筒状
をなし、側壁にその背面から側面にかけて開口するよう
に形成された嵌合孔24を隣合う蛍光灯カバー23,23間に
嵌合することにより、該蛍光灯22の一部が内部に位置す
るようにして蛍光灯22の延び方向に並べて配設されてい
る。又、各見本16の側壁の表面には図示はしないが商品
に対応した表示が施されている。尚、第２図において、
下段の展示部15部分のカバー13には下部の表示部13a及
び透明な窓部13bが形成され、又、この展示部15部分に
も上述したと同様に、窓部13bに沿って図示しない長尺
な蛍光灯22が設けられていると共にこの蛍光灯22を間欠
的に覆う蛍光灯カバー23が取付けられ、各蛍光灯カバー
23間に半透明のプラスチックにより形成された各見本16
が並べて配設されている。

さて、上記構成において、蛍光灯21及び22が点灯される
と、蛍光灯21により主にカバー12の表示部12aが照明さ
れ、蛍光灯22により各見本16が内部から照明される。従
ってこの場合、蛍光灯22の光が見本16を通して放射され
るのであるから、該見本16には影が殆ど生ずることがな
く、よって夜間等においても窓部12bを通して各見本16
が明確に見え、該見本16の表示も明確に見ることがで
き、又、各見本16が浮かび上がった感じに見えて展示効
果も向上させることができる。加えてこの場合、一つの
蛍光灯22により複数個の見本16を同時に内部から照明で
きるので、各見本16を個別の蛍光灯で照明する場合に比
べて蛍光灯の数が少なくて済み、照明の効率が良い利点
がある。

尚、本考案は上記した実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば蛍光灯22を間欠的に覆う蛍光灯カバーを一
体物で構成すると共に、この蛍光灯カバーに間欠的に開
口部を形成し、この開口部を覆うように各見本16を配設
するようにしても良い。又、照明用の光源としては蛍光
灯に限らず、冷陰極放電灯等他の光源を用いても良い。

［考案の効果］ 以上の記述にて明らかなように本考案は、機本体の展示
部に長尺状をなす光源を設け、夫々透光性材料にて形成
した複数個の販売商品の見本を、前記光源の一部が内部
に位置するようにして該光源の延び方向に並べて配設す
る構成としたことにより、各見本が光源により内部から
照明され、各見本を通して投光されるので、夜間等にお
いても見本が明確に見え、又、見本の展示効果の向上を
図り得、加えて一つの光源により複数個の見本を同時に
内部から照明できるのであるから、照明効率の向上も図
り得るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、第１図は
要部の縦断側面図、第２図は全体の正面図、第３図は要
部の横断面図、第４図は要部の斜視図であり、そして第
５図は従来構成を示す第１図相当図である。 図面中、11は機本体、14,15は展示部、16は見本、22は
蛍光灯（光源）、23は蛍光灯カバー（カバー）、24は嵌
合孔を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機本体に設けられた展示部と、 この展示部に設けられた長尺状をなす光源と、 この光源を該光源の延び方向において間欠的に覆うよう
   に設けられたカバーと、 夫々透光性材料にて形成されると共に背面から側面にか
   けて開口する嵌合孔を有し、前記光源の露出部分を覆う
   状態で前記嵌合孔を隣り合ったカバー間に嵌合させるこ
   とにより、光源の一部が内部に位置するようにして該光
   源の延び方向に並べて配設された複数個の販売商品の見
   本とを具備して成る自動販売機。